コンクール当日が雨・雪・台風のとき。移動と会場でのそなえ
「コンクール当日、雨の予報が出ている」 「台風が近づいているけれど、コンクールは中止になるの?」 「雪で電車が止まったら、どうしよう」
本番の日が近づくと、天気予報が気になってくるものです。晴れていれば何も気にせず出かけられますが、雨や雪、台風となると、移動のことも、衣装のことも、のどのことも心配になります。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、コンクール当日の天気にしぼって、前の日から当日までにできるそなえをまとめました。中止や延期の知らせをどう確かめるか、雨の日の移動の工夫、ぬれないための持ち物、会場に着いてからのすごし方を、順番に見ていきます。
はじめにお伝えしたいのは、どんなときも安全が第一、ということです。歌の本番はとても大切ですが、お子様とご家族の安全より大切なものはありません。
コンクール当日が雨・台風のとき、まず確かめること
中止・延期は、主催者の発表にしたがう
台風や大雪の予報が出ると、「この天気なら中止になるはず」と考えてしまうことがあります。でも、中止や延期を決めるのは、コンクールの主催者です。天気がわるくても予定どおり行われることもありますし、反対に、思ったより早く中止が決まることもあります。
自分で「たぶん中止だろう」と決めてしまわずに、主催者からの発表を確かめるようにしてください。
知らせが出る場所を、前もって調べておく
中止や延期の知らせが、どこに出るのかは、コンクールによってちがいます。
- コンクールのホームページ
- 申しこみのときに登録したメール
- 主催者のSNSのページ
- 申しこみの書類や、とどいた案内のお知らせ
天気があやしくなってから調べはじめると、あわててしまいます。申しこみの書類や案内をもう一度読み、「何かあったときは、どこを見ればよいか」を、前の日までに家族で確かめておくと安心です。問い合わせ先の電話番号も、すぐ見られるところにメモしておきましょう。
発表がないときは、問い合わせてみる
予報が大きく荒れているのに、まだ何も発表がない、ということもあります。そんなときは、案内に書かれている問い合わせ先に、連絡してみてください。
ただ、天気がわるい日は、同じような問い合わせが主催者に集まることもあります。電話がつながりにくいときは、少し時間をおいてから、ホームページやメールをもう一度見てみましょう。
「行かない」と決めることも、だいじな判断
コンクールが予定どおり行われるとしても、お住まいの地域や通る道のようすによっては、出かけるのが危ないこともあります。大雨や大雪の警報が出ている、川の近くを通らなければならない、山道を車で走ることになる、といったときは、無理をして向かわないことも考えてください。
行かないと決めたときは、主催者にきちんと連絡を入れます。連絡のしかたや例文は、こちらの記事にまとめています。コンクールを辞退するとき。連絡の方法と例文、気をつけたいこと
前の日にしておきたい、天気へのそなえ
天気予報と交通の情報を、何回か見ておく
前の日は、天気予報をときどき見て、雨や雪がいつごろ強くなりそうかを確かめておきます。あわせて、電車やバスの運転の情報、道路のようすなども見ておくと、当日の動き方を考えやすくなります。
台風のときは、前の日のうちに「電車を止める予定です」と、鉄道会社から知らせが出ることもあります。そうした知らせにも気をつけておきましょう。
行き方を、ふたつ考えておく
ふだんの行き方が使えなくなったときのために、別の行き方も調べておくと安心です。
- 電車が止まったら、バスで行けるか
- 車で行くなら、ほかの道はあるか
- タクシーをつかうなら、どのあたりで乗れそうか
ほかの道がなかなか見つからないときもあります。そんなときこそ、「そのときは行くのをやめる」というえらび方も、家族で話しておくとよいでしょう。
遠くの会場へ出かけるときの移動や宿のことは、こちらの記事でくわしく紹介しています。遠くのコンクールに出るとき。移動・宿泊・前日のすごし方
持ち物を、雨の日用にととのえる
ふだんの持ち物に、雨や雪の日ならではのものを足しておきます。
- 大きめのかさ、レインコート
- 衣装や楽譜を入れる、ビニールのふくろ
- タオルを何まいか
- くつ下や下着の着がえ
- ぬれたものを入れるふくろ
- 寒い日なら、はおるものやカイロ
楽譜は、とくにぬれやすいものです。クリアファイルに入れてから、さらにふくろに入れておくと、かばんの中まで雨がしみてきても安心です。
衣装は、会場で着がえる前提にする
雨や雪の日に、家から衣装を着て出かけると、すそがぬれたり、どろがはねたりしてしまうことがあります。会場に着がえる場所があるかどうかを案内で確かめ、着がえられるなら、衣装は持っていくほうが安心です。
くつも、移動のときは歩きやすいくつにして、本番用のくつは別に持っていくとよいでしょう。
早めにねる
天気がわるいと、当日は家を出る時間が早くなることもあります。前の日は、いつもより早めにねるようにして、体を休めておきましょう。
本番の日の朝のすごし方は、こちらにまとめています。本番の日の朝のすごし方。起きてから歌うまでにできること
