小学校の歌のテストのコツ。おうちでできる準備と、当日に大切なこと
「明日、音楽で歌のテストがあるんだ……」
みんなの前でひとりで歌う歌のテストは、大人が思うよりずっとどきどきするものです。この記事では、おうちでできる準備と、当日に大切なことをお伝えします。
歌のテストでは、どこが見られている?
学校や先生によってちがいますが、よく見られているのはこんなところです。
- 歌詞をおぼえて歌えているか
- 正しい音とリズムで歌えているか
- 声が聞こえるか(大きすぎなくてもよい)
- 曲の感じをだして歌えているか
- 姿勢や、歌うときの様子
「うまいか」だけでなく、「がんばって練習したか」「学んだことをいかせているか」も見られています。何を見るかわからないときは、お子様から先生に聞いてみるのもよい方法です。
おうちでできる準備
1. 歌詞をおぼえる
歌詞を見ずに歌えると、それだけで自信がたっぷりになります。歌詞の意味をいっしょに考えたり、絵にかいたりするとおぼえやすくなります。おぼえ方のコツはこちら。子どもが歌詞と曲を早くおぼえるコツ。暗譜がにがてな子も楽しくできる6つの方法
2. 曲をたくさん聞く
教科書の曲は、動画サイトなどで聞けることもあります。たくさん聞いて、メロディーを体に入れておきましょう。
3. 家族の前で「本番ごっこ」
家族をクラスのみんなに見立てて、前に立って歌う練習をしてみましょう。人の前で歌うことに、少しずつなれていきます。
4. 録音して聞いてみる
スマホで録音して、いっしょに聞いてみましょう。「ここが上手だね」と、まずよいところを伝えるのがポイントです。
5. 発声練習を少しだけ
くちびるをぶるぶるさせる、ハミングをするなど、かんたんな発声練習をすると、声が出やすくなります。おうちでできる子どもの発声練習。5分でできる遊びのような練習法
テストまでの1週間の進め方
テストの日がわかったら、少しずつ準備を進めると、前の日にあわてずにすみます。1日5分〜10分くらいで十分です。
| いつ | やること |
|---|---|
| 1週間前 | 曲を何度も聞く。歌詞を紙に書いて、意味をいっしょに話す |
| 5日前 | 歌詞を見ながら、1番だけ歌ってみる |
| 3日前 | 歌詞を見ないで歌ってみる。つまったところに印をつける |
| 2日前 | 家族の前で「本番ごっこ」。録音して、よいところをさがす |
| 前の日 | 1回だけ通して歌って、早めにねる |
前の日にたくさん歌いすぎると、のどがつかれてしまいます。前の日は「確認だけ」にして、ゆっくり休むことを大切にしてください。
学年によって、気をつけたいことはちがう
低学年のお子様
低学年では、「たのしく歌えているか」「歌詞をおぼえているか」が大切にされることが多いです。おうちでは、歌いながら手びょうしをしたり、歌に合わせて体をゆらしたりして、楽しく練習しましょう。
中学年のお子様
音の高さやリズムを、正しくとれるかどうかも見られるようになります。録音を聞いて、「ここの音、ちょっと高くなったね」と、いっしょに気づく練習が役に立ちます。
高学年のお子様
高学年になると、「人前で歌うのがはずかしい」と感じるお子様がふえてきます。また、男の子は声がわりがはじまることもあります。高い音がつらそうなときは、むりをさせず、先生に相談してみてください。声がわりについてはこちら。声がわりの時期の男の子と歌。続けていい?気をつけたいこと
当日に大切なこと
- まっすぐ立って、足を少しひらく
- 歌う前に、ゆっくり息をはく
- どこか一点(教室のうしろの時計など)を見て歌う
- まちがえても止まらず、さいごまで歌う
「まちがえても大丈夫。さいごまで歌えたら、それだけですごいよ」と、前の日に伝えておくと、お子様は安心します。緊張とのつきあい方はこちら。本番で緊張する子へのことば。歌のコンクール前に親ができること
当日の朝にできること
テストの日の朝は、つぎのようなことを心がけると、声が出やすくなります。
- いつもより少し早く起きて、声が目をさます時間をつくる
