お孫さんの発表会やコンクールを応援したい、おじいさま・おばあさまへ。祖父母だからできるかかわり方
「孫が歌の発表会に出ると聞いた。見に行きたいけれど、行ってもいいのかな」 「コンクールに出る孫を、どう応援したらいいのだろう」 「遠くに住んでいるので、なかなか本番を見に行けない」
お孫さんが歌の発表会やコンクールに出ると聞くと、おじいさま・おばあさまも、うれしい気持ちと、どうかかわったらよいのかという気持ちの、両方がわいてくるかもしれません。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、おじいさま・おばあさまが、お孫さんの歌の発表会やコンクールを応援するときのかかわり方を、祖父母の立場にしぼってまとめました。本番の前にお父様・お母様と話しておきたいこと、本番までの応援、当日のすごし方、遠くから応援するときの工夫などをお伝えします。
おじいさま・おばあさまの応援は、お孫さんの力になる
親とはちがう立場だからできること
お父様・お母様は、毎日の練習につきそったり、レッスンの送りむかえをしたりと、お孫さんのすぐそばで歌を支えています。そのぶん、つい「もっとこうしたら」と口を出したくなったり、本番が近づくと、親のほうがあせってしまったりすることもあります。
おじいさま・おばあさまは、少しはなれた場所から、お孫さんの歌を楽しみに待つことができます。「おじいちゃん・おばあちゃんは、いつも楽しみにしてくれている」という安心感は、お孫さんにとって、うれしい力になることがあります。
応援の形は、いろいろ
応援というと、会場に見に行くことを思いうかべるかもしれません。でも、応援の形はそれだけではありません。
- 本番の前に、電話や手紙でことばをとどける
- 練習の歌を、ビデオ通話で聞かせてもらう
- 本番の動画を送ってもらい、感想を伝える
- 本番のあとに、「よくがんばったね」と声をかける
ご自分の体調や住んでいる場所、ご家族の事情に合わせて、むりのない形をえらんでください。
応援の前に、お父様・お母様と話しておきたいこと
見に行ってよいか、まずたずねる
発表会やコンクールによっては、入場できる人数にかぎりがあったり、チケットや申しこみがいったりすることもあります。また、お孫さんによっては、「見られると緊張する」と感じることもあります。
見に行きたいときは、まず、お父様・お母様に「見に行ってもいいかしら」とたずねてみてください。お孫さんの気持ちや会場のきまりを知っているのは、お父様・お母様です。
写真・動画のきまりをたしかめる
会場によっては、写真や動画をとってはいけないこともあります。とってよい場合でも、ほかのお子様がうつりこむことがあるので、SNSにのせるのは、ひかえたほうが安心です。
とった写真や動画を、親戚やお友だちに見せたいときも、まずはお父様・お母様にたずねてからにしてください。
お祝いやプレゼントは、前もって相談する
花束やプレゼントを用意したいときは、前もってお父様・お母様に相談しておくと安心です。会場によっては、花束をわたすタイミングがかぎられていたり、持ちこみに気をつけたいこともあります。
また、ご家庭によっては、「お祝いはひかえめに」と考えていることもあります。きょうだいがいる場合は、ほかのお孫さんへの気くばりも、いっしょに考えておけるとよいですね。花束や差し入れのマナーは、こちらの記事にまとめています。発表会・コンサートの花束と差し入れのマナー。わたすタイミングとえらび方
本番までの応援
練習の歌を、聞かせてもらう
お孫さんが歌ってくれるようなら、電話やビデオ通話で、練習の歌を聞かせてもらうのもよい方法です。家族以外の人に聞いてもらうことは、お孫さんにとって、本番の前のよい練習にもなります。
ただ、聞かれたくないようすのときは、むりにお願いしないでください。
「上手」より「楽しみにしているよ」
おじいさま・おばあさまからのことばは、短くてかまいません。
- 「本番、楽しみにしているよ」
- 「歌っている声が聞けて、うれしかったよ」
- 「がんばっているね」
結果よりも、お孫さんががんばっていることや、歌っていることそのものを喜ぶことばは、お孫さんの気持ちを楽にしてくれることがあります。本番前に送るメッセージの例は、こちらの記事でも紹介しています。コンクールの前に送る応援メッセージの例文。家族・祖父母・友だちからのことば
歌のアドバイスは、先生とお父様・お母様におまかせする
