お風呂でお子様と歌おう。ひびく声を楽しむ、親子の歌の時間
「お風呂で、子供といっしょに歌を楽しみたい」 「お風呂遊びに合う歌って、どんなものがあるの?」 「お風呂をいやがる子に、歌で楽しくなってほしい」
毎日のお風呂の時間に、こんなふうに思うお父様・お母様もいらっしゃると思います。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
お風呂場は、かべや天井に声がはね返って、ふだんより声がひびいて聞こえる場所です。お子様が歌うと、自分の声がいつもとちがって聞こえて、おもしろがることもあります。湯ぶねにつかりながら、親子で歌を歌う時間は、ほっとできるふれあいの時間にもなります。
この記事では、お子様とのお風呂の時間にしぼって、お風呂で楽しめる歌、ひびきを生かした歌あそび、湯ぶねでできる手あそび、安全に楽しむためのポイントをまとめました。
大人の方が、お風呂や鼻歌などの「ながら歌」で歌を楽しむ工夫については、こちらの記事で紹介しています。鼻歌やお風呂で歌うのは練習になる?毎日の「ながら歌」で歌が上手くなるコツ
お風呂で子供と歌うよさ
声がひびいて、歌うのが楽しくなる
お風呂場では、小さな声でもよくひびきます。お子様が少し声を出しただけで、自分の声が大きく、きれいに聞こえることがあります。「わたしの声、すてき!」と感じられると、歌うことそのものが楽しくなっていきます。
体があたたまり、気持ちがほぐれる
お湯につかると、体があたたまり、気持ちもゆったりしてきます。リラックスした気分の中で歌うと、ふだんは恥ずかしがるお子様も、自然に口ずさむことがあります。
親子で向き合う時間になる
お風呂は、テレビやおもちゃから少しはなれて、親子でゆっくり向き合える時間です。歌を通して、その日にあったことを話したり、笑い合ったりするきっかけにもなります。
お風呂がきらいな子の楽しみにも
お風呂に入るのをいやがるお子様には、「お風呂で、あの歌を歌おうね」と、歌を楽しみのひとつにしてみるのもよい方法です。髪をあらう、体をあらうなど、苦手な場面で好きな歌を歌うと、気持ちがまぎれることもあります。
お風呂で楽しめる童謡・唱歌
ここでは、むかしから歌われてきた歌の中から、お風呂の時間に合わせやすいものをえらびました。歌詞は、歌の本や園の先生などから、ご家庭に合ったものを確かめてみてください。
水や海にまつわる歌
- うみ
- めだかの学校
- しゃぼん玉
水や海にまつわる歌は、お風呂の雰囲気によく合います。「うみ」は、ゆったりした歌なので、湯ぶねにつかりながら、のんびり歌うのに向いています。「めだかの学校」は、おもちゃの魚をうかべながら歌うと、お子様も楽しく参加できます。「しゃぼん玉」は、お風呂のあわを手にとりながら歌ってみてください。
かけあいで楽しむ歌
- こぶたぬきつねこ
- かえるの合唱
「こぶたぬきつねこ」は、お父様・お母様が歌ったあとに、お子様がまねをして歌う、かけあいで楽しめる歌です。お風呂場のひびきの中で、声がこだまのように返ってくる感じを味わえます。
「かえるの合唱」は、輪唱で楽しめる歌です。お父様・お母様が先に歌い、少しおくれてお子様が歌いはじめると、声が重なって、お風呂場いっぱいにひびきます。むずかしければ、同じところをいっしょに歌うだけでもだいじょうぶです。
生きものが出てくる歌
- ぞうさん
- アイアイ
生きものが出てくる歌は、お風呂のおもちゃと組み合わせて楽しめます。ぞうのじょうろでお湯をかけながら歌ったり、さるのまねをしながら歌ったりと、遊び方を工夫してみてください。
ひびきを楽しむ、お風呂の歌あそび
やまびこごっこ
お父様・お母様が短いことばや歌を歌い、お子様が同じように返す遊びです。お風呂場はよくひびくので、本当にやまびこが返ってきたような気分になれます。
- 「やっほー」と、ふしをつけて呼びかける
- お子様の名前を、歌うように呼ぶ
- 歌のくりかえしのところだけを、まねっこする
大きな声・小さな声であそぶ
お風呂場では、小さな声でもよくひびきます。あえて、ささやくような小さな声で歌ってみると、ひびきのおもしろさを感じやすくなります。「ねずみさんの声で」「くまさんの声で」など、声の大きさや高さをかえて遊んでみてください。大きな声を出しすぎると、ひびきすぎて耳がつらくなることもあるので、ほどほどの声で楽しみましょう。
ハミングで歌う
口をとじて、「ん〜」と鼻から声を出して歌うハミングも、お風呂場のひびきで楽しめます。歌のことばを覚えていない歌でも、ハミングならいっしょに楽しめます。お湯につかって、のんびりした気分で、ハミングで歌を歌ってみてください。
