子どもの声楽は何歳から?習いはじめとコンクールデビューのめやす
「声楽って、小さい子でも習えるの?」 「コンクールは何歳から出られるの?」
この記事では、子どもの声楽を「習いはじめる年れい」と「コンクールに出る年れい」の2つに分けてお伝えします。
そもそも、子どもの声楽ってどんなことをするの?
声楽というと、オペラ歌手のような大人の歌を思いうかべるかもしれません。でも、子どもの声楽レッスンでは、まず体の使い方や声の出し方の基本を、やさしく学んでいきます。
- 姿勢をととのえる
- 息を長く、しずかに使う練習
- のどに力を入れずに、ひびく声を出す練習
- 童謡や子どものための歌を、ことばを大切にして歌う
大きな声をはり上げるのではなく、「その子の声を、むりなくのびのびと育てる」のが、子どもの声楽の目的です。
習いはじめるのは何歳から?
声楽教室は、小学生から受け付けているところが多いです。たとえば島村楽器の声楽教室には、小学生からうけられるところがあります。(島村楽器 声楽教室の案内)
個人の先生の教室では、未就学児から見てくれるところもあります。気になる教室があれば、年れいを伝えて相談してみましょう。
はじめどきのサイン
年れいよりも大切なのが、お子様のようすです。こんなサインが見えたら、はじめどきかもしれません。
- 一日中、何かを口ずさんでいる
- 一度聞いた歌を、すぐにまねして歌える
- 「もっと上手に歌いたい」と自分から言う
- 先生の話を、30分くらい落ち着いて聞いていられる
- 学校や園の音楽の時間を、楽しみにしている
とくに「先生の話を聞いていられるか」は、個人レッスンが多い声楽では大切なポイントです。まだむずかしそうなら、リトミックや親子で歌う時間から始めても十分です。リトミックについてはこちら。リトミックは何歳から?どんなことをするのか、歌の習い事とのちがい
年れいごとに大切なこと
| 年れい | 大切なこと | おすすめ |
|---|---|---|
| 3〜4歳 | 歌うことを楽しむ。音楽にふれる | リトミック、おうちで童謡を歌う |
| 5〜6歳 | 歌詞の意味を感じて歌う | 声楽やミュージカルの体験、動画のコンクール |
| 小学生 | 姿勢や息など、声の基礎を学ぶ | 声楽教室、児童合唱団 |
| 小学校の高学年〜 | 声がかわる時期。むりをしない | 先生と相談しながら続ける |
小さなうちは「楽しい」がいちばん
小さなお子様のうちは、きびしい練習より、「歌うって楽しい」という気持ちを育てることが大切です。おうちでいっしょに童謡を歌うだけでも、十分に「音楽の習い事」になります。
小学生は「基礎」を楽しく身につける時期
小学生になると、先生の話をよく聞いて、少しずつ練習をつみかさねられるようになります。姿勢や息の使い方など、声の基礎を身につけるのにちょうどよい時期です。むずかしい曲に早くとりくむより、やさしい曲をていねいに歌えることを大切にしましょう。
声がかわる時期はむりをしない
小学校の高学年から中学生ごろは、声がかわる時期です。とくに男の子は、高い音が出にくくなることもあります。この時期はむりをせず、先生と相談しながら、曲の高さや練習のしかたをかえていきましょう。
年れいで気をつけたい、教室えらびのポイント
同じ声楽教室でも、小さなお子様を見なれている先生と、大人の生徒さんが中心の先生では、教え方がちがいます。
- 子どもの生徒さんが、ほかにもいるか
- レッスンの時間は、年れいにあっているか(小さなうちは短めが安心)
- 子どもの声に合った曲をえらんでくれるか
- 大きな声や高い音を、むりに出させていないか
体験レッスンのときに、「この年れいの子を、どんなふうに教えていますか」と聞いてみるとよいでしょう。教室えらびのポイントは、こちらにくわしくまとめています。子どもの声楽教室のえらび方。先生えらびで後悔しないための7つのポイント
コンクールは何歳から出られる?
