コンクール当日のトラブル。遅刻しそう・忘れ物・会場で迷ったときの落ちついた対処
「電車がおくれて、受付の時間にまにあわないかもしれない」 「会場に着いてから、楽譜を家にわすれたことに気づいた」 「大きな建物の中で、どこへ行けばいいのかわからない」
コンクールの当日は、どんなに準備をしていても、思いがけないことがおこることがあります。そんなとき、お父様・お母様があわててしまうと、そのあせりはお子様にもつたわります。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、コンクール当日に遅刻しそうなとき、忘れ物をしたとき、会場で迷ったときなど、トラブルがおきたときの落ちついた対処にしぼってまとめました。どのトラブルにも共通するのは、まず主催者や受付に連絡する、ということです。
前もって持ち物をととのえる方法は歌のコンクール当日の持ち物チェックリスト。忘れ物をしないためにに、当日のふだんの流れは歌のコンクール当日の流れ。受付から結果発表まで、はじめてでもあわてないためににまとめています。あわせて読んでみてください。
トラブルがおきたときに、まず大切にしたいこと
ひと呼吸おいて、落ちつく
何かがおきたと気づいた瞬間は、だれでも心がどきっとします。まずは、ゆっくり息をはいて、ひと呼吸おいてください。あわてて動くと、まちがった方向に行ってしまったり、さらに別の忘れ物をしてしまったりすることもあります。
主催者や受付に、早めに連絡する
トラブルのときに大切なのは、ひとりでかかえこまず、主催者や受付に早めに伝えることです。
- 遅れそうなとき
- 忘れ物に気づいたとき
- 会場の場所がわからないとき
- 出番の時間にまにあうか不安なとき
どうあつかうかは、コンクールによってきまりがちがいます。「もうだめだ」と自分で決めてしまわずに、まずは相談してみてください。早めに伝えておくことで、主催者の方も対応を考えやすくなります。
連絡先は、すぐ見られるところに
いざというときに、問い合わせ先の電話番号がわからないと、とても困ります。案内の書類やメールに書かれている連絡先を、前の日までに、スマートフォンに登録したり、紙にメモしたりしておきましょう。お父様とお母様、両方が見られるようにしておくと安心です。
コンクールに遅刻しそうなとき、どうする?
わかった時点で、すぐに連絡する
電車がおくれた、道がこんでいる、家を出るのがおそくなった。理由はいろいろですが、受付の時間にまにあわないかもしれないとわかったら、その時点で主催者や受付に連絡してください。
伝えることは、次のようなことです。
- 出場する人の名前と部門、出場番号
- 遅れそうな理由
- いまいる場所と、着けそうな時間の見こみ
- 連絡がとれる電話番号
着く時間がはっきりしないときは、「まだわからないので、わかりしだいまた連絡します」と伝えてもかまいません。
主催者の案内にしたがう
遅れたときに出番を後ろにしてもらえるかどうかは、コンクールによってちがいます。出番の順番をかえてもらえることもあれば、きまりで出場できないこともあります。
どちらになっても、主催者の判断にしたがいましょう。強くお願いしすぎたり、ほかの出場者の順番に口を出したりしないように気をつけてください。
あせって、危ないことをしない
遅れそうなときほど、走ったり、車をいそいで走らせたりしたくなります。でも、けがや事故がおきてしまっては、本番どころではありません。
お子様の手をつないで、安全に向かうことを大切にしてください。電車の中や車の中では、ゆっくり息をはいて、のどや体の力をぬいておくと、着いてからも歌に気持ちを向けやすくなります。
遅れの理由をつくらない工夫
遅れのもとになりやすいことを、前もってへらしておくこともできます。
- 前の日に、会場までの行き方と、かかる時間を調べておく
- 乗りかえのある駅や、出口の番号を確かめておく
- 時間にゆとりをもって家を出る
- 車のときは、駐車場があるかどうかを確かめておく
本番の日の朝、ゆとりをもって動くためのすごし方は、こちらの記事でまとめています。本番の日の朝のすごし方。起きてから歌うまでにできること
コンクールの忘れ物に気づいたとき
まず、何をわすれたのかを落ちついて確かめる
「楽譜がない」と思っても、ほかのかばんやポケットに入っていることもあります。まずは、持ってきた荷物を、ひとつずつ落ちついて見てみましょう。
そのうえで、わすれたものが「本番になくてはならないもの」なのか、「なくても何とかなるもの」なのかを分けて考えます。
本番に必要なものをわすれたとき
出場に必要な書類、受付で見せるもの、審査員にわたす楽譜など、コンクールで決められているものをわすれたときは、すぐに受付や主催者に相談してください。
- 何をわすれたのかを、正直に伝える
- 家族に持ってきてもらえるか、間にあいそうかを伝える
- 代わりになる方法があるかを聞いてみる
