ボイトレ教室は意味ない?効果を感じにくい理由と、見直したいこと
「ボイトレ教室に通っているけれど、あまり変わった気がしない」 「ボイトレって、意味ないのかな」
ボイトレをはじめてしばらくたつと、こんなふうに感じることがあるかもしれません。インターネットで「ボイトレ教室 意味ない」「ボイトレ 効果ない」と調べてみた方もいると思います。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。歌の練習は、すぐに目に見える形で変わるものばかりではありません。そのため、「意味がない」と感じてしまう時期があるのは、めずらしいことではないと思います。
この記事では、ボイトレ教室が意味ないと感じてしまう理由と、そう感じたときに見直したいことをまとめました。教室がよい・わるいという話ではなく、「いまの自分に合っているかどうか」を考えるためのヒントとして読んでみてください。
ボイトレ教室が「意味ない」と感じるのは、どんなとき?
よく聞くなやみ
ボイトレの効果がないと感じるときには、次のような気持ちが多いようです。
- 何か月か通っても、歌が上手くなった気がしない
- 毎回、同じような練習ばかりで、あきてしまう
- 先生の言っていることが、よくわからない
- レッスンでは歌えても、カラオケやふだんでは変わらない
- まわりの人とくらべて、自分だけ進んでいない気がする
どれも、多くの方が一度は感じることです。まずは「自分だけではない」と知っておくだけでも、少し気持ちが楽になると思います。
ボイトレの効果を感じにくい理由
声は、少しずつ変わっていくもの
声は、体を使って出すものです。体の使い方のくせは、長い時間をかけてできてきたものなので、変わるのにも時間がかかります。
毎日少しずつ変わっていても、自分ではなかなか気づきにくいものです。「何も変わっていない」と思っていても、録音を聞きくらべると、ちがいがわかることもあります。
目標が、はっきりしていない
「歌が上手くなりたい」という目標は、とてもすてきです。ただ、少し大きすぎて、何ができたら上手くなったと言えるのかが、わかりにくくなりがちです。
目標がぼんやりしていると、レッスンで何をがんばればいいのかも、見えにくくなります。その結果、「意味がない」と感じやすくなることがあります。
基礎の練習が、地味に感じる
多くの教室では、はじめのうちは、姿勢や息のつかい方、発声の練習をていねいに行います。曲をたくさん歌いたい方にとっては、少しものたりなく感じることもあると思います。
でも、この基礎の練習が、歌の土台になります。なぜその練習をするのかがわかると、地味に感じていた練習にも、取り組みやすくなります。
レッスンのとき以外に、ほとんど声を出していない
レッスンが月に数回だけで、そのあいだに声を出す時間がほとんどないと、習ったことを体が覚える前にわすれてしまうことがあります。
長い時間でなくてもかまいません。5分や10分でも、家で少し声を出す時間があると、レッスンの内容がつながりやすくなります。
先生や教室との相性
先生の教え方や話し方、レッスンの進め方には、それぞれの特ちょうがあります。どれがよい・わるいではなく、人によって合う・合わないがあるものです。
たとえば、ことばで細かく説明してくれる先生が合う方もいれば、たくさん歌いながら感覚でつかんでいくほうが合う方もいます。
「意味ない」と感じたときに、自分で見直したいこと
通いはじめたころの目的を思い出す
まずは、ボイトレをはじめたときの気持ちを思い出してみましょう。
- 高い声を楽に出したかった
- カラオケで気持ちよく歌いたかった
- 人前で歌う自信をつけたかった
- 話し声をととのえたかった
目的によって、見るべき変化もちがってきます。目的に近づいている部分がないか、ふりかえってみてください。
小さな目標に分けてみる
大きな目標とは別に、1か月から3か月くらいで、自分でたしかめられる小さな目標を立ててみましょう。
- 肩に力を入れずに、1曲歌いきる
- サビの高い音を、苦しくならずに出す
- 息つぎの場所を決めて歌う
「できた」「できなかった」がわかる目標にすると、変化を感じやすくなります。
録音で、前の自分とくらべる
はじめのころの録音がある方は、いまの声と聞きくらべてみましょう。録音がない方は、今日から月に1回くらい、同じ曲を録音しておくのがおすすめです。
人とくらべるのではなく、前の自分とくらべることが大切です。
レッスン以外の時間のすごし方
