学校の合唱コンクール前に、家でできること。小学生のお子様をおうちで応援する方法
秋になると、多くの小学校で合唱コンクールや音楽会があります。
「家でも練習したほうがいいのかな」「パートの音がわからないと言っている」
そんなお子様のようすに、どう手を出していいか、まよっているお父様・お母様もいらっしゃると思います。
合唱は、ひとりで歌うソロとはちがい、クラスみんなでつくるものです。家でがんばりすぎる必要はありません。でも、少しの応援で、お子様は自信をもって学校の練習にのぞめるようになります。
この記事では、息子をたくさんの歌のコンクールに連れていったわたしが、学校の合唱コンクール前に家でできることをまとめます。
まずは「学校での練習のようす」を聞いてみる
家で何かをする前に、まずはお子様の話を聞いてみましょう。
- どんな曲を歌うの?
- 何のパートになったの?
- むずかしいところはある?
- クラスの練習は楽しい?
お子様が「楽しい」と言っているなら、それがいちばんです。家では、それをそっと見守るだけでも大丈夫です。
「音がとれない」「歌詞がおぼえられない」となやんでいるときは、家で少しだけ手伝ってあげましょう。
家でできる練習
歌詞を「声に出して読む」
合唱曲は、歌詞が長かったり、ことばがむずかしかったりします。いきなり歌うより、まず歌詞をゆっくり声に出して読んでみましょう。
読みながら、「このことばは、どんな意味かな」「どんな場面かな」といっしょに考えると、歌詞がぐっと頭に入りやすくなります。気持ちがわかると、歌うときの表情もかわってきます。
歌詞をおぼえるコツは、こちらの記事にもまとめています。子どもが歌詞と曲を早くおぼえるコツ。暗譜がにがてな子も楽しくできる6つの方法
パートの音を「聞いて」おぼえる
学校によっては、パートごとの練習用の音源を用意してくれることがあります。あれば、それをくりかえし聞くのがいちばんです。
音源がないときは、むりに親が教えようとしなくても大丈夫です。お子様が歌うのを聞いて、「ここ、学校ではどうだった?」と聞いてあげるだけでも、お子様は自分で思い出そうとします。
音程が気になるときの考え方は、こちらの記事が参考になります。子どもの歌の音程が合わないとき。おうちでできるやさしい練習
「ひとりで歌う」より「いっしょに歌う」
合唱曲は、まわりの声といっしょに歌うものです。家では、お子様のパートをお父様・お母様もいっしょに歌ってみてください。ほかのパートの声を聞くと音がわからなくなる、というお子様には、まず自分のパートだけで歌える安心をつくってあげましょう。
上手に歌えなくても大丈夫です。親がいっしょに楽しんでいる姿は、お子様にとって大きな応援になります。
短い時間で
家での練習は、1日5分〜10分くらいでじゅうぶんです。学校でもたくさん歌っているので、家で長く歌うと、のどがつかれてしまいます。
「お風呂の中で1回だけ」「夕ごはんの前に1回だけ」など、生活の中にとけこませると、お子様もいやがりません。
パートごとのなやみ
合唱では、高い音のパートと、ひくい音のパートに分かれることが多いです。パートによって、お子様のなやみもかわります。
高い音のパートのお子様
高い音のパートは、メロディを歌うことが多く、音はおぼえやすいことが多いです。そのかわり、高い音で、のどに力が入りやすくなります。
家では、高い音を大きな声で出そうとせず、「頭のてっぺんから声を出すつもりで、やさしく」と伝えてみてください。力をぬいたほうが、高い音はきれいに出ます。
ひくい音のパートのお子様
ひくい音のパートは、メロディではない音を歌うことが多いので、「まわりにつられてしまう」となやむお子様がよくいます。
これは、とてもよくあることです。家では、まず自分のパートだけを、何度もくりかえし聞いて、口ずさむことから始めましょう。自分の音に自信がついてくると、まわりの声を聞いてもつられにくくなります。
「ひくい音のパートは、合唱をささえる大切な役目なんだよ」と伝えてあげると、お子様もほこりをもって歌えます。
