年中・年長さんの合唱。園でみんなで歌うときの、おうちでのサポート
「年長さんになって、園の発表会で合唱をすることになった」 「年中の合唱の練習が始まったけれど、家では歌ってくれない」 「みんなと声を合わせられているのか、気になってしまう」
年中さん・年長さんになると、園でみんなといっしょに歌う機会が出てきます。発表会や行事での合唱は、お子様にとって、お友だちと声を合わせる楽しさにふれる時間でもあります。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。
この記事では、園の合唱にしぼって、年中さん・年長さんのお子様を、おうちでどう応援したらよいかをまとめました。歌の練習そのものよりも、お子様の「みんなで歌うのが楽しい」という気持ちを大切にする考え方です。年長さんの歌の時間全体については、こちらの記事でも紹介しています。年長さんの歌の楽しみ方。5〜6歳ごろのお子様と、小学校に向けた歌の時間
園の合唱で大切にしたいこと
上手に歌うことより、みんなで歌う楽しさ
年中さん・年長さんの合唱では、音程やリズムをきっちり合わせることよりも、みんなで声を出す楽しさを感じることが大切にされることもあります。園の先生も、お子様のようすを見ながら、楽しく歌えるように工夫してくださっています。
おうちでは、「上手に歌えたか」より、「楽しく歌えたか」に目を向けてあげてください。
育ち方は、一人一人ちがう
みんなと声を合わせることが、すぐにできるお子様もいれば、ゆっくりなお子様もいます。大きな声で歌うのが好きなお子様もいれば、小さな声で歌うのが落ちつくお子様もいます。
どれも、そのお子様らしさです。ほかのお子様とくらべず、その子のペースを見守ってあげてください。
先生の方針を知っておく
園によって、合唱への取り組み方はちがいます。発表会に向けてしっかり練習する園もあれば、ふだんの歌の時間の楽しさを、そのまま発表する園もあります。おたよりや連絡帳、保護者会などで、園の考え方を知っておくと、おうちでのかかわり方も考えやすくなります。
おうちでできるサポート
園で歌っている歌の話を聞く
「今日は、どんな歌を歌ったの?」と、お子様に聞いてみてください。歌ってくれなくても、「みんなで手をつないだ」「先生がピアノをひいた」など、お話の中から、園での合唱のようすがわかることもあります。
お子様が話してくれたら、「楽しそうだね」「聞かせてくれてうれしいな」と、気持ちを受けとめてあげましょう。
歌ってくれたら、まずは聞き役に
お子様が家で歌いはじめたら、手を止めて、聞いてあげてください。音がずれていたり、ことばがちがっていたりしても、その場で直そうとしなくて大丈夫です。
「最後まで歌えたね」「元気な声だね」と、歌ってくれたことそのものを、よろこんであげましょう。
いっしょに歌うのもよい
お子様が楽しそうなら、お父様・お母様もいっしょに歌ってみてください。おうちの方が楽しそうに歌う姿は、お子様にとって「歌うのは楽しいこと」と感じるきっかけになることもあります。
ただ、園で教わっている歌い方と、おうちの方の歌い方がちがうと、お子様がとまどうこともあります。お子様が歌うのを、そっと支えるくらいの気持ちで、いっしょに楽しんでみてください。
歌詞のおぼえ方をむりにすすめない
発表会が近づくと、歌詞をおぼえられているか心配になるかもしれません。でも、おうちで歌詞をくりかえし言わせるような練習は、お子様にとってつらく感じることもあります。
歌詞は、園でみんなと歌ううちに、自然と身についていくこともあります。おうちでは、お子様が歌いたいときに歌える空気をつくっておくくらいで、じゅうぶんです。
みんなで声を合わせる感覚を育てるあそび
園の合唱にそなえて、特別な練習をする必要はありません。ここでは、ふだんの生活の中で、楽しみながらできるあそびを紹介します。
声のまねっこあそび
お父様・お母様が「あー」と短く声を出したら、お子様が同じように声を出す、というあそびです。高い声、低い声、大きい声、小さい声など、いろいろな声でためしてみましょう。人の声をよく聞いて合わせる感覚に、楽しくふれることができます。声で遊ぶアイデアは、こちらの記事でも紹介しています。声で音あそび。高い声・低い声・大きい声・小さい声で、幼児と楽しむ工夫
手びょうしでリズムあそび
