わらべうたとは?昔から子どもたちが歌いついできた歌と、おうちでの遊び方
「わらべうたとは、どんな歌のことをいうのだろう」 「子どものころに遊んだ歌を、わが子とも楽しみたい。わらべうたの遊び方を知りたい」
「かごめかごめ」や「ずいずいずっころばし」など、子どものころに、友だちと遊びながら歌った歌を思い出す方もいると思います。こうした歌は、わらべうたとよばれています。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、わらべうたとは何か、どんな特ちょうがあるのか、そしてお父様・お母様がお子様といっしょにわらべうたで遊ぶときのコツをお話しします。童謡や唱歌、歌あそび全体のお話ではなく、わらべうたにしぼってまとめました。
わらべうたとは?
子どもたちが遊びの中で歌いついできた歌
わらべうたとは、昔から、子どもたちが遊びの中で歌い、口から口へと伝えてきた歌のことです。「わらべ」は、子どもをあらわす古いことばです。
わらべうたの多くは、だれが作ったのかわかっていません。大人が子どもに教えるためにつくった歌というより、子どもたちが遊びながら歌い、それが友だちや、下の世代の子どもたちへと受けつがれてきた歌です。
地域によって、歌い方がちがう
わらべうたは、口伝えで広まってきたため、同じ歌でも、地域によってことばやメロディが少しずつちがうことがよくあります。「わたしの地域では、こう歌っていた」というちがいがあるのも、わらべうたのおもしろいところです。
遊びとむすびついている
わらべうたの多くは、遊びといっしょに歌われてきました。手をつないでまわる、手をたたく、まりをつく、お手玉をする、なわとびをする、鬼をきめる、など、体を動かす遊びと歌がひとつになっています。
わらべうたの特ちょう
つかう音が少なく、歌いやすい
わらべうたは、つかう音の数が少なく、音の高さの幅もせまい歌が多いといわれます。話しことばに近い高さで歌えるので、小さなお子様でも、むりなく声を出しやすいのが特ちょうです。
ことばのリズムがここちよい
わらべうたは、ことばのリズムがとてもここちよくできています。くり返しのことばや、ひびきのおもしろいことばが多く、何回か聞いているうちに、自然と口ずさめるようになります。
短くて、何回でもくり返せる
ひとつの歌が短く、遊びにあわせて何回もくり返して歌うことが多いです。くり返すうちに、お子様はことばやリズムを、体で覚えていきます。
意味がはっきりしないことばも
わらべうたの中には、今ではつかわれない古いことばや、意味がはっきりしないことばが出てくることがあります。歌の意味については、いろいろな説がいわれていることもありますが、はっきりしないことも多いです。まずは、ことばのひびきやリズムを楽しめばじゅうぶんです。
わらべうたが大切にされてきた理由
わらべうたは、今も、保育の場や子育ての中で大切にされています。その理由として、よくいわれるのは次のようなことです。
- 話しことばに近い高さで歌えるので、小さなお子様の声にむりがない
- 体を動かしたり、ふれあったりしながら、歌を楽しめる
- 友だちと順番をまもったり、声を合わせたりする経験になる
- 昔から伝わることばやリズムに、自然にふれることができる
もちろん、わらべうたで遊べば何かが必ず身につく、というものではありません。お子様が「楽しい」と感じる時間そのものを、大切にしてあげてください。
わらべうたと童謡のちがい
わらべうたと、童謡や唱歌は、どれも子どもが歌う歌ですが、成り立ちがちがいます。
- わらべうた:作った人がわからず、子どもたちの遊びの中で、口伝えで受けつがれてきた歌
- 童謡・唱歌:作詞した人、作曲した人がわかっていて、子どもが歌うためにつくられた歌
童謡と唱歌のちがいについては、こちらの記事でくわしくまとめています。童謡と唱歌のちがいとは?かんたんにわかる歴史と、歌い方のちがい
わらべうたの遊びの種類
わらべうたの遊びには、いろいろな種類があります。ここでは、代表的なものを紹介します。
輪になって遊ぶ
みんなで手をつないで輪になり、歌いながらまわったり、まん中の子をかこんだりする遊びです。「かごめかごめ」は、このような遊びとしてよく知られています。
手あそび・指あそび
ふたりで向かいあって手をたたきあったり、指をつかったりする遊びです。「ずいずいずっころばし」は、にぎった手に指を入れていく遊びとして知られています。
鬼きめ・順番きめ
