童謡コンクールの曲のえらび方。年れい別のおすすめと、さけたいえらび方
コンクールに出ると決めて、最初になやむのが「曲えらび」です。
「いつも歌っている好きな曲でいいの?」 「みんなと同じ曲だと、くらべられて不利?」 「むずかしい曲のほうが、点数が高い?」
わたしも息子がコンクールに出はじめたころ、こんなことばかり考えていました。この記事では、童謡コンクールの曲のえらび方を、年れい別のおすすめといっしょにお伝えします。
まず募集要項の「曲の決まり」をたしかめる
曲をえらぶ前に、かならず募集要項を読みましょう。コンクールによって、つぎのような決まりがあります。
- 課題曲の中からえらぶか、自由曲か
- アニメの歌や、テレビの子ども番組の歌はいいか
- 歌う時間は何分以内か
- 予選と本選で、同じ曲を歌っていいか
- 自分でつくった曲(オリジナル)はいいか
たとえば、こどもの歌ならアニメの歌もOKのコンクールもあれば、予選は童謡・唱歌の課題曲からえらぶコンクールもあります。ここをまちがえると、どんなに上手に歌っても審査されないことがあるので、注意しましょう。
課題曲と自由曲、それぞれの考え方
課題曲からえらぶとき
課題曲がいくつか決められているときは、まずリストの曲をぜんぶ聞いてみます。そのうえで、「声の高さがあうもの」「長さが時間におさまるもの」をのこしていくと、2〜3曲にしぼれます。
課題曲は、同じ曲をたくさんのお子様が歌います。そのぶん、ていねいにことばを歌えているか、その子らしい表現があるかが、よく伝わります。
自由曲でえらぶとき
自由曲は、えらべるはばが広いぶん、迷いやすくなります。いきなり「なんでもいいよ」と言うより、おうちの人が5曲ほど候補を出して、その中からお子様にえらんでもらうと決めやすくなります。
曲えらびでいちばん大切な3つのこと
1. お子様の声の高さにあっているか
子どもの声は、ひとりひとり出しやすい高さがちがいます。いちばん高い音や、いちばん低い音で、声がくるしそうになっていないかを聞いてみてください。
少しでもきつそうなら、曲をかえるか、全体の高さを下げる(移調する)ことも考えましょう。移調してもいいコンクールは多いですが、これも募集要項でたしかめておきます。
2. 歌詞の意味がわかるか
童謡のコンクールでは、ことばを大切に歌うことがとても重視されます。お子様が歌詞の意味をわかっていると、声の出し方や表情がしぜんとかわります。
昔の童謡には、今は使わないことばも出てきます。曲を決めたら、まずお子様といっしょに歌詞を読んで、「これはどんな場面かな?」と話してみてください。
3. お子様がその曲を好きか
いちばん大切なのは、ここです。コンクールまでに、同じ曲を何十回、何百回と歌います。好きでない曲だと、練習がつらくなり、それが歌にも出てしまいます。
おうちでできる、声の高さのたしかめ方
「声にあっているか」は、むずかしく考えなくて大丈夫です。おうちで、つぎのようにたしかめられます。
- 伴奏や音源にあわせて、1番を通して歌ってもらう
- スマホで録音して、いっしょに聞く
- いちばん高いところと、いちばん低いところを、もう一度歌ってもらう
歌っているときに、つぎのようなようすがあれば、その曲はまだ少しきついかもしれません。
- 高いところで、かたが上がる、あごが上がる
- 顔が赤くなる、くびに力が入る
- 声がかすれる、うらがえる
- 低いところで、声がほとんど聞こえなくなる
むりに出そうとすると、のどをいためることがあります。のどがいたい、声がかれる日がつづくときは、練習を休みましょう。心配なときは、耳鼻科で見てもらうと安心です。
年れい別、おすすめの曲
ここで紹介するのは、あくまで「えらびやすい曲」の例です。お子様の声や好みにあわせてえらんでください。
3〜4歳ごろ
短くて、くりかえしの多い曲がおすすめです。おぼえやすく、楽しい気持ちのまま歌えます。
- チューリップ
- ちょうちょう
- どんぐりころころ
- ぶんぶんぶん
5〜6歳ごろ
歌詞の場面を思いうかべながら歌えるようになる年れいです。季節の曲も歌いやすくなります。
- うみ
- たきび
