心のこと・声かけ

夏祭りの歌を子供と楽しもう。保育園や地域のお祭りで、歌っておどる工夫

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「保育園の夏祭りで、子供たちとどんな歌を歌おうかな」 「地域のお祭りの前に、おうちでも夏祭りの気分を楽しみたい」 「ピアノがない場所でも、みんなで歌えるようにしたい」

夏祭りは、ちょうちんの明かり、たいこの音、屋台のにおいなど、子供にとってわくわくすることがたくさんある行事です。そこに歌が入ると、お祭りの楽しさがもっと心にのこります。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。

この記事では、保育園・幼稚園の夏祭りや、地域のお祭りで、子供と歌を楽しむための工夫をまとめました。夏祭りに合う古くからある歌、手あそび歌やわらべうたでの遊び方、ピアノがなくても歌える工夫、暑い日に気をつけたいことを紹介します。読んでくださるのは、保育園・幼稚園の先生と、お父様・お母様を思いうかべています。

なお、盆おどりの歌そのものについては、別の記事でくわしくまとめています。盆踊りの歌を楽しむ。おどりながら歌うコツと、地域の夏の楽しみ方この記事では、子供と楽しむ夏祭りの時間にしぼってお伝えします。

夏祭りで子供と歌うよさ

行事の気分が、からだで感じられる

夏祭りの歌を歌うと、「もうすぐお祭りだね」という気持ちが、子供の中でふくらんでいきます。カレンダーを見てまつより、歌をとおしてまつほうが、行事がぐっと身近になることもあります。

みんなでひとつのことをする楽しさ

夏祭りでは、ちがうクラスの子や、年のちがう子、おうちの方もいっしょになります。同じ歌を歌ったり、同じ手びょうしをしたりすると、ふだんあまり話さない人とも、自然にいっしょに楽しめます。

歌がにがてな子も入りやすい

お祭りの歌あそびは、歌うだけでなく、手をたたく、足ぶみをする、かけ声を出すなど、いろいろな入り方があります。声を出すのがはずかしい子も、まずは手びょうしから入れるのがよいところです。

夏祭りに合う、古くからある歌

夏祭りの時間に歌いやすい、むかしから歌われてきた歌を、場面ごとに紹介します。

花火の場面に

  • 「花火」

夜空にひらく花火のようすを歌った唱歌です。歌う前に、花火の音を「どーん」と声で出してみたり、両手を大きく広げて花火の形をつくったりすると、子供たちの気持ちが歌に向かいやすくなります。花火の音のところで、みんなで手を上に広げる、と決めておくのも楽しい遊び方です。

金魚すくいの場面に

  • 「金魚の昼寝」

金魚がゆらゆらしているようすがうかぶ、やさしい童謡です。屋台の金魚すくいごっこの前後に歌うと、遊びとつながります。手のひらを金魚の形にして、ひらひらうごかしながら歌うと、小さな子もまねしやすくなります。

おみこしやねり歩きの場面に

  • 「通りゃんせ」

神社が出てくる、古くから歌われてきたわらべうたです。ふたりが手をつないで門をつくり、その下をほかの子がくぐっていく遊びとして知られています。夏祭りでは、おみこしごっこの合間に、この門くぐりの遊びを入れてみるのもよいでしょう。

お祭りの待ち時間に

  • 「あんたがたどこさ」
  • 「ずいずいずっころばし」

どちらも、子供たちが遊びながら歌いついできたわらべうたです。「あんたがたどこさ」は、まりつきや、ことばのところでジャンプする遊びができます。「ずいずいずっころばし」は、輪になってすわり、指を入れたにぎりこぶしを順番にさしていく遊びです。屋台の順番をまっている時間や、出し物と出し物のあいだにも、その場ですぐに始められます。

わらべうたの遊び方は、こちらの記事でもくわしく紹介しています。わらべうたとは?昔から子どもたちが歌いついできた歌と、おうちでの遊び方

手あそび歌で、お祭りの気分を出す

はじまりの合図に手あそびを

夏祭りのはじまりや、出し物の前に、手あそび歌を入れると、ざわざわしていた子供たちの気持ちが、すっと前に向くことがあります。

  • 「げんこつやまのたぬきさん」
  • 「おちゃらかほい」

「げんこつやまのたぬきさん」は、最後にじゃんけんがあるので、ステージの先生と、会場の子供たちとでじゃんけんをすると、みんなで楽しめます。「おちゃらかほい」は、ペアで向かい合って遊ぶ手あそびです。お父様・お母様とお子様のペアで遊ぶと、親子で参加できる時間になります。

たいこの音をまねしてみる

夏祭りといえば、たいこの音です。本物のたいこがなくても、ひざや手をたたいて、たいこのまねができます。

  • ひざを「ドン」とたたく
  • 手を「カッ」とたたく
  • 「ドン、ドン、カッ」のように、かんたんなリズムをくり返す

先生がリズムを出し、子供たちがまねをする、という遊びにすると、歌の前のウォーミングアップにもなります。リズム遊びのくわしい工夫は、こちらの記事も参考になります。リズム感をよくする歌の練習。子どもも大人もできる手拍子・メトロノーム練習