遊びの鬼や、順番をきめるときに歌う歌もあります。歌のことばにあわせて、ひとりずつ指さしていき、歌のおわりにあたった人が鬼になる、といった遊び方です。
ふたつのグループで遊ぶ
ふたつのグループにわかれて、向かいあって歌いながら前に出たり、下がったりする遊びもあります。「はないちもんめ」などが、このような遊びとして知られています。
まりつき・お手玉
まりをつきながら、あるいはお手玉をしながら歌う歌もあります。「あんたがたどこさ」は、まりつきの歌として親しまれてきました。歌のことばにあわせて、まりを足の下にくぐらせるなどの遊び方があります。
門をくぐる遊び
ふたりが手をつないで門をつくり、その下をみんなでくぐっていく遊びもあります。「とおりゃんせ」は、このような遊びの歌として知られています。
子守唄
赤ちゃんを寝かしつけるときに歌われてきた子守唄の中にも、作った人のわからない、昔から伝わる歌があります。こうした子守唄も、わらべうたのなかまに入れて考えられることがあります。
おうちでわらべうたを楽しむコツ
上手に歌おうとしなくていい
わらべうたは、上手に歌うための歌ではありません。お父様・お母様が、話しかけるような声で、楽しそうに歌うことがいちばん大切です。音が少しずれても、気にしなくてだいじょうぶです。
小さな声で、ゆっくりと
わらべうたは、大きな声を出さなくても楽しめます。お子様の顔を見ながら、やさしい声で、ゆっくり歌ってみましょう。お子様がまねしやすくなります。
ふれあいを大切に
わらべうたの遊びには、手をつないだり、体にふれたりするものが多くあります。小さなお子様には、ひざの上にのせてゆらしたり、手をにぎったりしながら歌うと、安心した気持ちで楽しめます。
何回もくり返す
お子様は、同じ遊びを何回もくり返すのが大好きです。「もう一回」と言われたら、つきあってあげてください。くり返しの中で、ことばやリズムが自然に身についていきます。
年齢にあわせて遊び方をかえる
- 赤ちゃんのころ:だっこやひざの上で、歌いながらやさしくゆらす
- 歩けるようになったら:手をつないで、歌いながらいっしょに歩く
- 友だちと遊べるようになったら:輪になる遊びや、鬼きめの遊びをする
お子様の成長にあわせて、むりのない遊び方をえらびましょう。
小さなお子様との歌あそびについては、こちらの記事でもまとめています。幼児とおうちの歌あそび。0〜5歳の歌の時間のつくり方
祖父母といっしょに楽しむ
わらべうたは、おじいさま・おばあさまが子どものころに遊んだ歌であることも多いです。お孫さんといっしょに、昔の遊び方を教えてもらうと、世代をこえて楽しい時間をすごせます。地域ごとのちがいを聞いてみるのも、おもしろいかもしれません。
わらべうたにふれられる場所
わらべうたは、保育園や幼稚園、子育てひろば、図書館のおはなし会などで、とり入れられていることがあります。地域によっては、親子でわらべうたを楽しむ会がひらかれていることもあるようです。
また、わらべうたの遊び方をのせた絵本や本もあります。お子様といっしょにページをめくりながら、遊び方をたしかめてみるのも楽しいと思います。
お子様ののどのこと
わらべうたは、音の幅がせまく、のどにやさしい歌が多いといわれます。それでも、外で遊びながら夢中で大きな声を出しつづけると、のどがつかれることがあります。遊びのあとは水分をとって、のどを休めましょう。声のかすれや痛みが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
まとめ
- わらべうたとは、昔から子どもたちが遊びの中で歌い、口伝えで受けついできた歌
- 作った人がわからない歌が多く、地域によってことばやメロディがちがうこともある
- つかう音が少なく、ことばのリズムがここちよく、小さなお子様でも歌いやすい
- 童謡・唱歌は作った人がわかっている歌、わらべうたは作った人がわからない歌
- 遊びには、輪になる遊び、手あそび、鬼きめ、まりつき、門くぐりなどがある
- おうちでは、上手に歌おうとせず、ふれあいを大切に、何回もくり返して楽しむ
わらべうたは、お父様・お母様とお子様が、声とふれあいで楽しめる、昔からの宝物のような歌です。歌うことが好きになったお子様が、いつかだれかに歌を聞いてもらいたくなったら、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、おうちで楽しんできた歌を形にのこすきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