リトミックは何歳から?どんなことをするのか、歌の習い事とのちがい
「音楽が好きな子になってほしい。でも、楽器はまだ早いかな」
そんなときによくえらばれるのが、リトミックです。この記事では、リトミックは何歳から始められるのか、どんなことをするのかをお伝えします。
リトミックってなに?
リトミックは、スイスの音楽教育家ダルクローズが考えた音楽教育がもとになっています。音楽にあわせて体を動かしながら、リズムや音の高さ、音の大きさなどを、遊びのように感じていきます。
よくあるレッスンの例です。
- ピアノの音にあわせて歩く、走る、止まる
- 高い音はつま先で、低い音はしゃがんで
- たいこや鈴を、リズムにあわせて鳴らす
- 歌いながら手あそびをする
何歳から始められる?
リトミックは、とても小さなころから始められるのが特ちょうです。教室によって、つぎのようなクラスがあります。
| 年れい | よくあるクラス |
|---|---|
| 赤ちゃん〜2歳ごろ | 親子いっしょのクラス |
| 3歳〜就学前 | 子どもだけのクラス。音符を学ぶことも |
たとえば島村楽器には、3歳から就学前のお子様が、歌ったり体で音楽を感じたりしながら、音符の読み書きも学べるコースがあります。(島村楽器の子ども向けコース)
年れいごとの、レッスンの様子
同じリトミックでも、年れいによってレッスンの中身はかわります。おおまかなイメージです。
| 年れい | レッスンでよくあること | お父様・お母様のかかわり |
|---|---|---|
| 0〜1歳ごろ | だっこでゆれる、音にあわせてさわる、鈴の音を聞く | ひざの上やだっこで、いっしょに体を動かす |
| 2歳ごろ | 歩く・止まるをまねする、かんたんな楽器を鳴らす | となりで見守り、いっしょに動く |
| 3〜4歳ごろ | 音の高い・低いを体であらわす、みんなで順番に楽器を鳴らす | 見学か、後ろで見守ることが多い |
| 5〜6歳ごろ | リズムを手でたたく、音符カードを使う、みんなで声をあわせて歌う | レッスンのあとに、できたことを聞いてあげる |
小さいうちは「音楽を聞いて体が動く」こと、大きくなると「音をよく聞いて、みんなとあわせる」ことに、少しずつ重心がうつっていきます。
リトミックで身につくこと
- リズム感
- 音をよく聞く力
- 音楽にあわせて体を動かす力
- みんなといっしょに楽しむ経験
歌にも楽器にもつながる「音楽の土台」を、遊びながら育てられます。
歌の習い事やピアノとのちがい
「リトミックと歌の習い事、どちらがいいの?」と聞かれることがあります。どちらがよい・わるいではなく、目的が少しちがいます。
| くらべること | リトミック | 歌の習い事(童謡・声楽など) | ピアノ |
|---|---|---|---|
| 中心になること | 体で音楽を感じる | 声で歌をあらわす | 指で楽器をひく |
| 始めやすい時期 | 赤ちゃんのころから | 教室によるが、幼児から | 教室によるが、幼児から |
| 1回のレッスン | グループが多い | 個人もグループもある | 個人が多い |
| おうちでの練習 | ほとんどいらない | 少しずつ歌う練習がある | 毎日ひく練習があることが多い |
リトミックは、「何かを上手にする」よりも、「音楽って楽しい」と感じることを大切にしています。歌の習い事は、声の出し方や、ことばのつたえ方など、「歌うこと」そのものを学んでいきます。
声楽や童謡を何歳から始めるかは、こちらの記事でくわしく書いています。子どもの声楽は何歳から?習いはじめとコンクールデビューのめやす
えらび方のポイント
- お子様の年れいにあったクラスか
- 1クラスの人数はちょうどよいか
- 先生が子どもの様子をよく見ているか
- 親子クラスなら、親の参加のしかた
- 通いやすい場所、曜日か
小さなお子様は、最初はなかなか参加できないこともあります。見ているだけでも、音楽は心に入っています。あせらず見守りましょう。
体験レッスンで見ておきたいこと
多くの教室では、体験レッスンを受けられます。そのとき、つぎのようなところを見ておくと、えらびやすくなります。
- お子様が、帰り道で「楽しかった」と言っているか
- 動けない子、泣いてしまう子に、先生がどう声をかけているか
- 音楽が生の楽器か、音源か(どちらにもよさがあります)
- お休みしたときの、ふりかえのしくみ
- 月謝のほかに、教材や発表会などの費用があるか
費用は教室によって大きくちがいます。金額だけでくらべず、お子様が楽しめるか、家族がむりなく通えるかで考えると、長くつづけやすくなります。
体験レッスンで聞いておきたい質問は、こちらにまとめています。歌の体験レッスンで見るべき5つのこと。聞いておきたい質問リストつき
よくある心配
泣いてしまって、ぜんぜん参加できません
はじめての場所では、泣いたり、お父様・お母様からはなれなかったりするのは、よくあることです。何回か通ううちに、少しずつなれていく子も多いです。むりに輪に入れようとせず、「見ているだけでいいよ」と伝えてあげましょう。
親が音楽にくわしくなくても大丈夫?
