高校生のボイトレ。部活・受験・将来の夢と、歌の練習を両立するには
「高校生になって、もっと歌が上手くなりたいと思うようになった」 「部活もあるし、ボイトレをする時間がない」 「受験が近づいたら、歌の練習はやめたほうがいいの?」
高校生は、部活、勉強、友だちとの時間など、やりたいことがたくさんある時期です。その中で「歌が上手くなりたい」という気持ちを大切にしながら、どうやって練習の時間をつくるか、なやむこともあると思います。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、高校生のボイトレについて、毎日の練習のしかたと、部活・受験・将来の夢との両立を中心にまとめました。高校生ご本人にも、見守るお父様・お母様にも読んでいただけるように書いています。
高校生がボイトレを始めるときの考え方
「上手くなりたい」の中身を考える
「歌が上手くなりたい」とひとことでいっても、中身は人によってちがいます。
- 高い声を楽に出したい
- 音程を合わせられるようになりたい
- 友だちとのカラオケで、自信をもって歌いたい
- 合唱部や軽音部で、もっといい声を出したい
- 将来、歌の道に進みたい
自分がどうなりたいのかを考えると、練習で大切にすることが見えてきます。
声の育ちには、ひとりひとりちがいがある
中学生のころの声変わりがおちついた人もいれば、まだ声がかわっている途中だと感じる人もいます。声の育ち方には、ひとりひとりちがいがあります。友だちとくらべて、あせらなくてだいじょうぶです。
声が出にくい、高い声が急に出なくなったなど、気になることがあるときは、むりに練習を続けず、先生や耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
毎日の練習のしかた
長い時間より、続けられる時間を
高校生の毎日はいそがしく、まとまった練習時間をとるのはむずかしいこともあります。長く練習することより、短い時間でも続けることを大切にしてみてください。
- 朝、顔をあらったあとに、ハミングをする
- 通学のあいだに、練習している曲を聞いて、歌い方を頭の中でなぞる
- おふろで、ゆっくり息をはく練習をする
- ねる前に、その日の練習で気づいたことをメモする
練習の流れを決めておく
毎回、何をするか考えるのは時間がかかります。練習の流れを決めておくと、すぐに始められます。
- 首や肩をまわして、体をほぐす
- 口から細く長く息をはく
- ハミングや「ア〜」で、低い音から高い音へ声をすべらせる
- 練習している曲の、気になるところだけを歌う
ひとりで練習するときのコツは、こちらの記事でもまとめています。ボイトレは独学でできる?家でできることと、先生にならうよさ
自分の歌を録音して聞く
スマホで自分の歌を録音して聞いてみると、歌っているときには気づかなかったことがわかることもあります。ときどき前の録音と聞きくらべると、かわってきたところにも気づけます。
練習場所の工夫
家で大きな声を出しにくいときは、声の大きさを小さくしてハミング中心にしたり、カラオケボックスを使ったりする方法もあります。練習場所のさがし方は、こちらの記事で紹介しています。家で大きな声が出せないときの、歌の練習場所と方法
部活との両立
運動部の人は、のどのつかれに気をつける
運動部で大きな声を出したあとは、のどがつかれていることもあります。部活で声を出した日は、歌の練習を軽めにしたり、息の練習だけにしたりするなど、のどを休ませる工夫をしてみてください。
合唱部・軽音部の人は、部活の練習も生かす
合唱部や軽音部で歌っている人は、部活の練習そのものが歌の練習になります。部活の先生や先輩に言われたことを、家での練習でも意識してみると、つながりができます。
ただ、部活でたくさん歌った日に、家でも長く歌うと、のどに負担がかかることもあります。歌う時間の合計を考えて、休む日もつくりましょう。
文化部・帰宅部の人は、時間の決め方がカギ
部活の時間が短い人や、部活に入っていない人は、時間をつくりやすい反面、なんとなく練習しないままその日が終わってしまうこともあります。「夕ごはんの前に練習する」など、時間を決めておくと続けやすくなります。
受験との両立
受験の時期は、練習のしかたをかえてもいい
受験が近づくと、勉強の時間をふやしたくなるのは自然なことです。その時期は、歌の練習をへらしたり、お休みしたりしてもかまいません。
