鼻歌やお風呂で歌うのは練習になる?毎日の「ながら歌」で歌が上手くなるコツ
「鼻歌ばかり歌っているけれど、これって練習になるのかな」 「お風呂で歌うと気持ちいいけれど、上手くなるの?」 「毎日歌うだけで、歌は上手くなる?」
家事をしながら、歩きながら、お風呂に入りながら。気づくと鼻歌を歌っている、という方は多いと思います。わざわざ練習の時間をとらなくても、こうした「ながら歌」が歌の上達につながるなら、うれしいですよね。
わたしは息子といっしょに、たくさんの歌のコンクールに出てきました。歌は、特別な時間だけでなく、毎日の生活の中にあるものだと感じています。
この記事では、鼻歌やお風呂で歌うことが、歌の練習としてどんなよさがあるのか、そして、ふだんの「ながら歌」を少しだけ練習に近づけるコツをまとめました。むずかしいことはしなくてだいじょうぶです。毎日の楽しみを、そのまま上達のきっかけにしてみましょう。
毎日歌うと、歌は上手くなる?
「歌う回数」がふえることのよさ
歌は、体をつかう活動です。ことばを話すのと同じように、たくさん声を出すことで、少しずつ体がなれていくと考えられています。毎日歌う習慣がある方は、声を出すことそのものに、なれていることが多いです。
- 歌うことへのはずかしさが、へっていく
- メロディーを、口や耳がおぼえやすくなる
- 声を出す日が続くと、声の調子の変化に気づきやすくなる
ただし「毎日」でも、くせは育つ
一方で、毎日同じように歌っているだけでは、いまのくせがそのまま続いてしまうこともあります。たとえば、高い音でのどをしめるくせがある方は、それをくり返すことになります。
つまり、毎日歌うことは大切ですが、ときどき「ふりかえる」時間をつくると、上達につながりやすくなります。この記事の後半で、そのコツを紹介します。
鼻歌は歌の練習になる?
鼻歌のよいところ
「鼻歌 歌 上手くなる」と調べる方も多いのですが、鼻歌には、練習として見てもよいところがあります。
- 大きな声を出さないので、のどに負担がかかりにくい
- 口をとじて歌うので、顔のあたりのひびきを感じやすい
- メロディーだけに集中できるので、音の高さをたしかめやすい
- いつでも、どこでもできる
ボイトレでも、口をとじて「んー」と声を出すハミングは、よく使われる練習です。鼻歌は、そのハミングに近いものと言えます。
ハミングの練習のやり方は、こちらの記事でくわしく書いています。ハミングのボイトレのやり方。口をとじた練習で、声のひびきをつかもう
鼻歌を練習に近づけるコツ
なんとなくの鼻歌を、少しだけ練習に近づけるには、次のことを意識してみてください。
- 肩やあごの力をぬいて、楽な姿勢で歌う
- くちびるや鼻のあたりが、むずむずとひびく感じをさがす
- 低いところから高いところまで、なめらかにつなぐ
- のどがつまる感じがしたら、高さを下げる
鼻歌だけでは足りないところ
鼻歌は口をとじているので、ことばをはっきり言う練習や、大きく息をつかって歌う練習にはなりにくいです。鼻歌で音の流れをつかんだら、ときどき口を開けて、歌詞で歌ってみることも大切です。
お風呂で歌うのは練習になる?
