遠足やおでかけに歌う歌。子供と車・電車の移動時間を楽しむ工夫
「遠足の前に、子供といっしょに歌える歌を知りたい」 「ドライブ中、子供がたいくつしてしまう」 「電車での長い移動を、なんとか楽しくすごしたい」
遠足やおでかけは、お子様にとって、楽しみなできごとです。でも、目的地に着くまでの移動の時間は、お子様にとって長く感じられることもあります。そんなとき、歌があると、移動の時間そのものが楽しい思い出にかわることがあります。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、遠足や、車・電車でのおでかけのときに、お子様と歌を楽しむ工夫をまとめました。歌いやすい歌、移動中にできる歌あそび、そして、まわりへの気づかいや安全のことも、あわせてお伝えします。
おでかけのときに歌を楽しむよさ
待つ時間が、楽しい時間になる
「まだ着かないの」「つまらない」。移動のあいだ、お子様がこう言いだすこともあります。じっとすわっているのは、小さなお子様にとって、なかなかたいへんなことです。
歌を歌っていると、時間がたつのを忘れて、気づいたら目的地に着いていた、ということもあります。待つ時間が、家族で声を合わせる楽しい時間にかわります。
外の景色と、歌がつながる
車や電車の窓から見える、山や川、田んぼや海。歌の中に出てくるものを、実際に目で見られるのも、おでかけならではです。
「歌に出てくる山みたいだね」「あの林には、どんぐりが落ちているかな」と話しながら歌うと、歌の世界が、ぐっと身近に感じられます。
遠足の前から、わくわくがふくらむ
遠足の前の日に、おうちでおでかけの歌を歌っておくと、「明日はどんなところに行くのかな」と、楽しみな気持ちがふくらみます。遠足の当日、園のお友だちと同じ歌を歌えると、お子様もうれしい気持ちになれます。
遠足やドライブで歌いやすい歌
おでかけのときは、短くて、くりかえしのある歌が歌いやすい歌です。古くから歌われている、こんな歌があります。歌詞は、童謡の本などで確かめてみてください。
「汽車ポッポ」
汽車が走るようすを歌った童謡です。リズムがはっきりしているので、電車でのおでかけにぴったりです。歌いながら、ひざを軽くたたいて、汽車の音をまねするのも楽しい遊びになります。
「かえるの合唱」
かえるの鳴き声を歌った歌です。少しずつずらして歌う「輪唱」で楽しむことができるので、家族で歌うと、声がかさなるおもしろさを味わえます。はじめは、みんなで同じところを歌い、なれてきたら、大人が少しおくれて追いかけるように歌ってみてください。
「どんぐりころころ」
どんぐりが、ころころ転がっていくお話のような童謡です。歌のあとに「どんぐりはどうなったと思う」と話してみると、お子様なりのお話がふくらんでいくこともあります。
「ぞうさん」
ゆったりとした、やさしい歌です。おでかけの帰り道、お子様がつかれてきたころに、しずかに歌うのにも合っています。
わらべうた「なべなべそこぬけ」
ふたりで手をつないで、くるりと返る遊び歌です。車や電車の中では動けませんが、遠足先の広場や、休けいのときに、お友だちや家族と楽しめます。わらべうたの遊び方は、こちらの記事でもくわしく紹介しています。わらべうたとは?昔から子どもたちが歌いついできた歌と、おうちでの遊び方
車の中で楽しむ、歌の工夫
運転する人は、運転に集中する
まず大切なことです。車の中で歌を楽しむときも、運転する人は、運転に集中してください。いっしょに歌うのは、運転のさまたげにならない、無理のない範囲にしてください。
お子様と歌あそびをするのは、運転していない大人の役目にすると安心です。大人がひとりで運転しているときは、無理に歌あそびをせず、音楽を流して聞くくらいにしておくのもよい方法です。
チャイルドシートにすわったまま、歌う
お子様は、チャイルドシートやシートベルトをつけたまま、すわって歌いましょう。歌に夢中になって、立ち上がったり、身を乗り出したりしないよう、気をつけてください。
すわったままでも、手を動かす手あそび歌や、ひざをたたいてリズムをとる遊びなら、楽しく歌えます。手あそび歌の楽しみ方は、こちらの記事にまとめています。親子で楽しめる手あそび歌。小さなお子様と、歌うことを好きになる時間
見えたものを、歌にしてみる
窓から見えたものを、知っている歌のメロディーにのせて、歌ってみる遊びです。
- 「赤い車が見えたよ」と、メロディーにのせて歌う
