歌の習い事・教室えらび

親に歌の習い事をすすめたい。40代・50代の方が知っておきたい、すすめ方とプレゼントの考え方

更新日:2026年11月4日 ・ 書いた人:うみ

「母は、むかしから歌がすきだった。何か始めてみたらいいのに」 「父が定年をむかえて、家にいる時間がふえた。楽しめることがあるといいな」

40代・50代になると、親のこれからの毎日について、ふと考えることがふえてくるのではないでしょうか。そのなかで、「歌の習い事はどうだろう」と思いついた方もいるかもしれません。

わたしも、息子の歌の習い事やコンクールをとおして、たくさんのおとなの方が歌を楽しんでいる姿を見てきました。年を重ねてから歌を始めた方が、とても生き生きと歌っているのを見ると、「歌は、何歳からでも楽しめるものなんだ」と感じます。

この記事では、親に歌の習い事をすすめたい方のために、すすめ方やえらび方のポイントをまとめます。

なぜ「歌」をすすめたいのか

親に歌の習い事をすすめたいと思う理由は、人それぞれだと思います。

  • むかしから歌がすきだったことを、知っている
  • 家にいる時間がふえて、楽しみをもってほしい
  • 人と会う機会を、ふやしてほしい
  • 何か新しいことを始めて、毎日にはりあいをもってほしい

歌は、体ひとつで始められ、すきな曲を口ずさむだけでも楽しめる習い事です。また、教室や合唱団に通えば、同じように歌がすきな仲間と出会えることもあります。

ただし、歌はあくまで楽しみのための習い事です。健康のことで心配なことがあるときは、歌に期待しすぎず、まずはお医者さんに相談することを大切にしてください。

歌の習い方には、いろいろある

すすめる前に、どんな習い方があるかを知っておくと、親の好みに合わせて提案しやすくなります。

  • カラオケ教室:歌謡曲や演歌など、なじみのある歌を楽しく習える
  • ボイストレーニング:声の出し方を、ていねいに練習する
  • 声楽:クラシックの歌い方を、体全体をつかって習う
  • 合唱団:仲間といっしょに、声を合わせて歌う
  • オンラインのレッスン:家にいながら、画面ごしに習える

それぞれのちがいは、こちらの記事でくわしく書いています。シニアの歌の教室えらび。カラオケ教室・ボイトレ・声楽・合唱のちがいと、自分に合う教室の見つけ方

カラオケ教室と声楽教室でまよったときは、こちらの記事もどうぞ。カラオケ教室と声楽教室、どちらが合う?おとなが歌を習うときのえらび方

親の「すき」を思い出してみる

どの習い方がいいかを考えるときは、親がどんな歌がすきだったかを、思い出してみてください。

  • 家で、どんな歌を口ずさんでいたか
  • テレビの歌番組で、だれの歌を楽しそうに見ていたか
  • 若いころに、合唱やコーラスをしていたか
  • カラオケに行くのが、すきだったか

親の「すき」につながる習い方だと、始めるときのハードルが、ぐっと下がります。ジャンルのちがいについては、こちらの記事も参考になると思います。声楽・ミュージカル・ボーカル、子どもにはどれ?3つのちがいをやさしく解説

気持ちよくすすめるための声のかけ方

「やったほうがいい」より「楽しそう」

「何か始めたほうがいいよ」「家にばかりいたらだめだよ」と言われると、親は少しさびしい気持ちになるかもしれません。それよりも、「お母さん、歌がすきだったよね。こんな教室があるみたいだよ」と、楽しそうに話してみるのがおすすめです。

決めるのは、親自身

すすめるのはよいことですが、決めるのは、あくまで親自身です。「どう思う?」と聞いて、親の気持ちを大切にしてください。その場で返事がなくても、しばらくたってから「行ってみようかな」と言ってくれることもあります。

不安な気持ちを聞いてみる

親が乗り気でないときは、その理由を、ゆっくり聞いてみましょう。

  • 声が出るか心配
  • 人前で歌うのがはずかしい
  • 教室まで通うのが大変
  • お金がかかるのが気になる

理由がわかれば、それに合った方法を、いっしょに考えることができます。声が出にくいのが心配なら、やさしい発声練習から始める方法もあります。年をとって声が出にくいと感じたら。歌がすきな方のための、やさしい発声練習

