お子様の歌の本番を見に行くときの、家族のマナーと応援のしかた
「子どもの歌のコンクールを、はじめて見に行く」 「会場で、どうふるまえばいいのかわからない」 「本番の前に、どんなことばをかければいいの?」
お子様の本番は、家族にとっても、どきどきする特別な日です。せっかく見に行くなら、お子様が安心して歌えるように、そしてまわりの方も気持ちよくすごせるように、知っておきたいことがあります。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。会場には、出場するお子様だけでなく、たくさんのご家族が集まっています。みんなが同じように、お子様を応援しに来ている場所です。
この記事では、お子様の歌の本番を見に行くご家族に向けて、会場でのマナーと、応援のしかたをまとめます。コンクールでも発表会でも、つかえる内容です。
出かける前に準備しておきたいこと
主催者からの案内を、よく読んでおく
会場でのきまりは、コンクールや発表会ごとにちがいます。出かける前に、主催者から届いた案内や、ホームページをよく読んでおきましょう。
- 入場できる時間や、入場のしかた
- 客席に入れる人数や、チケットの有無
- 撮影や録音ができるかどうか
- 小さなお子様の入場について
- 飲食ができる場所
わからないことがあれば、早めに主催者に問い合わせておくと安心です。
時間に余裕をもって出かける
会場の近くは、こみあうことがあります。駐車場がない会場や、駅から少し歩く会場もあります。お子様の集合時間におくれないよう、余裕をもって家を出ましょう。お子様があわてずに会場に入れることは、本番の落ちつきにもつながります。
服そうと持ち物
見に行く家族の服そうは、きまりがないことが多いですが、清潔感のある、落ちついた服そうがよいと思います。客席で音が出にくい靴や服だと、まわりの方の迷惑になりにくいです。
- 案内やプログラム
- お子様の水やお茶
- 汗をふくタオルやハンカチ
- 会場がさむいときのための、はおるもの
- 小さなきょうだいがいるときは、静かにあそべるもの
会場でのマナー
演奏中は、出入りをしない
いちばん大切なのは、だれかが歌っているあいだは、客席の出入りをしないことです。ドアの音や足音は、思った以上にひびきます。出入りは、演奏と演奏のあいだの、拍手のタイミングにしましょう。会場によっては、係の人が案内してくれることもあります。
音が出るものに気をつける
- スマホは、マナーモードではなく、音が出ない設定や電源オフにする
- ビニールぶくろのガサガサという音にも気をつける
- 演奏中のおしゃべりはひかえる
小さな音でも、歌っているお子様や、聞いているほかのご家族の集中をみだしてしまうことがあります。
撮影・録音は、主催者のきまりにしたがう
撮影や録音については、かならず主催者のきまりにしたがってください。会場によって、まったく撮影できないところ、決まった場所からなら撮影できるところ、自分の子どもの演奏だけ撮影できるところなど、さまざまです。
- フラッシュをつかわない
- 立ち上がったり、手を高く上げたりして、後ろの方の見る場所をさえぎらない
- ほかのお子様がうつった写真や動画を、SNSなどにのせない
撮影に夢中になって、お子様の歌をしっかり聞けなかった、ということもあります。撮影ができる場合でも、「目で見て、耳で聞く」時間を大切にしてみてください。
拍手のしかた
拍手は、歌がすべておわって、伴奏の音がきえてから、お子様がおじぎをするころにするのが一般的です。自分のお子様だけでなく、ほかのお子様にも、あたたかい拍手をおくりましょう。がんばって歌ったお子様にとって、会場からの拍手は大きな力になります。
ステージに立つお子様のマナーについては、こちらの記事にまとめています。ステージでのおじぎ・入場・退場のマナー。子どものはじめての本番に
待ち時間のすごし方
出番までの待ち時間が長いこともあります。ロビーや控えの場所でも、ほかのお子様が声出しをしていたり、集中していたりすることがあります。大きな声で話したり、ほかのお子様の歌について「あの子は上手だね」「あの子はまちがえたね」などと話したりするのはひかえましょう。そうした会話は、思った以上にまわりに聞こえるものです。
お子様には、水をのんだり、お手洗いに行ったりする時間を、早めにとってあげましょう。待ち時間に、家族が楽しい話をして、お子様の気持ちをほぐしてあげるのもよいと思います。
