練習・発声のコツ

音楽会・学芸会のソロに選ばれるには?オーディションの準備と心がまえ

更新日:2026年11月4日 ・ 書いた人:うみ

「音楽会で、ソロを歌ってみたい!」

お子様がそう言ったら、応援したいですよね。学校によっては、ソロや代表を決めるためのオーディションがあります。この記事では、その準備をお伝えします。

オーディションは、どんなふうに行われる?

やり方は、学校や先生によってさまざまです。よくあるのは、つぎのような形です。

  • 音楽室で、ひとりずつ先生の前で歌う
  • 希望者が何人かずつ、クラスのみんなの前で歌う
  • 休み時間や放課後に、短いフレーズだけ歌う

どの形でも、歌うのはソロの部分だけ、ということが多いです。いつ、どこで、どの部分を歌うのかを、お子様に先生からよく聞いてきてもらいましょう。わからないことがあれば、お子様が自分で先生に聞くのも、大切な準備のひとつです。

オーディションで見られやすいところ

学校や先生によってちがいますが、よく見られるのはこんなところです。

  • 声がよくとおるか(大きい声ではなく、体育館やホールにひびくか)
  • 正しい音とリズムで、ひとりで歌いきれるか
  • 歌詞がはっきり聞こえるか
  • 曲の場面にあった表情や歌い方か
  • 練習にまじめに取り組めるか

とくにさいごの「練習に取り組めるか」は、学校の行事ならではの大切なポイントです。

おうちでできる準備

曲をじっくり聞く

ソロの部分だけでなく、曲全体の流れを知っておくと、歌いはじめのタイミングもつかみやすくなります。

「ひびかせる声」を練習

大きな声をむりに出すと、どなった声になってしまいます。ハミングや「あくびの口でほー」など、ひびきを感じる練習がおすすめです。おうちでできる子どもの発声練習。5分でできる遊びのような練習法

広い場所で歌ってみる

公園や広い部屋で、「あの木まで声をとどけよう」と歌ってみると、遠くにとどく声の感覚がつかめます。

本番のように立って歌う

いすにすわったままではなく、まっすぐ立って、前を見て歌う練習をしましょう。

オーディションまでの2週間の進め方

オーディションの日がわかったら、つぎのように少しずつ進めてみてください。1日10分くらいで十分です。

いつ やること
2週間前 曲全体を何度も聞く。ソロの歌詞を紙に書いて、場面や気持ちを話しあう
10日前 ソロの部分を、歌詞を見ながらゆっくり歌う
1週間前 歌詞を見ずに歌う。録音して、ことばがはっきり聞こえるかたしかめる
4日前 広い場所や、家族の前で、立って歌う
2日前 本番と同じ流れで、名前を言ってから歌う練習
前の日 1〜2回だけ歌って、のどを休める

前の日や当日の朝に、何度も何度も歌うのはおすすめしません。のどがつかれて、いちばん大切なときに声が出にくくなってしまいます。

録音で、ここをチェック

録音を聞くときは、「上手か下手か」ではなく、つぎのようなところを、お子様といっしょにたしかめてみましょう。

  • 歌詞のことばが、聞いている人にわかるか
  • 息つぎで、ことばがとぎれていないか
  • 歌いはじめと歌いおわりが、はっきりしているか
  • 声をはりあげて、かたい声になっていないか

よいところを先に二つ伝えてから、「ここをもう少し」と一つだけ伝えるくらいが、お子様のやる気をたもつコツです。

オーディションの当日

  • 前の日は早めにねる
  • 歌う前にゆっくり息をはく
  • いつもの練習どおりに歌う
  • まちがえても、さいごまで歌いきる

緊張をやわらげる工夫はこちら。本番で緊張する子へのことば。歌のコンクール前に親ができること

学年によって、準備のしかたもかわる

低学年のお子様

低学年では、元気に、楽しそうに歌えるかどうかが大切にされることが多いです。むずかしいことは考えず、「歌詞をおぼえて、にこにこ歌う」ことを目標にしましょう。練習も、遊びの延長くらいの気持ちで大丈夫です。

