年中さんの歌の楽しみ方。4〜5歳ごろのお子様と、発表会・歌の習い事の考え方
「年中さんになって、歌うことがもっと好きになったみたい」 「4歳・5歳の子に、歌の習い事をさせてみたい」 「園の発表会で歌うことになったけれど、家で何をしてあげたらいいの?」
年中さんのころは、園の生活にもなれてきて、お友だちといっしょに歌う楽しさを感じるお子様もいます。いっぽうで、人前で歌うのがはずかしくなってくるお子様もいます。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、年中さん(4〜5歳ごろ)のお子様と歌を楽しむための関わり方、園の発表会に向けたおうちでのサポート、歌の習い事を考えるときのポイントをまとめました。
はじめにお伝えしたいのは、歌い方や声のようすは、お子様によってちがう、ということです。年中さんだからこれができる、これはまだできない、と決める必要はありません。お子様の「いま」を大切にしながら、読みすすめてみてください。
年中さんの歌の楽しみ方
歌のことばに目を向けてみる
年中さんのころは、歌のことばに興味をもつお子様もいます。「この歌の、このことばってどういう意味?」と聞いてくることもあるかもしれません。
そんなときは、いっしょに考えてみるチャンスです。
- 絵本や図かんで、歌に出てくるものを見てみる
- 「どんな気持ちの歌だと思う?」と聞いてみる
- 歌の場面を、絵にかいてみる
ことばの意味がわかると、歌い方が自然にかわることもあります。たとえば「うみ」なら、海の写真を見ながら「広いね」と話してから歌うと、お子様なりにイメージをもって歌えるかもしれません。
古くから歌われてきた童謡・唱歌を楽しむ
年中さんといっしょに楽しめる曲として、むかしから歌いつがれてきた童謡・唱歌もあります。
- 「うみ」
- 「こいのぼり」
- 「たなばたさま」
- 「もみじ」
- 「雪」
- 「お正月」
季節に合わせて歌をえらぶと、「いまは秋だから、もみじの歌だね」と、季節を感じるきっかけにもなります。歌詞の中のむかしのことばは、お子様にはわかりにくいこともあるので、かんたんなことばで伝えてあげてください。
歌に合わせて、あそびをひろげる
年中さんのころは、歌をきっかけにしたあそびも楽しめることがあります。
- 手あそび歌のテンポを、ゆっくりにしたり、はやくしたりする
- 家族でかわりばんこに歌う
- 歌に合わせて、すずやカスタネットをならす
- 好きな歌を歌って、家族がまねをする
歌は「じょうずに歌うもの」だけではなく、「みんなであそぶもの」でもあります。あそびの中で歌うことが、お子様の歌の楽しみをひろげてくれることがあります。
園の発表会に向けて、おうちでできること
家で練習させすぎない
園の発表会で歌うことになると、「家でも練習させたほうがいいのかな」と思うかもしれません。でも、園でも練習しているので、家で何回もくりかえすと、お子様がつかれてしまうこともあります。
家では、お子様が歌いたいときに聞いてあげるくらいで、じゅうぶんです。「園でどんな歌を歌っているの?」「聞かせてくれる?」と声をかけると、うれしそうに歌ってくれるお子様もいます。
歌を聞いて、ほめるところを見つける
お子様が歌ってくれたら、まちがいを見つけるより、よいところを見つけてあげてください。
- 「さいごまで歌えたね」
- 「ことばがはっきり聞こえたよ」
- 「楽しそうな顔で歌っていたね」
ほめられると、お子様は「また歌いたい」という気持ちになることがあります。ことばや音がちがうところがあっても、園の先生が教えてくださるので、家ではおうえん役でいてあげましょう。
はずかしい気持ちも、受けとめる
年中さんのころには、人前で歌うのがはずかしいと感じるお子様もいます。「発表会、いやだな」と言うこともあるかもしれません。
そんなときは、「はずかしいんだね」と、まずは気持ちを受けとめてあげてください。「みんなで歌うから大丈夫だよ」「ママ(パパ)は、あなたが歌っているところを見られるのが楽しみだよ」と、安心できることばをかけてあげるとよいかもしれません。
園のお遊戯会に向けたおうちでのサポートについては、こちらの記事にもまとめています。幼稚園・保育園のお遊戯会の歌の練習。おうちでできるサポートと、当日までのすごし方
当日は、見に来てくれるだけでうれしい
発表会の当日、お子様は客席にいるお父様・お母様をさがしているかもしれません。目が合ったら、にっこりしてあげるだけでも、お子様の安心につながることがあります。
うまく歌えなかったとしても、「がんばったね」「見ていてうれしかったよ」と伝えてあげてください。発表会は、うまく歌うことよりも、みんなの前に立ったこと自体が、お子様にとって大切な経験です。
