練習・発声のコツ

歌のライブ配信の始め方。初心者が知っておきたい、声の聞こえ方・まわりの音・安全のこと

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「歌のライブ配信をしてみたいけれど、何から始めたらいいの?」 「歌の配信は初心者でもできる?」 「子どもが配信をしたいと言っている。気をつけることは?」

歌をその場で、だれかにとどけられるライブ配信。録画した動画とはちがう楽しさがあります。いっぽうで、やり直しができないぶん、声の聞こえ方やまわりの音、安全のことなど、前もって考えておきたいこともあります。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。

この記事では、歌のライブ配信の始め方を、初心者の方にもわかるようにまとめました。サービスやアプリの名前ではなく、どのサービスで配信するときにも役立つ考え方を中心にお伝えします。録画した歌の動画をのせるときの注意は、こちらの記事にまとめています。子どもの歌の動画をSNSにのせるときの注意。安全とマナー、「歌ってみた」をはじめる前に

歌のライブ配信とは?録画の動画とのちがい

歌が、その場でとどく

ライブ配信は、いま歌っている声や姿が、そのまま見ている人にとどく形です。録画した動画のように、あとから切ったりつないだりすることはできません。

やり直しができない

まちがえても、止めてとり直すことはできません。それがライブ配信のむずかしさでもあり、よさでもあります。少しまちがえても、そのまま歌いつづける力がつくこともあります。

見ている人と、やりとりができる

サービスによっては、見ている人がコメントを書きこめることがあります。歌のあいまにお礼を言ったり、話をしたりと、やりとりを楽しめるのもライブ配信ならではです。そのぶん、コメントへの向き合い方も考えておく必要があります(このあとの「安全のための注意」でふれます)。

配信を始める前に、決めておきたいこと

なんのために配信するのか

まずは、ご自分の気持ちを整理してみてください。

  • 歌を聞いてくれる人と、つながりたい
  • 人前で歌う練習として、ためしてみたい
  • 家族や遠くに住む親せきに、歌をとどけたい

目的によって、だれに見てもらうか、どのくらいの長さにするかが変わってきます。

だれに見てもらうのか

サービスによっては、だれでも見られる形のほかに、知っている人だけが見られる形をえらべることがあります。はじめは、家族や親しい人だけに見てもらう形から始めると、気持ちもらくで、安心です。どんな公開のしかたがえらべるかは、サービスごとにちがうので、各サービスの案内を確認してください。

長さと曲の数

はじめての配信は、短い時間にしておくと、声もつかれにくく、準備もしやすくなります。歌う曲も、何回も練習して、自信のある曲をえらぶと落ちついて歌えます。曲と曲のあいだに何を話すかも、ざっくり決めておくとあわてません。

声の聞こえ方をととのえる

ライブ配信では、ご自分の耳で聞いている声と、見ている人にとどく声がちがって聞こえることがあります。配信の前に、声の聞こえ方をととのえておきましょう。

歌声と伴奏のバランス

伴奏の音を流しながら歌うときは、歌声と伴奏の大きさのバランスが大切です。伴奏が大きすぎると歌声がうもれてしまい、小さすぎると歌いにくくなります。伴奏をどこから流すか、どのくらいの音にするかを、前もってためしておきましょう。伴奏に使う音源については、使ってよいかどうかを確かめることも大切です(このあとでふれます)。

マイクと口のきょり

マイクに近すぎると、息の音や、強く歌ったところの音がわれて聞こえることがあります。はなれすぎると、声が遠く、小さく聞こえます。少しはなれたところから歌ってみて、ちょうどよいきょりをさがしてみてください。マイクの持ち方や口とのきょりについては、こちらの記事も参考になります。大人のマイクの使い方。歌うときの持ち方と口との距離、ハウリングをふせぐコツ

大きな声のところで、音がわれないように

サビなどで声が大きくなるところは、音がわれて聞こえることがあります。テストのときは、静かなところだけでなく、いちど曲の中でとくに大きな声を出すところも歌ってみて、聞こえ方を確かめておくと安心です。

テスト配信をしてみる

本番の前に、知っている人だけが見られる形でテストをしたり、録音して聞き直したりしてみてください。

  • 歌声ははっきり聞こえるか
  • 伴奏と声のバランスはどうか
  • 音がとぎれたり、おくれたりしていないか
  • 画面が暗すぎたり、明るすぎたりしていないか

