盆踊りの歌を楽しむ。おどりながら歌うコツと、地域の夏の楽しみ方
「盆踊りに行くと、みんなが歌いながらおどっていて、楽しそう」 「でも、歌い方がよくわからなくて、いつもおどるだけになってしまう」
夏になると、地域の公園やお寺、商店街などで盆踊りがひらかれます。やぐらのまわりに輪ができて、太鼓の音にのって、みんなでおどる時間は、夏ならではの楽しみです。
おどるだけでも楽しい盆踊りですが、盆踊りの歌をいっしょに口ずさめると、輪の中にとけこむような気持ちになれます。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、盆踊りの歌の歌い方について、盆踊り唄の特ちょう、おどりながら歌うコツ、かけ声の楽しみ方、そして地域の夏の楽しみ方を、盆踊りにしぼってお話しします。お子様からシニアの方まで、年れいに関係なく楽しめる歌の場です。
盆踊りの歌って、どんな歌?
盆踊り唄の多くは、むかしから歌いつがれてきた歌
盆踊りで使われる歌は、地域によってさまざまです。その土地でむかしから歌いつがれてきた民謡や音頭がよく使われます。たとえば、炭坑節のように、だれがつくったのかはっきりしないまま、長いあいだ人から人へと伝わってきた歌もあります。
同じ曲でも、地域によって、おどりの振りや歌い方が少しずつちがうこともあります。それも、盆踊りのおもしろいところです。
民謡そのものの歌い方については、こちらの記事でくわしく書いています。民謡をはじめたい。民謡の歌い方の特ちょうと、習い方
くり返しが多く、おぼえやすい
盆踊り唄の多くは、同じメロディをくり返しながら、歌詞だけがかわっていくつくりになっています。おどりの振りも、同じ動きのくり返しが多いです。
そのため、はじめての方でも、何度か輪を回っているうちに、自然とメロディがわかってきます。はじめからすべての歌詞をおぼえていなくても、だいじょうぶです。
「音頭とり」と「みんな」で歌う
盆踊りでは、やぐらの上で歌う人や、スピーカーから流れる歌に合わせて、輪の中の人がおどったり、かけ声をかけたりします。
地域によっては、ひとりが先に歌い、みんながそのあとに続いたり、合いの手を入れたりする形もあります。歌う人とおどる人が、声でやりとりをするように進んでいくのが、盆踊りの歌の楽しさです。
盆踊りの歌の歌い方
まずは、よく聞くことから
はじめて参加する盆踊りでは、いきなり歌おうとしなくても、だいじょうぶです。まずは、太鼓のリズムと歌をよく聞いてみましょう。
- 太鼓が、どこで強く打たれているか
- メロディが、どこでくり返されているか
- まわりの人が、どこでかけ声を入れているか
聞いているうちに、歌の流れがつかめてきます。わかるところから、小さな声で口ずさんでみてください。
おなかから、ゆったりと声を出す
盆踊りの歌は、外の広い場所で歌われることが多い歌です。のどだけで大きな声を出そうとすると、すぐにつかれてしまいます。
背中をのばして、息をゆったりとすい、おなかのまわりから声を送り出すようなイメージで歌うと、らくに声がひびきやすくなります。大きな声を出すことより、気持ちよく声をのばすことを大切にしましょう。
ことばを、はっきり
盆踊り唄は、むかしのことばや、その地域のことばが使われていることがあります。意味がわからないことばがあっても、まずは聞こえたとおりに、ひとつひとつのことばを、はっきり歌ってみましょう。
意味が気になったら、地域のくわしい方に聞いてみるのも楽しいものです。歌の背景を知ると、歌うときの気持ちもかわってきます。
むりに高い声を出さない
盆踊りの歌は、歌う人の声の高さに合わせて流れているので、自分にとって高すぎたり、低すぎたりすることもあります。むりに同じ高さで歌おうとしなくても、だいじょうぶです。
高すぎるところは、小さめの声で口ずさむ、かけ声だけ参加するなど、自分の声に合った楽しみ方をしてみてください。
おどりながら歌うコツ
先に振りをおぼえる
おどりと歌を同時にするのは、はじめはむずかしく感じるかもしれません。まずは、おどりの振りを先におぼえるのがおすすめです。
振りが体になじんでくると、頭で考えなくても体が動くようになり、歌に気持ちを向けるゆとりが生まれます。
動きに合わせて、息をすう
おどりながら歌うときは、息が苦しくなりやすくなります。手を上げる、体を回すなど、動きの区切りに合わせて息をすうと、らくに歌いやすくなります。
- 手をたたく前に、軽く息をすう
- 前に進むときに、声をのばす
- 向きをかえるところで、ひと息つく
