歌の習い事、家での練習は何分がいい?時間の目安と、むりなくつづけるコツ
歌の習い事を始めると、気になってくるのが「家での練習」です。
「毎日、どれくらい練習すればいいの?」 「練習しなさいと言っても、なかなかやらない」
わたしも、息子が歌を習っていたころ、家での練習には何度もなやみました。
この記事では、家での練習時間の目安と、むりなくつづけるコツをまとめます。
なお、練習の時間や中身は、先生の考え方によってもちがいます。習っている先生がいるときは、まず先生の考えを聞いてみてくださいね。
歌の練習は「長さ」より「毎日少しずつ」
まずお伝えしたいのは、歌の練習は、長い時間やればいいわけではない、ということです。
歌は、のどをつかいます。子どものからだは、まだそだっているとちゅうです。長い時間歌いつづけると、のどがつかれて、声がかれてしまうこともあります。
だからこそ、歌の練習は、長い時間を週に1回より、短い時間を毎日、のほうがおすすめです。
年れい別の練習時間の目安
ここに書くのは、あくまでひとつの目安です。お子様のようすや、先生の考えに合わせて調整してください。
3歳〜幼稚園のころ:5分くらい
小さなお子様は、長い時間集中するのがむずかしいです。5分くらいで、楽しく歌っておわるのがいちばんです。
「練習」というより、「いっしょに歌う時間」と考えましょう。お風呂の中や、おでかけの車の中でもいいと思います。
小学校低学年:10分くらい
少しずつ集中できる時間がのびてきます。10分くらいを目安に、発声と、レッスンで習った曲を歌う時間にしましょう。
小学校高学年:15分〜20分くらい
高学年になると、自分で練習を進められるようになるお子様もいます。ただ、本番前などは、つい長くなりがちです。のどがつかれていないか、ときどき気にかけてあげてください。
練習の中身の例
10分の練習なら、たとえばこんな流れです。
- 体ほぐし(1分):肩を上げて落とす、のびをする
- 発声(3分):かんたんな声出し
- 曲の練習(5分):レッスンで言われたところを中心に
- さいごに1回、通して歌う(1分)
さいごは、かならず「楽しく歌えた」で終わるのがコツです。
かんたんな発声練習は、こちらの記事で紹介しています。おうちでできる子どもの発声練習。5分でできる遊びのような練習法
毎日つづけるための工夫
時間を決める
「学校から帰って、おやつを食べたら」「夕ごはんの前に」など、毎日同じタイミングにすると、習慣になりやすいです。
練習カレンダーをつくる
練習した日に、シールをはったり、丸をつけたりするカレンダーをつくってみましょう。目に見えると、お子様もやる気が出ます。
「できた」を見つける
練習のあとに、「今日は、ここがよかったね」と、ひとつだけでも伝えてあげてください。毎日の小さな「できた」が、つづける力になります。
親もいっしょに
小さなお子様は、ひとりで練習するのがむずかしいです。お父様・お母様がそばにいて、いっしょに歌ったり、聞いたりするだけで、練習の時間が楽しくなります。
「やらない日」もつくる
毎日でなくても大丈夫です。週に1日は「お休みの日」をつくると、お子様も親も気持ちが楽になります。
練習をいやがるときは
どんなに歌が好きなお子様でも、練習をいやがる日はあります。
理由を聞いてみる
- つかれている
- ほかに遊びたいことがある
- 曲がむずかしくて、いやになっている
- 先生に言われたことが、うまくできない
理由によって、できることはかわります。まずは、お子様の話を聞いてみましょう。
時間を短くする
「今日は1回だけ歌おうか」と、時間を短くしてみるのもひとつの方法です。少しでも歌えたら、「えらかったね」と伝えましょう。
曲をかえてみる
むずかしい曲がいやになっているときは、お子様が好きな歌を1曲歌ってから、練習の曲にうつるのもおすすめです。
長くつづくときは