体験レッスンを「プレゼント」にする

いきなり入会をすすめるより、体験レッスンをいっしょに申しこんでみるのは、とてもいい方法です。

  • 母の日や父の日、誕生日のプレゼントにする
  • 敬老の日に、「いっしょに行ってみない?」とさそう
  • はじめの1回だけ、いっしょについていく

ただ、60代の方のなかには、「敬老の日」とよばれることに、まだぴんとこない方もいます。親の気持ちを考えて、誕生日など、ほかの日をえらぶのもひとつの方法です。

体験レッスンなら、「合わなかったら、やめればいい」と、気がるに考えられます。体験レッスンで見ておきたいことは、こちらの記事にまとめています。歌の体験レッスンで見るべき5つのこと。聞いておきたい質問リストつき

月謝をプレゼントするときは

習い事のお金を、子どもがプレゼントする方もいます。ただ、月謝や入会金などは、教室によって大きくちがいます。また、長くつづくものなので、どれくらいの期間、どんな形でサポートするのかを、さいしょに親と話しておくと、おたがいに気をつかわずにすみます。

えらぶときに見ておきたいこと

親のかわりに教室をさがすときは、つぎのことを見ておくと安心です。

  • 家から通いやすい場所か
  • 階段の上り下りが多くないか
  • すわって歌える時間があるか
  • 同じくらいの年代の方がいるか
  • 先生が、ゆっくりわかりやすく話してくれるか

教室をさがすときは、こちらのページもつかってみてください。歌の教室さがし

はなれてくらす親へのサポート

親とはなれてくらしている方も多いと思います。そんなときは、オンラインのレッスンも選択肢になります。

  • 帰省したときに、スマホやタブレットの設定を手伝う
  • ビデオ通話を、いっしょにためしてみる
  • よくつかうボタンを、紙に書いておく
  • 知らない人からの連絡やリンクに、気をつけるよう話しておく

スマホになれていない親は、レッスンの申しこみやしはらいのときに、こまってしまうこともあります。「お金のことや、知らない人からの連絡でまよったら、いつでも電話してね」と、ひとこと伝えておくだけでも、親は安心できます。

スマホの使い方が不安なときのことは、こちらの記事にまとめています。おうちでできるオンラインの歌のレッスン。スマホが少し不安なシニアの方へ

また、電話やビデオ通話のときに、「最近、どんな歌を練習しているの?」と聞いてみるのも、すてきなサポートです。練習している歌を、少し歌ってもらうのもいいですね。

始めたあとの見守り方

  • 「どうだった?」と、レッスンのようすを聞いてみる
  • 発表会があれば、できるだけ見に行く
  • うまくいかない日の話も、しずかに聞く
  • 体調がすぐれないときは、むりをしないように声をかける

声のかすれが長くつづいたり、のどにいたみがあったりするときは、耳鼻科などのお医者さんに相談するよう、すすめてあげてください。

いっしょに歌うのも、ひとつの方法

親にすすめるだけでなく、自分もいっしょに習ってみるのも、すてきな方法です。親子で同じ教室に通ったり、同じ合唱団に入ったりする方もいます。

「ひとりで行くのは不安」という親も、子どもがいっしょなら、安心して始められるかもしれません。仕事や家のことでいそがしい40代・50代の方にとっても、歌う時間は、ほっとひと息つける時間になると思います。

いっしょに習うのがむずかしいときは、帰省したときに、カラオケにさそってみるのもいいですね。親がどんな歌を楽しそうに歌うかを見ていると、合いそうな習い方のヒントが見つかることもあります。

もし、合わなかったら

せっかく始めても、「やっぱり合わなかった」となることもあります。そんなときも、がっかりしなくてだいじょうぶです。ほかの教室や、ちがう習い方をためしてみることもできます。

また、習い事をやめたとしても、「やってみた」という経験は、親にとってきっと楽しい思い出になります。すすめてくれたあなたの気持ちも、ちゃんと伝わっているはずです。

親が60代・70代から歌を始めるときのはじめかたは、こちらの記事にまとめています。親にそのまま読んでもらうのもいいと思います。60代・70代から歌を習いたい。はじめての方のための、やさしいはじめかた

まとめ

  • 親の「すき」を思い出して、合いそうな習い方を考える
  • 「やったほうがいい」より「楽しそう」と、明るくすすめる
  • 決めるのは親自身。不安な気持ちも、ゆっくり聞く
  • 体験レッスンを、プレゼントにするのもおすすめ
  • はなれてくらす親には、オンラインのレッスンやスマホの設定を手伝う
  • 健康のことで心配なときは、まずお医者さんに相談する

親が歌を楽しめるようになったら、いつか家族みんなで、その歌を聞く機会をつくってみてはいかがでしょうか。こどもの歌声グランプリには、シニア(65歳以上)の部もあり、おうちでとった動画で応募できます。動画をとるお手伝いも、すてきな親孝行になるかもしれません。こどもの歌声グランプリ

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