心のこと・声かけ

年長さんの歌の楽しみ方。5〜6歳ごろのお子様と、小学校に向けた歌の時間

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「年長さんになって、歌うことにますます夢中になっている」 「年長さんから、歌の習い事をはじめてもいいのかな」 「年長さんでも、歌のコンクールに出られるの?」

年長さんは、園の中でお兄さん・お姉さんになる時期です。下のクラスのお子様に歌を聞かせたり、みんなをリードして歌ったりする場面もあるかもしれません。そして、そのさきには小学校が待っています。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。

この記事では、年長さん(5〜6歳ごろ)のお子様と、歌を楽しむための関わり方をまとめました。春から冬までの歌の楽しみ方、小学校に向けておうちでできること、歌の習い事やコンクールを考えるときのポイントをお伝えします。

はじめにお伝えしたいのは、歌い方や声のようすは、お子様によってちがう、ということです。年長さんだからここまでできるはず、と決める必要はありません。お子様のペースを大切にしながら、読みすすめてみてください。

年長さんの歌は、「自分で考えて歌う」楽しさも

「どう歌いたい?」と聞いてみる

年長さんのころは、歌について自分の思いを話してくれるお子様もいます。「ここはやさしく歌いたい」「ここは元気に歌いたい」と、自分なりのイメージをもっていることもあります。

そんなときは、お父様・お母様から「こう歌ったら」と教えるより、「どう歌いたい?」と聞いてみてください。

  • 「この歌は、うれしい歌かな?さみしい歌かな?」
  • 「ここは、どんな声で歌ったら合いそう?」
  • 「歌っているとき、どんな景色がうかぶ?」

お子様が考えたことを、そのまま受けとめてあげると、「自分の歌」という気持ちが育っていくことがあります。答えに正解はありません。

下のクラスのお子様に、歌をとどける

年長さんになると、園で下のクラスのお子様に歌を聞かせる機会があるかもしれません。「小さい子に聞かせるなら、どう歌う?」と話してみると、聞いてくれる人のことを考えて歌うきっかけになることがあります。

だれかのために歌う、という気持ちは、歌を楽しむうえで大切なものです。おうちでも、おじいさま・おばあさまに電話ごしに歌を聞かせるなど、歌をとどける場をつくってみるのもよいかもしれません。

春から冬まで、年長さんと楽しむ歌

年長さんのあいだには、季節ごとに歌を楽しむ場面があります。古くから歌われてきた童謡・唱歌を、季節に合わせていっしょに歌ってみるのも楽しいものです。

春:新しいクラスと、春の歌

年長さんのクラスがはじまる春は、気持ちが新しくなる季節です。

  • 「春が来た」
  • 「春の小川」
  • 「チューリップ」

「春が来た」を歌いながら、おさんぽで春の花や虫を見つけてみると、歌と季節がつながります。

夏:外あそびの合間に

夏は、外であそぶ時間もふえる季節です。

  • 「うみ」
  • 「たなばたさま」
  • 「かたつむり」

暑い日に歌うときは、こまめにお水をのみ、のどがかわかないようにしてあげてください。

秋:じっくり歌を味わう

秋は、しっとりとした歌をじっくり味わえる季節です。

  • 「赤とんぼ」
  • 「もみじ」
  • 「虫のこえ」

「赤とんぼ」の歌詞には、むかしのことばが出てきます。お子様にわかりにくいところは、意味をかんたんに伝えてあげると、歌の場面を思いうかべやすくなります。むかしのことばの伝え方は、こちらの記事でも紹介しています。童謡の昔のことばを子どもに伝える。意味のしらべ方と、気持ちのこめ方

冬:家族で歌う時間を

冬は、家の中ですごす時間が長くなる季節です。

  • 「雪」
  • 「お正月」
  • 「たきび」

家族みんなで歌う時間をつくると、年長さんのお子様は、歌をリードする役をよろこんで引きうけてくれるかもしれません。冬の空気はかんそうしやすいので、部屋のしめりけにも気をつけてあげてください。

小学校に向けて、おうちでできる歌の時間

「歌が好き」という気持ちを、そのまま持っていく

小学校に入ると、音楽の授業で歌を歌う時間があります。何を大切にしたいかはご家庭によってちがいますが、「歌うのが好き」という気持ちを持って入学できることは、お子様にとって心強いことかもしれません。

