コンクール・発表の場

遠くのコンクールに出るとき。移動・宿泊・前日のすごし方

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「出たいコンクールの会場が、家からとても遠い」 「前の日にホテルにとまったほうがいいのか、当日に出発してもだいじょうぶなのか、まよっている」

歌のコンクールは、いつも近くで開かれるとはかぎりません。予選を通って、本選や全国大会が遠くの会場になることもあります。はじめての遠征では、何を準備すればいいのか、不安になるお父様やお母様も多いと思います。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。

この記事では、遠くのコンクールに出るときの準備のうち、移動と前日のすごし方にしぼってお話しします。かかるお金のことは、べつの記事にまとめていますので、そちらも見てみてください。

遠征は、ふだんとちがうことがたくさんあります。でも、前もって準備しておけば、当日を落ちついてむかえやすくなります。

コンクール遠征の準備は、まず要項から

集合時間と出る順番をたしかめる

遠くの会場に行くときは、まず要項で次のことをたしかめましょう。

  • 受付の時間
  • 出る順番や、出る時間帯(わかる場合)
  • 会場でのリハーサルや、声出しの部屋があるか
  • 結果発表や表彰式が、何時ごろか

出る時間が朝早いのか、午後なのかで、前の日にとまるかどうかの考え方がかわります。出る順番は、あとから知らされることも多いので、わかったらすぐに計画を見なおしましょう。

会場の場所と、まわりのようすを調べる

はじめて行く会場は、地図で場所をたしかめておきましょう。

  • 最寄りの駅やバスのりばから、歩いてどのくらいか
  • 車で行く場合、駐車場はあるか
  • 会場のまわりに、食事ができるところやお店があるか

会場によっては、駅から少しはなれていることもあります。お子様の足で歩く時間も、考えに入れておきましょう。

移動の計画の立て方

時間には、たっぷりゆとりをもつ

遠征でいちばん気をつけたいのは、移動の時間です。電車がおくれる、道がこむ、のりかえでまよう、ということは、どうしてもおこります。

  • 受付の時間より、かなり早めに着く予定にする
  • のりかえは、少なくてすむ行き方をえらぶ
  • おくれたときの、べつの行き方も調べておく

「ぎりぎりに着く」計画だと、少しのおくれで、お子様も大人もあせってしまいます。時間に追われると、声の準備もじゅうぶんにできません。

移動中は、のどと体を休める時間に

長い移動は、思っている以上につかれます。移動の時間は、のどと体を休める時間だと考えましょう。

  • 車内では、大きな声で話しすぎない
  • こまめに水分をとる
  • マスクをつかって、のどの乾燥をふせぐ
  • ねむれるときは、少しねむる

乗り物の中は、空気が乾燥していることが多いです。のどがかわく前に、少しずつ水分をとるようにしましょう。

荷物は「すぐ出すもの」と「あとで使うもの」に分ける

遠征では、荷物が多くなりがちです。衣装や楽譜など、大切なものはまとめて、すぐに取り出せるところに入れておきましょう。

  • 手もとに持つもの:楽譜、水、のどあめ、ハンカチ、参加票など
  • 大きなかばんに入れるもの:着がえ、衣装、くつ、ねまきなど

衣装は、しわになりにくいたたみ方をしたり、ハンガーごと持ち運べるカバーに入れたりすると安心です。当日の持ち物は、こちらのチェックリストもつかってみてください。歌のコンクール当日の持ち物チェックリスト。忘れ物をしないために

前日にホテルにとまるとき

前日にとまったほうがよいとき

次のようなときは、前の日に会場の近くにとまることも考えてみましょう。

  • 出る時間が、朝早い
  • 移動に長い時間がかかる
  • 小さなお子様で、長い移動でつかれやすい
  • 当日の朝に、のりかえや乗りつぎがむずかしい

当日の朝に長い移動をすると、会場に着いたときには、もうつかれてしまっていることがあります。前の日にとまれば、朝ゆっくりと準備ができます。

ホテルのえらび方

コンクールの前日にとまるホテルは、次のようなところを見てえらぶと安心です。

  • 会場まで、歩いて行ける、または乗りかえなしで行ける
  • 近くに、食事ができるところやお店がある
  • まわりが静かで、ゆっくりねむれそう
  • 加湿器の貸し出しがあるか

