幼稚園・保育園のお遊戯会の歌の練習。おうちでできるサポートと、当日までのすごし方
「お遊戯会で歌うみたいだけど、家ではぜんぜん歌ってくれない」 「発表会の歌、家でも練習したほうがいいのかな」
幼稚園や保育園のお遊戯会が近づくと、お子様が園で習ってきた歌を、少しずつ口ずさむようになります。いっぽうで、家ではまったく歌わない、歌詞がよくわからないまま歌っている、というお子様もいて、どう手伝えばいいのか、まよっているお父様・お母様も多いと思います。
わたしは、息子といっしょに、たくさんの歌のコンクールに出てきました。小さなお子様が人前で歌うときに、いちばん大切なのは「歌うのが楽しい」という気持ちだと感じています。
この記事では、幼稚園・保育園のお遊戯会や発表会の歌について、おうちでできるサポートをまとめます。園の行事ならではのポイントにしぼって、むりなく、楽しく当日をむかえるための考え方をお話しします。
ピアノ教室や歌の教室など、習い事の発表会の準備については、別の記事にまとめています。子どもの歌の発表会、はじめての準備と当日の流れ
お遊戯会の歌は、どんな歌?
園の先生が、子どもたちに合わせてえらんだ歌
お遊戯会や発表会で歌う歌は、園の先生が、クラスの子どもたちの年齢や、劇・お遊戯の内容に合わせてえらんでいることが多いです。おどりや手ぶりがついている歌や、劇のとちゅうで歌う歌など、形はいろいろです。
みんなで歌うことが多い
園の発表会では、ひとりで歌うより、クラスや学年のみんなで歌うことが多いです。上手に歌うことよりも、みんなで声を合わせる楽しさや、お客さんの前に立つ経験そのものが、お子様にとって大切な時間になります。
年齢によって、できることはちがう
年少さん、年中さん、年長さんでは、歌えることがずいぶんちがいます。
- 年少さん ことばの一部を歌う、手ぶりをまねする、ステージに立てたら大成功
- 年中さん 歌詞のほとんどを歌える、みんなとリズムを合わせられるようになる
- 年長さん 大きな声で歌う、気持ちをこめる、歌とおどりを両方こなす
もちろん、これはひとつのめやすです。お子様によってちがうので、ほかの子とくらべず、いまのお子様に合わせて見守ってあげてください。
まずは、園での練習のようすを知る
先生や連絡帳から、歌の名前を知る
家で手伝うためには、まず、どんな歌を歌うのかを知ることが大切です。園のおたよりや連絡帳、お迎えのときの先生とのお話などで、歌の名前や、劇の内容を教えてもらえることがあります。
お子様に「どんな歌?」と聞いてみる
お子様に「お遊戯会で、どんな歌を歌うの?」と聞いてみるのもよい方法です。うまく説明できなくても、歌ってくれたり、おどってくれたりすることがあります。
ただ、本番まで内緒にしたい、というお子様もいます。そのときは、むりに聞き出さず、「当日、楽しみにしているね」と伝えるだけでもじゅうぶんです。
園の練習のやり方に合わせる
先生が教えている歌詞や手ぶり、テンポがあります。家で「こうしたほうがいい」と別のやり方を教えると、お子様がまよってしまうことがあります。家では、園で習ったことを楽しく思い出すお手伝いをする、くらいの気持ちでいると安心です。
おうちでできる、歌のサポート
歌をいっしょに聞く・口ずさむ
歌の名前がわかったら、家でもその歌を流したり、お父様・お母様が口ずさんだりしてみましょう。くり返し耳にすることで、メロディーや歌詞が自然と頭に入っていきます。
- 朝のしたくの時間に、BGMとして流す
- 車の中や、お風呂で、いっしょに口ずさむ
- ねる前に、静かに1回歌ってあげる
「練習しよう」と言うより、ふだんの生活の中に歌がある、という形のほうが、小さなお子様には合っています。
歌詞は、ことばあそびの感覚で
小さなお子様は、歌詞の意味がわからないまま歌っていることもよくあります。少しむずかしいことばが出てきたら、「これって、どういう意味だと思う?」と、あそびの感覚で話してみましょう。
- 絵本や図鑑で、歌に出てくるものを見てみる
- 歌に出てくる動物や乗りものの、まねっこをする
- ことばのリズムに合わせて、手をたたく
意味がわかると、歌に気持ちがのりやすくなり、おぼえるのも早くなります。
手ぶりやおどりも、いっしょに楽しむ
お遊戯会の歌には、手ぶりやおどりがついていることが多いです。お子様に「先生になって教えて」とお願いしてみると、よろこんでおどってくれることがあります。お父様・お母様がまちがえると、「ちがうよ、こうだよ」と、うれしそうに教えてくれることも。
教えることで、お子様自身のおぼえなおしにもなります。
声は「元気に」より「らくに」
「もっと大きな声で」と言うと、小さなお子様は、どなるような声になってしまうことがあります。のどにむりがかかるので、気をつけたいところです。
- 「おなかから、ふわっと声を出してみよう」
- 「遠くのお友だちに、とどくように歌ってみよう」
- 「にこにこのお顔で歌ってみよう」