当日の移動で気をつけたいこと
家を出る前に、もう一度確かめる
当日の朝も、出かける前に、主催者からの知らせと、交通の情報を確かめます。夜のうちに予定が変わっていることもあるからです。
時間に、たっぷりゆとりをもつ
雨や雪の日は、道がこんだり、電車がおくれたりすることがあります。いつもより早めに家を出て、時間にゆとりをもたせておくと、あせらずにすみます。
早く着きすぎたときは、会場の近くで休める場所をさがしておくと安心です。
足もとと、まわりに気をつける
雨や雪の日の道は、すべりやすくなっています。お子様の手をつなぎ、ゆっくり歩くようにしてください。
- 駅の階段や、マンホールのふたはすべりやすい
- 水たまりや、とけかけた雪に気をつける
- かさで前が見えにくくならないようにする
- 車の水はねに気をつける
あわてて走ると、ころんでけがをしてしまうこともあります。「時間にまにあうか」より「けがをしないか」を大切にしてください。
移動中に、のどと体を冷やさない
雨にぬれたり、寒い風にあたったりすると、体が冷えてしまいます。首もとをマフラーやタオルでつつみ、手足が冷たくならないようにしましょう。
マスクをすると、のどのかわきや冷えがやわらぐように感じる方もいます。
遅れそうなときは、早めに連絡する
電車が止まるなどして、受付の時間にまにあいそうにないときは、わかった時点で主催者や受付に連絡を入れてください。天気による遅れについて、どうあつかうかは、コンクールによってちがいます。自分で決めずに、主催者の案内にしたがいましょう。
会場に着いてからのすごし方
まず、ぬれたものをふく
会場に着いたら、まずタオルで髪や体、かばんをふきます。くつ下がぬれていたら、早めにはきかえましょう。ぬれたままでいると、体が冷えて、声も出しにくくなることがあります。
ぬれたかさやレインコートは、会場のきまりにしたがって、かさ立てやふくろにしまいます。ほかの方の衣装や楽譜をぬらさないよう、気をつけてください。
体をあたためて、気持ちを落ちつける
体が冷えているときは、あたたかいのみものを少しずつのんだり、手をにぎったりひらいたりして、ゆっくり体をあたためます。かたの力をぬいて、深く息をはくと、気持ちも少し落ちつきます。
天気がわるい日は、移動だけでつかれてしまうこともあります。本番までの時間は、なるべく座って休むようにしましょう。
のどのかわきと、冷えに気をつける
雨の日はしめっていても、会場の中は空気がかわいていることもあります。こまめに水をのみ、のどをうるおしておきましょう。冷たすぎるのみものより、常温やあたたかいもののほうが、のどにやさしいと感じる方もいます。
のどに痛みやかすれがあるときは、無理に声を出さないでください。痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
お子様の気持ちに、よりそう
雨の音や、ぬれた服の感じ、いつもとちがう移動で、お子様の気持ちがざわざわしていることもあります。
「雨の中、よくがんばって来たね」「ここまで来られたら、もうだいじょうぶ」と、ここまで来たことをみとめる声をかけてあげてください。天気のことで、お子様をせかしたり、しかったりしないようにしましょう。
帰りの道も、考えておく
本番がおわるころには、天気がもっとわるくなっていることもあります。結果発表まで残るかどうかは、帰りの道のようすを見ながら、家族で決めてかまいません。早めに帰るときは、受付に声をかけておくと安心です。
天気で出られなかったときの気持ちの持ち方
出られなかったのは、だれのせいでもない
台風で中止になった、雪で行けなかった。そんなとき、お子様はがっかりするかもしれません。お父様・お母様も、くやしい気持ちになると思います。
でも、天気はだれにも変えられないものです。それまでの練習は、なくなるわけではありません。「ここまでがんばった声は、ちゃんと育っているよ」と伝えてあげてください。
次の目標を、いっしょにさがす
延期になったときは、新しい日に向けて、練習のペースを少しゆるめながら、もう一度目標をたてなおします。中止になったときは、ほかのコンクールや発表の場を、お子様といっしょにさがしてみるのもよいでしょう。
体調がわるいときの考え方は、こちらの記事にまとめています。天気のわるい日の移動でつかれが出たときにも、参考にしてください。コンクール当日に体調がわるいとき。出るか休むかの考え方と、その日にできること
まとめ
- 中止や延期は、自分で決めずに、主催者の発表にしたがう
- 知らせが出る場所と問い合わせ先を、前の日までに確かめておく
- 危ないと感じたら、行かないこともだいじな判断。そのときは主催者に連絡する
- 前の日に、天気と交通の情報を見て、別の行き方も考えておく
- 楽譜や衣装はふくろに入れ、タオルや着がえを持っていく
- 当日は早めに出て、足もとに気をつけ、けがをしないことを大切にする
- 会場ではぬれたものをふき、体をあたためて、のどをうるおす
- 天気で出られなかったときは、だれのせいでもないと伝え、次の目標をさがす
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