中学受験と歌の習い事は両立できる?つづける・休む・やめるの考え方
「中学受験の勉強がはじまったけれど、歌の習い事はつづけられるのかな」 「習い事は、受験のためにやめたほうがいいのだろうか」 「子どもは歌をつづけたいと言っている。両立させてあげたいけれど、むりをさせたくない」
中学受験を考えはじめると、習い事との両立に迷うお父様・お母様もいらっしゃると思います。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、中学受験と歌の習い事について、「つづける」「休む」「やめる」それぞれの考え方をまとめました。はじめにお伝えしたいのは、どれが正しいという答えはない、ということです。お子様の気持ち、ご家庭の考え、受験の進み方によって、ちょうどよい形はちがいます。この記事が、ご家族で話し合うときのヒントになればうれしいです。
中学受験と習い事、まず考えておきたいこと
答えは、ひとつではない
「受験をするなら、習い事はやめるもの」と考える方もいれば、「好きなことはつづけたほうがいい」と考える方もいます。どちらも、お子様を思っての考えです。
つづけるのも、休むのも、やめるのも、それぞれによさがあります。ほかのご家庭がどうしているかよりも、目の前のお子様にとってどうかを、大切にしてみてください。
お子様の気持ちを、まんなかにおく
歌の習い事をどうするかを考えるときは、まず、お子様の気持ちを聞いてみてください。
- 歌のレッスンは、楽しいか
- つづけたいか、少し休みたいか
- 勉強と歌、どちらも大事だと思っているか
- つかれていないか、ねむれているか
お子様が「つづけたい」と言っても、本当はつかれていることもあります。反対に、「やめてもいい」と言っても、本当はさびしく思っていることもあります。いちどだけでなく、時間をおいて何回か聞いてみると、お子様の本当の気持ちが見えてくることがあります。
決めるのを、急ぎすぎない
「いつまでに決めなきゃ」とあせると、あとで「もう少し考えればよかった」と思うこともあります。受験の勉強がどのくらい大変になるかは、はじめてみないとわからないこともあります。
まずは今の形でつづけてみて、むずかしくなったら考え直す、という進め方もあります。
歌の習い事をつづけるよさと、気をつけたいこと
声を出すことで、気持ちが切りかわる
勉強で頭をたくさん使ったあとに、思いきり声を出して歌うと、気持ちがすっきりすることがあります。歌の時間が、お子様にとってほっとできる時間になることもあるでしょう。
「好きなことがある」という安心
勉強だけの毎日になると、うまくいかない日に、気持ちの行き場がなくなってしまうこともあります。歌という好きなことがあると、「勉強はうまくいかなかったけれど、歌は楽しかった」と思える日もあるかもしれません。
気をつけたいこと
いっぽうで、両立にはむずかしさもあります。
- ねる時間がへって、つかれがたまる
- 練習の時間が、勉強の時間とぶつかる
- どちらも中途半端な気がして、お子様が自分をせめてしまう
- 発表会やコンクールの時期が、大事なテストと重なる
こうしたことが続くと、歌が楽しい時間ではなく、負担に感じられてしまうこともあります。お子様のようすを見ながら、ときどき立ち止まって考えてみてください。
中学受験と歌を両立するときの工夫
レッスンの回数や時間を、先生と相談する
今までどおりの回数で通うのがむずかしいときは、回数をへらしたり、レッスンの時間を短くしたりできるか、教室に相談してみてください。教室によって、できることはちがいます。
受験のことを先生に伝えておくと、レッスンの内容や、発表会への出方なども、いっしょに考えてもらいやすくなります。
家での練習は「歌いたいときに歌う」に
受験の時期は、家での練習を「毎日しなければ」と考えると、お子様もお父様・お母様もつらくなってしまいます。
勉強の合間に好きな歌を口ずさむ、おふろで歌う、など、お子様が歌いたいときに歌うくらいの、ゆるい形にしてみるのもひとつの方法です。
予定を、目に見える形にする
塾、学校、歌のレッスン、宿題など、予定をカレンダーに書き出してみると、どこがつまっているかが見えやすくなります。
お子様といっしょに予定を見ながら、「この週はレッスンをお休みにしようか」などと話し合えると、お子様も納得しやすくなります。習い事のスケジュールの考え方は、こちらの記事にもまとめています。歌とほかの習い事のかけもち。小学生が無理なくつづけるスケジュールの考え方
