練習・発声のコツ

学校の合唱コンクール前に、家でできること。小学生のお子様をおうちで応援する方法

更新日:2026年11月4日 ・ 書いた人:うみ

秋になると、多くの小学校で合唱コンクールや音楽会があります。

「家でも練習したほうがいいのかな」「パートの音がわからないと言っている」

そんなお子様のようすに、どう手を出していいか、まよっているお父様・お母様もいらっしゃると思います。

合唱は、ひとりで歌うソロとはちがい、クラスみんなでつくるものです。家でがんばりすぎる必要はありません。でも、少しの応援で、お子様は自信をもって学校の練習にのぞめるようになります。

この記事では、息子をたくさんの歌のコンクールに連れていったわたしが、学校の合唱コンクール前に家でできることをまとめます。

まずは「学校での練習のようす」を聞いてみる

家で何かをする前に、まずはお子様の話を聞いてみましょう。

  • どんな曲を歌うの?
  • 何のパートになったの?
  • むずかしいところはある?
  • クラスの練習は楽しい?

お子様が「楽しい」と言っているなら、それがいちばんです。家では、それをそっと見守るだけでも大丈夫です。

「音がとれない」「歌詞がおぼえられない」となやんでいるときは、家で少しだけ手伝ってあげましょう。

家でできる練習

歌詞を「声に出して読む」

合唱曲は、歌詞が長かったり、ことばがむずかしかったりします。いきなり歌うより、まず歌詞をゆっくり声に出して読んでみましょう。

読みながら、「このことばは、どんな意味かな」「どんな場面かな」といっしょに考えると、歌詞がぐっと頭に入りやすくなります。気持ちがわかると、歌うときの表情もかわってきます。

歌詞をおぼえるコツは、こちらの記事にもまとめています。子どもが歌詞と曲を早くおぼえるコツ。暗譜がにがてな子も楽しくできる6つの方法

パートの音を「聞いて」おぼえる

学校によっては、パートごとの練習用の音源を用意してくれることがあります。あれば、それをくりかえし聞くのがいちばんです。

音源がないときは、むりに親が教えようとしなくても大丈夫です。お子様が歌うのを聞いて、「ここ、学校ではどうだった?」と聞いてあげるだけでも、お子様は自分で思い出そうとします。

音程が気になるときの考え方は、こちらの記事が参考になります。子どもの歌の音程が合わないとき。おうちでできるやさしい練習

「ひとりで歌う」より「いっしょに歌う」

合唱曲は、まわりの声といっしょに歌うものです。家では、お子様のパートをお父様・お母様もいっしょに歌ってみてください。ほかのパートの声を聞くと音がわからなくなる、というお子様には、まず自分のパートだけで歌える安心をつくってあげましょう。

上手に歌えなくても大丈夫です。親がいっしょに楽しんでいる姿は、お子様にとって大きな応援になります。

短い時間で

家での練習は、1日5分〜10分くらいでじゅうぶんです。学校でもたくさん歌っているので、家で長く歌うと、のどがつかれてしまいます。

「お風呂の中で1回だけ」「夕ごはんの前に1回だけ」など、生活の中にとけこませると、お子様もいやがりません。

パートごとのなやみ

合唱では、高い音のパートと、ひくい音のパートに分かれることが多いです。パートによって、お子様のなやみもかわります。

高い音のパートのお子様

高い音のパートは、メロディを歌うことが多く、音はおぼえやすいことが多いです。そのかわり、高い音で、のどに力が入りやすくなります。

家では、高い音を大きな声で出そうとせず、「頭のてっぺんから声を出すつもりで、やさしく」と伝えてみてください。力をぬいたほうが、高い音はきれいに出ます。

ひくい音のパートのお子様

ひくい音のパートは、メロディではない音を歌うことが多いので、「まわりにつられてしまう」となやむお子様がよくいます。

これは、とてもよくあることです。家では、まず自分のパートだけを、何度もくりかえし聞いて、口ずさむことから始めましょう。自分の音に自信がついてくると、まわりの声を聞いてもつられにくくなります。