お子様の好きな歌に合わせて、いっしょに手をたたいてみましょう。だれかと同じタイミングで手をたたく体験は、みんなで声をそろえる感覚にもつながることがあります。
家族でかわりばんこに歌う
家族でかわりばんこに、短いところを歌いつないでいくあそびもあります。自分の番を待つ、ほかの人の声を聞く、という体験は、合唱でお友だちの声を聞くことにもつながります。
歌をいやがるとき、元気がないとき
理由を、そっと聞いてみる
「園で歌うのがいや」「発表会に出たくない」と言うこともあるかもしれません。そんなときは、まずお子様の気持ちを受けとめてあげてください。
- 大勢の前で歌うのがはずかしい
- 歌詞をおぼえられなくて不安
- お友だちとのことで、気になることがある
- つかれていて、気持ちがのらない
理由はさまざまです。むりに聞き出そうとせず、お子様が話したくなったときに、聞いてあげられるようにしておきましょう。
園の先生と話してみる
おうちでのようすが気になるときは、園の先生に相談してみてください。園でのようすを教えてもらえたり、先生のほうでも気にかけてもらえたりすることがあります。
歌わないことを、せめない
本番で口が動いていなくても、みんなといっしょにステージに立てたことは、お子様にとって大切な経験です。「歌わなかった」ことより、「みんなといっしょにいられた」ことを、認めてあげてください。
のどと体調への気づかい
大きな声を出しすぎていないか
張り切るあまり、どなるような声で歌ってしまうお子様もいます。のどがかすれていたら、「やさしい声で歌ってみようか」と声をかけてあげましょう。のどの痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
本番の前は、早めに休む
発表会の前は、お子様もいつもとちがう気持ちになりやすい時期です。ふだんより早めにねるなど、体調をととのえて当日をむかえられるようにしましょう。
本番の日と、そのあとに
当日は、笑顔で送り出す
本番の朝は、「がんばってね」よりも、「楽しんできてね」「見ているね」と声をかけてみてください。お子様の気持ちが、少し軽くなることもあります。
見に行けるときは、あたたかく見守る
客席からは、お子様の顔を見つけて、にこっと笑ってあげましょう。ステージの上のお子様にとって、おうちの方の笑顔は、大きな安心になることがあります。
終わったら、気持ちを聞いてあげる
本番が終わったら、「どうだった?」と聞いてみてください。お子様が話してくれたことを、「そうだったんだね」と受けとめ、「みんなの声がきれいだったよ」「がんばったね」と伝えてあげましょう。うまくいったかどうかより、お子様が感じたことを大切にしてあげてください。
お父様・お母様の気持ちも大切に
心配になるのは、自然なこと
「うちの子はちゃんと歌えているのかな」「みんなについていけているかな」と心配になるのは、お子様のことを大切に思っているからこそです。その気持ちは、自然なものです。
期待をかけすぎない
ただ、おうちの方の心配や期待が強すぎると、お子様にも伝わってしまうことがあります。園の合唱は、お子様がみんなと過ごす中での、楽しい経験の一つです。「どんなようすでもいいよ」という気持ちで、おおらかに見守ってあげてください。
先生におまかせする部分をもつ
歌い方や並び方などは、園の先生が考えてくださっています。おうちでは、お子様の話を聞いたり、いっしょに歌を楽しんだりする役に回ると、お父様・お母様の気持ちも少し楽になることがあります。
まとめ
- 年中さん・年長さんの合唱では、上手さよりも、みんなで歌う楽しさを大切に
- 育ち方は一人一人ちがうので、ほかのお子様とくらべない
- 園の先生の方針を知っておくと、おうちでのかかわり方を考えやすい
- おうちでは、聞き役になり、歌ってくれたことをよろこぶ
- まねっこあそびや手びょうしで、楽しく声を合わせる感覚にふれる
- 歌をいやがるときは、気持ちを受けとめ、園の先生とも話してみる
- のどのかすれや痛みが続くときは、お医者さんに相談する
園の合唱をきっかけに、お子様が「歌うのって楽しい」と感じてくれたら、それはとてもすてきなことです。おうちでも歌を楽しむ目標の一つとして、こんな場もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