発表会やコンクールは、出るかどうかをえらぶ
受験の時期に、発表会やコンクールの予定がある場合は、出るかどうかを、お子様と先生と相談して決めてください。出ることが、お子様の楽しみや目標になることもあれば、負担になることもあります。
のどと体の調子に気をつける
勉強でつかれていたり、ねる時間がへっていたりすると、声が出にくく感じることもあります。のどの痛みやかすれが続くときは、むりに歌わず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。体調がよくない日は、レッスンをお休みすることも考えてみてください。
お父様・お母様も、むりをしない
受験と習い事の送りむかえや予定の調整で、お父様・お母様がつかれてしまうこともあります。家族みんながむりなくすごせるかどうかも、両立を考えるときの大切なものさしです。お父様・お母様がほっとできる時間も、大切にしてください。
休むという考え方
「お休み」ができるか、教室にたしかめる
やめるのではなく、しばらくお休みするという形をとれる教室もあります。お休みのあいだの月謝や、もどるときの手続きなどは、教室によってちがいます。前もってたずねておくと安心です。
レッスンをお休みするときの連絡のしかたは、こちらの記事にまとめています。歌のレッスンを休むとき。習い事を休む連絡の例文と、振替のたしかめ方
休むことを、お子様にどう伝えるか
お休みを決めるときは、「歌をやめるんじゃなくて、少しのあいだお休みするだけだよ」と、お子様に伝えてあげてください。また歌える場所があると思えるだけで、お子様の気持ちが楽になることもあります。
お休みのあいだの歌
レッスンを休んでいるあいだも、歌うことまでやめなくてかまいません。好きな歌を聞く、家で歌う、など、お子様が歌とつながっていられる形を、むりのないはんいで残しておけるとよいですね。
やめるという考え方
やめるのは、まけではない
受験に向けて、歌の習い事をやめると決めるご家庭もあります。それは、お子様がこれまでがんばってきたことを、むだにすることではありません。
歌のレッスンで身につけたこと、人前で歌った経験は、やめたあとも、お子様の中に残っていきます。
お子様の気持ちと、親の考えを分けて考える
「やめたい」と言っているのはお子様なのか、「やめさせたい」と思っているのはお父様・お母様なのか。いちど分けて考えてみると、話し合いがしやすくなります。
お子様から「やめたい」と言われたときの向き合い方は、こちらの記事も参考になります。「歌をやめたい」と言われたら。すぐに答えを出さない、親の向き合い方
先生への伝え方
やめると決めたら、なるべく早めに、先生に伝えてください。受験のためであることを伝え、これまでのお礼のことばをそえると、先生も気持ちよく送り出してくださることがあります。教室をやめるときの伝え方は、こちらの記事にまとめています。歌の教室をやめたい・かえたいと思ったとき。考えることと、先生への伝え方
受験のあと、歌にもどるとき
受験がおわったあと、「また歌いたい」と思うお子様もいます。前の教室にもどる、新しい教室をさがす、合唱部に入るなど、もどり方はいろいろです。
しばらく歌っていなかったときは、声が思うように出ないと感じることもあるかもしれません。あせらず、先生と相談しながら、少しずつ声を出していけば大丈夫です。新しい教室をさがすときは、こちらのページも使ってみてください。歌の教室さがし
まとめ
- 中学受験と歌の習い事の両立に、決まった答えはない
- お子様の気持ちをまんなかにおき、時間をおいて何回か聞いてみる
- つづけると気持ちの切りかえになることもあるが、つかれやねる時間には気をつける
- 両立するときは、レッスンの回数や時間を教室と相談し、家での練習はゆるい形に
- お休みができるか教室にたしかめ、お子様には「お休みするだけ」と伝える
- やめるのは、まけではない。決めたら早めに、お礼をそえて先生に伝える
- 受験のあとに歌へもどる道も、いろいろある
受験という大きな目標に向かうお子様にとって、歌がどんな形でそばにあるのがよいか、ご家族でゆっくり話し合ってみてください。受験がひと段落して、また歌の目標がほしくなったときには、こんな場もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