孫といっしょに歌う。シニアと子どもの歌の時間
「孫が遊びに来たとき、何をしてあげたらいいのかな」 「むかし歌っていた歌を、孫にも教えてあげたい」
お孫さんとすごす時間は、とてもうれしいものですよね。でも、ゲームや動画の話にはついていけなかったり、何をして遊べばいいのか、まよってしまったりすることもあると思います。
そんなとき、おすすめしたいのが「いっしょに歌う」ことです。歌は、道具もいらず、年齢に関係なく楽しめます。おじいさま・おばあさまが子どものころに歌っていた歌の中には、いまのお子様たちも、保育園や幼稚園、小学校で歌っている歌がたくさんあります。
わたしは、息子といっしょにたくさんの歌のコンクールに出てきました。会場では、お孫さんの歌を聞きに来たおじいさま・おばあさまの、うれしそうな顔をたくさん見てきました。歌は、世代をこえて人をつなぐ力があると感じています。
この記事では、シニアの方がお孫さんといっしょに歌を楽しむための、歌の時間のつくり方や、曲のえらび方をまとめました。
孫と歌うことのよさ
世代をこえて、同じ歌を楽しめる
童謡や唱歌の中には、100年近く歌いつがれてきた歌もあります。おじいさま・おばあさまが子どものころに歌った歌を、お孫さんもいま歌っている。そう思うと、なんだかうれしくなりますよね。
同じ歌を知っているだけで、会話のきっかけにもなります。
ことばが少なくても、気持ちがつたわる
小さなお孫さんとは、まだ会話がうまくできないこともあります。少し大きくなったお孫さんとは、話題が見つからないこともあるかもしれません。そんなときも、歌なら、いっしょに声を出すだけで、楽しい時間をすごせます。
シニアの方にとっても、いい気分転換に
歌うと、自然に深く息をすったり、はいたりします。大きな口を開けて歌うことは、口のまわりをうごかすことにもつながります。何より、お孫さんと笑いながら歌う時間は、気持ちを明るくしてくれるものです。
孫の年齢ごとの歌の楽しみ方
0〜2歳ごろ だっこして、ゆっくり歌う
小さなお孫さんには、だっこやひざの上で、ゆっくり歌ってあげましょう。
- 体をやさしくゆらしながら歌う
- お孫さんの顔を見ながら、にっこり歌う
- 手をとって、歌に合わせてゆらす
- ねむそうなときは、小さな声で子もり歌を
歌詞を忘れてしまっても、「ラララ」でだいじょうぶです。おじいさま・おばあさまのやさしい声が、お孫さんの安心につながります。
3〜6歳ごろ 手あそびや、かけあいで
幼稚園や保育園に通うころになると、いっしょに歌えるようになってきます。
- 手あそび歌を、いっしょにする
- おじいさま・おばあさまが1行歌い、お孫さんが次を歌う
- 「園でどんな歌を歌っているの?」と聞いて、教えてもらう
- ぬいぐるみに歌を聞かせるごっこあそび
お孫さんから歌を教えてもらうのも、とてもおすすめです。「教える側」になると、お子様は得意そうに、うれしそうに歌ってくれることが多いです。
小学生ごろ むかしの歌と、いまの歌を交換する
小学生のお孫さんとは、おたがいの好きな歌を交換するのも楽しい時間になります。
- お孫さんに、学校で習った歌を歌ってもらう
- おじいさま・おばあさまが、若いころに好きだった歌をしょうかいする
- 同じ歌を、むかしといまでどう歌っているか、くらべてみる
学校の音楽の時間で習う唱歌の中には、おじいさま・おばあさまも知っている歌があるかもしれません。「その歌、おばあちゃんも歌ったよ」というひとことが、会話をひろげてくれます。
世代をこえていっしょに歌える歌
長く歌いつがれてきた童謡・唱歌
むかしから歌われている歌は、お孫さんとの歌の時間にぴったりです。たとえば、こんな歌があります。
- 「ふるさと」(高野辰之 作詞・岡野貞一 作曲)
- 「春が来た」(高野辰之 作詞・岡野貞一 作曲)
- 「七つの子」(野口雨情 作詞・本居長世 作曲)
- 「しゃぼん玉」(野口雨情 作詞・中山晋平 作曲)
- 「どんぐりころころ」(青木存義 作詞・梁田貞 作曲)
どれも、メロディーがやさしく、くりかえしが多いので、お孫さんもおぼえやすい歌です。季節に合わせて歌う歌をえらぶと、さらに楽しくなります。シニアの方に人気の季節の歌は、こちらの記事でもしょうかいしています。シニアに人気の季節の歌。春夏秋冬、みんなで歌いたい日本の歌と歌い方のコツ
むかしのことばは、いっしょに調べてみる
