おうちでできるオンラインの歌のレッスン。スマホが少し不安なシニアの方へ
「歌を習ってみたいけれど、教室まで通うのは少し大変」 「近くに、歌の教室が見つからない」
そんな方におすすめしたいのが、おうちで受けられるオンラインの歌のレッスンです。スマホやタブレット、パソコンの画面ごしに、先生と顔を合わせてレッスンを受けることができます。
でも、「スマホの使い方がよくわからない」「画面ごしで、ほんとうに歌を教えてもらえるのかしら」と、不安に思う方も多いのではないでしょうか。
わたしも、息子の歌の習い事をとおして、オンラインのレッスンのことを知りました。はじめは「画面ごしで、ちゃんとできるのかな」と思っていましたが、家にいながら先生とつながれる便利さは、とくに通うのが大変な方にとって、大きいと感じています。
この記事では、シニアの方がオンラインの歌のレッスンを始めるときに知っておきたいことを、やさしくまとめます。
オンラインのレッスンのよいところ
通わなくていい
いちばんのよいところは、家から出ずにレッスンを受けられることです。
- 雨の日や、暑い日、寒い日でも休まずに受けられる
- 移動のつかれがない
- 足や腰が気になる方でも、受けやすい
遠くの先生にも習える
住んでいる場所にかかわらず、いろいろな先生のレッスンを受けられます。近くに歌の教室がない方や、習いたいジャンルの先生が近くにいない方にも、うれしい方法です。
なれた場所で、リラックスして歌える
自分の家なので、まわりの目を気にせず、リラックスして歌えます。人前で歌うのが少し苦手な方にも、向いているかもしれません。
気をつけたいこと
音が少しおくれることがある
インターネットを通すので、声や音が少しおくれて届くことがあります。そのため、先生のピアノに合わせていっしょに歌うのは、少しむずかしいことがあります。先生の伴奏を聞いてから歌う、録音した伴奏を家でながす、など、先生によって工夫されています。
細かい体の動きは、伝わりにくいことも
画面ごしだと、姿勢や息のつかい方など、細かいところが先生に伝わりにくいこともあります。カメラの位置を工夫して、上半身がうつるようにすると、先生も見やすくなります。
家の音の環境
家族が近くにいると、声を出しにくいと感じる方もいるかもしれません。また、集合住宅では、まわりへの音が気になることもあります。レッスンの時間を、ご家族と話して決めておくと安心です。
オンラインのレッスンについては、子ども向けの記事ですが、こちらにもまとめています。子どもの歌のオンラインレッスンはあり?よいところ・注意点・うまくいくコツ
用意するもの
- スマホ、タブレット、またはパソコン
- インターネットにつながる環境(家のWi-Fiなど)
- スマホなどを立てておくスタンド
- 楽譜や歌詞を見るための台やファイル
- のみもの(水やお茶)
スマホは、手でもったままだとゆれてしまうので、スタンドに立てておくのがおすすめです。画面が大きいほうが先生の顔や手もとが見やすいので、タブレットがあれば、そちらを使うのもいいと思います。
スマホの使い方が不安なときは
「アプリを入れる」「ビデオ通話をする」と聞くだけで、むずかしそうに感じる方もいると思います。でも、だいじょうぶです。いくつかのことを、ひとつずつ準備すれば、ちゃんと始められます。
先生がつかう方法を聞いておく
オンラインのレッスンでは、ビデオ通話のアプリをつかうことが多いです。先生によって、つかうアプリがちがうので、申しこむときに「どのアプリをつかいますか」と聞いておきましょう。ふだんつかっているLINEのビデオ通話で、レッスンをしてくれる先生もいます。
ご家族に手伝ってもらう
はじめての設定は、お子様やお孫様、身近な方に手伝ってもらうと安心です。
- アプリを入れてもらう
- 一度、家族どうしでビデオ通話をためしてみる
- 音が聞こえるか、顔がうつるかをたしかめる
- よくつかうボタンを、紙に書いておいてもらう
紙に「この緑のボタンをおすと、つながる」「このマークをおすと、音が消える」など、かんたんなメモを書いておくと、ひとりのときもあわてずにすみます。
練習の通話をしてもらう
多くの先生は、はじめてのレッスンの前に、つながるかどうかのたしかめをしてくれます。不安なことは、えんりょなく伝えてみてください。シニアの方に教えなれている先生なら、ていねいに案内してくれるはずです。
うまくつながらないときは
- いったん通話を切って、もう一度かけ直す
- Wi-Fiがつながっているか、たしかめる
- スマホの音量が、小さくなっていないか見る
- それでもだめなときは、電話やメールで先生に連絡する
