数え歌で、お子様と数あそび。わらべうたを歌いながら、数になれる楽しみ方
「数え歌を、子供といっしょに楽しんでみたい」 「わらべうたの数え歌って、どんなふうに遊べばいいの?」 「数を、勉強っぽくなく、遊びの中で知ってほしい」
お子様と過ごす毎日の中で、こんなふうに思うお父様・お母様もいらっしゃると思います。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
数え歌は、歌のリズムにのせて「ひとつ、ふたつ」と数をとなえていく歌です。むかしから、子どもたちはわらべうたや手あそび歌の中で、数のことばを口にしてきました。歌いながら指を折ったり、物をならべたりすると、数がぐっと身近なものになります。
この記事では、お子様と家や園で楽しめる数え歌のえらび方と、数あそびにつなげる工夫をまとめました。算数ができるようになるための練習ではなく、「数っておもしろいね」と感じられる時間をつくることを大切にしています。
わらべうたそのものについては、こちらの記事でくわしく紹介しています。わらべうたとは?昔から子どもたちが歌いついできた歌と、おうちでの遊び方
数え歌とは?子供と楽しむよさ
歌にのせると、数のことばが口になじむ
「いち、に、さん」と、ただ数をとなえるだけだと、小さなお子様はすぐにあきてしまうことがあります。でも、ふしがついていると、くりかえし歌っても楽しく、気づけば数のことばが口になじんでいる、ということもあります。
歌のリズムは、ことばを順番どおりに思い出す助けにもなります。数え歌は、数の「ならび」に親しむ入り口になってくれます。
体を動かしながら、数を感じられる
数え歌には、指を折る、手をたたく、物を動かすなど、体を使う遊びと組み合わせやすいよさがあります。
- 歌いながら、指を1本ずつ出していく
- 数のところで、手をたたく
- おはじきや積み木を、ひとつずつならべる
目で見て、手でさわって、声に出す。いろいろな感じ方で数とふれあえるのが、数え歌の楽しいところです。
親子でいっしょに、声を合わせられる
数え歌は、短くてくりかえしのある歌がそろっています。お父様・お母様が先に歌い、お子様があとからまねをする、という遊び方もしやすく、親子で声を合わせる時間が自然に生まれます。
子供と楽しめる数え歌・わらべうた・手あそび歌
ここでは、むかしから歌われてきた歌の中から、数あそびにつなげやすいものをえらびました。歌詞は、絵本や歌の本、園の先生などから、ご家庭に合ったものを確かめてみてください。
すうじのうた
数字の形を、身のまわりの物にたとえていく童謡です。数字を「形」として見るきっかけになります。
- 歌いながら、紙に数字を書いて見せる
- 「この数字は何に見えるかな」と、お子様といっしょに考える
- 数字のカードを作って、歌に合わせてめくる
数字を読むことがまだむずかしいお子様でも、「なにかの形に見える」という見方なら、楽しく参加できることがあります。
一羽のからす
数の順番に、ことばあそびのように歌が進んでいくわらべうたです。数が順番にふえていく感じを、歌の中で味わえます。
- 指を1本ずつ出しながら歌う
- 歌に出てくる生きものの絵をかいて、順番にならべていく
- おはじきを、歌に合わせてひとつずつふやしていく
物がふえていくようすが目に見えると、「数がふえる」ことを感じやすくなります。
いっぽんばしこちょこちょ
お子様の手のひらや腕を、指でたどっていく手あそび歌です。指の本数をかえて遊ぶと、数あそびにつながります。
- 指の本数をかえて、手のひらをなぞる
- 「いま、指は何本だった?」と聞いてみる
- お子様にも、お父様・お母様の手でやってもらう
くすぐりあいの楽しさの中で、指の数に目が向きます。
グーチョキパーでなにつくろう
グー・チョキ・パーを組み合わせて、いろいろな物を作る手あそび歌です。チョキで出す指、パーで広げる指など、指の数に気づくきっかけになります。
- 「パーは指が何本かな」と、いっしょに数える
- 片手と両手で、指の数をくらべてみる
- お子様が考えた形に、名前をつけてあげる
むすんでひらいて
手を開いたり、とじたりする手あそび歌です。手を開いたときに、指を1本ずつ数えてみるなど、ゆっくり遊ぶアレンジもできます。
あんたがたどこさ
まりつきをしながら歌うわらべうたです。まりをつく回数を数えたり、歌の中で手をたたく場所をきめたりして遊べます。まりがなければ、ひざをたたいたり、手びょうしをしたりするだけでも楽しめます。
数え歌を、数あそびにつなげる工夫
身のまわりの物を、数えてみる
歌に出てくる物と同じように、おうちにある物を数えてみるのも楽しい遊び方です。
- 食卓にならんだ、おはしやコップ
- おもちゃ箱の中の、ミニカーやぬいぐるみ
- お散歩で見つけた、どんぐりや石ころ
「歌みたいに、数えてみようか」と声をかけると、ふだんの生活の中でも数え歌の続きを楽しめます。
歌を、ゆっくり・はやくかえてみる