昔、歌や音楽を習っていたおじいさま・おばあさまは、つい歌い方のアドバイスをしたくなることもあるかもしれません。でも、先生から教わっていることと、ちがうことを言われると、お孫さんがまよってしまうこともあります。
歌い方のことは、先生とお父様・お母様におまかせして、おじいさま・おばあさまは「聞いて喜ぶ人」でいる、と決めておくと、お孫さんも安心して歌えます。
「入賞できるといいね」は、ひかえめに
コンクールの前は、結果のことを口にしたくなるかもしれません。でも、「賞をとれるといいね」と言われると、お孫さんによっては、プレッシャーに感じることもあります。結果の話より、「歌うのを楽しんでね」と伝えるほうが、お孫さんの気持ちに合うこともあります。
当日の応援
ご自分の体調を、大切に
会場が遠かったり、待ち時間が長かったりすると、おじいさま・おばあさまの体に負担がかかることもあります。
- 会場までの行き方や、休める場所をたしかめておく
- お孫さんの出番の時間に合わせて、むりのない予定を立てる
- 水分をとり、つかれたら休む
ご自分の体調がよくないときは、むりに出かけず、動画を送ってもらうなど、ほかの応援の形をえらんでも大丈夫です。
お父様・お母様の、ささえ役になる
本番の日、お父様・お母様は、お孫さんのしたくや控室での準備で、いそがしくなることもあります。そんなとき、下のお孫さんの相手をしたり、荷物をあずかったりと、そっと手を貸してもらえると、お父様・お母様はとても助かります。
ただ、どんなお手伝いがいるかは、ご家庭によってちがいます。当日の前に、「何か手伝えることはある?」と聞いておくと、安心です。会場での見方やマナーについては、こちらの記事にまとめています。お子様の歌の本番を見に行くときの、家族のマナーと応援のしかた
結果がどうであっても、いつも味方
コンクールでは、思うような結果にならないこともあります。お孫さんががっかりしているときこそ、おじいさま・おばあさまの出番かもしれません。
「おばあちゃんは、あなたの歌が好きだよ」「ステージに立ったこと、すごいと思うよ」と、結果とは関係なく、いつも味方でいることを伝えてあげてください。入賞したときも、結果だけでなく、がんばってきたことをいっしょに喜んであげると、お孫さんの心に残ります。
遠くに住んでいて、見に行けないとき
動画や写真で、本番を見せてもらう
遠くに住んでいたり、体調のことで出かけられなかったりして、本番を見に行けないこともあります。そんなときは、お父様・お母様に、動画や写真を送ってもらえないか、たずねてみてください。
動画を見たあとに、電話やメッセージで「見たよ、よかったよ」と伝えるだけでも、お孫さんにとってはうれしい応援になります。
オンラインの発表会やコンクールも
最近は、オンラインで見られる発表会や、動画で参加するコンクールもあります。会場に行けなくても、画面ごしにお孫さんの歌を楽しめることがあります。
手紙やはがきで、気持ちをとどける
手書きの手紙やはがきは、あとから何度も読み返せる、すてきな応援です。本番の前に「楽しみにしているね」、本番のあとに「よくがんばったね」と、ひとことそえるだけでも、気持ちは伝わります。
おじいさま・おばあさまも、歌を楽しむ
お孫さんの歌を応援しているうちに、「自分も歌ってみたい」と思うおじいさま・おばあさまもいらっしゃるかもしれません。お孫さんといっしょに歌う時間の作り方は、こちらの記事にまとめています。孫といっしょに歌う。シニアと子どもの歌の時間
シニアの方が通える歌の教室もあります。おじいさま・おばあさまが歌を楽しむ姿は、お孫さんにとっても、うれしい刺激になるかもしれません。お近くの教室さがしには、こちらのページも使ってみてください。歌の教室さがし
まとめ
- おじいさま・おばあさまは、少しはなれた場所から、お孫さんの歌を楽しみに待てる
- 応援の形は、見に行くことだけでなく、ことば・ビデオ通話・手紙などいろいろ
- 見に行く前に、お父様・お母様にたずね、写真・動画やお祝いのことも相談する
- 本番までは「楽しみにしているよ」と伝え、歌い方のアドバイスは先生とお父様・お母様におまかせする
- 当日は、ご自分の体調を大切にし、お父様・お母様のささえ役に
- 結果がどうであっても、いつもお孫さんの味方でいる
- 見に行けないときは、動画や手紙で応援できる
おじいさま・おばあさまのあたたかい応援は、お孫さんが歌をつづけていく力になることがあります。お孫さんが歌を聞いてもらう場のひとつとして、こんなコンクールもあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