歌のコンクールにかかる費用の種類。参加費のほかに考えておきたいこと
「歌のコンクールに出てみたいけれど、費用はどのくらいかかるのかな」 「要項に参加費は書いてあるけれど、参加費以外にもお金がかかるの?」
はじめてコンクールに出ようとするとき、こんなふうに気になるお父様・お母様は多いと思います。わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。そのなかで感じたのは、歌のコンクールの費用は、参加費だけでは決まらないということです。
この記事では、歌のコンクールに1回出るときに、どんな種類の費用がかかりやすいのかをまとめます。金額はコンクールや地域、教室によって大きくちがうので、ここでは「どんなお金があるのか」という種類にしぼってお話しします。1年を通したレッスン代などの話は、こちらの記事にまとめています。子どもの声楽、1年でかかる本当の費用。レッスン代だけじゃないお金の話
先に種類を知っておくと、「思っていたよりかかった」とあわてることが少なくなります。申しこむ前に、ご家族で話しておくときの参考にしてください。
まずは要項で、参加費とそのほかの費用を確かめる
参加費にふくまれるもの・ふくまれないもの
コンクールの費用でいちばんはじめに目に入るのが、参加費です。参加費は、コンクールによってちがいます。部門や年れいによって金額がかわることもあります。
参加費にふくまれるものも、コンクールによってちがいます。たとえば、つぎのようなものです。
- 予選だけの参加費か、本選の参加費もふくむのか
- 講評(審査員からのコメント)がふくまれるか
- 賞状や記念品がふくまれるか
- 伴奏者を用意してもらえるか
要項をよく読んで、「この参加費で、どこまでしてもらえるのか」を確かめておきましょう。わからないところは、主催しているところに問い合わせてみると安心です。
予選と本選で、2回分かかることもある
コンクールによっては、予選、本選と、何回か審査がある場合があります。予選に通ったら、本選の参加費をあらためてはらうこともあります。
予選に通るかどうかは、出てみないとわかりません。でも、「通ったら、もう一度費用がかかる」と知っておくと、心の準備ができます。日程も、予選と本選で別の日になることが多いので、2回分の交通費なども考えておくとよいと思います。
参加費以外にかかりやすい費用の種類
ここからは、参加費のほかにかかりやすいお金を、種類ごとに見ていきます。すべてがかかるわけではありません。コンクールの形や、お子様の出る部門によってかわります。
伴奏にかかる費用
ピアノの伴奏で歌うコンクールでは、伴奏をどうするかで費用がかわります。
- 教室の先生や、伴奏の先生におねがいする
- コンクールが用意してくれる伴奏者にたのむ
- 伴奏の音源(録音した伴奏)をつかう
伴奏者におねがいするときは、本番の日だけでなく、事前の合わせ練習の分もお礼が必要になることがあります。伴奏者へのお礼の考え方は、先生や教室によってちがうので、早めに相談しておきましょう。
伴奏の音源をつかう場合も、音源を作ってもらう費用や、録音のための費用がかかることがあります。
楽譜にかかる費用
曲が決まったら、楽譜を用意します。楽譜集を買う、1曲だけの楽譜を買うなど、方法はいくつかあります。
- 自分用の楽譜
- 伴奏者にわたす楽譜
- 審査員用に楽譜を出すように決められている場合の楽譜
コンクールによっては、審査員用の楽譜を出すように決められていることがあります。そのときは、コピーではなく、正式に買った楽譜をつかうように書かれていることもあります。要項にしたがって用意しましょう。
レッスンにかかる費用
コンクールに出ると決めると、ふだんのレッスンにくわえて、追加のレッスンをおねがいすることがあります。
- 本番前に、回数をふやしてみてもらう
- 伴奏者といっしょに合わせるレッスン
- 本番の会場に近い広い場所での練習
ふだんの月謝のほかに、追加の分がかかるかどうかは、教室によってちがいます。コンクールに出たいと決めたら、早めに先生に伝えて、どのくらいレッスンが必要かを相談しておくと安心です。
衣装・くつ・身だしなみの費用
会場で歌うコンクールでは、衣装も考えておきたいところです。
- ワンピースやドレス、シャツやズボンなど
- 本番用のくつ
- 髪かざり、ヘアゴム、くつ下やタイツ
すべてを新しく買わなくても、手持ちの服で十分なことも多いです。お子様はすぐに大きくなるので、レンタルをつかったり、お下がりをつかったりするご家庭もあります。歌いやすく、動きやすいものをえらぶことがいちばん大切です。