童謡や唱歌には、いまはあまりつかわないことばが出てくることがあります。お孫さんに「これってどういう意味?」と聞かれたら、いっしょに考えたり、調べたりしてみましょう。むかしのくらしの話をするきっかけにもなります。童謡に出てくるむかしのことばについては、こちらの記事にまとめています。童謡の昔のことばを子どもに伝える。意味のしらべ方と、気持ちのこめ方
お孫さんの好きな歌にも耳をかたむける
アニメの歌や、いまはやっている歌が好きなお孫さんも多いと思います。知らない歌でも、「どんな歌なの?」「もう一回歌って」と聞いてあげると、お孫さんはとても喜びます。全部をおぼえなくても、サビだけいっしょに歌えたら、それでじゅうぶんです。
はなれてくらす孫との歌の時間
ビデオ通話で歌う
お孫さんと遠くにはなれてくらしている方も多いと思います。そんなときは、スマホやタブレットのビデオ通話で、いっしょに歌ってみましょう。
- 「今日は1曲だけ歌おうね」と、短い時間で
- 画面の前で手あそびをする
- 季節の歌を、おたがいに歌って聞かせる
通話では、声が少しおくれて聞こえることがあるので、ぴったり合わせて歌うのはむずかしいかもしれません。そんなときは、「おじいちゃんが歌うね」「次はあなたの番」と、交代で歌うのがおすすめです。
歌の動画を送りあう
お孫さんが歌っている動画を、お父様・お母様に送ってもらうのも楽しみのひとつです。お返しに、おじいさま・おばあさまが歌った動画を送るのもすてきですね。
のどにむりをさせないコツ
歌いはじめは、ゆっくりと
年齢をかさねると、急に大きな声や高い声を出すと、のどがつかれやすくなることがあります。歌う前に、首や肩をゆっくり回したり、ハミングで声を出したりして、体と声をほぐしましょう。
高さは、自分に合わせてかえる
子ども向けの歌は、大人には高く感じることがあります。むりに高い声を出さなくてもだいじょうぶです。少し低い声で歌ったり、高いところだけお孫さんにまかせたりしてみてください。
つかれたら休む
お孫さんは、同じ歌を何回もくりかえしたがることがあります。つかれたときは、「おばあちゃん、少しお休みね」と、休んでかまいません。のどの痛みやかすれが何日も続くときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談しましょう。
歌の時間をもっと楽しくする工夫
かんたんな楽器をそえる
すずやタンバリン、空き箱をたたくだけでも、歌の時間はぐっとにぎやかになります。お孫さんに楽器をわたして、おじいさま・おばあさまが歌うと、お孫さんは「いっしょに演奏している」気持ちになって、とても喜ぶことが多いです。
歌のあとに、むかしの話をする
歌ったあとに、「おばあちゃんが小さいころは、この歌を学校で歌ったのよ」と、むかしの話をしてみましょう。お孫さんにとっては、知らない時代の話がとても新鮮に聞こえるものです。
歌のノートをつくる
お孫さんといっしょに歌った歌の名前を、ノートに書きためていくのも楽しい工夫です。お孫さんに絵をかいてもらえば、世界にひとつだけの歌のノートになります。次に会ったとき、「今日はどの歌にする?」と、ノートを見ながらえらぶこともできます。
歌をもっと楽しみたくなったら
お孫さんと歌っているうちに、「もう少しきちんと歌を習ってみたい」と思う方もいるかもしれません。シニアの方向けに、ゆっくりしたペースでレッスンをしている歌の教室や、合唱のサークルもあります。
教室の内容や料金、レッスンの時間は、教室によってちがいます。体験レッスンで、ふんいきをたしかめてみるのもよいでしょう。近くの教室をさがすときは、こちらのページをつかってみてください。歌の教室さがし
まとめ
- 歌は、年齢に関係なく、お孫さんといっしょに楽しめる
- 小さなお孫さんにはだっこしてゆっくり、幼稚園のころは手あそびやかけあいで
- 小学生のお孫さんとは、むかしの歌といまの歌を交換する
- 長く歌いつがれてきた童謡や唱歌は、世代をこえていっしょに歌いやすい
- はなれてくらすお孫さんとは、ビデオ通話で交代しながら歌う
- 高さはむりせず自分に合わせ、つかれたら休む
お孫さんといっしょに歌った時間は、おたがいにとって、きっとすてきな思い出になります。お孫さんが歌を習っているなら、こどもの歌声グランプリを応援してみるのも楽しいですよ。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、お孫さんと、おじいさま・おばあさまがそれぞれ出てみるのもおすすめです。こどもの歌声グランプリ