練習・発声のコツ

家で大きな声が出せないときの、歌の練習場所と方法

更新日:2026年11月4日 ・ 書いた人:うみ

「マンションなので、家で思いきり歌えない」 「夜しか練習できないけれど、近所にひびかないか気になる」

歌を習っていると、練習する場所になやむことがありますよね。集合住宅に住んでいる、家族がねている時間にしか練習できない、小さなきょうだいがいる。理由はいろいろです。

わたしも、息子といっしょに、たくさんの歌のコンクールに向けて練習してきました。その中で、「どこで、どうやって練習するか」は、いつも考えてきたことのひとつです。

この記事では、家で大きな声が出せないときの、外の練習場所と、家でできる練習の工夫をまとめます。料金や使い方は、お店や施設によってちがい、かわることもあります。つかうときは、かならずそれぞれのお店や施設でたしかめてください。

まずは、外の練習場所を知ろう

家の外にも、歌の練習ができる場所はいくつかあります。それぞれのよいところと、気をつけたいことを見ていきましょう。

カラオケ店

よいところ

いちばん身近な練習場所は、カラオケ店です。

  • 駅の近くなど、通いやすい場所にあることが多い
  • 個室なので、まわりを気にせずに声が出せる
  • ひとりでも利用しやすい店が多い
  • マイクやスピーカーがあり、伴奏つきで歌える
  • 短い時間から利用できることが多い

練習につかうときのコツ

  • 歌いたい曲が入っているか、先にしらべておく
  • キー(音の高さ)や、テンポをかえられる機能をつかう
  • 採点の機能は、音程やリズムをたしかめる目安としてつかう
  • スマホで自分の歌を録音・録画して、あとで聞きなおす

声楽の曲や、コンクールの課題曲は、カラオケに入っていないこともあります。そのときは、伴奏の音源を自分で持っていけるかどうかを、お店にたしかめておきましょう。持ちこみの音源を流せるかどうかは、お店によってちがいます。

気をつけたいこと

部屋の中は、ほかの部屋の音が聞こえてくることもあり、静かな環境とはかぎりません。また、長い時間歌いつづけると、のどがつかれやすくなります。ときどき休けいをして、水をのみながら練習しましょう。

音楽スタジオ

よいところ

バンドの練習などにつかわれる音楽スタジオにも、ひとりで練習できる「個人練習」の利用ができるところがあります。

  • 音がもれにくいつくりになっていることが多い
  • 鏡がある部屋が多く、姿勢や口の形をたしかめやすい
  • ピアノやキーボードがある部屋をえらべるところもある
  • スピーカーにスマホなどをつないで、伴奏の音源を流せるところもある

声楽を習っているお子様や大人の方は、ピアノのある部屋をつかえると、音をたしかめながら練習しやすいと思います。

気をつけたいこと

  • 個人練習は、前の日や当日にしか予約できないなど、決まりがある場合がある
  • お子様だけでは利用できない場合がある
  • 部屋にある機材や、つかい方は、スタジオによってちがう

はじめてつかうときは、予約のしかたや、お子様の利用について、先にたしかめておくと安心です。

公民館・地域の施設

よいところ

地域の公民館や、市や町の施設の中には、音楽室や、音を出してもよい部屋を借りられるところがあります。ピアノがある部屋を借りられる施設もあります。

  • 広い部屋で、ホールに近い感じで練習できることがある
  • 合唱のなかまや、家族といっしょに練習しやすい

気をつけたいこと

  • 利用できる人や団体、目的に決まりがあることが多い
  • 事前の登録や、早めの予約が必要なことがある
  • 部屋の種類や、借りられる時間は施設によってちがう

住んでいる地域の施設のホームページや窓口で、歌の練習につかえるかどうかを聞いてみてください。

教室の練習室・レッスンのあとの時間

通っている歌の教室によっては、レッスンのない時間に、練習室を貸してくれるところもあります。いつもの教室なら、なれた場所で練習できて安心です。あるかどうかは、先生や教室に聞いてみてください。

近くに通える教室をさがしたいときは、こちらのページもつかってみてください。歌の教室さがし

公園や河原で歌ってもいい?