交通費・宿泊費
会場が遠い場合は、交通費が大きくなることがあります。
- 電車、バス、車のガソリン代や駐車場代
- 付きそいの家族の分の交通費
- 前の日に会場の近くにとまる場合の宿泊費
本番の時間が朝早いと、前の日からとまったほうが、お子様の体がらくなこともあります。予選と本選で会場がちがうこともあるので、それぞれ確かめておきましょう。
当日のこまかな費用
当日も、こまかな出費があります。
- お昼ごはんや飲みもの
- 会場に入るための入場料(付きそいの家族が客席で聞く場合など)
- プログラム(出る人の名前がのった冊子)
- 会場でとった写真や動画の購入
客席に入るのにチケットが必要なコンクールもあります。家族みんなで見に行くときは、人数分かかることもあるので、要項や案内で確かめておくとよいと思います。当日の持ち物は、こちらにまとめています。歌のコンクール当日の持ち物チェックリスト。忘れ物をしないために
動画で出るコンクールでかかる費用
最近は、会場に行かず、動画で出られるコンクールもふえています。動画審査のコンクールでは、交通費や宿泊費がかからないことが多いです。そのかわりに、つぎのような費用を考えておきましょう。
- 撮影のためのスマホの台(三脚)や、マイク
- 伴奏の音源
- 広い部屋やスタジオを借りる場合の費用
ただ、家にあるスマホで撮影できるコンクールも多いので、かならず道具をそろえる必要はありません。まずは手持ちのもので撮ってみて、足りないところがあれば考える、というすすめ方でもだいじょうぶです。動画で出られるコンクールのよさと注意点は、こちらの記事にまとめています。オンライン・動画で出られる歌のコンクール。よさと注意点
費用を考えるときの、むりのない進め方
申しこむ前に、ざっくり書き出してみる
コンクールに申しこむ前に、かかりそうな費用を紙に書き出してみましょう。
- 参加費(予選・本選)
- 伴奏
- 楽譜
- 追加のレッスン
- 衣装・くつ
- 交通費・宿泊費
- 当日のこまかな費用
こうして並べてみると、「このコンクールは家から近いから交通費が少ない」「衣装は手持ちのもので十分」など、ご家庭に合ったえらび方が見えてきます。
先生に相談するときに聞いておきたいこと
費用のことは、少し聞きにくいかもしれません。でも、あとからこまらないために、先に聞いておくほうが安心です。
- 追加のレッスンは必要か、何回くらいか
- 伴奏はどなたにおねがいするのか、お礼はどう考えればよいか
- 衣装に決まりはあるか
先生も、はっきり聞いてもらえたほうが答えやすいことが多いです。
「出られるコンクール」をえらぶのも大切
お子様が歌うことを好きでいられるには、ご家庭がむりなく続けられることも大切です。1回のコンクールにたくさんの費用をかけるより、近くの会場や動画で出られるものをえらんで、何回か出てみるという考え方もあります。
どのコンクールが合うかは、お子様の年れいや目標、ご家庭の事情によってちがいます。いくつかのコンクールの要項を見くらべてみて、ご家族で話し合ってみてください。
お子様には、お金の話より「楽しみ」を伝える
費用のことは、大人どうしで話しておけばじゅうぶんです。お子様に「お金がかかるんだから、がんばってね」と伝えると、歌うことが重たく感じられてしまうこともあります。
お子様には、「どんな歌にしたいかな」「当日はどんな服を着たい?」など、本番を楽しみにできることばをかけてあげてください。のびのびと歌えることが、いちばんの準備になると思います。
まとめ
- 歌のコンクールの費用は、参加費だけではない
- 参加費にどこまでふくまれるかは、要項で確かめる
- 予選と本選で、参加費や交通費が2回分かかることもある
- 伴奏、楽譜、追加のレッスン、衣装、交通費、当日のこまかな費用も考えておく
- 動画で出るコンクールは、交通費がかからないことが多い
- 申しこむ前に費用を書き出して、先生にも早めに相談する
費用の種類を知っておくと、あわてずにコンクールの準備ができます。はじめてのコンクールなら、家から出られるものをえらぶのもひとつの方法です。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られるので、会場までの交通費や宿泊費がかかりません。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、つぎの練習にも生かせます。こどもの歌声グランプリ