練習・発声のコツ

親子で楽しめる手あそび歌。小さなお子様と、歌うことを好きになる時間

更新日:2026年11月4日 ・ 書いた人:うみ

「歌が好きな子に育ってほしい」

そのいちばんの近道は、習い事よりも前に、おうちで親子で歌う時間かもしれません。手あそび歌は、歌と体の動きをいっしょに楽しめる、いちばん身近な「音楽の遊び」です。

この記事では、親子で楽しめる手あそび歌を年れい別に紹介します。(歌詞はのせていません。曲の名前でさがしてみてください)

手あそび歌のよいところ

  • 歌と体の動きをいっしょに楽しめる
  • リズム感や、ことばのおぼえにつながる
  • どこでも、道具なしでできる
  • 親子のふれあいの時間になる

0〜2歳ごろにおすすめ

曲 あそび方のヒント
いとまきのうた 手をくるくるまわすだけでも楽しい
むすんでひらいて 手をにぎったりひらいたり
げんこつやまのたぬきさん だっこしながら、ゆらゆらと

小さなうちは、お父様・お母様が歌って、お子様の手をやさしく動かしてあげるだけで十分です。

3〜4歳ごろにおすすめ

曲 あそび方のヒント
グーチョキパーでなにつくろう いろいろなものを自分で考えてみる
あたまかたひざぽん だんだん速くすると大もりあがり
とんとんとんとんひげじいさん いろいろなものになりきる

このころになると、お子様自身が歌いながら動けるようになります。「つぎは何にする?」と、お子様に考えてもらうのも楽しいです。

5〜6歳ごろにおすすめ

手あそび歌にくわえて、童謡をいっしょに歌うのもおすすめです。歌詞の場面を思いうかべる力がついてくる年れいです。童謡の名曲はこちら。子どもに歌ってほしい童謡の名曲。季節ごとにえらぶ、ずっと歌いつがれてきた曲

この年れいになると、ふたりで向かいあって遊ぶ、昔からのわらべうたも楽しめるようになります。

曲 あそび方のヒント
おちゃらかほい 向かいあって手をあわせる。じゃんけんのあとの動きがおもしろい
なべなべそこぬけ ふたりで手をつないで、くるりとまわる
あんたがたどこさ ボールをつきながら歌うと、リズム感が育つ
かごめかごめ 兄弟やお友だちと、何人かで輪になって

わらべうたは、おじいちゃん・おばあちゃんが子どものころに遊んでいたものも多いです。「どうやって遊んだの?」と聞いて、教えてもらうのもすてきです。

場面ごとの楽しみ方

手あそび歌は、一日のいろいろな場面で楽しめます。こんなときに、思い出してみてください。

場面 おすすめの遊び方
朝のおきがえ 「あたまかたひざぽん」で、体をさわりながら目をさます
お風呂 湯ぶねの中で、ゆっくりのテンポで「むすんでひらいて」
ねる前 小さな声で、ゆったりと歌う。動きは手先だけにする
病院や電車での待ち時間 声を小さくして、手の動きだけで楽しむ
雨の日のおうち 「グーチョキパー」で、作れるものをいくつ思いつくか競争

ねる前は、テンポを落として、声も小さめにするのがコツです。体と心が少しずつおちついて、ねむりにつきやすくなります。反対に、朝や雨の日は、少し元気に歌うと気分がもりあがります。

歌うことを好きになる遊び方のコツ

親が楽しそうに歌う

お子様は、お父様・お母様の楽しそうな様子をよく見ています。歌が上手かどうかは関係ありません。楽しんで歌う姿が、いちばんのお手本です。

「上手に」を求めない

音がずれても、歌詞がまちがっていても大丈夫。小さなうちは「歌うって楽しい」という気持ちがいちばん大切です。

生活の中で歌う

お風呂、おふとん、おでかけのときなど、生活の中で自然に歌うと、歌がお子様の日々の一部になっていきます。

同じ歌を、くりかえし楽しむ

小さなお子様は、同じ歌を何度もくりかえすのが大好きです。大人は「またこれ?」と思ってしまうかもしれませんが、くりかえすことで、ことばやリズムが体に入っていきます。「もう1回!」と言われたら、ぜひ何度でもつきあってあげてください。

