大学生・専門学校生が歌を習うとき。サークル・ボイトレ・声楽、それぞれのよさとえらび方
「大学に入ったら、ちゃんと歌を習ってみたい」 「サークルで歌っているけれど、もっと上手になりたい」
大学生や専門学校生になると、自分で時間やお金のつかい方を決められることがふえます。子どものころからやってみたかった歌を、この時期に始める方も多いのではないでしょうか。
いっぽうで、授業やアルバイト、就職の準備など、いそがしさもふえていきます。「どこで、どう習えばいいのか」とまよってしまうこともあると思います。
わたしは、息子といっしょに声楽や童謡のコンクールに出てきた中で、歌は年れいに関係なく楽しめるものだと感じてきました。この記事では、大学生・専門学校生のみなさんが歌を習うときに、知っておきたいことをまとめます。
歌を習う方法は、大きく3つ
サークルや部活
大学には、合唱、アカペラ、軽音楽、ミュージカルなど、歌にかかわるサークルや部活がたくさんあることが多いです。
- 仲間といっしょに歌える
- 演奏会やライブなど、発表の場がある
- 先輩から、歌い方を教えてもらえることもある
- 習い事にくらべて、お金がかかりにくいこともある
まずは歌う仲間がほしい方や、人前で歌う経験をつみたい方には、サークルはとても楽しい場所です。
大人の合唱団については、こちらの記事でもまとめています。大人から合唱団に入るには。はじめての方が知っておきたい、さがし方と見学のポイント
ボイトレ(ボイストレーニング)
ボイトレは、声の出し方を中心に練習するレッスンです。
- ポップスやアニソン、ロックなど、いろいろなジャンルに対応していることが多い
- 高い声を出しやすくしたい、声量をふやしたい、などのなやみに合わせてもらえる
- 個人レッスンが多く、自分のペースで進めやすい
サークルで歌っていて「もっと声が出るようになりたい」と感じた方が、ボイトレに通い始めることもよくあります。
声楽
声楽は、クラシックの歌い方を習うレッスンです。
- 体全体をつかった、ひびきのある声を身につける
- 日本の歌曲や、イタリア語・ドイツ語などの歌を歌うこともある
- 合唱をしている方にも、役立つことが多い
合唱サークルに入っている方や、クラシックが好きな方には、声楽のレッスンがしっくりくるかもしれません。
自分に合う習い方を考える
どれをえらべばいいかまよったら、つぎのことを考えてみてください。
- ひとりで歌いたいか、みんなで歌いたいか
- 歌いたいジャンルは決まっているか
- 声そのものをととのえたいか、曲を楽しく歌いたいか
- 1週間のうち、どれくらい時間をつかえるか
- 毎月、どれくらいお金をつかえるか
サークルで歌いながら、月に何回かボイトレに通う、というように、組み合わせている方もいます。
さいしょから一つにしぼらなくても、まずはいくつか体験してみてかまいません。サークルの新入生向けの体験や、教室の体験レッスンなどをいくつかためしてみると、「自分はこういう場所が合う」という感覚が見えてきます。大学生の時期は、いろいろなことにふれられるチャンスでもあります。
授業・アルバイトとの両立
回数は、少なめから始める
いそがしい時期は、レッスンの回数を少なめにしておくと、つづけやすくなります。
- 月に2回くらいから始める
- テスト期間や実習の時期は、お休みやふりかえができるか聞いておく
- 長期休みに、少し多めにレッスンを入れる
オンラインのレッスンも選択肢に
アルバイトや授業のあいまに、家から受けられるオンラインのレッスンもあります。通う時間がいらないので、いそがしい方には便利です。マイクやイヤホンの準備など、くわしくはこちらの記事にまとめています。子どもの歌のオンラインレッスンはあり?よいところ・注意点・うまくいくコツ
練習場所をくふうする
一人ぐらしのアパートなどでは、大きな声で練習しにくいこともありますよね。
- カラオケボックスを練習場所にする
- 大学の練習室が借りられるか、たしかめてみる
- 家では、小さな声でできる息の練習やリップロールをする
教室や先生のえらび方
体験レッスンを受けてみる