先生の電話番号やメールアドレスは、前もって紙に書いて、スマホのそばにおいておくと安心です。
うまくいかなくても、あわてなくてだいじょうぶです。先生も、こうしたことにはなれています。
あんしんして使うために、気をつけたいこと
スマホやインターネットをつかうときは、知らない人からの連絡にも、少し気をつけておきたいものです。
- アプリは、ご家族に手伝ってもらい、スマホの「App Store」や「Google Play」から入れる(メッセージで送られてきたリンクからは入れない)
- 先生からの案内は、申しこんだときの連絡先から届いたものかをたしかめる
- 知らない人から届いたメッセージのリンク(青い文字など)は、おさない
- カードの番号や、パスワードを、ビデオ通話やメッセージで聞かれても、答えない
- 「いますぐはらわないと、レッスンが受けられない」などと急がされたら、いったん手を止める
こまったときや、「なにかへんだな」と感じたときは、ひとりで決めずに、ご家族や身近な方に相談してください。お金のしはらいの手つづきも、はじめはご家族といっしょにすると安心です。
オンラインのレッスンのえらび方
体験レッスンを受けてみる
オンラインのレッスンでも、体験レッスンを受けられることが多いです。画面ごしの先生の話し方や、声の聞こえ方は、じっさいにためしてみないとわかりません。体験レッスンで見ておきたいことは、こちらの記事にまとめています。歌の体験レッスンで見るべき5つのこと。聞いておきたい質問リストつき
先生のことばかけ
- ゆっくり、わかりやすく話してくれるか
- スマホの操作で、こまったときに助けてくれるか
- できたところを、ほめてくれるか
かかるお金
月謝や、1回ごとのレッスン料などは、先生によって大きくちがいます。しはらい方も、先生によってさまざまです。申しこむ前に、かかるお金や、お休みのときのことを、きちんとたしかめておきましょう。
いろいろな歌の習い方のちがいは、こちらの記事にまとめています。シニアの歌の教室えらび。カラオケ教室・ボイトレ・声楽・合唱のちがいと、自分に合う教室の見つけ方
オンラインのレッスンをしている先生をさがすときは、こちらのページもつかってみてください。歌の教室さがし
はじめの数回は、なれるための時間
オンラインのレッスンは、はじめの数回は、レッスンの中身より「つなぐこと」になれるだけで、せいいっぱいかもしれません。それでも、まったく問題ありません。
回数を重ねるうちに、アプリのひらき方や、カメラの向きの直し方にも、少しずつなれていきます。そうすると、先生の話や、自分の声に、気持ちを向けられるようになります。
「きょうは、ひとりでつなげた」。それだけでも、りっぱな一歩です。つながるまでのやり方を、自分のことばでメモに書き足していくと、つぎの回がもっと楽になります。
レッスンの前に、ととのえておきたいこと
- スマホやタブレットを、じゅうぶん充電しておく
- 部屋を少し明るくして、顔がよく見えるようにする
- レッスンの5分前には、準備をすませておく
- かるく体をほぐして、深呼吸をしておく
声が出にくいと感じるときの、やさしい練習は、こちらの記事にまとめています。レッスンの前の準備運動にもなります。年をとって声が出にくいと感じたら。歌がすきな方のための、やさしい発声練習
オンラインと通う教室を、組み合わせてもいい
オンラインのレッスンと、通う教室のどちらかに決めなくてもいいと思います。
たとえば、ふだんはオンラインで習い、ときどき教室に行って、先生にじかに見てもらう方法もあります。合唱団に通いながら、オンラインで個人のレッスンを受ける方もいます。
自分の体や生活に合わせて、むりのない形をえらんでみてください。
自分の歌を録画してみる
スマホがつかえるようになると、自分の歌を録画することもできるようになります。録画した歌を見直すと、姿勢や表情、息つぎのくせなどに気づけます。
撮り方のコツは、子ども向けの記事ですが、こちらにまとめています。歌の動画審査、スマホでのきれいなとり方。おうちでできる10のコツ
まとめ
- オンラインのレッスンは、家にいながら受けられ、移動のつかれがない
- 音のおくれや、細かい動きが伝わりにくいことには、気をつけたい
- スマホやタブレット、スタンド、インターネットの環境を用意する
- スマホが不安なときは、ご家族に手伝ってもらい、メモを書いておく
- 体験レッスンを受けて、先生のことばかけやかかるお金をたしかめる
スマホで歌を録画できるようになったら、こどもの歌声グランプリにも挑戦できます。シニア(65歳以上)の部や一般の部があり、おうちでとった動画で応募できます。よかったら、のぞいてみてください。こどもの歌声グランプリ