大人から合唱団に入るには。はじめての方が知っておきたい、さがし方と見学のポイント
「みんなで声を合わせて歌ってみたい」 「学生のころの合唱が楽しかったから、もう一度やってみたい」
大人になってから、こんなふうに思う方は少なくありません。でも、「楽譜が読めないけれど、だいじょうぶかしら」「いまから入って、ついていけるかしら」と、なかなか一歩がふみ出せないこともあると思います。
わたしは、息子の歌の習い事をとおして、いろいろな演奏会に足をはこんできました。そのなかには、おとなの合唱団の演奏会もありました。年代もさまざまな方が、ひとつの歌を心をこめて歌いあげる姿は、とてもすてきでした。演奏が終わったあと、団員の方どうしが笑顔で声をかけ合っているのを見て、「仲間がいるっていいな」と感じたのをおぼえています。
この記事では、大人から合唱団に入りたい方のために、さがし方や見学のポイントをまとめます。
合唱のよいところ
ひとりではないので、始めやすい
合唱は、同じパートの仲間といっしょに歌います。ひとりで歌うのは少しはずかしいという方でも、みんなの声にささえられながら歌えるので、始めやすいと感じることが多いようです。
ハーモニーのよろこび
ちがうパートの声が重なって、ひとつのひびきになったとき、なんともいえないよろこびがあります。これは、合唱ならではの楽しさです。
人とのつながり
週に1回、月に何回かと、きまった日に集まって練習することで、仲間との出会いがうまれます。歌のことだけでなく、いろいろな話ができる友だちができることもあります。
合唱団には、いろいろなタイプがある
地域の合唱団
地域の方が集まって歌う合唱団です。公民館などで練習していることが多く、はじめての方でも入りやすいところが多いようです。
年代を問わない合唱団
若い方からシニアの方まで、いろいろな年代の方がいっしょに歌う合唱団です。いろいろな世代の方と話せるのも、楽しいところです。
シニアの方が中心の合唱団
同じくらいの年代の方が集まる合唱団です。練習のペースや、休けいの取り方などが、体に合っていると感じる方もいるようです。
女声合唱・男声合唱・混声合唱
女性だけの女声合唱、男性だけの男声合唱、男女がいっしょに歌う混声合唱があります。自分が入れるかどうかを、さいしょにたしかめておきましょう。
演奏会やコンクールを目ざす合唱団
定期的に演奏会をひらいたり、合唱のコンクールに出たりする合唱団もあります。しっかり練習したい方に向いていますが、練習の回数が多いこともあります。
子どもの合唱団についての記事ですが、合唱団のしくみについては、こちらも参考になると思います。子どもの合唱団に入るには?さがし方、オーディション、入る前にたしかめること
合唱団のさがし方
- 市や町の広報や、公民館の掲示板を見る
- 地域の文化センターに問い合わせる
- インターネットで「地域名」と「合唱団」でしらべる
- 合唱の演奏会に行って、パンフレットを見る
- 歌を習っている知り合いに聞く
演奏会に行ってみるのは、とてもいい方法です。じっさいの歌声や、団員の方のふんいきを知ることができます。
歌の教室もふくめてさがしたいときは、こちらのページもつかってみてください。歌の教室さがし
見学のときに見ておきたいこと
気になる合唱団が見つかったら、まずは練習を見学させてもらいましょう。見学や体験を受け入れている合唱団も多いので、ホームページや問い合わせ先から、えんりょなく聞いてみてください。
練習のふんいき
- 指導している先生の話し方は、わかりやすいか
- 団員の方どうしが、なかよくしているか
- はじめての人にも、声をかけてくれるか
練習の内容
- 練習のさいしょに、発声練習があるか
- 新しい曲を、どのようにおぼえていくか
- 休けいの時間があるか
体へのやさしさ
- 長い時間、立ちっぱなしではないか
- いすにすわって歌える時間があるか
- 練習場所に、階段が多くないか
シニアの方は、体にむりがないかどうかも、大切なポイントです。
聞いておきたいこと
見学のときに、つぎのことを聞いておくと安心です。
- 練習の日と時間、月に何回か
- 会費や、そのほかにかかるお金(楽譜代、演奏会の費用、衣装など)
- お休みしたときは、どうすればいいか
- 演奏会や、イベントはいつごろあるか
- 楽譜が読めなくても、だいじょうぶか
かかるお金は、合唱団によって大きくちがいます。会費のほかに、演奏会のときの費用や、衣装代がかかることもあるので、さいしょにたしかめておきましょう。
楽譜が読めなくても、だいじょうぶ?
