練習・発声のコツ

シニアに人気の季節の歌。春夏秋冬、みんなで歌いたい日本の歌と歌い方のコツ

更新日:2026年11月4日 ・ 書いた人:うみ

「なつかしい歌を、みんなで歌いたい」 「季節に合った歌は、どんな歌があるかな」

むかしから歌われてきた季節の歌は、聞いただけで、その季節の風景や、子どものころの思い出がうかんでくるものです。おうちで家族と歌ったり、歌の会やデイサービスでみんなで歌ったりする時間は、とてもあたたかいひとときになります。

わたしは、息子の歌の習い事をとおして、むかしから歌いつがれてきた童謡や唱歌にふれる機会が多くありました。どの世代の方とも、いっしょに口ずさめる歌があるのは、すてきなことだと感じています。

この記事では、シニアの方に親しまれている季節の歌を、春・夏・秋・冬に分けて紹介します。ここでは曲名だけを紹介しますので、歌詞は歌の本などで確認してください。あわせて、みんなで楽しく歌うコツもまとめます。

季節の歌を歌うよさ

季節の歌には、こんなよさがあります。

  • その季節ならではの話題が生まれる
  • 子どものころの思い出を、話すきっかけになる
  • 多くの方が知っているので、いっしょに歌いやすい
  • 1年を通して、歌う歌をかえて楽しめる

「この歌、学校で歌ったね」「この季節になると思い出すね」と、歌のあとにおしゃべりが広がることもあります。歌うことそのものだけでなく、その前後の会話も、楽しい時間になります。

春に歌いたい歌

春は、花がさき、あたたかくなって、気持ちも明るくなる季節です。

曲名 どんな歌か
春が来た 春のおとずれをよろこぶ、明るい唱歌
春の小川 小川のながれる、のどかな春の風景の歌
朧月夜(おぼろづきよ) 菜の花ばたけと、春の夜の月の歌
どこかで春が 春の気配を感じる、やさしい童謡
さくらさくら 日本でむかしから歌われてきた、さくらの歌

「春が来た」は、テンポがわかりやすく、はじめて集まった方どうしでも歌いやすい歌です。「朧月夜」はゆったりとした歌なので、ひとつひとつのことばを味わうように歌うのがおすすめです。

夏に歌いたい歌

夏は、海や山、夏まつりなど、思い出が多い季節です。ここでは、5月から6月ごろの初夏の歌も、いっしょに紹介します。

曲名 どんな歌か
茶摘(ちゃつみ) 初夏の茶つみのようすを歌った唱歌
夏は来ぬ 初夏の風景を歌った、むかしからの歌
鯉のぼり 五月の空をおよぐ、こいのぼりの唱歌
海 広い海をながめる、ゆったりとした唱歌
我は海の子 海辺で育った子どもの、元気な歌
七夕さま 七夕の夜を歌った、なじみのある歌

「茶摘」は、手あそびをしながら歌った思い出のある方も多い歌です。「七夕さま」は、七月の歌の会にぴったりで、短冊かざりといっしょに楽しむこともできます。

秋に歌いたい歌

秋は、紅葉や月、虫の声など、しみじみとした風景が多い季節です。

曲名 どんな歌か
紅葉(もみじ) 山の紅葉の美しさを歌った唱歌
赤とんぼ 夕やけと赤とんぼの、なつかしい童謡
村祭 秋の村のおまつりの、にぎやかな歌
虫のこえ 秋の夜に鳴く、虫の声の歌
月 まるい月を見上げる、やさしい唱歌
夕焼小焼 夕方の帰り道を思い出す童謡

「紅葉」は、2つのパートに分かれて歌う楽しみ方もある歌です。なれてきたら、ためしてみるのもいいかもしれません。「赤とんぼ」や「夕焼小焼」は、ゆっくりした歌なので、むりなく歌いやすいです。

冬に歌いたい歌

冬は、雪やお正月など、家族の思い出とつながる歌が多い季節です。

曲名 どんな歌か
雪 雪がふるよろこびを歌った、元気な唱歌
冬景色 しずかな冬の朝の風景の歌
冬の夜 家族でいろりをかこむ、冬の夜の歌
たき火 冬の道のたき火を歌った童謡
お正月 お正月を待ちわびる、明るい歌
ペチカ 冬のだんろのあたたかさを歌った童謡

