歌の教室をやめたい・かえたいと思ったとき。考えることと、先生への伝え方
「最近、レッスンに行くのが楽しくなさそう」 「先生とあまり合わない気がする。でも、やめると言い出しにくい」
歌の教室に通っていると、こんなふうに感じる日があるかもしれません。お子様が通っている場合も、大人の方がご自身で通っている場合も、「やめたい」「かえたい」という気持ちは、だれにでも起こりうることです。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。歌の習い事は、長く続くほど、まよう時期もやってくるものだと思います。
この記事では、歌の教室をやめたい・かえたいと思ったときに、まず考えておきたいことと、先生へのやさしい伝え方をまとめました。あわてて決めずに、気持ちを少しずつ整理していきましょう。
まずは「なぜそう思うのか」を書き出してみる
気持ちの理由は、ひとつとはかぎらない
「やめたい」という気持ちには、いろいろな理由がまざっていることが多いです。思いつくまま、紙やスマホのメモに書き出してみましょう。
- 先生の教え方や、話し方が合わない気がする
- レッスンの内容が、自分(お子様)の目標とずれてきた
- 通う時間や曜日が、生活に合わなくなった
- 費用の面で、続けるのがむずかしくなった
- 上達している感じがしなくて、気持ちが下がっている
- ほかにやりたいことができた
書き出してみると、「教室をかえれば解決すること」と「どこに通っても起こること」が見えてきます。
「歌がいやになった」のか「教室が合わない」のか
いちばん大切なのは、歌そのものがいやになったのか、それとも今の教室が合わないのかを分けて考えることです。
歌は好きだけれど、レッスンの時間がつらい。それなら、教室や先生、通い方をかえることで、また楽しくなるかもしれません。
一方で、歌うこと自体に気持ちがむかなくなっているなら、少しお休みしてみるのもひとつの方法です。お休みをはさんで、また歌いたくなる方も多くいます。
お子様が「やめたい」と言ったとき
まずは話を最後まで聞く
お子様が「もう行きたくない」と言ったとき、お父様・お母様は、つい「もう少しがんばろう」と言いたくなるかもしれません。でも、まずはお子様の話を、さえぎらずに最後まで聞いてあげてください。
- 「どんなところがいやなのかな」
- 「いつごろから、そう思っていたの」
- 「歌うことは、まだ好き?」
こんなふうに、責めない聞き方を心がけると、お子様も本当の気持ちを話しやすくなります。
一時的な気持ちかどうかを見る
発表会やコンクールの前、むずかしい曲に入ったときなどは、一時的に「やめたい」と言うことがあります。数日たつとけろっとしていることもあるので、少し様子を見るのもよいと思います。
ただ、何週間も続いていたり、レッスンの前に元気がなくなったりする場合は、無理に続けさせないほうがよいこともあります。練習をいやがるときの声かけは、こちらの記事にもまとめています。子どもが歌の練習をいやがるとき。お父様・お母様の声かけと、楽しくつづける工夫
のどや体の不調がかくれていないか
「歌いにくい」「声が出しづらい」という理由で、レッスンがいやになっていることもあります。のどの痛みやかすれが長く続くときは、無理をさせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
大人の方が「かえたい」と思ったとき
目標が変わっていないか見直す
はじめたころは「カラオケで気持ちよく歌いたい」だった目標が、続けるうちに「合唱に入りたい」「コンクールに出てみたい」などに変わることがあります。目標が変わると、合う教室や先生も変わってくるのは、自然なことです。
今の先生に相談できることはないか
教室をかえる前に、今の先生に相談してみると、思いのほか解決することもあります。
- 「もう少しポップスの曲を練習したい」
- 「発声だけでなく、曲の仕上げもしてほしい」
- 「レッスンの時間帯をかえられますか」
先生のほうも、生徒さんの希望がわかると、レッスンの内容を調整しやすくなります。同じ教室の中で、先生をかえられるところもあるので、聞いてみるのもよいでしょう。
やめる・かえる前に確かめておきたいこと
教室のきまりを読んでおく
