高校生が出られる歌のコンテスト・コンクール。種類のちがいと、自分に合うえらび方
「歌のコンテストに出てみたい。でも、どれに出ればいいんだろう」
高校生になると、出られる歌のコンテストやコンクールの数がぐっとふえます。声楽、ポップス、ミュージカル、アニソン、合唱。会場で歌う大会もあれば、動画を送って応募する大会もあります。
たくさんあるからこそ、どれをえらべばいいかまよってしまいますよね。
わたしは、息子といっしょに声楽や童謡のコンクールにたくさん出てきました。そのときに、大会によって目的やふんいきがまったくちがうことを感じてきました。
この記事では、高校生のみなさんが歌のコンテストやコンクールをえらぶときに、知っておきたいことをまとめます。
歌の大会には、いろいろな種類がある
声楽のコンクール
クラシックの歌い方で歌うコンクールです。
- 課題曲が決められていることがある
- 日本の歌曲や、外国語の歌を歌うことがある
- 予選・本選など、いくつかの段階があることも多い
声楽を習っている人や、音楽の道に進みたいと考えている人が出ることが多いです。
ポップス・アニソンなどのコンテスト
好きなアーティストの曲や、アニソンなどを歌うコンテストです。
- 曲を自由にえらべることが多い
- 歌のうまさだけでなく、表現や個性を見ることもある
- 音源(カラオケ)に合わせて歌うことが多い
ミュージカルの歌のコンテスト
ミュージカルの曲を歌う大会です。歌だけでなく、表情や動き、せりふのように伝える力も見られることがあります。
オーディション
オーディションは、コンテストやコンクールと少しちがいます。
- 歌手デビューや、舞台に出る人をさがすことが目的のことがある
- 合格したあとに、レッスンや活動がつづくことがある
- 事務所との契約がからむこともある
オーディションに応募するときは、合格したら何がおこるのか、お金がかかることはないかを、家族といっしょにたしかめることがとても大切です。オーディションの注意点は、こちらの記事にまとめています。子どもの歌のオーディション、どんな流れ?ミュージカルなどに挑戦する前の準備
合唱のコンクール
学校の合唱部や、合唱団で出る大会です。ひとりではなく、みんなで声を合わせて歌います。
会場で歌う大会と、動画で応募する大会
会場で歌う大会
- 本番の緊張感を経験できる
- ほかの出場者の歌を、生で聞ける
- 会場までの移動や、日にちの調整が必要
動画で応募する大会
- 家や練習場所でとった動画で応募できる
- 遠くに住んでいても、出やすい
- 何度かとりなおして、いちばんいいものを送れる
- 部活やテストと、日にちを調整しやすい
いそがしい高校生にとって、動画で応募できる大会は、出やすい選択肢のひとつです。動画をきれいにとるコツは、こちらの記事にまとめています。歌の動画をきれいにとるコツ。スマホ・マイク・部屋の音と、安心して公開するための注意点
自分に合う大会のえらび方
どの大会に出るか決めるときは、つぎのことを自分に聞いてみてください。
何のために出たいか
- 自分の実力をためしてみたい
- 審査員の意見を聞いて、もっと上手になりたい
- 人前で歌う経験をつみたい
- 音楽の道に進むための経験にしたい
- 歌手やミュージカルの舞台をめざしたい
目的がはっきりすると、えらぶ大会も見えてきます。たとえば、「上手になりたい」なら、講評(審査員からのコメント)がもらえる大会がおすすめです。
歌いたいジャンルがあるか
声楽を習っているなら声楽のコンクール、ポップスが好きならポップスのコンテスト、というように、まずは自分が歌いたいジャンルで考えてみましょう。ジャンルをとわない大会もあります。
スケジュールに合うか
- 予選や本選の日に、テストや学校行事が重なっていないか
- 動画のしめきりまでに、じゅうぶん練習できるか
- 会場まで行けるか
応募する前に、たしかめておきたいこと
大会の案内を読むときは、つぎのことをしっかり見ておきましょう。
- 年れいや学年などの、出場できる条件
- 歌える曲のきまり(ジャンル、時間、ことばなど)
- 伴奏はピアノか、音源か、アカペラでもいいか
- 動画の場合は、とり方のきまり(編集してもいいか、など)