- 見えたものを、家族でかわりばんこに歌う
- うまくメロディーに合わなくても、笑って楽しむ
決まった歌詞がないので、お子様も、自由に歌をつくる楽しさを感じられます。
しりとりと歌を組み合わせる
しりとりで出てきたことばが入っている歌を、思い出して歌ってみるのも楽しい遊びです。「ぞう」が出たら「ぞうさん」、「かえる」が出たら「かえるの合唱」というように、ことば遊びと歌がつながります。
電車やバスの中での、歌の楽しみ方
まわりの人への気づかいを、わすれずに
電車やバスは、たくさんの人がいっしょに乗る場所です。大きな声で歌うと、まわりの方のめいわくになってしまうことがあります。
- 小さな声で、ささやくように歌う
- 口を動かすだけで、声を出さずに歌う
- 歌うかわりに、手あそびだけをする
「電車の中では、ないしょの声で歌おうね」と、お子様に前もって話しておくと、お子様も気をつけやすくなります。まわりの人を思いやることを伝える、よいきっかけにもなります。
声を出さない歌あそび
電車やバスの中では、声を出さずにできる遊びもおすすめです。
- お父様・お母様が、メロディーを口の動きだけで伝えて、お子様が曲名をあてる
- 手のひらに、歌のリズムをとんとんと伝えて、曲名をあてる
- 心の中で同じ歌を歌い、「せーの」で同じところを指さす
声を出さなくても、親子で歌を楽しむ時間はつくれます。
遠足の目的地で、みんなで歌う楽しみ
広い場所では、からだを動かして歌う
公園や広場に着いたら、車や電車の中ではできなかった、からだを動かす歌あそびを楽しんでみてください。
- 「なべなべそこぬけ」で、ふたり組になってくるりと返る
- 「汽車ポッポ」を歌いながら、前の人の肩に手をおいて、汽車のように歩く
- 歌に合わせて手をたたき、歌が止まったら、その場でぴたっと止まる
移動のあいだ、じっとすわっていたお子様も、思いきりからだを動かせると、すっきりした気持ちになれます。まわりに人や物がないか、大人が気をくばりながら遊んでください。
お弁当の前後に、ひと息つく歌を
たくさん遊んだあと、お弁当を食べる前に、みんなで短い歌を歌うと、気持ちが落ちつき、「さあ、食べよう」という切りかえになります。食べおわったあとに、ゆったりした歌を歌うと、帰り道にむけて、からだを休める時間にもなります。
遠足の前に、おうちでできること
園で歌いそうな歌を、聞いておく
遠足のときに、バスの中や目的地で、みんなで歌を歌うこともあります。園からのお知らせに歌の名前が書いてあるときは、おうちでも、いっしょに歌っておくと安心です。
歌詞を早くおぼえるコツについては、こちらの記事でもまとめています。子どもが歌詞と曲を早くおぼえるコツ。暗譜がにがてな子も楽しくできる6つの方法
歌のカードをつくる
画用紙に、歌の名前と、その歌に出てくるものの絵をかいて、「歌のカード」をつくってみるのもおすすめです。おでかけのときに持っていき、お子様がカードをひいて、出た歌をみんなで歌う。字が読めないお子様でも、絵を見て歌をえらべます。
つかれたら、無理に歌わせない
おでかけの日は、お子様も、いつもよりつかれていることがあります。歌いたくないときは、無理にさそわず、大人がのんびり口ずさむくらいで十分です。
帰り道、お子様がねむってしまったら、しずかにねかせてあげてください。また、歌いすぎて声がかすれたり、のどをいたがったりするようすが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
まとめ
- 歌があると、おでかけの移動の時間が、楽しい時間になる
- 外の景色と歌がつながり、歌の世界が身近に感じられる
- 「汽車ポッポ」「かえるの合唱」「どんぐりころころ」「ぞうさん」など、短くてくりかえしのある歌が歌いやすい
- 車の中では、運転する人は運転に集中する。お子様はチャイルドシートにすわったまま歌う
- 電車やバスでは、まわりの人に気をくばり、小さな声や声を出さない遊びで楽しむ
- 歌のカードをつくるなど、遠足の前の準備も楽しみのひとつ
- つかれているときは、無理に歌わせない
おでかけの道中で歌った歌は、あとで思い出したときに、そのときの景色といっしょによみがえる、すてきな思い出になります。おでかけで歌った歌を、家族で目標をもって歌ってみたくなったときには、こんな場もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