どうあつかうかは、コンクールのきまりによってちがいます。自分で判断せずに、主催者の案内にしたがいましょう。家族のだれかが家にいるときは、とりに行ってもらえるか、早めに相談しておくと動きやすくなります。
伴奏の音源をつかうコンクールで、音源をわすれたときも、まずは受付に伝えてください。
なくても何とかなるものをわすれたとき
のみもの、タオル、ハンカチ、ティッシュなどは、会場の近くのお店で買えることもあります。会場の中にお店や自動販売機があるかどうかも、見てみましょう。
本番のくつをわすれたときは、ふだんのくつでも歌えないわけではありません。衣装の一部がたりないときも、いま着ているもので出られないか、落ちついて考えてみてください。歌うことそのものは、くつや小物がなくてもできます。
お子様をせめない
お子様の持ち物をわすれてしまったとき、「どうして確かめなかったの」と言いたくなるかもしれません。でも、本番の前にしかってしまうと、お子様の気持ちがしずんで、歌にもひびいてしまうことがあります。
「だいじょうぶ、何とかなるよ」「歌うのは、あなたの声だからね」と、気持ちを歌に向けられることばをかけてあげてください。ふりかえりは、本番がおわってからで十分です。
会場で迷ってしまったとき
会場の人に、すぐ聞く
大きなホールや、いくつもの建物がある会場では、入り口や控え室の場所がわかりにくいこともあります。迷ったと思ったら、まわりを歩きまわる前に、会場のスタッフや受付の方に聞いてみてください。名札をつけている人や、案内の係の人をさがしてみましょう。
建物の入り口や、ろうかにはられている案内の紙にも、受付や控え室の場所が書かれていることがあります。
お子様とはぐれないように
迷っているときは、親もまわりを見ることに気をとられて、お子様の手をはなしてしまうことがあります。人の出入りが続く会場では、お子様と手をつないで動くようにしましょう。
もしはぐれてしまったときのために、「まいごになったら、受付の人に言おうね」「その場から動かないでね」と、前もってお子様と話しておくと安心です。
出番の時間が気になるときは
迷っているうちに出番の時間が近づいてしまったら、近くのスタッフに、出場者であることと、出番の時間を伝えてください。控え室や舞台のそでまで案内してもらえることもあります。
会場の中でおきる、そのほかのトラブル
体調が急にわるくなったとき
気持ちがわるい、おなかが痛いなど、お子様の体調が急にかわったときは、まず休ませて、受付やスタッフに伝えてください。具合が重そうなときは、出場にこだわらず、早めにお医者さんにみてもらってください。のどに痛みやかすれがあるときは、無理に歌わせないようにしましょう。痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
衣装がやぶれた・よごれたとき
ボタンがとれた、すそがほつれた、のみものをこぼしてしまった。そんなときのために、小さなさいほう道具や安全ピン、ぬれティッシュを持っておくと、その場で手当てがしやすくなります。どうしてもなおらないときは、目立たないように整えて、そのまま出られるかどうか、受付に相談してみてください。
本番の前に、お子様がなきだしてしまったとき
トラブルが重なって、お子様の気持ちがいっぱいになってしまうこともあります。人の少ない場所へうつって、だきしめたり、背中をさすったりして、気持ちが落ちつくのを待ちましょう。
緊張しているお子様へのことばかけは、こちらの記事も参考にしてください。本番で緊張する子へのことば。歌のコンクール前に親ができること
トラブルのあとに、家族でできること
がんばったことを、みとめる
トラブルがあったのに、最後まで歌えた。それだけで、お子様はとてもがんばっています。結果がどうであっても、「たいへんだったのに、よく歌えたね」と、そのがんばりをみとめてあげてください。
次のために、メモをのこす
家に帰って落ちついたら、何がおきて、どうしたらよかったかを、家族でかんたんにメモしておきましょう。
- 何をわすれたか
- どこで迷ったか
- だれに連絡したか、どんな対応だったか
次のコンクールの準備のときに、このメモを見なおすと、同じトラブルをふせぎやすくなります。
まとめ
- トラブルに気づいたら、ひと呼吸おいて落ちつく
- 遅刻しそう・忘れ物・迷ったときは、まず主催者や受付に連絡する
- どうあつかうかは、コンクールのきまりによってちがうので、主催者の案内にしたがう
- 遅れそうでも、あせって危ないことはしない
- 忘れ物は、本番に必要なものかどうかを分けて考える
- 会場で迷ったら、歩きまわる前にスタッフに聞き、お子様と手をつないで動く
- お子様をせめず、気持ちを歌に向けられることばをかける
- トラブルのあとは、がんばりをみとめ、次のためにメモをのこす
当日の移動や会場でのトラブルが心配なときは、こんな出方もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