子どもの歌のコンクールは、3歳から出られるものが多くあります。たとえば全日本こどもの歌コンクールやこども童謡コンクールは、3歳から中学生が対象です。(全日本こどもの歌コンクール・こども童謡コンクール)
いっぽう、イタリア歌曲などを歌う本格的な声楽コンクールは、中学生や高校生からのものも多くあります。小さなうちは、童謡やこどもの歌のコンクールから始めるのがおすすめです。
はじめてのコンクールは「動画」から
3〜4歳のお子様が、大きな会場でひとりで歌うのは、とても勇気のいることです。はじめてなら、おうちでとった動画で出られるコンクールがおすすめです。いつもの場所で、いつもの声で歌えます。
動画で出られるコンクールはこちら。動画で出られる子どもの歌のコンクールまとめ。おうちから挑戦できます
コンクールデビューまでのステップ
いきなりコンクールをめざすより、少しずつ「人前で歌う」ことになれていくと、お子様も楽しくデビューできます。
| ステップ | すること |
|---|---|
| 1 | おうちで、家族の前で1曲歌いきる |
| 2 | おじいちゃん・おばあちゃんなどに、聞いてもらう |
| 3 | 教室の発表会や、おさらい会で歌う |
| 4 | 動画で出られるコンクールに出てみる |
| 5 | 会場で歌うコンクールに出てみる |
どのステップも、お子様が「やってみたい」と思えたときに進めば大丈夫です。とちゅうで止まってもかまいません。ひとつ前のステップにもどって、また自信をつけてから進めばよいのです。
小さな子の声を守るために
子どもののどは、まだ育っているとちゅうです。年れいが小さいほど、声の使いすぎには気をつけてあげましょう。
- 一日の練習は短めに。つかれたらすぐにお休み
- 大人の歌手のまねをして、むりに大きな声や低い声を出させない
- 声がかすれる日が続くときは、練習を休んで、耳鼻科で相談する
上手に歌えることより、長く歌うことを楽しめることのほうが、ずっと大切です。
「早く始めるほどいい」?
早く始めると、音楽にふれる時間が長くなるよさはあります。でも、「早く始めないと手おくれ」ということはありません。小学生や中学生から始めて、ぐんぐんのびるお子様もいます。
いちばん大切なのは、お子様が「歌いたい」と思っているかどうかです。
よくある質問
ピアノを習っていないと、声楽はむずかしい?
ピアノを習っていなくても、声楽は始められます。楽譜が読めるとべんりな場面はありますが、レッスンの中で少しずつおぼえていけば大丈夫です。
声が小さい子でも習える?
もちろん習えます。声楽では、大きな声を出すことより、むりなくひびく声を育てることを大切にします。声が小さいお子様が、レッスンを通して楽しく声を出せるようになることも、よくあります。
中学生から始めても、コンクールに出られる?
出られます。中学生の部門があるコンクールもたくさんあります。年れいが上がってから始めると、先生の話を理解する力があるぶん、ぐんと上達しやすいこともあります。
男の子と女の子で、始めどきはちがう?
始めどきに、大きなちがいはありません。ただ、男の子は声がかわる時期があるので、高学年になったら、曲の高さや練習のしかたを先生と相談しながらすすめると安心です。
まとめ
- 声楽教室は小学生からが多い。未就学児は教室に相談
- 年れいより、「はじめどきのサイン」を見る
- 小さなうちは「楽しい」をいちばんに。小学生は基礎を楽しく
- 声がかわる時期はむりをしない
- コンクールは3歳から出られるものが多い。はじめては動画から
- ステップをふんで、少しずつ人前で歌うことになれる
何歳からでも、「歌が好き」の気持ちがあれば、それがいちばんのスタートです。