気になる教室や先生が見つかったら、まずは体験レッスンを受けてみましょう。
- 自分の歌いたいジャンルを、大切にしてくれるか
- なやみを聞いて、わかりやすく説明してくれるか
- のどにむりのない練習をしているか
- 質問しやすいふんいきか
体験レッスンで見ておきたいことは、こちらの記事にもまとめています。歌の体験レッスンで見るべき5つのこと。聞いておきたい質問リストつき
お金のことは、さいしょにたしかめる
入会金や月謝、発表会の参加費などは、教室や先生によって大きくちがいます。学生向けの料金を用意している教室もあります。アルバイト代や仕送りの中からはらう方も多いと思うので、つづけられるかどうかを、さいしょに計算しておくと安心です。
- 学生向けの料金や、回数をえらべるコースがあるか
- 長期休みや実習で、しばらくお休みしたいときはどうなるか
- 卒業や引っこしで、やめるときの手つづき
- 契約の書類は、その場でサインせずに持ち帰れるか
「今日決めてくれたら安くなります」と言われても、あわてて決める必要はありません。家に帰って、ゆっくり考えてから決めましょう。
近くの教室をさがすときは、こちらのページもつかってみてください。歌の教室さがし
専門学校で歌を学んでいる方へ
音楽やエンターテインメントの専門学校で、すでに歌を学んでいる方もいると思います。学校の授業に加えて、外のレッスンを受けるかどうかでまよう方もいるかもしれません。
- 学校の先生に、いまの自分の課題を聞いてみる
- 外のレッスンを受けるなら、学校で習っていることとの組み合わせを考える
- 声楽やミュージカルなど、ちがうジャンルにふれてみるのもいい勉強になる
いろいろな先生の話を聞くと、まよってしまうこともあります。そんなときは、「いま自分がいちばんのばしたいことは何か」を一つ決めて、それに合わせて先生に相談してみましょう。
また、学校の課題や発表がつづくと、のどを休めるひまがなくなりがちです。歌う時間が長い日ほど、そのあとの休み方も意識してみてください。
のどを大切にする
大学生になると、生活のリズムがくずれやすくなります。
- 夜ふかしがつづくと、声も出にくくなる
- 打ち上げやカラオケで、大きな声を長時間出しすぎない
- かんそうする季節は、マスクや加湿でのどを守る
声のかすれやのどのいたみが長くつづくときは、むりをせず、耳鼻科で相談してみてください。
目標があると、つづけやすい
歌の練習は、目標があると、ぐっと楽しくなります。
- サークルの演奏会やライブで、ソロを歌う
- 好きな歌を、動画にとってみる
- 歌のコンクールやコンテストに出てみる
- 1年後に、いまより高い音を出せるようになる
自分の歌を動画にとると、成長が目に見えるので、はげみになります。
就職してからも、歌はつづけられる
大学を卒業すると、仕事がいそがしくなって、歌から少しはなれてしまう方もいます。でも、社会人になってから合唱団に入ったり、ボイトレを始めたりする方もたくさんいます。
大学生の時期に、自分に合った習い方や、のどの守り方を知っておくと、何年たっても、また歌いたくなったときに戻ってきやすくなります。社会人になってからの歌の習い方は、こちらの記事も参考にしてください。30代・40代・50代から歌を習いたい方へ。大人のボイトレのはじめ方と、つづけるコツ
まとめ
- 歌を習う方法には、サークル・ボイトレ・声楽などがある
- 仲間と歌いたいならサークル、声の出し方をととのえたいならボイトレ、クラシックが好きなら声楽
- 授業やアルバイトとは、回数やオンラインのレッスンで上手に両立する
- 体験レッスンを受け、お金のことはさいしょにたしかめる
- 生活リズムをととのえ、のどのいたみがつづくときは耳鼻科へ
- 目標をもつと、練習がつづけやすくなる
練習してきた歌を、一度だれかに聞いてもらうと、つぎの目標が見えてきます。こどもの歌声グランプリには大学生の部があり、クラシック、ポップス、アニソン、ミュージカルなど、どのジャンルでも動画で応募できます。全員に講評が届くので、いまの歌のよいところを知るきっかけに、よかったらのぞいてみてください。こどもの歌声グランプリ