家で練習する時間があるかどうかも、見直してみましょう。レッスンで言われたことを1つだけメモして、次のレッスンまでに少しだけ取り組んでみると、レッスンの時間がより生きてきます。
先生や教室と、話してみたいこと
いまの気持ちを、正直に伝える
「効果を感じにくい」と、先生に伝えるのは、少し勇気がいるかもしれません。でも、多くの先生は、生徒さんの気持ちを知ることで、レッスンの内容を工夫してくれます。
- いまの自分は、どこができていて、どこが課題なのか
- いまやっている練習は、何のためのものか
- 次の3か月で、どんなことを目標にするとよいか
こうしたことを聞いてみると、レッスンの見え方が変わることがあります。
レッスンの内容を相談する
「もう少し曲を歌う時間がほしい」「基礎をもっとじっくりやりたい」など、希望を伝えてみるのもよいでしょう。教室によっては、目的に合わせて内容を調整してくれるところもあります。
ボイトレでどんな変化が期待できるのかについては、こちらの記事もあわせて読んでみてください。ボイトレの効果は何ヶ月で出る?変化を感じやすいところと、つづけるコツ
合う・合わないを考えるときの見方
合っているかもしれないサイン
- レッスンのあと、声を出すのが楽に感じる
- 先生の説明が、少しずつわかるようになってきた
- 質問しやすいふんいきがある
- 小さな変化でも、先生が気づいて伝えてくれる
- 「また行きたい」と思える
見直してもよいかもしれないサイン
- 自分の目的と、レッスンの内容が大きくちがう
- 質問や相談をしても、なかなか話がかみ合わない
- レッスンのたびに、のどが痛くなる
- 通うこと自体が、つらく感じている
ただし、これらはあくまで目安です。ひとつ当てはまるからといって、すぐに教室が合っていないとは限りません。まずは先生と話してみて、それでも気持ちが変わらないときに、考えてみるとよいと思います。
教室に通うよさを、あらためて考える
自分では気づきにくいことを教えてもらえる
自分の声は、自分ではなかなか正しく聞くことができません。肩に力が入っている、口のあけ方がせまいなど、自分では気づきにくいくせを、外から見て伝えてもらえるのは、教室ならではのよさです。
練習のペースができる
レッスンの日が決まっていると、「次までに、ここを練習しておこう」と、自然に練習のペースができます。ひとりで練習していると、いそがしさにまぎれて、つい間があいてしまうこともあります。
歌える場所と時間がある
自宅では大きな声を出しにくい方にとって、思いきり声を出せる時間と場所があることも、大切なポイントです。こうしたよさを感じられているなら、効果がないと感じる時期があっても、続けてみる価値はあると思います。
続けるか、見直すかを考えるときに
すぐに決めなくてもだいじょうぶ
「意味ない」と感じたその日に、やめるかどうかを決めなくてもかまいません。1か月ほど、目標や練習のしかたを見直してから、もう一度考えてみるのもひとつの方法です。
先生や教室をかえるという考え方
同じ教室の中で先生をかえられることもあります。また、ちがう教室の体験レッスンを受けてみると、いまの教室のよさに気づくこともあれば、自分に合うやり方が見つかることもあります。教室をやめたい・かえたいと感じたときの考え方は、こちらの記事にもまとめています。歌の教室をやめたい・かえたいと思ったとき。考えることと、先生への伝え方
レッスンの形をかえてみる
通うのがむずかしくなっている方は、オンラインのレッスンにかえてみる、回数を見直してみるなど、形をかえて続けるという道もあります。どんな形があるかは、教室によってちがいます。
のどの痛みがあるときは
レッスンのあとに、のどの痛みやかすれが何日も続くときは、むりをせず声を休めてください。それでもよくならないときは、耳鼻科などのお医者さんに相談しましょう。先生にも、正直に伝えておくと安心です。
まとめ
- ボイトレ教室が意味ないと感じる時期は、多くの方にあること
- 声は少しずつ変わるので、自分では変化に気づきにくい
- 目標を小さく分けて、録音で前の自分とくらべる
- レッスン以外にも、短い時間で声を出すと、内容がつながりやすい
- 気持ちを先生に伝えて、練習の目的や内容を相談してみる
- 教室は、よい・わるいではなく、合う・合わないで考える
- 見直すときは、すぐに決めず、体験レッスンなども使ってゆっくり考える
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