12月から1月にかけては、「お正月」を歌うと、場がぱっと明るくなります。「冬景色」や「冬の夜」は、少しゆっくりめに、しっとり歌うのがおすすめです。

1年を通して歌える歌

季節にかかわらず、多くの方に親しまれている歌もあります。

  • ふるさと
  • 浜辺の歌
  • 荒城の月

とくに「ふるさと」は、歌の会のさいごにみんなで歌う、という楽しみ方もよく見られます。

みんなで歌うときのコツ

高さを下げて歌う

むかし習った高さのままだと、高すぎて歌いにくいと感じる方も多いと思います。ピアノや電子ピアノ、カラオケなどで伴奏をするときは、いつもより少し低めの高さにしてみてください。

「この高さなら、らくに歌える」と感じる高さが、ちょうどいい高さです。

ゆっくり歌う

テンポが速いと、ことばを追いかけるのが大変になります。いつもより少しゆっくりめに歌うと、息つぎもしやすく、ことばを味わいながら歌えます。

歌詞カードは大きな字で

歌詞カードを用意するときは、文字を大きく、行と行のあいだを広めにすると読みやすくなります。

  • 1枚に1曲だけをのせる
  • 読みにくい漢字には、ふりがなをつける
  • 白い紙に、黒いはっきりした文字で
  • 番号をつけて、何番を歌っているかわかるようにする

歌詞は、歌の本などからうつすときに、まちがいがないか確認しておきましょう。

はじめに曲のお話をする

歌う前に、「この歌は春の歌ですね」「子どものころ、どこで歌いましたか」と、少しお話をしてから歌うと、気持ちが入りやすくなります。

歌の会での曲のならべ方

何曲か歌うときは、曲のならべ方を少し工夫すると、さいごまで楽しく歌いやすくなります。

  1. さいしょは、テンポがわかりやすく、よく知られている歌
  2. まん中に、その季節らしい、しっとりした歌
  3. さいごは、みんなが知っている、気持ちよく歌える歌

1回に歌う曲は、3〜5曲くらいでもじゅうぶんです。曲と曲のあいだには、お話の時間や、水をのむ時間をはさむと、のども休まります。季節のはじまりには前の季節の歌を少しのこし、新しい季節の歌を1曲ずつふやしていくと、季節のうつりかわりも感じられます。

いろいろな場所での楽しみ方

おうちで

家族で歌うときは、うまく歌うことより、いっしょに口ずさむことを楽しみましょう。お孫さんといっしょに歌うと、世代をこえた楽しい時間になります。

歌の会やサークルで

歌の会では、季節ごとに歌う歌をかえると、毎回新しい気持ちで集まれます。シニアの歌の会やサークルの見つけ方は、こちらの記事にまとめています。シニアの歌の会・歌のサークルの見つけ方。見学で聞きたいことと、楽しくつづけるコツ

デイサービスのレクリエーションで

デイサービスのレクリエーションでは、季節の歌に、手をたたいたり、かんたんな体の動きを合わせたりすることもあります。歌に合わせたやさしい体操は、こちらの記事で紹介しています。シニアの歌体操。歌に合わせて座ったままできる、やさしい体の動かし方

歌う前には、肩をゆっくり回すなど、かるく体をほぐしておくと声が出しやすくなります。体調がすぐれない方や、のどがつらい方は、むりに歌わず、聞いて楽しむだけでもじゅうぶんです。

のどをいたわりながら歌う

  • 歌う前に、かるく水をのむ
  • 大きな声を、むりに出さない
  • 何曲もつづけたら、少し休む
  • のどがいたいときは、お休みする

声のかすれが長くつづくなど、気になることがあるときは、耳鼻科やかかりつけ医に相談してください。やさしい発声練習は、こちらの記事にまとめています。年をとって声が出にくいと感じたら。歌がすきな方のための、やさしい発声練習

まとめ

  • 季節の歌は、思い出や会話のきっかけになる
  • 春・夏・秋・冬それぞれに、むかしから親しまれてきた唱歌や童謡がある
  • みんなで歌うときは、高さを下げて、ゆっくり歌う
  • 歌詞カードは、大きな字で読みやすく
  • おうち、歌の会、デイサービスなど、いろいろな場所で楽しめる
  • のどをいたわりながら、むりなく歌う

なつかしい季節の歌を、気持ちをこめて歌う姿は、聞いている人の心もあたたかくします。こどもの歌声グランプリには、シニア(65歳以上)の部があり、唱歌や童謡など、どんなジャンルの歌でも、おうちでとった動画で応募できます。出場した全員に講評が届くので、よかったらのぞいてみてください。こどもの歌声グランプリ

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