ドレミつきの楽譜で童謡を歌う。音の名前を見ながら練習するコツ
「楽譜を見ても、どの音かわからない」 「童謡を歌いたいけれど、メロディーがあやふやで自信がない」
そんなときに助けになるのが、音符の下や上に「ド」「レ」「ミ」と音の名前が書いてある、ドレミつきの楽譜です。童謡の楽譜にドレミがついていると、楽譜を読むことになれていないお子様や大人の方でも、音の高さをつかみやすくなります。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、ドレミつきの楽譜をつかって童謡を歌う練習のしかたにしぼってまとめました。練習の順番、自分でドレミを書きこむときの工夫、気をつけたいこと、そして少しずつドレミにたよらずに歌えるようになる方法をお伝えします。
楽譜の読み方のきほんから知りたい方は、こちらの記事からどうぞ。楽譜が読めなくても歌える?楽譜のよみ方のはじめの一歩
ドレミつきの楽譜とは
音符に、音の名前がそえてある楽譜
ドレミつきの楽譜は、ひとつひとつの音符のそばに、「ド」「レ」「ミ」などの音の名前が書いてある楽譜です。カタカナで書いてあるもの、ひらがなで書いてあるもの、音ごとに色を分けてあるものなど、いろいろな形があります。
ふつうの楽譜では、五線のどこに音符があるかで音の高さを読みとります。ドレミつきの楽譜なら、文字を見るだけで、どの音を歌えばよいかがわかります。
ドレミつき楽譜のよいところ
- 楽譜になれていなくても、音の高さがわかる
- メロディーのあやふやなところを、自分でたしかめられる
- 音が上がるのか、下がるのかが、目で見てわかりやすい
- 鍵盤やアプリで音を出しながら練習しやすい
童謡は、メロディーがなだらかで、短い歌もあるので、ドレミつき楽譜での練習をはじめやすい歌です。たとえば「きらきら星」「かえるの合唱」「チューリップ」「メリーさんのひつじ」などは、ドレミで歌ってみると、同じ音のならびがくりかえし出てくることに気づけるかもしれません。
ドレミつき楽譜で童謡を練習する順番
まず、歌を何回か聞く
いきなり楽譜を見て歌いはじめるより、まずは歌の音源を何回か聞いて、メロディーの流れを耳に入れておきます。聞きながら、楽譜のドレミを指でなぞってみると、音と文字がむすびつきやすくなります。
ドレミを、リズムに合わせて読む
次に、音の高さはつけずに、ドレミをリズムに合わせて声に出して読んでみます。手拍子をしながら読むと、のばす音や短い音の長さがつかみやすくなります。
ドレミで、音の高さをつけて歌う
リズムがつかめたら、ドレミの音の名前で、メロディーを歌ってみます。音の高さがわからないところは、鍵盤やアプリでその音を鳴らして、たしかめながら歌ってください。
- はじめは、ゆっくりのテンポで
- 短いまとまりに分けて、少しずつ歌う
- まちがえやすいところに、しるしをつけておく
鍵盤やアプリで音をたしかめる方法は、こちらの記事でくわしく紹介しています。キーボードやチューナーアプリを使った歌の練習。音をたしかめながら練習するコツ
歌詞にもどして歌う
ドレミで歌えるようになったら、歌詞で歌ってみます。ドレミで歌ったときの音の高さを思い出しながら、ことばをのせていきます。歌詞にすると音がずれてしまうところは、もう一度そこだけドレミで歌ってから、歌詞にもどすとよいですね。
伴奏といっしょに歌ってみる
歌詞で歌えるようになったら、伴奏の音源やピアノに合わせて歌ってみます。伴奏があると、ひとりで歌っていたときより、音の高さがずれていないかに気づきやすくなります。伴奏に合わせるとむずかしく感じるところは、また楽譜のドレミを見ながら、そこだけゆっくり歌いなおしてみてください。
お子様といっしょにドレミつき楽譜をつかうとき
お父様・お母様が先に歌ってみせる
小さなお子様は、文字を目で追いながら歌うことに、まだなれていないこともあります。まずはお父様・お母様が、楽譜のドレミを指さしながら歌ってみせてください。お子様は、指の動きと声をいっしょに見て聞くことで、ドレミと音の高さのつながりを感じとりやすくなります。
文字が読めないお子様には
ひらがながまだ読めないお子様には、色のしるしや、音の高さに合わせて手を上下させる動きをつかうと、楽しく練習できます。音が高くなるときは手を上に、低くなるときは手を下に、というように、体で音の動きをあらわしてみてください。
できたところを、いっしょによろこぶ
