車の中で歌の練習はできる?とめた車でのカラオケ・発声のコツと、安全の注意
「家では声を出しにくいから、車の中で歌の練習をしたい」 「車でカラオケの練習はできるのかな」 「車の中なら、少し大きな声を出してもだいじょうぶ?」
家族がいる時間や、となりの家との近さが気になって、家で思いきり歌えないという方もいらっしゃると思います。そんなとき、思いうかぶ場所のひとつが車の中です。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、車で歌の練習をしたい大人の方に向けて、まずいちばん大切な安全のこと、そのうえで、とめた車の中でできる発声やカラオケ練習のしかたをまとめました。
はじめにお伝えしたいのは、車での歌の練習は「とめた車で、安全をたしかめてから」がきほん、ということです。運転しながらの練習は、おすすめしません。
運転中の歌の練習は、すすめません
運転は、運転に集中することがいちばん
車を運転しているときは、まわりの車や人、信号、道のようすに、いつも気をくばる必要があります。歌の練習は、思っている以上に頭を使います。
- 音程が合っているか、耳で聞いてたしかめる
- 先生に言われたことを思い出す
- 歌詞を思い出しながら歌う
- 息を吸う場所を考える
こうしたことに気持ちが向くと、運転への集中がうすれてしまうおそれがあります。「練習」として歌うのは、運転していないときにしましょう。
スマホや楽譜は、運転中にさわらない
運転しながらスマホで音源をえらぶ、録音ボタンをおす、楽譜や歌詞を見る、といったことはしないでください。運転中にスマホを手に持って使うことは、法律でもきびしく禁止されています。
音楽を流したい場合は、出発する前にえらんでおき、運転中はさわらないようにします。
声を出しすぎて、体に力が入るのもさけたい
歌うと、体に力が入ったり、息を止めたりすることがあります。高い声を出そうとして、肩や首がかたくなることもあります。運転中にそうした状態になるのは、さけたいことです。
運転中は、歌の練習のことはいったんわすれて、安全に目的地へ着くことだけを考えてください。
とめた車で練習するときの、安全の注意
とめる場所をえらぶ
車をとめて練習するときは、まず場所をよく考えます。
- 自分の家の駐車場や、借りている駐車場など、とめてよい場所にする
- お店の駐車場は、お店を使う方のための場所なので、練習のために長くとめない
- 道ばたや、ほかの車のじゃまになる場所にはとめない
- 夜おそくや朝早くの、住宅のそばはさける
車の中の声は、思っているより外に聞こえることがあります。窓をしめていても、大きな声や音楽は、まわりの方に聞こえているかもしれません。
エンジンのかけっぱなしに気をつける
エアコンを使うために、エンジンをかけたまま長く車の中にいるのは気をつけたいことです。
- アイドリングの音や排気ガスが、まわりの方の迷惑になる
- 地域によっては、アイドリングをひかえる決まりがあることもある
- 雪の日などに排気口がふさがると、排気ガスが車の中に入り、一酸化炭素中毒になるおそれがあり、とても危険
エンジンをかけたまま、ねむってしまうのもさけましょう。練習は短めに区切り、エンジンは止めておくのがきほんです。
暑い日・寒い日は、むりをしない
エンジンを止めた車の中は、夏はとても暑く、冬はとても寒くなります。
- 暑い日は、車の中での練習そのものを見送る
- 少しでも気分がわるくなったら、すぐに車の外に出る
- 寒い日は、上着やひざかけで体をひやさない
体調がすぐれない日に、むりに車の中で練習をする必要はありません。
お子様を車の中に残さない
お子様の送りむかえのついでに、車の中で練習することもあるかもしれません。そのときも、お子様だけを車の中に残して、その場をはなれることはしないでください。少しの時間でも、車の中の温度は大きくかわることがあります。
とめた車の中でできる、発声のしかた
座ったままでも、姿勢をととのえる
車のシートは、体がうしろにしずみこむような形になっています。そのまま歌うと、背中がまるくなったり、あごが上がったりしやすくなります。
- シートの背もたれを、少し起こす
- おしりをシートの奥まで入れて、すわり直す
- 足のうらを、床にしっかりつける
- ハンドルに手やうでをのせて、よりかからない
座ったまま歌うときの姿勢は、こちらの記事でもくわしく書いています。座って歌うときのコツ。いす・車いすでも気持ちよく声を出すために
いきなり大きな声を出さない
車の中に入ると、つい、すぐに大きな声で歌いたくなります。でも、のどがまだあたたまっていないうちに大きな声を出すと、のどに負担がかかることがあります。