家族にべつの部屋で聞いてもらい、感想をもらうのもよい方法です。録音した自分の声がへんに聞こえても、あまり気にしすぎなくてだいじょうぶです。

まわりの音に気をつける

生活の音が入っていないか

ライブ配信では、まわりの音もそのままとどいてしまいます。

  • テレビや、ほかの部屋の話し声
  • 洗たく機やそうじ機の音
  • 電話の着信音や、通知の音
  • 外を通る車の音

配信の前に、家族に「これから配信するね」とひとこと伝えておくと、音が入りにくくなります。通知の音は、配信に使う機械だけでなく、近くにある機械も切っておくと安心です。

部屋のひびき

かべがかたく、物の少ない部屋では、声がひびきすぎて聞こえることがあります。カーテンをしめる、クッションをおくなど、身近なものでひびきがやわらぐこともあります。お部屋の音の工夫については、こちらの記事も参考にしてください。歌の練習の防音、アパートでもできる工夫。お部屋の中でできることと、防音グッズの考え方

ご近所への気くばり

歌声は、思っているよりも外にひびくことがあります。夜おそい時間や朝早い時間はさけるなど、ご近所への気くばりもわすれないようにしましょう。

安全のための注意

ライブ配信は、その場で知らない人にも見られることがあります。歌を楽しむためにも、安全のことはしっかり考えておきたいところです。

未成年のお子様は、保護者といっしょに

お子様がライブ配信をしたいときは、かならずお父様・お母様といっしょに進めてください。サービスによっては、年れいによって使えるきまりがあることもあります。どんなきまりがあるかは、各サービスの案内を確認してください。

配信のときは、お父様・お母様がそばにいて、画面やコメントを見守るようにしましょう。お子様だけで配信を始めたり、見ている人とやりとりしたりしないよう、おうちでルールを決めておくと安心です。

顔・住所・学校がわかるものに気をつける

ライブ配信では、思わぬものが画面に入ったり、話の中で口にしてしまったりすることがあります。

  • 顔をうつすかどうか、前もって家族で話し合う
  • 窓の外の景色、家のまわりの建物がうつらないようにする
  • 学校の名前が入った制服、名札、かばんなどをうつさない
  • 郵便物や、名前の書かれたものを画面に入れない
  • 話の中で、住んでいる地域や学校の名前を言わない

とくにお子様は、楽しくなって、つい話してしまうこともあります。配信の前に「言わないこと」をいっしょに確認しておきましょう。

コメントへの向き合い方

あたたかいコメントがとどくこともあれば、いやな気持ちになるコメントがとどくこともあります。

  • いやなコメントには、返事をしない
  • 会いたい、連絡先を教えて、といったさそいには、こたえない
  • こまったときは、すぐに配信を終わりにしてよい
  • サービスにある、通報やブロックのしくみの使い方を前もって確認しておく

お子様の場合は、コメントを読むのはお父様・お母様が担当する、と決めておくのもひとつの方法です。

曲や音源のきまりは、各サービスの案内を確認

ほかの人が作った曲を歌うときや、伴奏の音源を流すときには、曲や音源についてのきまりがあります。どんな曲が歌えるのか、どんな音源が使えるのかは、サービスによってちがいます。配信の前に、各サービスの案内を確認してください。わからないときは、無理に使わず、確かめてからにしましょう。

配信のときも、のどを大切に

ライブ配信は、歌うだけでなく話す時間も長くなりがちです。

  • 配信の前に、かるく声を出してじゅんびしておく
  • 手もとに水をおいて、こまめにのどをうるおす
  • 何曲もつづけて歌いすぎない
  • 声がつらいと感じたら、早めに終わりにする

のどの痛みや声のかすれが続くときは、無理をせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。

配信の日の流れ

はじめての配信の日は、つぎのような流れで進めると落ちつきやすくなります。

  • 部屋をととのえ、うつってはいけないものがないか確かめる
  • 家族に配信することを伝え、通知の音を切る
  • 声を出してじゅんびし、水を用意する
  • 音と画面のテストをする
  • あいさつをして、歌を始める
  • 歌のあとは、見てくれた人にお礼を伝えて終わる

終わったあとは、よかったところと、つぎに直したいところをメモしておくと、つぎの配信にいかせます。

まとめ

  • 歌のライブ配信は、その場で歌がとどき、やり直しができない
  • 始める前に、目的、だれに見てもらうか、長さや曲を決めておく
  • 歌声と伴奏のバランス、マイクとのきょりを、テストで確かめる
  • 生活の音や部屋のひびき、ご近所への気くばりもわすれない
  • 未成年のお子様は、お父様・お母様といっしょに進め、そばで見守る
  • 顔・住所・学校がわかるものをうつさない、言わない
  • 曲や音源のきまりは、サービスごとにちがうので、各サービスの案内を確認する
  • のどがつらいときは無理をしない

ライブ配信で人前で歌うことになれてきたら、その歌声を、べつの形でとどけてみるのもよいかもしれません。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ

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