やめるときや、お休みするときの手続きは、教室によってちがいます。入会のときにもらった書類や、教室のサイトを見て、確かめておきましょう。
- やめる何日前(何か月前)までに伝える必要があるか
- 書類での手続きが必要か
- お休み(休会)の制度があるか
- のこっているレッスンのふりかえはどうなるか
- 発表会などの予定に、すでに申しこんでいないか
タイミングを考える
発表会やコンクールの直前にやめると、練習してきたことを発表する場がなくなってしまうこともあります。区切りのよいところまで続けてからやめる、という考え方もあります。
もちろん、つらい気持ちが強いときは、無理に区切りを待つ必要はありません。お子様や自分の気持ちを、いちばんに考えてください。
先生へのやさしい伝え方
できれば直接、早めに伝える
やめることを先生に伝えるのは、少し気が重いものです。でも、早めに伝えておくと、先生もつぎのレッスンの準備がしやすくなります。
伝える方法は、レッスンのときに直接話す、電話やメールで連絡するなど、教室のきまりに合わせてかまいません。受付がある教室では、受付に伝えるのが決まりになっていることもあります。
伝えるときの言葉の例
理由をくわしく話しすぎなくても、だいじょうぶです。感謝の気持ちを中心に伝えると、おたがいに気持ちよく区切りをつけられます。
- 「これまで本当にありがとうございました。家の事情で、今月でレッスンを終わりにしたいと思っています」
- 「子どもがほかにやりたいことを見つけたので、いったんお休みさせていただきたいです」
- 「目標が少し変わってきたので、ちがう形のレッスンもためしてみたいと思っています。これまで教えていただいたことは、これからも大切にします」
先生への不満が理由だったとしても、それをこまかく伝える必要はありません。どうしても伝えたいことがあるときは、責める言い方ではなく「こうしてもらえるとうれしかった」という形にすると、やわらかく伝わります。
お礼の気持ちを形にするなら
最後のレッスンで、ひとことお礼を伝えるだけでも十分です。お子様が書いた短いお手紙なども、先生にとってうれしいものだと思います。先生へのお礼については、こちらの記事でもふれています。声楽の先生へのお礼はいくら?相場とわたし方を、コンクールに出てきた母が本音で書きます
つぎの教室のえらび方
「合わなかった理由」をえらぶ基準にする
最初に書き出した「やめたい理由」は、つぎの教室をえらぶときの大切なヒントになります。
- 先生の教え方が合わなかった → 体験レッスンで、説明のしかたや声かけをよく見る
- 通いにくかった → 家から近い教室や、オンラインのレッスンも考える
- 目標とずれていた → 声楽、ポップス、合唱など、ジャンルに合った教室をさがす
体験レッスンは、いくつか受けてみる
いきなり1つに決めずに、2つか3つの教室で体験レッスンを受けてみると、ちがいがわかりやすくなります。前の教室とくらべることで、自分たちに合うポイントもはっきりしてきます。
すこしお休みしてから、えらんでもいい
すぐにつぎの教室を決めなくても、だいじょうぶです。家で好きな歌を歌ったり、動画を見たりしながら、「また習いたい」という気持ちがわいてくるのを待つのもよい方法です。
「やめる」は、失敗ではない
教室をやめたり、かえたりすることに、うしろめたさを感じる方もいるかもしれません。でも、自分やお子様に合う場所をさがすことは、歌を長く楽しむための大切な一歩です。
前の教室で習ったこと、先生にもらった言葉は、教室をかえても、ちゃんと声の中にのこっています。「ここまで続けられた」ということも、ひとつの力になるはずです。
まとめ
- まずは「なぜやめたいのか」を書き出して、気持ちを整理する
- 歌がいやになったのか、教室が合わないのかを分けて考える
- お子様の「やめたい」は、責めずに最後まで話を聞く
- のどの痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談する
- やめる前に、教室のきまりや手続きを確かめておく
- 先生には早めに、感謝の気持ちを中心に伝える
- つぎの教室は、合わなかった理由をヒントにえらぶ
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