- ゆき
- もみじ
- シャボン玉
小学生
ことばの意味を深く考えて歌えるようになります。しっとりした曲にも挑戦できます。
- 赤とんぼ
- 七つの子
- 夕焼小焼
- 朧月夜
- 故郷
迷ったときは「ためし歌い」をしてみる
候補が2〜3曲のこって決められないときは、すぐに1曲にしぼらず、しばらく歌いくらべてみるのがおすすめです。
- 候補の曲を、1曲ずつ数日ずつ歌ってみる
- それぞれ録音して、あとで聞きくらべる
- お子様に「どの曲を歌っているときが楽しい?」と聞く
- 習っている先生がいれば、録音を聞いてもらう
何日か歌ってみると、「この曲は自分から口ずさんでいる」「この曲はすぐあきてしまう」など、お子様の気持ちがはっきりしてきます。曲を決めるのは、本番の2〜3か月前くらいまでにしておくと、練習の時間をしっかりとれます。
さけたい曲のえらび方
むずかしすぎる曲
「むずかしい曲のほうが点数が高い」ということは、かならずしもありません。むずかしい曲をたいへんそうに歌うより、やさしい曲をのびのび歌うほうが、お子様のよさが伝わります。
時間がたりない曲
歌う時間が決められているのに、曲が長すぎると、途中で切らなければなりません。前奏や後奏も時間に入ることが多いので、かならずたしかめましょう。何番まで歌うかも、先に決めておきます。
「みんなが歌うから」だけでえらぶ
人気の曲は、ほかのお子様とくらべられやすいという面もあります。でも、同じ曲だから不利というわけではありません。大切なのは、お子様にあっているかどうかです。
大人が歌ってほしい曲を、そのままえらぶ
お父様・お母様が子どものころに好きだった曲を、歌ってほしくなることもあります。その気持ちはとても自然です。ただ、えらぶときはお子様の声と気持ちを先に考えて、「この曲、どう?」とていねいに聞いてみましょう。
歌詞の世界を広げる、おうちでの工夫
曲が決まったら、歌詞の場面をお子様の中でふくらませてあげると、歌がぐっと生き生きします。
- 歌詞の場面を絵にかいてみる(季節、天気、時間を色であらわす)
- 知らないことばを、図鑑や辞書でいっしょに調べる
- 曲にでてくる季節に、近くの公園や道で同じものをさがしてみる
- 「この歌の主人公は、なんさいくらいかな?」と話してみる
ことばの歌い方のコツは、こちらの記事にもまとめています。童謡を上手に歌うコツ。「ことば」を大切にすると歌はかわる
曲を決めたら、やっておきたいこと
- 歌詞をお子様といっしょに読む(意味を話す)
- いろいろな人の歌を聞いてみる
- 伴奏をどうするか決める
- 歌う時間をはかってみる
- 習っている先生がいれば、かならず相談する
伴奏のことはこちらの記事にまとめています。伴奏音源はどうする?歌のコンクールでカラオケが使えない理由と、5つの用意のしかた
よくあるしつもん
去年と同じ曲を歌ってもいい?
募集要項で禁止されていなければ、大丈夫なことが多いです。1年たつと声も表現もかわるので、同じ曲で成長を感じられることもあります。
きょうだいで同じ曲を歌ってもいい?
これも、決まりがなければ問題ないことが多いです。ただ、くらべられてどちらかが気にしてしまうこともあるので、お子様の気持ちを聞いてから決めましょう。
1番だけ歌ってもいい?
歌う時間や番数に決まりがあるか、まず募集要項を見ます。決まりがなければ、何番まで歌うと歌詞の場面がいちばん伝わるかを考えて、先生とも相談してください。
まとめ
- まず募集要項で「曲の決まり」をたしかめる
- 声の高さ、歌詞のわかりやすさ、お子様が好きか、の3つでえらぶ
- 迷ったら、ためし歌いで聞きくらべる
- むずかしい曲より、のびのび歌える曲
- 決めたら、歌詞の意味をいっしょに考える
曲えらびは、お子様といっしょに楽しめる時間でもあります。「この曲、すき!」と言える曲に出会えるといいですね。
季節ごとの童謡の名曲は、こちらの記事でも紹介しています。子どもに歌ってほしい童謡の名曲。季節ごとにえらぶ、ずっと歌いつがれてきた曲
子どもが出られる歌のコンクールはこちら。子どもが出られる歌のコンクール一覧。童謡・声楽・動画で出られるものまで