慣れてきたら、歌う速さをかえてみるのも楽しいものです。ゆっくり歌うと、ひとつひとつの数を確かめやすくなります。少しはやく歌うと、ゲームのようなわくわく感が出ます。お子様が「もう一回!」と言いたくなるような、楽しい雰囲気を大切にしてください。
数を「ふやす」「へらす」をためしてみる
数がふえていく歌に慣れたら、反対に、ひとつずつへらしていく遊びもできます。
- おはじきをならべてから、歌に合わせてひとつずつしまう
- 指を全部出してから、1本ずつ折っていく
ふえる・へるの両方を体で感じると、数の見え方が少し広がることがあります。むずかしそうなら、無理に進めなくてだいじょうぶです。
お子様に、数える役をまかせる
お父様・お母様が歌い、お子様が数える役をする、という分け方も楽しいものです。役があると、お子様も「自分の出番」という気持ちで参加しやすくなります。反対に、お子様が歌い、お父様・お母様が指を出す役をしても盛り上がります。
年れいに合わせた楽しみ方
小さなお子様には、ふれあいを中心に
まだことばが少ないお子様には、数を正しく言えるかどうかよりも、ふれあいの楽しさを大切にしてください。
- お父様・お母様が歌いながら、お子様の指をやさしくさわる
- ひざの上にのせて、歌に合わせてゆらす
- 手びょうしを、いっしょにする
数のことばは、お子様が聞いているだけでも、少しずつ耳になじんでいくことがあります。
少し大きくなったら、数と物を結びつける
ことばがふえてきたお子様には、数と物をむすびつける遊びを取り入れてみてください。
- 歌に合わせて、物をひとつずつならべる
- 「いくつになったかな」と、いっしょに数える
- 数字のカードと、物の数を合わせてみる
さらに大きくなったら、自分で遊びを考える
自分で考えるのが楽しくなってきたお子様には、「数え歌を作ってみよう」と声をかけてみるのもひとつの方法です。好きな食べ物や動物を、知っている歌のふしにのせて数えていくだけでも、立派なオリジナルの数え歌になります。
数あそびのほかにも、小さなお子様との歌の時間の作り方は、こちらにまとめています。幼児とおうちの歌あそび。0〜5歳の歌の時間のつくり方
数え歌を楽しむときの声のかけ方
まちがえても、そのまま楽しむ
数を飛ばしたり、順番がちがったりしても、すぐに直さなくてだいじょうぶです。「あれ、いまのはどうだったかな?」と、いっしょに数え直すくらいの、軽い声かけでじゅうぶんです。
数え歌は、正しく言えるかどうかをためすものではありません。「数をまちがえたら、しかられる」と感じてしまうと、歌も数も楽しくなくなってしまいます。
できたことを、いっしょによろこぶ
最後まで歌えた、指をちゃんと出せた、自分から数えようとした。そんな小さな「できた」を、言葉にして伝えてあげてください。
- 「さいごまで、いっしょに歌えたね」
- 「指を、ひとつずつ出せたね」
- 「自分で数えてみたんだね」
勉強にしすぎない
数え歌をきっかけに、算数が得意になるかどうかは、お子様によってちがいます。数え歌で大切にしたいのは、「数って、おもしろい」「歌うのって、楽しい」という気持ちです。お父様・お母様も、肩の力をぬいて、いっしょに楽しんでみてください。
歌うことそのものを楽しむ手あそび歌は、こちらの記事でも紹介しています。親子で楽しめる手あそび歌。小さなお子様と、歌うことを好きになる時間
家や園で、数え歌を楽しむときのポイント
短い時間で、くりかえし楽しむ
数え歌は短い歌がそろっているので、ちょっとしたすき間の時間にも歌えます。
- 朝の着がえのとき
- ごはんを待っているとき
- おふろで湯ぶねにつかっているとき
- ねる前の、ふとんの中で
長く続けるよりも、短い時間に何回かくりかえすほうが、お子様も楽しく続けやすいことがあります。
園では、みんなで役を分けて
園で楽しむときは、お友だちどうしで役を分けると盛り上がります。数える役、物を動かす役、歌う役など、それぞれに出番があると、みんなが参加しやすくなります。人数が変わる遊びにすると、「何人いるかな」と数える楽しさも加わります。
のどに無理をさせない
楽しくなると、つい大きな声を出しすぎてしまうことがあります。声がかすれたり、のどを痛がったりするときは、その日は小さな声や手あそびだけにして、ゆっくり休ませてあげてください。痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してみてください。
まとめ
- 数え歌は、歌のリズムにのせて、数のことばに親しめる歌あそび
- 指を折る、物をならべる、手をたたくなど、体を使うと数が身近になる
- すうじのうた、一羽のからす、いっぽんばしこちょこちょ、グーチョキパーでなにつくろう、むすんでひらいて、あんたがたどこさなどで楽しめる
- ふやす・へらす、速さをかえる、役を分けるなど、遊び方をかえてみる
- 年れいに合わせて、ふれあい中心から、数と物を結びつける遊びへ
- まちがえても直しすぎず、勉強にしすぎない
数え歌で声を出す楽しさにふれたら、お子様の歌声を、ほかの方に聞いてもらうのもひとつの楽しみ方です。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