ボイトレの効果は何ヶ月で出る?変化を感じやすいところと、つづけるコツ
「ボイトレをはじめたけれど、効果は何ヶ月くらいで出るのかな」 「通っているのに、なかなか変わった気がしない。いつから効果を感じられるの?」
ボイトレをはじめると、こんなふうに思うことがあると思います。お金も時間もつかうので、「ちゃんと意味があるのかな」と気になるのは、とても自然なことです。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。歌の声は、ある日とつぜん変わるというより、少しずつ、気づかないうちに変わっていくものだと感じています。
この記事では、ボイトレの効果は何ヶ月で出るのか、効果の期間はどのくらい見ておけばいいのか、いつから変化を感じやすいのかを、やさしくまとめました。大人の方にも、お子様の習い事として考えているお父様・お母様にも、読んでいただける内容です。
さきにお伝えしておきたいのは、「何ヶ月で必ず効果が出る」とは言えない、ということです。声や体、練習のしかた、目標は、人によってちがいます。そのうえで、変化に気づきやすくなるための考え方を、いっしょに見ていきましょう。
ボイトレの効果は何ヶ月で出る?まず知っておきたいこと
効果が出るまでの期間は、人によってちがう
ボイトレの効果が出るまでの期間は、つぎのようなことで大きく変わります。
- レッスンに通う回数
- 家で練習する時間
- はじめたときの声の状態
- めざしている目標の高さ
- 先生との相性や、レッスンの内容
たとえば、「肩の力をぬいて歌えるようになりたい」という目標と、「高い声を、らくに長くのばしたい」という目標では、かかる期間がちがいます。同じ教室で同じように通っていても、変化を感じる時期は、一人ひとりちがいます。
「効果」には、いろいろな形がある
ボイトレの効果というと、「歌が上手になる」ことを思いうかべる方が多いと思います。でも、効果はそれだけではありません。
- 歌ったあと、のどがつかれにくくなった
- 息が前より長くつづくようになった
- 声が、前より通るようになった
- 話し声が、聞きとりやすくなったと言われた
- 人前で歌うときの、どきどきが少しへった
こうした小さな変化も、りっぱな効果です。「上手になったかどうか」だけを見ていると、せっかくの変化を見のがしてしまうことがあります。
ボイトレの効果はいつから?変化を感じやすい順番
ここでは、よくある変化の流れを、おおまかにご紹介します。あくまでめやすで、この順番どおりに進むとはかぎりません。
はじめのころ:体と息のつかい方に気づく
ボイトレをはじめたばかりのころは、姿勢や息のつかい方を、ていねいに練習することが多いです。
- 肩や首に力が入っていたことに気づく
- 息をすうとき、おなかのまわりが動く感じがわかる
- 口の開け方で、声がかわることを知る
この時期は、「声が変わった」というより、「自分の体のくせに気づく」時期です。地味に感じるかもしれませんが、ここが声の土台になります。
少したったころ:歌いやすさが変わってくる
体のつかい方になれてくると、歌っているときの「らくさ」が変わってくることがあります。
- 1曲歌いきっても、前ほどつかれない
- 息つぎで、あわてなくなる
- 声が、前よりまっすぐ出る感じがする
自分ではわかりにくくても、先生から「前より力がぬけてきましたね」と言われることもあります。
しばらくつづけたころ:声の音色やひびきが変わる
さらにつづけていくと、声のひびき方や、音の高さのはば(音域)に変化を感じる方もいます。
- 高い声や低い声が、前より出しやすくなる
- 声が、うしろの席まで届くようになる
- 曲の気持ちを、声で表しやすくなる
このあたりの変化は、時間がかかることが多いです。あせらず、少しずつ積みかさねていきましょう。
ボイトレの効果の期間を、自分でたしかめる方法
録音して、聞きくらべる
効果を感じにくいときは、録音がとても役に立ちます。はじめのころの歌と、いまの歌を聞きくらべると、自分では気づかなかった変化がわかることがあります。
- 同じ曲を、同じ場所で録音する
- 日づけを書いて、のこしておく
- 1か月ごとなど、決まった間かくで録音する
録音や記録のつけ方は、こちらの記事にもまとめています。歌の上達を記録しよう|録音・録画・練習ノートのつけ方と、成長の見つけ方
「できたこと」をメモする
レッスンのあとに、できるようになったことを1行だけ書いておくのもおすすめです。