お風呂で歌うと上手に聞こえるわけ
お風呂で歌うと、ふだんより上手に聞こえる気がしませんか。これは、お風呂場がかべに音がはねかえりやすいつくりになっていて、声がひびいて聞こえるためだと言われています。また、湯気で空気がしめっているので、のどがかわきにくいという点もあります。
お風呂で歌うよいところ
「お風呂 歌 上手くなる」と気になる方へ。お風呂で歌うことには、こんなよさがあると考えられます。
- 体があたたまり、力がぬけて、声を出しやすい
- しめった空気で、のどがかわきにくい
- 声がひびくので、気持ちよく歌える
- 歌うことが楽しくなり、続けやすい
とくに、「歌うことが楽しい」と感じられることは、とても大切です。楽しく続けられることが、上達のいちばんの土台になります。
お風呂の練習で気をつけたいこと
ただし、お風呂ならではの注意もあります。
- 声がひびくので、実さいより上手に聞こえやすい。ときどき録音でたしかめる
- 長湯をすると、のぼせることがある。歌うのは短めに
- 夜おそくや、集合住宅では、まわりへの音に気をくばる
- 体調がよくないときは、むりに歌わない
ひびきに助けられた声と、ふつうの部屋での声は、ちがって聞こえることがあります。お風呂で気持ちよく歌えた曲を、部屋でも歌ってみると、ちがいに気づけるかもしれません。
歌の練習をする場所については、こちらの記事でもまとめています。家で大きな声が出せないときの、歌の練習場所と方法
「ながら歌」を練習にかえる5つのコツ
1 1日1曲だけ「ちゃんと歌う」
ながら歌はそのまま楽しみつつ、1日1曲だけは、手を止めて、ていねいに歌ってみましょう。姿勢をととのえ、息つぎの場所を意識して歌うだけでも、練習の時間になります。
2 テーマを1つ決める
その日の歌に、小さなテーマを1つ決めてみます。
- 今日は、ことばの終わりをていねいに
- 今日は、高い音で肩を上げない
- 今日は、息つぎを決めたところでする
テーマは1つで十分です。たくさん考えると、楽しさがへってしまいます。
3 ときどき録音してみる
週に1回くらい、スマホで自分の歌を録音してみましょう。鼻歌やお風呂の歌は、自分ではよく聞こえていても、録音すると音の高さがずれていることに気づく場合があります。気づいたところを、次の日のテーマにすると、ながら歌が練習につながります。
4 好きな曲を、少しずつふやす
いつも同じ曲ばかりだと、同じ高さ、同じリズムばかり歌うことになります。ちがうタイプの曲を少しずつふやすと、いろいろな声の出し方にふれることができます。
5 つかれたら、休む
毎日歌うことはよいことですが、のどがつかれているときは、お休みも大切です。声がかすれている日、のどがいたい日は、鼻歌もひかえめにしましょう。かすれや痛みが何日も続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
毎日の生活の中で歌える場面
鼻歌やお風呂のほかにも、生活の中には歌える時間がたくさんあります。
- 朝、カーテンを開けたあとに1曲
- 料理や洗いものをしながら
- 車の中で(運転に集中できる範囲で)
- 歩いているときに、小さな声やハミングで
- ねる前に、ゆったりした曲をハミングで
大切なのは、「歌う時間」を特別なものにしすぎないことです。毎日の中に、歌がある時間が少しずつふえていくと、自然と声を出すことになれていきます。
「ながら歌」でよくある質問
小さな声ばかりでも、意味はある?
小さな声でも、メロディーをおぼえたり、ひびきを感じたりすることはできます。ただ、ときには、ふだんの話し声くらいの大きさで、口を開けて歌ってみることも大切です。小さな声と、ふつうの声の両方で歌うと、声の出し方のはばが広がっていきます。
歌う時間は、どのくらいがいい?
ながら歌は、時間を決めなくてだいじょうぶです。ただ、長い時間歌いつづけると、のどがつかれることもあります。「なんとなくのどが重いな」と感じたら、そこで一度お休みしましょう。
お子様と楽しむ「ながら歌」
お風呂は、親子の歌の時間に
お子様とお風呂に入る時間は、いっしょに歌うのにぴったりです。数をかぞえる歌や、手あそび歌など、短い歌をいっしょに楽しんでみてください。
- お父様・お母様が歌って、お子様がまねをする
- ひとフレーズずつ、こうたいで歌う
- 大きな声、小さな声で歌いわける
上手に歌わせようとしない
「もっと大きな声で」「音がちがうよ」と言いすぎると、お子様は歌うのが楽しくなくなってしまうことがあります。お子様との「ながら歌」は、まず楽しむことをいちばんに考えたいですね。歌っている姿をそのまま受けとめて、「楽しそうだね」と声をかけてあげてください。
小さなお子様ののどに気をつけて
小さなお子様は、楽しくなると大声でさけぶように歌うことがあります。声がかれやすいお子様は、ハミングや小さな声で歌うあそびもとり入れてみてください。
まとめ
- 毎日歌うと、声を出すことになれ、メロディーもおぼえやすくなる
- ただ歌うだけでは、くせも続く。ときどきふりかえる時間をつくる
- 鼻歌はハミングに近く、のどにやさしく、ひびきや音の高さをたしかめやすい
- お風呂は声がひびき、のどもかわきにくいが、録音でもたしかめる
- 1日1曲ていねいに歌う、テーマを1つ決める、ときどき録音する
- つかれたら休み、かすれや痛みが続くときはお医者さんに相談する
毎日の鼻歌やお風呂の歌は、歌を好きでいつづけるための、大切な時間です。楽しみながら、少しずつ練習の目を入れてみてください。そして、ふだん歌っている歌をだれかに聞いてもらいたくなったら、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、毎日の歌の、次の目標づくりにもなると思います。こどもの歌声グランプリ