- 参加費や、そのほかにかかるお金
- 結果の発表の方法
- 講評がもらえるかどうか
参加費などは、大会によって大きくちがいます。高校生のみなさんは、応募する前に、かならずお父様・お母様に相談してください。18歳未満の場合は、応募に保護者の同意が必要な大会もあります。
審査でどんなところが見られるかは、こちらの記事にまとめています。歌のコンクール、審査員はどこを見ている?点数につながる7つのポイント
曲えらびのコツ
大会に出るときは、曲えらびもとても大切です。
- 自分の声の高さに合っているか
- 大会の時間のきまりにおさまるか
- 自分が気持ちをこめて歌える曲か
むずかしい曲をえらぶより、いまの自分の声のよさが伝わる曲をえらぶほうが、いい結果につながることも多いです。選曲の考え方は、こちらの記事にまとめています。童謡コンクールの曲のえらび方。年れい別のおすすめと、さけたいえらび方
本番に向けて、のどと心をととのえる
のどのケア
- 本番前に、むりな練習をしすぎない
- よくねむり、かぜに気をつける
- のどがいたいときや、声のかすれがつづくときは、耳鼻科で相談する
緊張とのつきあい方
会場で歌うときも、動画をとるときも、緊張はするものです。何度か人前で歌ってみたり、ゆっくり息をはく練習をしたりして、自分なりの落ちつき方を見つけておきましょう。
インターネットで応募・公開するときの注意
動画で応募する大会や、SNSで情報が広がっている大会もふえています。高校生のみなさんには、つぎのことにも気をつけてほしいと思います。
- 主催している会社や団体が、はっきり書かれているか
- 問い合わせ先や、きまり(応募規約)がきちんとのっているか
- 応募するときに、必要以上の個人情報を聞かれないか
- 動画を、どこにどう公開するのかが書かれているか
- 「合格したので、先にお金をはらってください」など、お金を急がせる話がないか
とくに、SNSのメッセージで知らない人から「スカウトしたい」「デビューできる」と声をかけられたときは、すぐに返事をしないでください。あやしいと感じたら、ひとりで決めずに、お父様・お母様や学校の先生に相談しましょう。
動画をインターネットに出すときは、リンクを知っている人だけが見られる「限定公開」がつかえないかも考えてみてください。顔を出すかどうかは家族で話し合い、制服や名札、家のまわりのけしきなど、学校や住んでいる場所がわかるものがうつっていないかも、たしかめておくと安心です。
はじめての大会は「出やすさ」で決めてもいい
はじめての大会えらびでは、あまりむずかしく考えすぎなくてもだいじょうぶです。
- 家から出やすい、または動画で応募できる
- 自分の好きなジャンルで歌える
- 結果だけでなく、講評などで学びがある
こうした大会から始めて、なれてきたら、より大きな大会や、目的に合った大会に挑戦していくのもいい方法です。
結果より、大切にしたいこと
コンテストに出ると、どうしても結果が気になります。でも、賞がとれなくても、得られるものはたくさんあります。
- 本番に向けて、ひとつの曲を深く練習したこと
- 自分の歌を、人に聞いてもらえたこと
- 審査員の講評から、つぎの目標が見えたこと
ひとつの大会がおわったら、つぎの目標を考えてみましょう。くりかえし挑戦することで、歌はどんどん成長していきます。
まとめ
- 高校生が出られる大会には、声楽、ポップス、ミュージカル、オーディション、合唱などがある
- オーディションは、合格したあとのことやお金のことを、家族とよくたしかめる
- 動画で応募できる大会は、いそがしい高校生にも出やすい
- 何のために出たいか、ジャンル、スケジュールで大会をえらぶ
- 応募前に、条件や曲のきまり、参加費、講評の有無をたしかめ、保護者に相談する
- 結果だけでなく、経験や講評をつぎにいかす
はじめての大会えらびでまよったら、全員に講評が届く大会から始めてみるのもおすすめです。こどもの歌声グランプリには高校生の部があり、ポップスやアニソン、ミュージカル、クラシックなど、どのジャンルでも、おうちでとった動画で応募できます。いまの自分の歌のよいところを知るきっかけに、よかったらのぞいてみてください。こどもの歌声グランプリ