- 肩を上げて、すとんと下ろす
- 口を大きくあけたり、とじたりして、顔をほぐす
- 口をとじて「んー」とハミングする
- 小さめの声で、ゆっくり音を上げ下げする
体と顔をほぐす準備運動は、こちらにもまとめています。歌う前の準備運動。体と顔をほぐす、やさしいストレッチ
車の中ならではの、声の聞こえ方を知っておく
車の中は、シートや天井の布が音をすいとるので、声がひびきにくい場所です。そのぶん、自分の声がはっきり、近くに聞こえます。
これは、音程やことばのはっきりさをたしかめるのには向いています。いっぽうで、ひびきが少ないので、「声が小さい気がする」と感じて、ついおし出すように歌ってしまうこともあります。
車の中では、声の大きさよりも、音程やことば、息のつかい方をたしかめる場所、と考えるとよいかもしれません。
車でカラオケの練習をするときのコツ
音源は、スマホとカーオーディオをつないで流す
車でカラオケの練習をするときは、スマホのカラオケアプリや音源を、カーオーディオにつないで流す方法があります。つなぎ方は、車やスマホによってちがうので、説明書などでたしかめてください。
音源をえらぶ、音量を合わせる、といったことは、すべて車をとめてから行います。
音量は、上げすぎない
車の中はせまいので、音量を上げると、耳にとても近いところで大きな音がなります。
- 伴奏は、自分の声がきちんと聞こえるくらいの音量にする
- 外に音がもれていないか、ときどき気にかける
- 耳がつかれたら、音を止めて休む
伴奏が大きすぎると、自分の声が聞こえにくくなり、声をはり上げてしまうことにもつながります。
録音して、あとで聞いてみる
車の中は、外の音が入りにくく、自分の声がはっきり録音しやすい場所です。スマホで録音して、家に帰ってから聞いてみると、音程やリズムのずれに気づきやすくなります。
録音は、車をとめてエンジンも止めた状態で行うと、エンジンの音が入らず、聞きやすくなります。
歌う曲や練習することを、前もって決めておく
車の中での練習は、長い時間になりにくいものです。「今日はこの曲のサビだけ」「今日は高い音のところだけ」のように、することを前もってしぼっておくと、むだなく練習できます。
カラオケの前にできる発声練習は、こちらの記事にまとめています。カラオケの前の発声練習。お店でできる準備と、歌いはじめのコツ
車の中での練習を、ほかの練習と組み合わせる
車の中は「声を出して確認する場所」
車の中は、家で出しにくい声を、少しだけ出してたしかめるための場所として使うと、気持ちが楽になります。すべての練習を車の中でしようとしなくてもだいじょうぶです。
- 家では、歌詞を読む、音源を聞く、口の形をたしかめる
- 車の中では、声を出して歌ってみる
- レッスンでは、先生に見てもらう
このように、場所ごとにすることを分けてみるのもひとつの方法です。
家で大きな声が出せないときの、ほかの方法も知っておく
カラオケ店のひとり利用や、音楽スタジオ、公民館の部屋など、車のほかにも声を出せる場所はあります。家で大きな声が出せないときの練習場所は、こちらの記事でもしょうかいしています。家で大きな声が出せないときの、歌の練習場所と方法
のどに痛みやかすれが続くときは
車の中では、エアコンで空気がかわきやすく、のどがかさかさすることもあります。水をこまめにのみ、むりに声を出しつづけないようにしましょう。
歌ったあとに、のどの痛みや声のかすれがしばらく続くときは、練習をお休みして、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
まとめ
- 運転中は、歌の練習をしない。運転に集中することがいちばん
- 運転中は、スマホや楽譜にさわらない。音源は出発前にえらんでおく
- 練習は、とめてよい場所に車をとめてから。お店の駐車場や道ばたで長く練習しない
- エンジンのかけっぱなしは、まわりの迷惑や事故につながるおそれがある
- 暑い日・寒い日はむりをしない。お子様を車の中に残さない
- 座ったままでも姿勢をととのえ、いきなり大きな声を出さない
- 車の中は、音程やことばをたしかめるのに向いている場所
- カラオケ練習は音量を上げすぎず、録音してあとで聞いてみる
車の中は、安全にさえ気をつければ、声を出してたしかめる場所として役に立ちます。ただ、ひとりでの練習だけでは、自分のくせに気づきにくいこともあります。先生に見てもらいたいときは、近くの教室やオンラインのレッスンをさがしてみるのもよいかもしれません。歌の教室さがし
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