歌の習い事・教室えらび

カラオケ教室と声楽教室、どちらが合う?おとなが歌を習うときのえらび方

更新日:2026年11月4日 ・ 書いた人:うみ

「歌を習うなら、カラオケ教室がいいのかしら。それとも声楽教室?」

おとなの方が歌を習おうとすると、まずこのふたつでまよう方が多いように思います。どちらも「歌の教室」ですが、じつは、大切にしていることや、レッスンのすすめ方がかなりちがいます。

わたしは、息子の習い事をとおして、声楽の先生のレッスンも、ポップスや歌謡曲にくわしい先生のレッスンも見てきました。どちらにもそれぞれのよさがあり、どちらがすぐれているということはありません。大切なのは、自分に合っているかどうかです。

この記事では、カラオケ教室と声楽教室のちがいを、わかりやすくくらべてみます。

いちばん大きなちがいは「歌い方」

カラオケ教室の歌い方

カラオケ教室では、マイクをつかって歌うことが多いです。マイクが声をひろってくれるので、小さな声でも、ことばや気持ちをこまやかに伝えることができます。

歌謡曲や演歌、ポップスなどの、その歌らしい歌い方を習うことが多いのも、とくちょうです。こぶしやビブラートなど、曲の味わいを出す歌い方を教えてもらえることもあります。

声楽教室の歌い方

声楽教室では、マイクをつかわずに、体全体をひびかせて歌う練習をします。ホールのうしろの席まで、自分の声だけで届けることを目ざす歌い方です。

姿勢や息のつかい方を、とてもていねいに練習します。はじめのうちは、曲を歌う前の発声練習に、多くの時間をつかうこともあります。

歌う曲のちがい

カラオケ教室

  • 歌謡曲、演歌、ポップスなど
  • 若いころにすきだった歌を、えらびやすい
  • テレビやラジオで耳にする曲が多い

声楽教室

  • 日本の歌曲や、むかしからある日本の歌
  • 外国のクラシックの歌
  • オペラや、宗教音楽の歌など

声楽教室でも、先生によっては、なつかしい日本の歌や、すきな曲を取り入れてくれることがあります。気になる方は、体験レッスンのときに聞いてみてください。

ジャンルによるちがいは、こちらの記事にもまとめています。声楽・ミュージカル・ボーカル、子どもにはどれ?3つのちがいをやさしく解説

レッスンのすすめ方のちがい

カラオケ教室のレッスン

カラオケ教室では、すきな曲を1曲えらんで、その曲をじょうずに歌えるように練習していくことが多いです。

  • 曲の入り方や、息つぎの場所を教えてもらう
  • 音のとり方や、リズムをたしかめる
  • 気持ちの込め方を、いっしょに考える

「この曲を歌えるようになりたい」という目標が立てやすく、楽しみながらつづけやすいと思います。

声楽教室のレッスン

声楽教室では、まず発声練習をしてから、曲の練習に入ることが多いです。

  • 姿勢や呼吸をととのえる
  • 声をひびかせる場所を、体で感じる
  • 楽譜を読みながら、ことばや音をていねいに歌う

すぐに成果が見えにくいこともありますが、声の土台をじっくりつくっていけるのが、声楽のよさです。

おうちでできる発声練習は、子ども向けの記事ですが、おとなの方にも役に立つと思います。おうちでできる子どもの発声練習。5分でできる遊びのような練習法

発表の場のちがい

カラオケ教室

カラオケ教室の発表会は、マイクをつかって、伴奏の音源に合わせて歌うかたちが多いです。カラオケの大会や、地域のイベントなどに出る方もいます。

声楽教室

声楽教室の発表会は、ピアノの伴奏で歌うことが多いです。ホールや、教室のなかでひらかれる小さな演奏会などがあります。声楽のコンクールに挑戦する方もいます。

シニアの方が出られる発表の場については、こちらの記事にまとめています。シニアが出られる歌のコンクール・発表の場。オンラインもふくめた、えらび方とチェックしたいこと

どちらが合うか、考えるための質問

まよったときは、こんなことを考えてみてください。

  • 歌いたいのは、なじみのある歌謡曲か、クラシックの歌か
  • すきな曲を早く歌いたいか、声の土台をじっくりつくりたいか
  • マイクをつかって歌いたいか、自分の声だけで歌いたいか
  • 楽譜を読むことに、きょうみがあるか