決まったやり方があるわけではないので、おどりながら、自分が息をすいやすいところをさがしてみてください。
全部歌おうとしない
おどりながら最初から最後まで歌いつづけるのは、なかなかたいへんです。知っているところだけ歌う、くり返しのところだけ声を合わせるなど、できるところから参加すればじゅうぶんです。
歌いながら踊るときの体のつかい方は、こちらの記事でもまとめています。歌いながら踊るコツ。ダンスしながらでも息切れせず、声がぶれない練習
かけ声・合いの手を楽しもう
かけ声は、だれでも参加しやすい
盆踊りの歌には、「ソレ」のような短いかけ声や、合いの手が入ることがよくあります。かけ声は短いので、歌詞をおぼえていなくても、いちばん参加しやすいところです。
まわりの人が声を出しているところに、少しずつ声を合わせてみましょう。みんなの声がそろうと、輪全体がひとつになったような気持ちになれます。
お子様は、かけ声から入るのがおすすめ
小さなお子様にとって、長い歌詞をおぼえるのはむずかしいことです。でも、かけ声なら、すぐにまねできます。お父様・お母様がいっしょに声を出して、「ここで言うんだよ」と教えてあげると、お子様も楽しく参加できます。
暑い夜の盆踊り。体調に気をつけて
水分をこまめにとる
盆踊りは夏の夜にひらかれることが多いですが、夜でも気温が高く、おどっているうちにたくさん汗をかきます。歌うことでも、のどがかわきやすくなります。
輪からはなれて、こまめに水分をとるようにしましょう。お子様やシニアの方は、とくに、のどがかわく前から飲むように声をかけてあげてください。
むりをせず、休みながら楽しむ
盆踊りは、長い時間続くことがあります。ずっとおどりつづけなくても、つかれたら輪の外で休み、また入りたくなったら戻ればよいのです。
気分がわるい、頭が痛いなど、いつもとちがうようすがあれば、すずしい場所で休み、ようすによってはお医者さんに相談してください。暑い時期の外での活動は、熱中症にも気をつけましょう。
のどをいたわる
かけ声をたくさん出したあとは、のどがつかれていることがあります。帰ったら水分をとって、のどを休めてあげてください。声のかすれや痛みが何日も続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談しましょう。
外で歌うときは、まわりの音も大きく、自分の声が聞こえにくいものです。声が聞こえないからといって、どんどん大きな声を出そうとすると、のどに力が入ってしまいます。自分の声が少し小さく感じるくらいでも、みんなの声とまざって、輪全体のひびきになっています。
地域の夏を、歌で楽しむ工夫
家で、少しだけ聞いておく
近くの盆踊りでどんな歌が使われるか、わかる場合は、家で少し聞いておくと、当日に歌いやすくなります。家族でメロディを口ずさんだり、かけ声の場所をたしかめたりするのも、夏の楽しい時間になります。
世代をこえて、いっしょに歌う
盆踊りは、お子様からシニアの方まで、同じ輪の中で楽しめる場です。おじいさま・おばあさまが、むかしから知っている歌を教えてくれることもあるかもしれません。
ふだんは別々にすごしている家族や近所の方と、同じ歌を口ずさむことで、地域のつながりを感じるきっかけにもなります。
歌がもっと好きになったら
盆踊りで声を出す楽しさを知って、「もっと歌ってみたい」と思った方は、民謡や歌の教室をのぞいてみるのもよいと思います。教室によって、あつかうジャンルやレッスンの形はちがうので、体験レッスンで先生と話してみると安心です。近くの教室は、こちらのページでもさがせます。歌の教室さがし
まとめ
- 盆踊り唄は、地域でむかしから歌いつがれてきた民謡や音頭が多い
- くり返しが多いので、聞いているうちにメロディがわかってくる
- おなかから、ゆったりと声を出し、むりに高い声を出さない
- おどりの振りを先におぼえ、動きの区切りで息をすう
- かけ声や合いの手は、お子様もいちばん参加しやすいところ
- 暑い夜は水分をこまめにとり、休みながら楽しむ
- のどの痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談する
盆踊りで歌う楽しさを感じたら、お子様の歌を、こどもの歌声グランプリで聞いてもらうのもひとつの楽しみ方です。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、ご家族みんなで歌を楽しむきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