「ひくい音のパートは、合唱をささえる大切な役目なんだよ」と伝えてあげると、お子様もほこりをもって歌えます。

家族でできる「合唱あそび」

家でも、かんたんな「合唱あそび」ができます。

  • 「かえるの合唱」のような輪唱の歌を、家族でやってみる
  • お父様・お母様がメロディ、お子様が自分のパートを歌ってみる
  • 家族で同じ音を「あー」と出して、声が重なる感じを楽しむ

輪唱は、ほかの人の声を聞きながら自分の歌をつづける、いい練習になります。うまくいかなくても、わらいながらやるのがコツです。

声を大切にするすごし方

合唱コンクールの前は、学校でもたくさん歌います。家では、のどを休ませることも大切です。

  • 大声でさけぶ遊びは、少しひかえめに
  • 水分をこまめにとる
  • 部屋がかわきすぎないようにする
  • 早めにねる

声がかれたり、のどがいたいと言ったりするときは、むりに歌わせず休ませましょう。長くつづくときや心配なときは、耳鼻科で相談してみてください。

のどのケアについては、こちらの記事でもくわしく書いています。子どもののどを守るためにできること。歌をがんばる子の毎日のケア

「歌のテスト」とのちがい

学校の音楽では、ひとりずつ歌う「歌のテスト」もあります。歌のテストは、ひとりで歌う力を見るものですが、合唱は「みんなで声を合わせる」ことがいちばん大切です。

合唱では、自分だけ大きな声で歌うより、まわりの声を聞きながら歌うほうがすてきなハーモニーになります。お子様が「声が小さいと言われた」となやんでいるときは、「声の大きさより、みんなと合わせることが大事なんだよ」と伝えてあげると、安心するかもしれません。

親の声かけ

練習中にかけたいことば

  • 「その歌、すてきな曲だね」
  • 「どこがいちばん好き?」
  • 「お母さんにも教えて」
  • 「毎日がんばってるね」

さけたいことば

  • 「ちゃんと歌えてないんじゃない?」
  • 「ほかの子に負けないように」
  • 「もっと大きな声で」

合唱は、クラスみんなでつくるものです。だれかとくらべたり、親の思う「上手」をおしつけたりすると、お子様はかえって歌うのがいやになってしまいます。

当日の朝にできること

  • いつもどおりの朝ごはんを
  • 「楽しんできてね」と送り出す
  • 見に行けるときは、「見てるよ」と伝えておく

見に行けないときも、帰ってきたら「どうだった?」と聞いて、お子様の話をたっぷり聞いてあげてください。

見に行くときに気をつけたいこと

学校の合唱コンクールを見に行けるときは、学校の決まりをまもって楽しみましょう。

  • 写真や動画をとってよいか、学校のお知らせをたしかめる
  • 歌っているあいだは、席を立ったり話したりしない
  • 自分の子のクラスだけでなく、ほかのクラスにもはく手を

お子様は、客席にお父様・お母様のすがたを見つけるだけで、ほっとするものです。

おわったあとに

結果がどうであっても、「クラスみんなで、さいごまで歌いきったね」と伝えてあげましょう。

合唱コンクールは、順位がつくこともありますが、いちばん大切なのは、みんなで声を合わせた経験です。その経験は、きっとお子様の心にのこります。

そして、合唱をきっかけに「もっと歌いたい」と思うお子様もいます。地域の合唱団に入ってみる、ひとりで歌うコンクールに挑戦してみる、など、つぎの一歩もいろいろあります。合唱団については、こちらの記事にまとめています。子どもの合唱団に入るには?さがし方、オーディション、入る前にたしかめること

まとめ

  • まずは、学校での練習のようすを聞いてみる
  • 家では歌詞を声に出して読む、パートの音を聞く、いっしょに歌う
  • 練習は1日5分〜10分。のどを休ませることも大切
  • 合唱は「みんなと声を合わせる」ことがいちばん
  • 結果より、さいごまで歌いきった経験をほめる

学校の合唱で歌う楽しさを知ったお子様が、「ひとりでも歌ってみたい」と言ったら、動画で出られるコンクールに挑戦してみるのもひとつの方法です。こどもの歌声グランプリは、おうちでとった動画で応募でき、全員に講評が届きます。こどもの歌声グランプリ

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