発表会のあとに、ふりかえりの時間をもつ
発表会がおわったら、おうちでゆっくり話す時間をもってみるのもよいかもしれません。
- 「どの歌が楽しかった?」と聞いてみる
- 「どきどきした?」と、気持ちをたずねる
- 動画や写真があれば、いっしょに見る
お子様が話したいことを、さえぎらずに聞いてあげてください。「楽しかった」という思い出が残ると、つぎに人前で歌うときの安心につながることがあります。反対に、「いやだった」という話が出てきたときも、そのまま受けとめてあげましょう。
おうちで歌う曲をえらぶときは、お子様の声に合うかどうかも見てあげたいところです。曲のえらび方のめやすは、こちらの記事で紹介しています。子どもの発表会で歌いやすい曲のえらび方。年れい別のめやすと、きめる前に見ておきたいこと
年中さんの歌の習い事、考え方とえらび方
はじめる時期に、正解はない
年中さんから歌の習い事をはじめるお子様もいます。年少さんのころからつづけているお子様もいれば、もっと大きくなってからはじめるお子様もいます。どの時期がよいかは、ご家庭とお子様によってちがいます。
「歌うことが好き」「もっと歌いたい」という気持ちが見られたら、それがはじめるきっかけになるかもしれません。
教室のタイプを知っておく
子ども向けの歌の教室には、いろいろなタイプがあります。
- 童謡や声楽を中心にした、ひとりずつのレッスン
- お友だちといっしょに歌う、グループのレッスン
- 歌とダンスやミュージカルを組み合わせたレッスン
- 家から受けられる、オンラインのレッスン
ひとりずつのレッスンは、先生がお子様の声をじっくり見てくれる、という点があります。グループのレッスンは、お友だちといっしょに歌う楽しさを感じやすい、という点があります。どちらが合うかは、お子様の性格によってちがいます。
子どもの声楽教室のえらび方は、こちらの記事でくわしく紹介しています。子どもの声楽教室のえらび方。先生えらびで後悔しないための7つのポイント
体験レッスンで見ておきたいこと
年中さんの教室えらびでは、体験レッスンで、こんなところを見てみてください。
- 先生が、お子様の目線に合わせて話してくれるか
- お子様が、レッスンのあいだ楽しそうにしているか
- 無理に大きな声を出させていないか
- 発表会などの機会があるか、出るかどうかは自由にえらべるか
- 通う時間や曜日が、ご家庭の生活に合っているか
近くの教室をさがしたいときは、こちらから見ることができます。歌の教室さがし
つづけるときの、親の関わり方
習い事をはじめると、「上手になってほしい」という思いが強くなることもあります。でも、年中さんのころは、レッスンが楽しいと思えることが、つづけるための大きな力になります。
- レッスンのあとに「どんな歌を歌ったの?」と聞く
- 先生にほめられたことを、いっしょによろこぶ
- 行きたくない日があっても、まずは理由を聞いてみる
お子様が歌を楽しめているかどうかを、ときどき立ち止まって見てあげてください。
年中さんの歌で、気をつけたいこと
のどに無理をさせない
元気いっぱいに歌うのは楽しいことですが、どなるような声で歌いつづけると、のどに負担がかかることがあります。「大きな声」より「きれいな声」で歌えるように、「やさしい声で歌ってみようか」と声をかけてみるのもよいかもしれません。
声がかすれる、のどを痛がる、といったことが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
できないことより、できたことを見る
ほかのお子様が上手に歌っているのを見ると、つい気になってしまうこともあります。でも、歌い方はお子様によってちがいます。お子様が少し前より楽しそうに歌えている、さいごまで歌えた、という小さなことに目を向けてあげてください。
まとめ
- 年中さんの歌い方や声のようすは、お子様によってちがう
- 歌のことばに目を向けると、歌の楽しみがひろがることもある
- 古くから歌われてきた童謡・唱歌を、季節に合わせて楽しむ
- 園の発表会に向けては、家で練習させすぎず、ほめるところを見つける
- はずかしい気持ちも、まずは受けとめる
- 歌の習い事は、はじめる時期に正解はない。お子様の気持ちを大切に
- 教室のタイプを知り、体験レッスンでお子様のようすを見る
- のどに無理をさせず、できたことに目を向ける
園の発表会をきっかけに、「もっとだれかに歌を聞いてほしい」と思うお子様もいるかもしれません。そんなときの目標のひとつとして、こんな場もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