ドレミで少しでも歌えたら、「ここ、ちゃんと歌えたね」と声をかけてあげてください。楽譜をつかう練習が楽しいと感じられると、お子様が自分から楽譜をひらくきっかけにもなります。
ドレミを自分で書きこむときの工夫
えんぴつで、うすく書く
手もとの楽譜にドレミがついていないときは、自分で書きこむこともできます。あとから消したり、直したりできるように、えんぴつでうすく書いておくと安心です。
- 音符の真下など、いつも同じ場所に書く
- 字の大きさをそろえて、見やすくする
- 書きおわったら、鍵盤などで音を鳴らして、まちがいがないかたしかめる
全部に書かなくてもよい
すべての音符にドレミを書くと、楽譜が文字でいっぱいになって、かえって見にくくなることがあります。
- まちがえやすい音だけに書く
- 音が大きくとぶところだけに書く
- ひとつのまとまりの、はじめの音だけに書く
こんなふうに、必要なところだけに書くのもひとつの方法です。
小さなお子様には、色をつかう
小さなお子様には、文字だけでなく、音ごとに色を決めてしるしをつけると、わかりやすくなることがあります。たとえば「ドは赤」「レは黄色」のように決めて、お子様といっしょに色をぬるのも、楽しい準備になります。
楽譜をコピーして書きこむとき
書きこみ用に楽譜をコピーするときは、楽譜のコピーのきまりに気をつけてください。くわしくは、こちらの記事にまとめています。子どもの歌の楽譜はどこで手に入る?楽譜集のえらび方と、コピーのきまり
ドレミつき楽譜をつかうときに気をつけたいこと
ドレミの書き方が、楽譜によってちがうことがある
ドレミつきの楽譜は、楽譜によって、ドレミのつけ方がちがうことがあります。歌の高さ(キー)をかえた楽譜では、同じ歌でも、ついているドレミがかわることがあります。ちがう楽譜を見くらべて「あれ、ドレミがちがう」と思ったら、歌の高さがちがうのかもしれません。
半音の書き方に気をつける
楽譜には、ドとレのあいだのような、半音の音が出てくることがあります。ドレミつきの楽譜では、半音の音の書き方がいろいろあります。わからないときは、鍵盤で音を鳴らしてたしかめたり、歌の先生に聞いたりしてください。
文字ばかり見て、音を聞かなくならないように
ドレミの文字を目で追うことに夢中になると、自分の声や伴奏の音を聞くのがおろそかになることがあります。ときどき楽譜から目をはなして、耳で音をたしかめながら歌ってみてください。
音の高さは、ドレミだけではわからない
同じ「ド」でも、低いドと高いドがあります。ドレミの文字だけでは、どちらのドなのかがわかりにくいことがあります。音符の位置や、前後の音の流れもいっしょに見るようにすると、音の高さをまちがえにくくなります。
少しずつ、ドレミにたよらずに歌えるようになるには
音符の位置と、ドレミをむすびつける
ドレミつき楽譜で練習しながら、「ドの音符は、このあたりにある」と、五線の上の位置もいっしょに見るようにしてみてください。くりかえし見ているうちに、ドレミの文字を見なくても、音符の位置で音がわかるようになることがあります。
ドレミを少しずつへらしていく
なれてきたら、書きこんだドレミを少しずつ消していきます。
- まず、よく知っている音のドレミを消す
- 次に、くりかえし出てくる部分のドレミを消す
- さいごに、まちがえやすいところだけ残す
すべてを一度に消さなくてもかまいません。自分のペースで、少しずつすすめてください。
ドレミで歌う練習をつづける
楽譜にたよらなくなっても、ドレミで歌う練習そのものは、音の高さを感じとる力を育てるのに役立ちます。ドレミで歌う練習については、こちらの記事でも紹介しています。ドレミで歌う練習。ソルフェージュとは?子どもにも大人にもやさしく
まとめ
- ドレミつきの楽譜は、音符に音の名前がそえてあり、楽譜になれていなくても音の高さがわかる
- 練習は「歌を聞く」「ドレミをリズムで読む」「ドレミで歌う」「歌詞にもどす」の順で
- 自分で書きこむときは、えんぴつで、必要なところだけに
- 楽譜をコピーするときは、コピーのきまりに気をつける
- キーや半音、高いドと低いドのちがいに気をつける
- なれてきたら、少しずつドレミをへらしていく
ドレミつきの楽譜で童謡を歌えるようになったら、先生に習いながら、もっと表現を深めていくのもよいですね。歌の教室さがしそして、練習した歌をだれかに聞いてもらう場として、こんな場もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