家族でできる「合唱あそび」
家でも、かんたんな「合唱あそび」ができます。
- 「かえるの合唱」のような輪唱の歌を、家族でやってみる
- お父様・お母様がメロディ、お子様が自分のパートを歌ってみる
- 家族で同じ音を「あー」と出して、声が重なる感じを楽しむ
輪唱は、ほかの人の声を聞きながら自分の歌をつづける、いい練習になります。うまくいかなくても、わらいながらやるのがコツです。
声を大切にするすごし方
合唱コンクールの前は、学校でもたくさん歌います。家では、のどを休ませることも大切です。
- 大声でさけぶ遊びは、少しひかえめに
- 水分をこまめにとる
- 部屋がかわきすぎないようにする
- 早めにねる
声がかれたり、のどがいたいと言ったりするときは、むりに歌わせず休ませましょう。長くつづくときや心配なときは、耳鼻科で相談してみてください。
のどのケアについては、こちらの記事でもくわしく書いています。子どもののどを守るためにできること。歌をがんばる子の毎日のケア
「歌のテスト」とのちがい
学校の音楽では、ひとりずつ歌う「歌のテスト」もあります。歌のテストは、ひとりで歌う力を見るものですが、合唱は「みんなで声を合わせる」ことがいちばん大切です。
合唱では、自分だけ大きな声で歌うより、まわりの声を聞きながら歌うほうがすてきなハーモニーになります。お子様が「声が小さいと言われた」となやんでいるときは、「声の大きさより、みんなと合わせることが大事なんだよ」と伝えてあげると、安心するかもしれません。
親の声かけ
練習中にかけたいことば
- 「その歌、すてきな曲だね」
- 「どこがいちばん好き?」
- 「お母さんにも教えて」
- 「毎日がんばってるね」
さけたいことば
- 「ちゃんと歌えてないんじゃない?」
- 「ほかの子に負けないように」
- 「もっと大きな声で」
合唱は、クラスみんなでつくるものです。だれかとくらべたり、親の思う「上手」をおしつけたりすると、お子様はかえって歌うのがいやになってしまいます。
当日の朝にできること
- いつもどおりの朝ごはんを
- 「楽しんできてね」と送り出す
- 見に行けるときは、「見てるよ」と伝えておく
見に行けないときも、帰ってきたら「どうだった?」と聞いて、お子様の話をたっぷり聞いてあげてください。
見に行くときに気をつけたいこと
学校の合唱コンクールを見に行けるときは、学校の決まりをまもって楽しみましょう。
- 写真や動画をとってよいか、学校のお知らせをたしかめる
- 歌っているあいだは、席を立ったり話したりしない
- 自分の子のクラスだけでなく、ほかのクラスにもはく手を
お子様は、客席にお父様・お母様のすがたを見つけるだけで、ほっとするものです。
おわったあとに
結果がどうであっても、「クラスみんなで、さいごまで歌いきったね」と伝えてあげましょう。
合唱コンクールは、順位がつくこともありますが、いちばん大切なのは、みんなで声を合わせた経験です。その経験は、きっとお子様の心にのこります。
そして、合唱をきっかけに「もっと歌いたい」と思うお子様もいます。地域の合唱団に入ってみる、ひとりで歌うコンクールに挑戦してみる、など、つぎの一歩もいろいろあります。合唱団については、こちらの記事にまとめています。子どもの合唱団に入るには?さがし方、オーディション、入る前にたしかめること
まとめ
- まずは、学校での練習のようすを聞いてみる
- 家では歌詞を声に出して読む、パートの音を聞く、いっしょに歌う
- 練習は1日5分〜10分。のどを休ませることも大切
- 合唱は「みんなと声を合わせる」ことがいちばん
- 結果より、さいごまで歌いきった経験をほめる
学校の合唱で歌う楽しさを知ったお子様が、「ひとりでも歌ってみたい」と言ったら、動画で出られるコンクールに挑戦してみるのもひとつの方法です。こどもの歌声グランプリは、おうちでとった動画で応募でき、全員に講評が届きます。こどもの歌声グランプリ