「楽譜が読めないから、合唱はむり」と思っている方もいるかもしれません。でも、楽譜が読めなくても、合唱を楽しんでいる方はたくさんいます。
- 練習用の音源を、くばってくれる合唱団もある
- 同じパートの方の声を聞きながら、おぼえていける
- つづけていくうちに、楽譜に少しずつなれていく
不安な方は、見学のときに「楽譜が読めないのですが」と、正直に聞いてみてください。
パートはどうやって決まる?
合唱には、ソプラノ、アルト、テノール、バスなどのパートがあります。どのパートで歌うかは、先生が声を聞いて決めてくれることが多いです。
年を重ねて、若いころとは声の高さがかわっていることもあります。いまの自分の声に合ったパートで歌うことが、のどにやさしく、楽しくつづけるコツです。
声が出にくくなったと感じるときの練習は、こちらの記事にまとめています。年をとって声が出にくいと感じたら。歌がすきな方のための、やさしい発声練習
新しい曲のおぼえ方
合唱では、新しい曲をおぼえる場面がたくさんあります。
- 練習用の音源を、くりかえし聞く
- 自分のパートのところに、えんぴつでしるしをつける
- ことばの意味を、しらべておく
- 家で、ハミングで口ずさんでみる
演奏会で、楽譜を見ずに歌うこともあります。歌をおぼえるコツは、こちらの記事にまとめています。子どもが歌詞と曲を早くおぼえるコツ。暗譜がにがてな子も楽しくできる6つの方法
入ってからつづけるためのコツ
はじめは、わからなくてあたりまえ
入ったばかりのころは、練習の流れや、ことばの意味がわからないこともあります。でも、だれでもはじめはそうです。わからないことは、同じパートの方や先生に、えんりょなく聞いてみましょう。
家で少しだけ練習する
練習の日以外に、家で少しだけ音源を聞いたり、口ずさんだりしておくと、つぎの練習が楽になります。発声練習は、子ども向けの記事ですが、こちらも参考になります。おうちでできる子どもの発声練習。5分でできる遊びのような練習法
体調がわるいときは、むりをしない
のどの調子がわるいときや、体がつかれているときは、むりに練習に出なくてもだいじょうぶです。声のかすれが長くつづくときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
はじめての演奏会にむけて
合唱団に入ると、いつか演奏会の日がやってきます。はじめての舞台は、とてもどきどきするものです。
でも、合唱はひとりで歌うのではありません。となりには、同じパートの仲間がいます。わからなくなったら、まわりの声をよく聞けばだいじょうぶです。
- 当日の集合時間や、持ちものを前の日にたしかめる
- 衣装や、くつを、早めに用意しておく
- 長い時間立つときは、休める時間を先生に聞いておく
演奏会が終わったあとの、「みんなで歌いきった」という気持ちは、きっと、つぎの練習へのはげみになります。
合唱団が合わないと感じたら
しばらく通ってみて、「ちょっとちがうかな」と感じることもあるかもしれません。練習が多すぎたり、目ざしているところが自分とちがったりすることもあります。
そんなときは、ほかの合唱団を見学してみるのもいいと思います。合唱団にもいろいろなふんいきがあるので、自分に合うところは、きっと見つかります。
合唱団のほかにも、いろいろな歌の習い方があります。ちがいは、こちらの記事にまとめています。シニアの歌の教室えらび。カラオケ教室・ボイトレ・声楽・合唱のちがいと、自分に合う教室の見つけ方
まとめ
- 合唱は、仲間と声を合わせるよろこびがあり、始めやすい
- 地域、年代、声の種類、目ざすところで、いろいろな合唱団がある
- 広報や演奏会、知り合いの話などからさがす
- 見学では、ふんいき、練習の内容、体へのやさしさを見る
- 会費やそのほかのお金、練習の回数は、さいしょにたしかめる
- 楽譜が読めなくても、合唱を楽しんでいる方はたくさんいる
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