- あたたかい飲みものを飲んで、のどをうるおす
- 登校前に、ハミングを少しだけしておく
- 「楽しんでおいで」と、明るく送り出す
「がんばってね」より、「楽しんでおいで」のほうが、お子様の肩の力がぬけやすいようです。
親がかけたいことば、さけたいことば
テスト前のことばは、お子様の気持ちに大きくひびきます。
| かけたいことば | さけたいことば |
|---|---|
| 「練習してきたから大丈夫だよ」 | 「失敗しないようにね」 |
| 「さいごまで歌えたらすごいよ」 | 「ちゃんと歌わないとだめだよ」 |
| 「好きなところを大切に歌ってね」 | 「○○ちゃんは上手なのにね」 |
ほかのお子様とくらべることばは、悪気がなくても、お子様の自信をへらしてしまいます。「わが子のがんばり」だけを見てあげてください。
「みんなの前がはずかしい」お子様には
歌うこと自体はきらいではないのに、「みんなに見られるのがはずかしい」というお子様もいます。そんなときは、つぎのような練習で、少しずつなれていくのがおすすめです。
- まずはぬいぐるみの前で歌う。つぎに家族ひとり、つぎに家族みんな、と聞き手をふやしていく
- 歌う前と後に、おじぎをする練習もしておく。始まりと終わりの形が決まると、気持ちが落ちつく
- 「目は友だちではなく、教室のうしろの壁に」と決めておく
はずかしいと思う気持ちは、自然なものです。「はずかしいのに歌えたら、それだけで大きな一歩だね」と、気持ちごとうけとめてあげてください。
テストが終わったら
テストから帰ってきたら、まずは「おつかれさま」と伝えてあげましょう。結果を聞くより先に、「どうだった?」「どこがいちばん楽しかった?」と、気持ちを聞いてあげると、お子様は話しやすくなります。
うまくいかなかったと落ちこんでいるときも、「さいごまで歌ったんだね」「練習してきたことは、ちゃんと力になっているよ」と、がんばりをみとめてあげてください。
「歌がにがて」なお子様には
歌のテストがいやだというお子様は、「自分は歌が下手だ」と思っていることが多いです。でも、歌は練習でちゃんと上手になります。
- 小さな声でもいいので、楽しく歌う経験をふやす
- 好きな曲をいっしょに歌う
- できたことを具体的にほめる
「歌うのって楽しいな」と思えることが、いちばんの近道です。声が小さいことが気になるときは、こちらも参考にしてください。子どもの歌声が小さいときは?楽しく声を出せるようになるおうちの工夫
よくある質問
テストの日に、かぜで声が出ないときは?
むりに歌うと、のどをいためてしまいます。連絡帳などで先生に事情を伝えて、相談してみてください。のどのいたみや声のかすれが長く続くときは、耳鼻科で見てもらうと安心です。
音がずれてしまいます。直せますか?
音がずれるのは、よくあることです。ゆっくりのテンポで、ピアノやアプリの音といっしょに歌う練習をすると、少しずつ合いやすくなります。あせらず、楽しく続けてみてください。
歌のテストの曲が、家で聞けないときは?
教科書の曲が見つからないときは、お子様にメロディーを口ずさんでもらい、家族がいっしょに歌うだけでも練習になります。学校で配られた歌詞のプリントがあれば、それを見ながら、ことばの読み方やくぎりをたしかめておきましょう。
歌のテストの成績が気になります
成績は、歌の上手さだけで決まるものではなく、授業へのとりくみ方なども見られていることが多いです。気になるときは、個人面談などで先生に「家でどんな練習をするとよいですか」と聞いてみると、具体的なヒントがもらえます。結果よりも、お子様が音楽の時間を楽しめているかを大切にしてください。
まとめ
- 歌のテストでは、歌詞・音・リズム・曲の感じ・姿勢などが見られる
- おうちでは、歌詞をおぼえる、たくさん聞く、本番ごっこ、録音
- 1週間前から少しずつ進め、前の日はゆっくり休む
- 当日は、まちがえても止まらずさいごまで
- 終わったら、結果より先に気持ちを聞いて、がんばりをみとめる
歌のテストが、お子様にとって「ちょっと自信がついた日」になりますように。