大丈夫です。親子クラスでは、先生のまねをしていっしょに動けば十分です。お父様・お母様が楽しそうにしていると、お子様も安心して体を動かせます。
いつまでつづけるとよい?
教室によっては、小学校に入る前までのクラスが多いです。お子様が「もっと歌いたい」「楽器をひいてみたい」と言いはじめたら、つぎの習い事を考えるよいタイミングです。
おうちでできるリトミック遊び
教室に通わなくても、おうちでリトミックのような遊びはできます。
- 音楽を流して歩き、音が止まったらぴたっと止まる
- 速い曲ではちょこちょこ、ゆっくりの曲ではのっしのっしと歩く
- 大きい音では大きく手をたたき、小さい音ではそっとたたく
- なべやタッパーをたいこにして、リズムをまねっこする
大切なのは、正しくできるかより、いっしょに笑いながら動くことです。1回5分くらいでも、お子様にとってはたのしい音楽の時間になります。ねる前やおふろあがりなど、毎日の流れの中にとり入れると、むりなくつづけられます。
通いはじめたら、おうちでできること
教室に通いはじめたら、おうちでのちょっとしたかかわりで、楽しさがぐっとふえます。
- レッスンで使った曲を、おうちでも流してみる
- 「きょうは何がたのしかった?」と、できたことを聞く
- うまくできなかった日も、「行けたね」「見ていたね」とみとめる
- ほかの子とくらべず、その子のペースを大切にする
小さなお子様は、日によって気分がかわります。のらない日があっても、それもふつうのことです。「つづけていたら、ある日とつぜん楽しそうに動きはじめた」ということもよくあります。
リトミックのつぎは?
リトミックを楽しんだお子様は、そのあとこんな習い事にすすむことが多いです。
- ピアノなどの楽器
- 声楽やミュージカル
- 児童合唱団
歌が好きな子におすすめの習い事はこちら。歌が好きな子におすすめの習い事6つ。年れいと性格からえらぶ方法
おうちでできる手あそび歌も、リトミックのよい練習になります。親子で楽しめる手あそび歌。小さなお子様と、歌うことを好きになる時間
歌の習い事を考えはじめるサイン
リトミックをつづけるうちに、こんな様子が見られたら、歌の習い事を考えてみてもよいかもしれません。
- 家の中で、いつも何かを歌っている
- 聞いた歌を、すぐにおぼえて歌える
- 人の前で歌うことを、はずかしがらずに楽しめる
- 「この歌をもっと上手に歌いたい」と言う
もちろん、リトミックと歌の習い事を両方楽しむ子もいます。お子様の「やってみたい」を、いちばんの目じるしにしてください。
まとめ
- リトミックは、音楽にあわせて体を動かしながら音楽を感じる習い事
- 赤ちゃんのころから親子クラスで始められる教室もある
- 年れいによって、レッスンの中身やお父様・お母様のかかわり方がかわる
- リズム感や音を聞く力など、音楽の土台が育つ
- 歌の習い事は「歌うこと」そのものを学ぶもの。目的のちがいを知ってえらぶ
- そのあと、楽器や歌の習い事につながる
「音楽って楽しい」という気持ちが、これからの学びのいちばんの土台です。