湯ぶねの中で、手あそび歌
湯ぶねにつかりながら、手あそび歌を楽しむこともできます。
- むすんでひらいて
- グーチョキパーでなにつくろう
- いっぽんばしこちょこちょ
お湯の中で手を開いたり、とじたりすると、水の動きも感じられて、ふだんとはちがう楽しさがあります。湯ぶねでの手あそびは、短い時間で区切って楽しんでください。
小さなお子様との歌あそびのアイデアは、こちらの記事でもまとめています。幼児とおうちの歌あそび。0〜5歳の歌の時間のつくり方
お風呂の時間に、歌を取り入れる工夫
「この歌が終わったら」の合図に
お風呂の中で、歌を合図に使うのもよい方法です。
- 「この歌を歌いながら、頭をあらおうね」
- 「この歌が終わったら、お湯から出ようね」
- 「体をあらう歌を、いっしょに歌おう」
歌があると、次に何をするのかがわかりやすく、お子様も気持ちを切りかえやすくなります。
数を数えながら、お湯につかる
湯ぶねから出る前に、「いっしょに数を数えよう」と声をかけるのも、お風呂ならではの歌の時間です。数を数えるのに、ふしをつけて歌うように数えると、それだけで楽しい歌あそびになります。数え方は、お子様の年れいや、その日の体調に合わせて、無理のない長さにしてください。
歌のリクエストを聞く
「今日は、どの歌を歌いたい?」と、お子様に歌をえらんでもらうのも楽しいものです。自分でえらんだ歌は、お子様も気持ちをこめて歌いやすくなります。同じ歌を何回もリクエストされても、それはお子様のお気に入りのしるしです。
お風呂から出たあとも、歌でつなぐ
お風呂から出たあと、体をふく、パジャマを着る、髪をかわかすといった時間にも、歌を続けてみてください。お風呂で歌った歌の続きを、小さな声で歌いながら着がえをすると、お子様も楽しい気分のまま、ねる前の準備に進みやすくなります。湯冷めをしないよう、体は手早くふいて、あたたかくしてから歌を楽しんでください。
お父様・お母様も、いっしょに楽しむ
お父様・お母様が楽しそうに歌っている姿は、お子様にとって何よりのお手本になります。歌に自信がなくても、だいじょうぶです。音程やことばを気にしすぎず、お風呂のひびきを親子で楽しむ気持ちで、声を出してみてください。
お風呂で安全に歌を楽しむために
のぼせに気をつける
歌に夢中になると、つい長い時間お湯につかってしまうことがあります。小さなお子様は、のぼせやすいこともあるので、顔が赤くなっていないか、ぼんやりしていないかなど、ようすをよく見てあげてください。湯ぶねでの歌は短めにして、お湯から出て体をあらう時間にも、歌を楽しむようにするとよいでしょう。お湯の温度も、お子様に合わせてぬるめにしておくと安心です。
すべらないように気をつける
お風呂場の床や湯ぶねの中は、すべりやすくなっています。歌に合わせて立ち上がったり、おどったりすると、すべって転んでしまうおそれがあります。
- 歌うときは、すわったまま楽しむ
- 体を大きく動かす遊びは、お風呂ではしない
- すべりにくいマットを使う
お子様から目をはなさない
歌を楽しんでいるときでも、小さなお子様からは目をはなさないようにしてください。お湯の中で、お子様がひとりになる時間を作らないことが大切です。
のどにやさしく
お風呂場でも、大きな声を長く出しつづけると、のどがつかれることもあります。お子様が楽に出せる声の大きさで楽しみ、のどの痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してみてください。お子様ののどを守る工夫は、こちらにまとめています。子どもののどを守るためにできること。歌をがんばる子の毎日のケア
まとめ
- お風呂場は声がひびき、お子様が歌うのを楽しく感じやすい場所
- 体があたたまり、気持ちがほぐれて、親子で向き合う時間になる
- うみ、めだかの学校、しゃぼん玉、こぶたぬきつねこ、かえるの合唱、ぞうさん、アイアイなどが楽しめる
- やまびこごっこ、声の大きさあそび、ハミング、湯ぶねでの手あそびで、ひびきを楽しむ
- 歌を合図にしたり、ふしをつけて数を数えたりして、お風呂の時間に歌を取り入れる
- のぼせ、すべりに気をつけ、お子様から目をはなさない
お風呂でひびく自分の声を楽しめたら、その歌声を、ほかの方に聞いてもらうのもひとつの楽しみ方です。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