子どもの声楽、1年でかかる本当の費用。レッスン代だけじゃないお金の話
「声楽を習わせたいけど、いくらかかるの?」
月謝は教室のページを見ればわかります。でも、実際に続けてみると、月謝のほかにもいろいろなお金がかかります。
わたしは息子の声楽で、レッスン代のほかにかかる費用の多さに、何度もおどろきました。この記事では、1年でかかるお金を、まるごと書き出します。
かかるお金は、大きく6つ
- レッスン代(月謝・入会金)
- コンクールの参加費
- 伴奏の費用
- 衣装
- 交通費・宿泊費
- 先生へのお礼・菓子折り
ひとつずつ見ていきます。
1. レッスン代
月謝は、教室や地域、1回のレッスンの長さによって大きくちがいます。同じ教室でも、30分と60分では月謝がかなりかわります。大手の音楽教室では、月謝のほかに入会金や、毎月の運営費・設備費がかかることもあります。
くらべるときは、「月謝+毎月かかるほかのお金」を12倍して、1年でいくらになるかを出してみると、ちがいがわかりやすくなります。金額は変わることがあるので、かならず教室の最新の案内でたしかめてください。
個人の先生の教室は、先生の経歴や地域で大きくちがいます。体験レッスンのときに、月謝のほかにかかるお金も聞いておくと安心です。
2. コンクールの参加費
子どもの歌のコンクールは、無料のものから、2万円をこえるものまであります。
- 童謡こどもの歌コンクール(テレビ朝日系列など):参加費は無料(募集要項)
- こども童謡コンクール:予選6,000円、ソロの本選は10,000〜13,500円(募集要項)
- 全日本こどもの歌コンクール:予選税込9,900円、本選税込15,400〜18,700円、全国大会税込18,700〜22,000円(募集要項)
予選から全国大会まで進むと、1つのコンクールで5万円をこえることもあります。年に2〜3回出ると、それだけで大きな金額になります。
3. 伴奏の費用
会場で歌うコンクールでは、伴奏者にお願いする費用がかかります。本番だけでなく、合わせの練習の分もかかることがあるので、お願いする前にたしかめておきましょう。
動画で出られるコンクールでは、伴奏音源をつくってもらう方法もあります。事務局が有料で伴奏音源づくりを受けているコンクールもあります。こどもの歌声グランプリでも、伴奏音源づくりを8,800円(税込)でお手伝いしています。
4. 衣装
コンクールや発表会では、ドレスやスーツを用意することが多いです。子どもはすぐに大きくなるので、毎年買いかえることになりやすいです。レンタルやおさがりを使うご家庭もあります。
5. 交通費・宿泊費
本選や全国大会は、東京や大阪などの大きな会場で開かれることが多いです。遠くに住んでいると、親子の新幹線代やホテル代もかかります。わたしはもう、いくら使ったかわからないほどです。
6. 先生へのお礼・菓子折り
年末のあいさつ、発表会、コンクールの当日、入賞したときなど、お礼を考える場面があります。くわしくはこちらの記事にまとめています。声楽の先生へのお礼はいくら?相場とわたし方を、コンクールに出てきた母が本音で書きます・コンクールで入賞したら、先生にお礼は必要?金額の考え方とわたし方・習い事の先生への菓子折り。えらび方とわたし方のマナー
1年でどのくらいかかる?