練習をいやがる日が長くつづくときは、習い事そのものを見なおす時期かもしれません。やめたいと言われたときの考え方は、こちらの記事にまとめています。「歌をやめたい」と言われたら。すぐに答えを出さない、親の向き合い方
本番前の練習のしかた
発表会やコンクールの前は、つい練習をふやしたくなります。でも、ここでのどをいためてしまっては、もったいないですよね。
- 本番の1〜2週間前は、ふだんより少しふやすくらいに
- 前の日は、通して歌うのは1〜2回だけ
- のどの調子がよくないときは、歌わずに「歌詞を読む」「音源を聞く」練習に
声がかれたり、のどのいたみがつづいたりするときは、休ませましょう。心配なときは、耳鼻科で相談してみてください。のどのケアについては、こちらの記事が参考になります。子どもののどを守るためにできること。歌をがんばる子の毎日のケア
声を出さない練習もある
歌の練習は、声を出すことだけではありません。
- 歌詞を声に出して読む
- 音源を聞いて、頭の中で歌う
- 歌詞の意味や場面を考える
- 楽譜を見て、息つぎの場所に印をつける
のどを休ませたい日や、夜おそくて声を出せない日には、こうした練習もおすすめです。声を出さない練習でも、歌詞や音がしっかり頭に入っていると、つぎに歌うときに声が出やすくなります。体調がすぐれない日も、「今日は聞くだけの日」と決めれば、むりなく練習をつづけられます。
よくある質問
毎日できない日があっても大丈夫?
大丈夫です。学校の行事や、体調がよくない日など、練習できない日はかならずあります。できなかった日を気にするより、「また明日から」と、気持ちを切りかえることのほうが大切です。
夜しか練習の時間がとれないときは?
夜おそくに大きな声を出すのは、ご近所への気づかいも必要です。そんな日は、声を出さない練習や、小さな声でのハミングだけにするのもひとつの方法です。
親が歌を知らなくても、練習を見てあげられる?
見てあげられます。親が歌にくわしくなくても、「楽しそうに歌えているか」「さいごまで歌えたか」は、だれでも見られます。むずかしいことは先生にまかせて、家では「いちばんのファン」でいてあげてください。
先生に言われたことを、家でどう伝えればいい?
レッスンのあとに、先生に言われたことを、お子様といっしょにメモしておくと、家での練習で思い出しやすくなります。小さなお子様のときは、親が書いておいてあげましょう。
練習の記録をのこす
ノートに、練習した日と、その日のひとことをのこしておくのもおすすめです。
- 「今日は高い音がきれいに出た」
- 「歌詞をさいごまでおぼえた」
- 「のどが少しつかれていたので、短めに」
あとで読み返すと、お子様の成長がよくわかります。のどの調子も書いておくと、体のようすに気づきやすくなります。お子様が自分で書けるようになったら、自分のことばで書いてもらうのもいいですね。ノートは、がんばってきた日々の大切な宝物になります。
つづけてきたことは、きっと力になる
毎日の練習は、地味で、たいくつに感じることもあります。でも、少しずつつづけてきたことは、きっとお子様の力になっています。
歌をつづけてきてよかったと感じたことは、こちらの記事にまとめています。子どもの声楽、続けてよかったこと。歌のほかにも身につく6つの力
まとめ
- 歌の練習は、長さより「毎日少しずつ」
- 目安は、幼稚園で5分、低学年で10分、高学年で15分〜20分くらい
- 時間を決める、カレンダー、親もいっしょに、で習慣に
- いやがるときは、理由を聞いて、時間を短くしたり曲をかえたり
- 本番前も練習しすぎない。声を出さない練習もある
毎日の練習の成果を、だれかに聞いてもらうのも、つづける力になります。こどもの歌声グランプリは、おうちでとった動画1本で応募でき、全員に講評が届きます。練習をがんばってきたお子様の、ひとつの目標にしてみてはいかがでしょうか。こどもの歌声グランプリ