- レッスンの回数をへらす
- 練習は、息の練習とハミングだけにする
- 受験が終わるまで、レッスンをお休みする
どうするかは、自分の気持ちと、家族や先生と話し合って決めてください。お休みしても、それまでの練習がむだになるわけではありません。
歌を気分転換にする人もいる
勉強のあいまに、好きな歌を口ずさむ時間が、気持ちの切りかえになるという人もいます。歌うことが楽しみになっているなら、短い時間だけ歌う時間を残しておくのもひとつの方法です。
将来の夢と歌の向き合い方
歌の道をめざしたいとき
歌手、声優、ミュージカル俳優、音楽の先生など、歌にかかわる将来の夢をもつ高校生もいます。夢に向かって進むときは、ひとりで決めず、先生や家族と話しながら、どんな道があるのかを調べてみてください。
コンテストやコンクールに出てみるのも、自分の歌を知るきっかけのひとつです。高校生が出られる歌のコンテストのえらび方は、こちらの記事にまとめています。高校生が出られる歌のコンテスト・コンクール。種類のちがいと、自分に合うえらび方
夢が決まっていなくても、歌は続けられる
歌を仕事にするかどうか、まだ決まっていなくてもだいじょうぶです。好きで続けてきた歌は、大人になってからも、自分をささえてくれる趣味になるかもしれません。
毎日の中で、歌の力をのばす工夫
友だちとのカラオケを、練習の場にする
友だちとカラオケに行くときも、歌の練習のチャンスになります。練習している曲を歌ってみたり、キーをかえて歌いやすい高さをさがしたりしてみましょう。ただ、長い時間歌い続けると、のどがつかれてしまうこともあります。とちゅうで水分をとり、休みながら楽しんでください。
動画との上手なつきあい方
動画サイトには、ボイトレのやり方がたくさんのっています。役に立つ内容もありますが、自分に合うかどうかは人それぞれです。のどが痛くなったり、苦しくなったりする練習は、すぐにやめてください。いろいろなやり方をためしすぎず、ひとつのやり方を、しばらく続けてみるのもよい方法です。
好きな歌を、よく聞く
上手になりたい歌を、くりかえし聞くことも練習のひとつです。息つぎの場所、声の強さのかわり方、ことばの言い方など、聞くたびに気づくことがあります。気づいたことは、楽譜や歌詞のプリントにメモしておくと、練習のときに役立ちます。
教室に通うか、ひとりで練習するか
先生に習うと、自分では気づきにくい声のくせを教えてもらえます。ひとりで練習するのは、時間やお金の面で始めやすいというよさがあります。
- 教室:自分に合った練習を教えてもらえる。体験レッスンで先生との相性をたしかめられる
- オンラインレッスン:家で受けられるので、通う時間がいらない
- ひとりで練習:自分のペースで始められる。録音して聞くなどの工夫が大切
どれがよいかは人それぞれです。近くの教室は、こちらからさがせます。歌の教室さがし
お父様・お母様ができるサポート
高校生になると、お子様は自分でいろいろなことを決めるようになります。歌のことも、まずはお子様の気持ちを聞くことから始めてみてください。
- 練習する時間や場所を、家族で話し合って決める
- 「うるさい」ではなく「この時間ならいいよ」と伝える
- 受験や部活との両立は、お子様といっしょに考える
- 歌を聞かせてくれたときは、よいところを伝える
のどの痛みやかすれが続くようすがあるときは、練習を休むように声をかけ、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
まとめ
- 「上手くなりたい」の中身を考えると、練習で大切にすることが見えてくる
- 声の育ちには、ひとりひとりちがいがある。くらべてあせらなくていい
- 練習は、長い時間より続けられる時間を。流れを決めておくとすぐ始められる
- 部活で声を出した日は、のどを休ませる工夫をする
- 受験の時期は、練習をへらしたりお休みしたりしてもいい
- 将来の夢は、先生や家族と話しながら考える
- お父様・お母様は、お子様の気持ちを聞き、練習の時間や場所をいっしょに決める
高校生の毎日の中で、歌の時間を大切にしながら、自分のペースで練習を続けてみてください。練習してきた歌を、だれかに聞いてもらう目標がほしくなったら、こんな場もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