まず、月謝が12か月分かかります。運営費などが毎月かかる教室なら、それも12か月分です。そこに、コンクールの参加費、伴奏、衣装、交通費、お礼などが加わります。
ただ、ここから先は教室によっても、ご家庭によっても、出るコンクールの数によっても、大きくちがいます。年に1回だけ近くのコンクールに出るご家庭と、全国大会まで何度も出るご家庭では、まったくちがう金額になります。
大切なのは、「どこにお金がかかるのか」を始める前に知っておき、ご家庭で「ここまで」と決めておくことです。
始める前に、家族で決めておきたい3つのこと
お金の話は、始めてからだと、なかなか切り出しにくいものです。わたしの体験から、始める前に話しておくとよかったと思うことを、3つあげます。
1. 1年でつかえる「上限」
月謝のほかに、1年でいくらまでならつかえるか。ざっくりでいいので、ご家庭で上限を決めておきます。上限があると、「このコンクールは出る、これは見送る」という判断がしやすくなります。
2. 本選・全国大会に進んだときの方針
予選を通ると、うれしい半面、参加費や交通費がまとめてかかります。「本選までは出る」「遠くの会場なら動画のコンクールにする」など、進んだときのことも先に決めておくと、あわてずにすみます。
3. お子様にどこまで話すか
お金のことを、お子様にくわしく話す必要はありません。ただ、高学年くらいになったら、「1年に出られるのは2回までね」など、わかりやすい形で伝えておくと、お子様も目標を立てやすくなります。
お金がかかるタイミング
1年のうちで、お金が出ていくタイミングを知っておくと、計画が立てやすくなります。
| タイミング | かかるもの |
|---|---|
| 始めるとき | 入会金、楽譜、体験レッスン代 |
| 毎月 | 月謝、運営費 |
| コンクールの前 | 参加費、伴奏の練習、追加のレッスン、衣装 |
| コンクールの当日 | 交通費、宿泊費、菓子折り |
| 結果が出たあと | 本選・全国大会の参加費、お礼 |
| 年末・発表会 | 発表会費、あいさつの品 |
とくにコンクールの前後は、短いあいだにまとめてお金が出ていきます。出るコンクールを決めたら、「本選まで進んだらいくらか」まで、先に見ておきましょう。
月謝を見るときのポイント
教室の月謝をくらべるときは、金額だけでなく、つぎのことも見てください。
- 1回のレッスンは何分か(30分と45分では、同じ月謝でも中身がちがう)
- 1年に何回レッスンがあるか(月3回か、月4回か)
- 月謝のほかに、運営費や設備費がかかるか
- 休んだときに、振り替えができるか
大手の教室では、1年のレッスン回数を決めているところもあります。「月4回」と思っていたら、1年の回数で見るとそれより少なかった、ということもあるので、入会の前にたしかめておきましょう。
月謝のくらべ方は、こちらの記事でもくわしく書いています。子どもの声楽レッスン、月謝の見方。金額だけでくらべないための5つのポイント
費用をおさえるコツを、もう少しくわしく
コンクールは「えらんで」出る
全部のコンクールに出る必要はありません。お子様の目標にあったものを、年に1〜2回えらぶだけでも、十分に力がつきます。
動画のコンクールを上手に使う
動画で出られるコンクールなら、交通費や宿泊費、伴奏者への謝礼がかかりません。会場のコンクールは「ここぞ」という1回にして、ほかは動画で、という組み合わせもおすすめです。
衣装はレンタルやおさがりも
子どもはすぐに大きくなります。レンタルや、教室の先輩からのおさがりを上手に使っているご家庭もあります。
お礼は教室の決まりを先に聞く
お礼は、教室や先生によって考え方が大きくちがいます。あとからこまらないように、入会のときに聞いておくのがいちばんです。
よくあるしつもん
声楽はほかの習い事より高い?
月謝だけを見ると、ほかの音楽の習い事と大きくは変わらないことも多いです。ちがいが出るのは、コンクールや発表会、お礼など、月謝のほかにかかるお金です。どこまで出るかを家庭で決めておけば、おさえることもできます。
途中でやめると、お金はもどる?
入会金やコンクールの参加費は、もどらないことがほとんどです。月謝についても、いつまでに言えば止められるかを、入会のときにたしかめておきましょう。
動画のコンクールなら、お金はかからない?
会場までの交通費や宿泊費、伴奏者への謝礼はかかりませんが、参加費はかかるのがふつうです。伴奏音源を用意するお金が必要になることもあります。撮影は、ふだんつかっているスマートフォンで十分なので、高い機材を買う必要はありません。
お金の心配が少ないコンクールもあります
わたしが開くコンクールは、おうちでとった動画で出られ、審査員へのお礼も不要です。参加費は1部門8,800円(税込)で、入賞したあとに追加のお金がかかることもありません。交通費も衣装代もおさえられます。こどもの歌声グランプリ
まとめ
声楽は、月謝だけでなく、コンクール・伴奏・衣装・交通費・お礼と、いろいろなお金がかかる習い事です。始める前に「1年でいくらになりそうか」を知っておくと、あとであわてずにすみます。