外で歌の練習をする人もいますが、公園や河原には、それぞれの決まりがあります。まわりに家がある場所や、ほかの人がすごしている場所では、大きな声がめいわくになることもあります。外で練習するときは、その場所の決まりをたしかめ、まわりの人への気くばりをわすれないようにしましょう。

家で練習するときの工夫

外に出られない日も、家でできる練習はたくさんあります。大きな声を出すことだけが、歌の練習ではありません。

1. 声を出さない練習

  • 歌詞を読んで、意味を考える
  • 音源を聞きながら、楽譜を目で追う
  • 口の形だけをつくって、声を出さずに歌う
  • 歌っているところを、頭の中でイメージする
  • 腹式呼吸など、息の練習をする

声を出さなくても、歌の練習になることはたくさんあります。とくに、歌詞やメロディーをおぼえる練習は、家の中でじゅうぶんにできます。息の練習のしかたは、こちらの記事にまとめています。歌の腹式呼吸のやり方。子どもにも大人にもわかる、やさしい練習

2. 小さな声での練習

  • 口をとじて「んー」とハミングする
  • 小さな声で、音程をていねいにたしかめる
  • くちびるを「ぶるぶる」とふるわせながら、メロディーをなぞる

小さな声で歌うのは、じつはかんたんではありません。小さな声でも、息がとぎれず、音程がぶれないように歌う練習は、大きな声で歌うときにも役に立つと言われています。

ただし、小さな声を出そうとして、のどをしめてしまわないように気をつけてください。のどがくるしい感じがしたら、そこで休みましょう。

3. 時間帯と場所をくふうする

  • 朝早くや夜おそくは、さけるようにする
  • 外に面したかべや窓から、はなれた部屋で練習する
  • 窓やドアをしめ、カーテンをひく
  • 家具や布の多い部屋をえらぶ

カーテンやじゅうたんなどの布は、音のひびきをやわらげてくれることがあります。ただ、音をどのくらい小さくできるかは、家のつくりによってちがいます。気になるときは、ご近所の方とのおつきあいの中で、それとなく聞いてみるのもひとつです。

4. 家族と「歌っていい時間」を決める

家の中で歌うときは、いっしょに住んでいる家族の気持ちも大切です。「夕方の30分は歌の時間」など、家族で歌っていい時間を決めておくと、おたがいに気をつかいすぎずにすみます。

お子様が練習するときは、「いまは歌の時間だね」と、お父様・お母様が声をかけてあげると、お子様も安心して声を出しやすくなります。きょうだいがねている時間や、勉強している時間とかさならないように、カレンダーに書いておくのもよい方法です。

5. 声を小さくする道具

歌の練習用に、口にあてて声を小さくする、マスクのような形の道具も売られています。家で声を出したいときの助けになることがあります。

  • 声がどのくらい小さくなるかは、商品によってちがう
  • 口のまわりがおおわれるので、ふだんと歌う感じがかわることがある
  • 息がしにくくなるものもあるので、くるしいときはすぐに外す

小さなお子様がつかうときは、お父様・お母様がそばで見ていてください。また、部屋の中に置く、かんたんな防音のブースや防音室もあります。大きな買いものになるので、家の広さや、つかう時間をよく考えてからえらびましょう。

練習の動画をつかって、外の練習をむだなく

外で練習できる時間は、かぎられていることが多いと思います。家で準備をしておくと、外の練習時間をむだなくつかえます。

  • 家では、歌詞とメロディーをおぼえておく
  • 外の練習では、通して歌って録画する
  • 家に帰って、録画を見ながら、つぎに練習したいところを書き出す

動画をつかった練習のしかたは、こちらの記事でもくわしく書いています。動画をつかった歌の練習のしかた。お子様が楽しくつづけられるコツと注意点

のどへの気くばりもわすれずに

外で思いきり声が出せると、うれしくて、つい長い時間歌ってしまうことがあります。とくにカラオケ店やスタジオでは、時間いっぱい歌いたくなりますよね。

  • はじめに、軽い発声で声をならしてから歌う
  • 30分に1回くらいは、少し休む
  • 水をこまめにのむ
  • のどがいたいときや、かすれたときは、その日はおしまいにする

いたみやかすれが何日もつづくときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。

まとめ

  • 家で大きな声が出せないときは、外の練習場所をつかう方法がある
  • カラオケ店は身近で、ひとりでも利用しやすい。持ちこみの音源はお店にたしかめる
  • 音楽スタジオは、音がもれにくく、鏡やピアノがあるところも
  • 公民館などの施設は、利用の決まりや予約のしかたを先にたしかめる
  • 家では、声を出さない練習や、小さな声での練習ができる
  • 声を小さくする道具は、くるしくないかに気をつけてつかう
  • 料金や使い方は、お店や施設によってちがうので、かならずたしかめる

場所がかぎられていても、くふうしだいで練習はつづけられます。練習してきた歌は、おうちでとった動画で応募できる、こどもの歌声グランプリでもひろうできます。幼児や小学生の部のほか、一般やシニアの方が出られる部もあり、出場した全員に講評が届きます。こどもの歌声グランプリ

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