年長さんのあいだは、小学校の準備として歌を「練習」するより、歌を楽しむ時間を大切にしてあげてください。

人の歌を聞く時間をもつ

小学校では、みんなでいっしょに歌う場面がふえることがあります。そのとき、まわりの声を聞きながら歌うことも、歌の楽しさのひとつです。

  • 家族でかわりばんこに歌い、聞く役もやってみる
  • お父様・お母様が歌うのを、さいごまで聞いてもらう
  • 歌のあとに「どこがよかった?」とおたがいに話す

人の歌を聞いて、よいところを見つける体験は、歌だけでなく、お友だちとの関わりの中でも生きてくることがあります。

文字と歌を、無理なくつなげる

年長さんのころには、ひらがなに興味をもつお子様もいます。歌詞を大きな紙にひらがなで書いて、指でなぞりながら歌ってみるのも、ひとつの楽しみ方です。

ただし、文字への興味もお子様によってちがいます。いやがるようなら、無理にすすめる必要はありません。耳で聞いておぼえる歌も、すてきな歌の楽しみ方です。

年長さんの歌の習い事とコンクール

習い事をはじめる時期は、ご家庭しだい

年長さんから歌の習い事をはじめるお子様もいれば、小学校に入って生活がおちついてからはじめるお子様もいます。どちらがよいということはありません。

小学校に入ると、時間割や放課後のすごし方がかわることもあります。年長さんのうちにはじめる場合は、入学後もつづけられそうな曜日や時間か、教室に聞いておくと安心です。子どもの声楽教室のえらび方は、こちらの記事にまとめています。子どもの声楽教室のえらび方。先生えらびで後悔しないための7つのポイント

近くの教室をさがしたいときは、こちらから見ることができます。歌の教室さがし

年長さんがコンクールに出るとき

歌のコンクールの中には、幼児の部門がもうけられているものもあります。年長さんで、コンクールに出てみたいと考えるお子様もいるかもしれません。

コンクールに出るかどうかを考えるときは、こんなところを大切にしてください。

  • お子様自身が「出てみたい」と思っているか
  • 結果よりも、歌うこと自体を楽しめそうか
  • 会場で歌うか、動画で出るかなど、お子様に合った形をえらべるか
  • 準備のあいだ、お父様・お母様も無理なくささえられるか

童謡のコンクールについては、こちらの記事で、部門や出かたのちがいをまとめています。童謡コンクール2026-2027まとめ。子どもの部門と大人の部門

曲えらびは、お子様の声と気持ちに合わせて

コンクールや発表会で歌う曲は、お子様の声の高さや、歌いやすさに合わせてえらびたいところです。むずかしい曲に挑戦したい気持ちも大切ですが、お子様が楽しく、気持ちをこめて歌えるかどうかを見てあげてください。

先生に習っている場合は、先生と相談しながら決めると安心です。

結果よりも、がんばったことを伝える

コンクールに出たあとは、結果がどうであっても、お子様ががんばったことを伝えてあげてください。

  • 「さいごまで、心をこめて歌えたね」
  • 「ステージに立てたこと、すごいと思うよ」
  • 「また聞かせてね」

講評をもらえるコンクールなら、お子様にもわかることばで、よかったところから伝えてあげるとよいかもしれません。

のどと気持ちを大切に

年長さんのころは、元気いっぱいに歌いたい気持ちが強くなるお子様もいます。どなるような声で歌いつづけると、のどに負担がかかることがあります。声がかすれる、のどを痛がる、といったことが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。

また、発表会やコンクールがつづくと、お子様がつかれてしまうこともあります。歌をお休みしたい様子が見られたら、しばらくは歌を楽しむだけの時間にもどしてあげましょう。

まとめ

  • 年長さんの歌い方や声のようすは、お子様によってちがう
  • 「どう歌いたい?」と聞いて、お子様の思いを大切にする
  • 下のクラスのお子様や家族に、歌をとどける場をつくる
  • 春から冬まで、古くから歌われてきた童謡・唱歌を季節に合わせて楽しむ
  • 小学校に向けては、歌の練習より「歌が好き」という気持ちを大切に
  • 習い事は、入学後もつづけやすいかを考えてえらぶ
  • コンクールは、お子様の気持ちを大切にし、結果よりがんばりを伝える
  • のどと気持ちに無理をさせない

年長さんのあいだに、「歌をだれかに聞いてもらえてうれしい」と感じられたら、それは小学校に向けたすてきなおくりものになるかもしれません。目標のひとつとして、こんな場もあります。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られる歌のコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。出た方には、講評とデジタル賞状がとどきます。こどもの歌声グランプリ

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