中学年のお子様

ひとりで音をはずさずに歌いきれるかが、少しずつ見られるようになります。ピアノやアプリの音で、歌いはじめの音をたしかめてから歌う練習をしておくと、本番で安心です。

高学年のお子様

曲の気持ちや場面を考えて歌えるかも、大切になってきます。「このソロは、どんな気持ちの場面かな」と話しあい、お子様なりの歌い方を考えてみてください。男の子は声がわりがはじまる時期でもあるので、高い音がつらそうなときはむりをさせないでください。声がわりの時期の男の子と歌。続けていい?気をつけたいこと

親の応援のしかたで、気をつけたいこと

お子様の「やりたい」を応援したい気持ちは、とても大切です。ただ、学校の行事であることも忘れずにいたいところです。

  • 結果は先生が決めるもの。先生に「うちの子を」とお願いすることはさける
  • 練習を親が決めすぎず、お子様が自分で「やる」と決めた気持ちを大切にする
  • ほかのお子様とくらべる話はしない
  • 選ばれても選ばれなくても、手をあげたことをほめる

お子様が先生に質問したいことがあるときは、親が代わりに聞くより、お子様自身が聞くように背中をおしてあげるのがおすすめです。それも、ソロにいどむための大切な経験になります。

選ばれなかったときは

ソロは人数がかぎられているので、がんばっても選ばれないことがあります。そんなときは、「手をあげて、みんなの前で歌っただけですごいことだよ」と伝えてあげてください。挑戦した経験は、かならず次につながります。

落ちた日の声かけはこちらにもまとめています。コンクールで落ちた日に、親ができること。かけたいことば、さけたいことば

ソロでなくても、輝ける場所はある

ソロに選ばれなかったときも、音楽会や学芸会の中には、大切な役わりがたくさんあります。

  • みんなで歌う部分で、声をそろえて全体をささえる
  • 歌詞をいちばんはっきり届ける人になる
  • 指揮者や伴奏、司会など、ほかの役わりに挑戦する

「全体の歌をよくする」という目標をもつと、本番までの練習もまた楽しくなります。オーディションのために練習したひびく声は、合唱の中でもきっといきてきます。

選ばれたら

ソロに選ばれたら、いっしょに思いきりよろこびましょう。そのうえで、本番までの練習でがんばりすぎて、のどをいためないように気をつけてあげてください。声がかすれたり、のどがいたいと言ったりするときは、練習をお休みして、続くときは耳鼻科で相談すると安心です。本番までの準備や心のととのえ方は、こちらでくわしく書いています。合唱でソロやパートリーダーをまかされたら。本番までにできることと、心のととのえ方

もっと歌いたくなったら

ソロをきっかけに、「もっと歌いたい」と思うお子様もいます。動画で出られるコンクールなら、学校の外でも気軽に挑戦できます。こどもの歌声グランプリ

よくある質問

毎年ソロに手をあげても、選ばれません

くやしい気持ちはよくわかります。ただ、毎年手をあげ続けていること自体が、すばらしい力です。オーディションのあとに、お子様から先生に「どこを練習するとよいですか」と聞いてみると、つぎの目標が見えてきます。学校の外で歌う場をもつのも、自信につながります。

本番が近いのに、緊張でねむれないようです

ねる前に、ゆっくり息をはく練習を親子でしてみたり、「うまくいかなくても大丈夫」と話したりして、安心させてあげてください。好きなことをして気分をかえる時間も大切です。

習い事で歌を習っていないと、不利ですか?

学校のソロは、習い事をしているかどうかより、ひびく声や、ことばの届け方、まじめに取り組む姿勢が見られることが多いです。おうちでできる準備だけでも、十分に挑戦できます。

まとめ

  • オーディションでは、ひびく声・正しい音とリズム・ことば・表情・取り組み方が見られやすい
  • おうちでは、曲を聞く、ひびきの練習、広い場所で歌う、立って歌う
  • 2週間前から少しずつ進め、前の日はのどを休める
  • 選ばれなくても、手をあげたことが大きな一歩
  • 親は結果ではなく、挑戦する気持ちを応援する
  • 選ばれたら、練習のしすぎでのどをいためないように気をつける

「歌いたい」という気持ちを、ぜひ大切に応援してあげてください。

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