- 「今日は、さいごまで肩が上がらなかった」
- 「サビの高い音が、前よりらくだった」
- 「息つぎの場所を決めて歌えた」
小さな「できた」を見える形にしておくと、効果を感じにくい時期にも、自分をはげます材料になります。
先生に聞いてみる
「わたしの声は、はじめたころとくらべて、どう変わりましたか」と、先生に聞いてみるのもよい方法です。先生は、毎回の声を聞いているので、自分では気づかない変化を教えてくれることが多いです。
効果を感じにくいときに見直したいこと
目標が大きすぎないか
「半年で、プロのように歌いたい」など、大きな目標だけを見ていると、いつまでも「まだできていない」と感じてしまいます。大きな目標はそのままにして、1か月ごとの小さな目標を立ててみましょう。
練習のしかたが合っているか
家で長い時間練習しても、いつも同じ歌い方をくりかえしていると、変化を感じにくいことがあります。
- 先生に言われたことを、1つだけ意識して歌う
- 短い時間でも、毎日に近い形でつづける
- 大きな声を出しつづけず、ハミングや息の練習もとり入れる
レッスンの内容や、先生との相性
しばらく通っても、何を練習しているのかよくわからないときは、先生に「いまの練習は、何のためですか」と聞いてみてください。それでも合わないと感じるときは、教室や先生をかえることを考えてもよいと思います。
のどがつかれていないか
がんばりすぎて、のどがつかれていると、声はかえって出にくくなります。レッスンや練習のあとに、のどの痛みやかすれが何日もつづくときは、むりをせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
お子様のボイトレの効果について
お子様の場合は、体の成長といっしょに声も変わっていきます。大人と同じものさしで「何ヶ月で効果が出たか」を見るのは、むずかしいところがあります。
- 歌うことを、前より楽しんでいるか
- 口を大きく開けて、ことばをはっきり歌えているか
- 人前で歌うことに、少しずつなれてきたか
こうしたところに目をむけてあげると、お子様もうれしい気持ちで続けやすくなります。お父様・お母様が「前より声がよく出ているね」と声をかけてあげるだけでも、大きなはげみになります。
小さいお子様は、のどがまだやわらかいので、大きな声や高い声を、むりに出させないようにしましょう。
ボイトレをつづけるコツ
「少しだけ」を毎日に近い形で
効果を感じるためには、つづけることがいちばん大切です。毎日長い時間練習しなくても、5分から10分くらいの練習を、できる日につづけるほうが、体にしみこみやすいといわれています。
楽しめる曲を1つ持つ
練習曲だけでなく、自分が好きな曲を1つ決めておくと、練習が楽しくなります。好きな曲は、変化にも気づきやすいものです。
発表の場をつくる
だれかに聞いてもらう場があると、目標がはっきりします。家族に聞いてもらう、動画にとってみる、発表会やコンクールに出てみるなど、できる形でためしてみましょう。
休んでも、やめなくていい
いそがしくて練習できない時期があっても、だいじょうぶです。少し休んでから、また再開すればよいのです。「つづけられなかった」と自分をせめずに、気持ちよく戻ってこられる形をつくっておきましょう。
まとめ
- ボイトレの効果が何ヶ月で出るかは、人によってちがい、「必ず何ヶ月」とは言えない
- 効果は「上手になる」だけでなく、つかれにくさや息の長さなど、いろいろな形がある
- はじめは体のくせに気づく時期、そのあと歌いやすさ、ひびきの変化と進むことが多い
- 録音やメモ、先生への質問で、効果を自分でたしかめられる
- 効果を感じにくいときは、目標・練習のしかた・先生との相性・のどの状態を見直す
- のどの痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談する
ボイトレの効果を感じるには、自分に合った先生と、つづけやすい教室をえらぶことも大切です。教室をさがすときは、こちらのページもつかってみてください。歌の教室さがし練習の成果をだれかに聞いてもらいたくなったら、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、いまの自分の声のよいところを知るきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