こんなふうに、イメージが持てることばで伝えてみてください。笑顔で歌うと、声も自然と明るくなります。
練習の時間は、ほんの少しで
家での練習は、1回に1曲、5分くらいでじゅうぶんです。園でもたくさん練習しているので、家でも長く練習すると、つかれてしまったり、いやになってしまったりします。お子様が「もう1回!」と言ったときだけ、もう少し続ける、くらいがちょうどよいと思います。
家で歌ってくれない、いやがるとき
家では「おやすみモード」の子もいる
園ではしっかり歌っているのに、家ではまったく歌わない、というお子様はめずらしくありません。園でがんばっている分、家ではゆっくりしたいのかもしれません。家で歌わなくても、心配しすぎなくてだいじょうぶです。
むりに歌わせない
「ちゃんと練習しないと、本番で歌えないよ」と言われると、お子様はかえって歌うことがいやになってしまいます。家では、お父様・お母様が楽しそうに歌っている姿を見せるだけでも、じゅうぶんなサポートです。
はずかしがりやのお子様には
人前で歌うのがはずかしい、というお子様もいます。そんなときは、ぬいぐるみをお客さんにして、小さな声で歌ってみる、などのあそびからはじめてみてください。「ぬいぐるみさんが、よろこんでいるよ」と声をかけると、少しずつ自信がついていきます。
歌で自信を育てるほめ方やことばかけは、こちらの記事にもまとめています。歌で子どもの自信を育てる。ほめ方とことばかけ
当日までの体調管理
かぜに気をつける
お遊戯会や発表会は、秋から冬にかけて行われることが多く、かぜがはやる時期と重なりがちです。手あらい・うがい、早ね早起きなど、ふだんの体調管理を大切にしましょう。
のどを休める時間をつくる
本番の前の日に、大声でさわいだり、長い時間歌いつづけたりすると、のどがつかれてしまうことがあります。前の日は、ゆっくりすごせるようにしてあげてください。声がかすれる、のどが痛いといったようすが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談しましょう。
当日の朝と、本番のとき
朝は、いつもどおりにすごす
当日の朝は、なるべくいつもと同じようにすごすことが大切です。「今日はがんばってね」と何度も言うと、お子様が緊張してしまうことがあります。「楽しんできてね」「見ているからね」と、やさしく送り出してあげてください。
ステージで歌えなくても、だいじょうぶ
本番では、いつもとちがうふんいきに、かたまってしまうお子様もいます。泣いてしまったり、歌わずに立っていたりすることもあります。でも、ステージに立てたことだけでも、りっぱな経験です。
客席から、手をふりすぎたり、大きな声で名前をよんだりすると、お子様が気をとられてしまうこともあるので、そっと見守ってあげましょう。撮影のきまりは園によってちがうので、事前にたしかめておくと安心です。
終わったあとのほめ方
「上手だったね」より、具体的に
お遊戯会が終わったら、たくさんほめてあげてください。そのとき、「上手だったね」だけでなく、具体的に伝えると、お子様の心にのこりやすくなります。
- 「あの歌のとき、大きなお口で歌っていたね」
- 「おどりの手、ぴしっとそろっていたね」
- 「最後まで、ステージに立っていられたね」
歌えなかった子にも、やさしく
もし歌えなかったとしても、「ステージに立てて、すごかったね」「がんばったね」と、その日の気持ちをうけとめてあげましょう。つぎの行事で、もっと楽しく歌えるかもしれません。
お家でもう一度、歌ってもらう
お遊戯会のあとに、家でもう一度歌ってもらうのもおすすめです。本番の緊張から解放されて、のびのび歌ってくれることもあります。動画にのこしておくと、よい思い出になります。
まとめ
- お遊戯会の歌は、園の先生が子どもたちに合わせてえらんだ歌
- まずは、園で歌う歌の名前や、練習のやり方を知る
- 家では、聞く・口ずさむ・ことばあそびなど、生活の中で楽しむ
- 声は「元気に」より「らくに」。笑顔で歌うと声も明るくなる
- 家で歌わなくても、むりに歌わせない
- 前の日はのどを休め、当日は「楽しんできてね」と送り出す
- 終わったあとは、具体的なことばでほめる
お遊戯会で歌う楽しさを知ると、もっと歌いたいと思うお子様も多いです。おうちでの歌の時間を、これからも大切にしてあげてください。お子様の歌をだれかに聞いてもらう機会がほしくなったら、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られるので、小さなお子様でも、おうちのなれたところで歌えます。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、お子様のがんばりをかたちにのこすきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