小さなきょうだいや、おじい様・おばあ様と行くとき
小さなきょうだいがいるとき
小さなお子様は、長い時間じっとしているのがむずかしいものです。
- ドアの近くや、通路がわの席にすわる
- ぐずりはじめたら、演奏のあいまに、そっと外に出る
- 出場するお子様の出番の前後だけ、客席に入る
こうした工夫をすると、まわりの方にも、きょうだいにも、むりのない形で見ることができます。
おじい様・おばあ様といっしょに行くとき
会場によっては、階段が多かったり、客席までの道が長かったりすることがあります。前もって、エレベーターの場所や、お手洗いの場所をたしかめておくと安心です。長い時間すわっていてつかれないよう、休けいのタイミングも話し合っておきましょう。
本番前の声かけ
「いつもどおりでいいよ」と伝える
本番の前は、お子様もきんちょうしています。家族が「がんばってね」「失敗しないでね」と言うと、かえってプレッシャーになることがあります。
- 「いつもどおりでいいよ」
- 「楽しんできてね」
- 「客席で聞いているからね」
こうした、安心できることばをかけてあげましょう。
家族が落ちついていることも大切
お父様・お母様がそわそわしていると、お子様にもその気持ちが伝わります。家族も深く息をして、ゆったりした気持ちで送り出してあげてください。本番できんちょうするお子様へのことばについては、こちらの記事でもくわしく書いています。本番で緊張する子へのことば。歌のコンクール前に親ができること
直前に、歌い方の注意をしない
本番の直前に「あそこの高い音に気をつけて」などと、細かい注意をするのはひかえましょう。直前に言われると、そこばかり気になってしまうことがあります。練習でできることはやってきたと信じて、送り出してあげてください。
本番中の応援のしかた
客席から見守る
本番中は、お子様をあたたかい表情で見守りましょう。お子様が客席を見たときに、家族がにっこりしていると、それだけで安心できることがあります。
声や大きな動きでの応援はひかえる
スポーツの応援とはちがって、歌の本番では、演奏中に名前をよんだり、手をふったりするのはひかえます。静かに聞くことが、いちばんの応援です。
本番後の声かけ
まずは「おつかれさま」
本番がおわったら、結果や出来ばえより先に、「おつかれさま」「よくがんばったね」と声をかけてあげてください。お子様は、本番でたくさんのエネルギーをつかっています。
よかったところを、具体的に伝える
- 「さいごの声が、とてもきれいにひびいていたよ」
- 「おじぎがすてきだったね」
- 「堂々と歌っていて、かっこよかった」
具体的にほめてもらえると、お子様は「ちゃんと聞いてもらえていた」と感じられます。
反省は、お子様から話してきたときに
「あそこをまちがえた」とお子様が気にしているときは、まずは気持ちを受けとめてあげましょう。反省や次の練習のことは、その日ではなく、少し落ちついてからでも大丈夫です。結果が思うようでなかったときの声かけは、こちらの記事も参考にしてください。コンクールで思うような結果が出なかったとき。親子でのふりかえり方
家族で「楽しかったこと」を話す
帰り道や家に帰ってからは、本番のことを家族で話してみてください。「ほかの子の歌で、どれが好きだった?」「会場はどうだった?」など、歌の出来ばえ以外のことを話すのもよいと思います。本番の日が、「がんばった、楽しい日」としてお子様の心にのこるとよいですね。
のどと体を休める
本番のあとは、お子様もつかれています。水をのんで、のどを休めましょう。その日は、家で大きな声を出しつづけないようにしてあげるとよいと思います。
まとめ
- 出かける前に、主催者の案内をよく読んでおく
- 演奏中は出入りをせず、音の出るものに気をつける
- 撮影・録音は、かならず主催者のきまりにしたがう
- 自分のお子様だけでなく、ほかのお子様にもあたたかい拍手をおくる
- 本番前は「いつもどおりでいいよ」と、安心できることばをかける
- 本番後は、まず「おつかれさま」。よかったところを具体的に伝える
会場に行かなくても、お子様の歌を聞いてもらえる場もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、ご家族で動画を見ながら、お子様の歌のよいところをいっしょにたしかめるきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