コンクールの日は、同じ会場に出る方が多く、近くのホテルがこみあうこともあります。日にちが決まったら、早めに予約しておくと安心です。

部屋の乾燥に気をつける

ホテルの部屋は、空調で空気が乾燥しやすいです。のどを守るために、次のような工夫をしてみましょう。

  • 加湿器があれば借りる
  • ぬれたタオルを部屋にかけておく
  • ねるときにマスクをする
  • まくらもとに水を置いておく

のどが乾燥したまま朝をむかえると、声が出にくく感じることがあります。ちょっとした工夫で、のどへの負担をへらせます。

声出しは、まわりに気をつけて

ホテルの部屋は、となりの部屋に音が聞こえやすいものです。前の日に大きな声で練習するのはさけて、次のような、静かにできることにしましょう。

  • 口をとじて、小さな声でハミングする
  • 曲を頭の中で歌ってみる
  • 楽譜を見ながら、歌詞やブレスの場所をたしかめる
  • 息をゆっくりはく練習をする

前の日に、たくさん練習しなくてもだいじょうぶです。ここまで練習してきたことを信じて、のどを休めることを大切にしましょう。

コンクール前日のすごし方

いつもに近い時間にねる

前の日は、できるだけいつもと同じくらいの時間にねるようにしましょう。はじめての場所では、お子様がなかなかねむれないこともあります。

  • ねる前に、テレビやスマホを長く見すぎない
  • おふろで体をあたためる
  • ふだん使っているぬいぐるみや、まくらカバーを持っていく

家と同じものがあるだけで、お子様が安心してねむれることがあります。

食事は、食べなれたものを

前日と当日の朝は、食べなれたものをえらびましょう。旅先では、めずらしいものを食べたくなりますが、おなかの調子をくずすと、本番にひびいてしまいます。

からいもの、冷たいもののとりすぎにも気をつけて、ふだんに近い食事を心がけると安心です。

当日の朝の流れを、前の日に決めておく

前の日のうちに、当日の朝の動き方を決めておくと、朝あわてずにすみます。

  • 何時におきるか
  • 朝ごはんをどこで、何時に食べるか
  • 何時にホテルを出るか
  • 衣装は、ホテルで着がえるか、会場で着がえるか

衣装や持ち物は、前の夜にそろえて、すぐに出られるようにしておきましょう。

観光は、本番のあとに

せっかく遠くまで来たのだから、まわりを見てまわりたくなりますよね。でも、本番の前に歩きまわると、体力をつかってしまいます。観光は、本番がおわってからのお楽しみにしましょう。

本番のあとの楽しみがあると、お子様も「がんばろう」という気持ちになりやすいです。

遠征ならではの、気をつけたいこと

体調がわるくなったときのことも考えておく

旅先で体調をくずすこともあります。保険証や、ふだん飲んでいるお薬は、わすれずに持っていきましょう。のどの痛みや熱が出たときは、むりをせず、旅先でもお医者さんに相談してください。

小さなお子様と遠征するとき

幼児や小学校低学年のお子様は、長い移動や、なれない場所で、大人が思う以上につかれやすいものです。

  • 移動のとちゅうで、休けいの時間をとる
  • 好きな本や、静かにあそべるおもちゃを持っていく
  • おやつや飲みものを、すぐ出せるところに入れておく
  • 会場では、待ち時間に休める場所をさがしておく

「たのしいお出かけ」のような気持ちで移動できると、お子様もリラックスしやすくなります。ごきょうだいがいっしょのときは、本番のあいだの過ごし方も考えておくと安心です。

帰りの時間にもゆとりを

表彰式や結果発表が、思ったより長くかかることもあります。帰りの乗り物は、時間にゆとりをもって予約しておくと、あわてずにすみます。

遠征にかかるお金の考え方は、こちらの記事にまとめています。歌のコンクールにかかる費用の種類。参加費のほかに考えておきたいこと

まとめ

  • コンクール遠征の準備は、要項で受付の時間や会場の場所をたしかめることから
  • 移動の時間には、たっぷりゆとりをもち、移動中はのどと体を休める
  • 出る時間が早いときや、移動が長いときは、前日にホテルにとまることも考える
  • ホテルは、会場への行きやすさと静かさでえらび、部屋の乾燥に気をつける
  • 前日は、大きな声の練習はさけ、いつもに近い時間にねる
  • 観光は本番のあとに。帰りの時間にもゆとりをもつ

遠くのコンクールに出るのは大変ですが、ふだんとちがう会場で歌うことは、お子様にとって大切な経験になります。遠征がむずかしい時期には、おうちから出られるコンクールもあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、移動のことを気にせず、いつもの歌を聞いてもらえます。こどもの歌声グランプリ

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