ピアノがなくても歌える工夫

夏祭りの会場は、園庭や公園、神社の境内など、ピアノがない場所のこともあります。そんなときでも、歌は楽しめます。

先生や大人の声が、伴奏のかわりになる

はじめに先生が、ゆっくり、はっきりと歌って聞かせます。子供たちは、まず聞いて、それからまねをします。歌い出しの音は、先生が「さん、はい」と声をかけてそろえると、みんなが歌いやすくなります。

手びょうし・足ぶみでテンポをそろえる

ピアノがないと、歌がだんだん速くなったり、ばらばらになったりすることがあります。手びょうしや足ぶみを入れると、テンポが自然にそろいます。手びょうしの係、足ぶみの係のように、役わりを分けるのもよいでしょう。

身近なもので音を出す

  • うちわを手でたたく
  • 紙コップどうしを合わせる
  • ペットボトルに少しお米を入れ、ふたをしっかりしめて、ふる

夏祭りらしいうちわを使うと、見た目にもお祭りの気分が出ます。音の出るものは、大きな音になりすぎないよう、使う前に大人がたしかめてください。

歌のはじめと終わりを決めておく

外では声が広がって、聞こえにくくなります。「この手の合図で始まる」「両手を下ろしたら終わり」のように、目で見てわかる合図を決めておくと、みんなでそろいやすくなります。屋外で歌うときの気をつけたいことは、こちらの記事にもまとめています。屋外で歌うときのコツ。お祭り・イベント・野外ステージでの注意

保育園の夏祭りで歌を入れるときのすすめ方

前もって、ふだんの保育で歌っておく

夏祭りの当日に、はじめての歌を歌うのは、子供にとってむずかしいことがあります。お祭りの前から、朝の会や帰りの会などで、少しずつ歌っておくと、当日は安心して楽しめます。

歌と遊びをセットにする

「この歌は、花火のときの歌」「この歌は、金魚すくいの前の歌」のように、遊びと歌をむすびつけておくと、子供たちもおぼえやすくなります。屋台ごっこの準備で、ちょうちんやうちわをつくりながら歌うのもよい時間です。

年れいに合わせて、楽しみ方をかえる

  • 小さな子は、聞くこと、手をゆらすこと、まねをすることを大切にする
  • 少し大きくなったら、手あそびやわらべうたの遊びを入れる
  • 年長さんくらいになったら、小さな子の前で歌ってみせる役もできる

上手に歌うことより、みんなで楽しむことを大切にしてください。

おうちで夏祭りの歌を楽しむ

お祭りの前に、おうちで予習

地域のお祭りに行く前に、おうちで夏祭りの歌を歌っておくと、お子様の楽しみがふくらみます。「花火、見られるかな」「金魚、いるかな」と話しながら歌うと、親子の会話もふえます。

お祭りのあとに、思い出して歌う

お祭りから帰ったあとに、「今日はどんな音がしたかな」とふりかえりながら歌うのもすてきです。たいこの音や花火の音を、声やひざたたきでまねしてみると、楽しかった気持ちが、もう一度よみがえります。

おうち夏祭りごっこ

雨でお祭りが中止になった日や、人ごみが心配な日は、おうちで夏祭りごっこもできます。うちわでたいこのまねをしたり、紙でつくった金魚ですくうまねをしたりしながら、歌を楽しんでみてください。

暑い日の夏祭りで、気をつけたいこと

夏祭りは、暑い時期の行事です。歌やおどりで体を動かすと、思っているより汗をかきます。

  • 歌う前とあとに、水やお茶をのむ時間をとる
  • 日かげや、風のとおる場所をえらぶ
  • 歌やおどりは短めにして、こまめに休む
  • 顔が赤い、ぼんやりしているなど、いつもとようすがちがう子がいないか、大人が気をつける

熱中症が心配なときは、むりをせず、すずしい場所で休ませてください。ぐあいが悪そうなときは、早めにお医者さんに相談してください。

また、外で大きな声を出しつづけると、のどがつかれることがあります。さけぶような声ではなく、「となりの子にとどくくらいの声で」と伝えてあげると安心です。声のかすれや、のどの痛みが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。

まとめ

  • 夏祭りの歌は、行事の気分をからだで感じ、みんなでひとつになるきっかけになる
  • 「花火」「金魚の昼寝」「通りゃんせ」「あんたがたどこさ」「ずいずいずっころばし」など、場面に合わせて歌をえらぶ
  • 「げんこつやまのたぬきさん」「おちゃらかほい」などの手あそびで、お祭りの気分を出す
  • ピアノがなくても、大人の声、手びょうし、うちわなどで歌は楽しめる
  • 前もってふだんの保育で歌っておき、歌と遊びをセットにする
  • 暑い日は、水分と休けいを大切にし、子供のようすに気をつける

夏祭りで歌った楽しい気持ちを、お子様の歌の思い出として形にのこしたくなったら、こんな場もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ

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