歌に自信がないお父様・お母様へ

「自分が歌うと音がずれるから、子どもに悪いかも」と心配される方もいます。でも、小さなお子様にとって、いちばんうれしいのは、大好きな人の声で歌ってもらうことです。

  • うまく歌えないところは、ことばを語るように言うだけでもいい
  • 動画の音にたよりすぎず、いっしょに口ずさむところからはじめる
  • 歌詞をおぼえていなければ、「らららー」でもかまわない

上手な歌声を聞かせることより、目を見て、いっしょに笑いながら歌うことのほうが、ずっと心にのこります。

兄弟や家族みんなで楽しむ

手あそび歌は、年れいのちがう兄弟でもいっしょに楽しめます。上のお子様には、ちょっとした役わりをお願いしてみてください。

  • 上のお子様に「先生役」になってもらい、下のお子様に動きを教えてもらう
  • 上のお子様は速いテンポ、下のお子様はゆっくりのテンポと、順番に歌う
  • 「グーチョキパー」で作るものを、ひとりずつ考えて発表する

上のお子様は「教える」ことで自信がつき、下のお子様は、大好きなお兄ちゃん・お姉ちゃんのまねをして、どんどんおぼえていきます。お父様・お母様もいっしょに入ると、さらににぎやかな時間になります。

手あそび歌の中で、そだっていくもの

手あそび歌は「ただの遊び」に見えますが、その中で、いろいろな力が少しずつそだっていきます。

  • ことば:くりかえし歌ううちに、新しいことばや、ことばのリズムが身につく
  • からだ:指先や手、体を思ったとおりに動かす力がそだつ
  • 音楽:拍にあわせて手をたたく、速い・おそいを感じるなど、リズムの感覚がそだつ
  • こころ:だれかといっしょに笑う、順番をまつ、などの気持ちがそだつ

ただ、これらは「身につけさせよう」と思うものではありません。楽しんでいるうちに、自然についてくるおまけくらいに考えてください。

遊ぶときに気をつけたいこと

手あそび歌は体を使う遊びなので、小さなお子様の場合は、つぎのことに気をつけてあげてください。

  • 手や腕を、強くひっぱったり、急にふりまわしたりしない
  • だっこしてゆらすときは、首がすわっているか、お子様の様子をたしかめながら、やさしく
  • まわる遊びは、まわりに家具などがない広い場所で
  • いやがっているときは、むりに続けない

楽しい時間にするためにも、お子様の表情を見ながら、ちょうどよい強さと速さで遊びましょう。

もっと歌を楽しみたくなったら

音楽にあわせて体を動かすリトミックや、歌の習い事もあります。くわしくはこちら。歌が好きな子におすすめの習い事6つ。年れいと性格からえらぶ方法リトミックについては、こちらにまとめています。リトミックは何歳から?どんなことをするのか、歌の習い事とのちがい

よくある質問

子どもがいっしょにやってくれません

見ているだけでも、お子様はちゃんと楽しんでいることが多いです。むりにさそわず、お父様・お母様が楽しそうに遊ぶ姿を見せてあげてください。ある日とつぜん、まねをしはじめることもあります。

何歳くらいまで手あそび歌で遊べますか?

決まりはありません。小学生になっても、兄弟で手あわせ遊びを楽しむお子様もいます。年れいが上がったら、速くしたり、新しい動きを考えたりして、遊び方をかえてみてください。

動画を見せながら遊んでもいいですか?

動きをおぼえるために、動画を参考にするのはよい方法です。ただ、動画を見せるだけにならないように、おぼえたら画面をとじて、親子で向かいあって遊んでみてください。お子様にとっては、目の前の人の声と表情がいちばんの楽しみです。

まとめ

  • 手あそび歌は、歌と体の動きを楽しめる身近な音楽の遊び
  • 0〜2歳は親が歌って、やさしく動かす
  • 3〜4歳はお子様が歌いながら動く
  • 5〜6歳は童謡やわらべうたもいっしょに
  • 親が楽しそうに、上手を求めずに
  • ねる前、お風呂、待ち時間など、生活の場面にあわせて楽しむ
  • 小さなお子様の手や体は、やさしく動かす

親子で歌った時間は、お子様の心にずっとのこる宝物になります。今日から、1曲だけでも楽しんでみてください。

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