カラオケ教室が向いているかもしれないのは、こんな方です。

  • すきな歌を、気持ちよく歌いたい
  • 楽しく、気がるに始めたい
  • カラオケに行ったときに、もっと楽しみたい

声楽教室が向いているかもしれないのは、こんな方です。

  • ひびきのある声で歌ってみたい
  • 体のつかい方から、ていねいに学びたい
  • 合唱をしていて、もっと声をみがきたい

「どちらか」でなくてもいい

かならずしも、どちらか一方に決めなくてもいいと思います。

たとえば、声楽で声の土台をつくりながら、カラオケですきな歌を楽しむ方もいます。反対に、カラオケ教室で歌になれてから、声楽にきょうみをもつ方もいます。

また、ボイストレーニングのように、ジャンルを問わず声をととのえるレッスンもあります。いろいろな教室のちがいは、こちらの記事でくわしく書いています。シニアの歌の教室えらび。カラオケ教室・ボイトレ・声楽・合唱のちがいと、自分に合う教室の見つけ方

体へのやさしさも見ておく

どちらの教室をえらぶにしても、シニアの方は、体にむりがないかどうかも見ておきましょう。

  • 長い時間、立ちっぱなしにならないか
  • のどがつかれたときに、休ませてくれるか
  • 高い声や大きな声を、むりに出させないか

声楽では、体全体をつかって歌うので、はじめのうちは少しつかれを感じることもあります。カラオケでは、すきな曲を何度も歌いすぎて、のどがつかれることもあります。どちらも、むりをしないことが大切です。

のどの調子が長くすぐれないときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してみてください。

先生のタイプも見ておく

同じカラオケ教室、同じ声楽教室でも、先生によって教え方はさまざまです。

カラオケ教室の先生のなかには、歌い手として舞台に立ってきた方もいれば、教えることを長くつづけてきた方もいます。声楽の先生も、オペラが得意な方、日本の歌曲が得意な方、合唱の指導になれている方など、いろいろです。

体験レッスンでは、つぎのようなことを見てみてください。

  • 自分の歌いたい曲に、くわしそうか
  • ゆっくり、わかりやすく説明してくれるか
  • できたところを、きちんと見つけてくれるか
  • 質問をしたときに、ていねいに答えてくれるか

「何を習うか」と同じくらい、「だれに習うか」も大切です。先生と話していて、自然と笑顔になれるかどうかも、ひとつの目安になると思います。

家での練習のしかたもちがう

カラオケ教室で習うと、家では、音源に合わせてすきな曲をくりかえし歌う練習が多くなります。スマホで音源をながしながら、口ずさむだけでも練習になります。

声楽教室で習うと、家では、発声練習や、楽譜を見ながらの練習が多くなります。大きな声を出せない家でも、ハミングや息の練習など、しずかにできることもあります。

ご自分の家で、どんな練習ならむりなくできそうかを考えてみるのも、えらぶときのヒントになります。

体験レッスンで、じっさいにくらべてみる

いちばんわかりやすいのは、両方の体験レッスンを受けてみることです。じっさいに歌ってみると、「こっちのほうが楽しい」「この先生の話がわかりやすい」と、自分の気持ちがはっきりしてくることがあります。

カラオケ教室と声楽教室では、レッスンの長さや、発表会のときの伴奏者へのお礼など、かかるお金の中身もちがうことがあります。金額は教室によってさまざまなので、体験のときに「月謝のほかに、どんなときにお金がかかりますか」と、あわせて聞いておくと安心です。

教室をさがすときは、こちらのページもつかってみてください。歌の教室さがし

まとめ

  • カラオケ教室は、マイクをつかって、すきな歌を味わいぶかく歌う
  • 声楽教室は、体全体をひびかせて、声の土台をじっくりつくる
  • 曲、レッスンのすすめ方、発表の場にもちがいがある
  • どちらがすぐれているかではなく、自分に合うかどうかが大切
  • 両方の体験レッスンを受けて、くらべてみるのがおすすめ

どちらの教室で練習しても、歌った歌をだれかに聞いてもらえると、はげみになります。こどもの歌声グランプリには、一般の部とシニア(65歳以上)の部があり、ジャンルを問わず、おうちでとった動画で応募できます。よかったらのぞいてみてください。こどもの歌声グランプリ

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