歌のプレゼントを誕生日や記念日に。歌を贈るときのアイデアと準備
「誕生日に、物ではなく、歌をプレゼントしてみたい」 「記念日に、家族へ歌を贈りたいけれど、どんなふうにしたらいいのかな」
歌のプレゼントは、気持ちをまっすぐに伝えられる、すてきな贈り物です。上手かどうかより、「自分のために歌ってくれた」ということが、心にのこります。
わたしは、息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。歌は、人に聞いてもらうことで、よろこびが大きくなるものだと思っています。コンクールのような場でなくても、大切な人に歌を贈ることは、歌のいちばん身近な楽しみ方のひとつです。
この記事では、誕生日や記念日に歌をプレゼントするときのアイデアと、曲えらびの考え方、練習や録音の準備、当日の進め方をまとめました。お子様からお父様・お母様へ、お孫様からおじいさま・おばあさまへ、大人どうしで、などいろいろな場面でつかえるように書いています。
歌を贈るって、どんなよさがあるの?
気持ちが、ことばより伝わりやすい
「おめでとう」「ありがとう」ということばは、面と向かうと、少してれくさいものです。歌にのせると、ふだんは言いにくい気持ちも、自然に伝えやすくなります。
のこしておける
動画や音声にして贈れば、あとから何度でも聞いてもらえます。年月がたってから見かえすと、そのころの声や表情がよみがえり、家族の思い出の記録にもなります。
お金をかけなくてもできる
歌のプレゼントは、特別な道具がなくても、気持ちと少しの準備があればできます。もちろん、花やカードといっしょに贈るのもすてきです。
歌を贈る5つのアイデア
1 その場で、目の前で歌う
いちばんシンプルなのは、お祝いの席で、相手の前で歌うことです。ケーキを出す前や、食事のおわりなど、みんなが落ち着いたタイミングがおすすめです。
- 1曲を短めに歌う
- 歌う前に、ひとことだけ気持ちを伝える
- 歌いおわったら、カードや花をわたす
2 動画にして贈る
遠くに住んでいる家族や、なかなか会えない人には、動画にして贈る方法があります。メッセージアプリで送るほか、記念日の当日にいっしょに見るのもよいですね。
動画をきれいにとるコツは、こちらの記事にまとめています。歌の動画をきれいにとるコツ。スマホ・マイク・部屋の音と、安心して公開するための注意点
3 音声だけで贈る
顔を出すのがはずかしい方は、音声だけでもじゅうぶん気持ちが伝わります。歌のあとに、短いメッセージを入れておくと、聞く人にとって、もっと特別なものになります。
4 家族やなかまで、いっしょに歌う
ひとりで歌うのが不安なら、家族や友だちといっしょに歌うのもおすすめです。兄弟でパートを分けたり、さいごのところだけみんなで声を合わせたりすると、もり上がります。お孫様といっしょに歌うときのコツは、こちらの記事も参考になります。孫といっしょに歌う。シニアと子どもの歌の時間
5 相手もいっしょに歌える形にする
さいごのくりかえしのところで、主役の方にも、いっしょに歌ってもらう形もあります。聞くだけでなく、いっしょに歌うことで、楽しい時間を分かち合えます。
曲えらびの考え方
相手の好きな歌、思い出の歌
いちばんよろこばれやすいのは、相手が好きな歌や、ふたりの思い出の歌です。若いころによく聞いていた歌、家族で旅行したときに車で流れていた歌など、思い出とむすびついた曲は、心に残りやすくなります。
自分が歌いやすい高さか
どんなにすてきな曲でも、高すぎたり、低すぎたりすると、歌うことにいっぱいになってしまいます。
- 声がらくに出る高さか
- 息つぎができる場所が、ちゃんとあるか
- ことばが速すぎないか
キー(高さ)をかえられる伴奏や音源をつかうと、自分の声に合わせやすくなります。
長さは、短めがちょうどいい
プレゼントの歌は、長すぎないほうが、聞く人も楽しみやすいです。1番だけにする、さいごのサビだけにするなど、短くまとめても気持ちはしっかり伝わります。
歌詞の内容を、たしかめておく
明るい曲に思えても、歌詞をよく読むと、お別れの内容だったということもあります。お祝いの場では、歌詞の意味をいちど読んでおくと安心です。
替え歌やオリジナルの歌詞
知っている曲に、相手の名前や思い出を入れた替え歌にするのも、楽しいアイデアです。ただ、動画をSNSなどに広くのせる場合は、歌詞をかえることについて、きまりがあることもあります。家族の中で楽しむ形にしておくと安心です。
練習の進め方
1〜2週間前から、少しずつ
プレゼントの歌は、本番の1〜2週間前から練習をはじめると、気持ちにゆとりが生まれます。毎日少しずつ、1回か2回歌うくらいでじゅうぶんです。
さいしょと、さいごをていねいに
歌の出だしと、さいごの1フレーズは、聞く人の心に残りやすいところです。とちゅうで少しまちがえても、さいしょとさいごがきれいに歌えていると、全体がまとまって聞こえます。
歌詞は、見ながら歌ってもいい
緊張すると、歌詞をわすれてしまうことがあります。目の前で歌うときは、小さなカードに歌詞を書いて、手元においておいてもだいじょうぶです。大切なのは、上手に歌うことより、気持ちをこめることです。
お子様と練習するとき
お子様が歌のプレゼントをするときは、お父様・お母様がいっしょに練習してあげると安心します。
- 毎日、短い時間で楽しく練習する
- 「上手だね」「気持ちが伝わるね」と声をかける
- むりに長く練習させない
- 本番は、まちがえても笑顔でいられるように伝えておく
動画や音声にするときの準備
静かな場所をえらぶ
テレビや洗たく機の音、外の車の音などが入らない時間と場所をえらびましょう。カーテンのある部屋や、物の多い部屋のほうが、声がひびきすぎず、聞きやすくなることがあります。
明るさと、うつり方
動画でとるときは、窓のほうを向いて、顔に光が当たるようにすると、表情が明るくうつります。スマホは、手でもたずに、台などにおいて固定すると、画面がゆれません。
何回かとって、いちばんよいものを
1回でうまくとろうとしなくて、だいじょうぶです。何回かとって、いちばん気持ちがこもっているものをえらびましょう。かならずしも、まちがいのないものがいちばん、とはかぎりません。
はじめとおわりに、ひとこと
歌のはじめに「お誕生日おめでとう」、おわりに「これからもよろしくね」など、ひとことメッセージを入れると、プレゼントらしくなります。
歌といっしょに贈ると、よろこばれるもの
手書きのカードや歌詞カード
歌った曲の歌詞や、歌にこめた気持ちを、手書きのカードにしてそえると、形にのこるプレゼントになります。お子様が絵をかいたカードも、きっと大切にしてもらえます。
写真をつかったスライド
動画で贈るときは、歌のうしろに、相手との思い出の写真を少しずつ流す形もあります。むずかしい編集はしなくても、写真を何まいか見せてから歌いはじめるだけでも、気持ちが伝わりやすくなります。
小さな花やおかし
歌のあとに、小さな花やおかしをわたすと、その場がいっそうなごやかになります。歌が主役なので、大きなものでなくてもじゅうぶんです。
当日の進め方と、気をつけたいこと
場の流れをじゃましない
お祝いの席では、ほかの人の予定や、お店のきまりもあります。お店で歌いたいときは、歌ってもよいか、音を出してもよいかを、先にお店にたしかめておきましょう。
主役の方の気持ちを考える
人前で注目されるのが苦手な方もいます。サプライズにしたいときも、相手がこまらないか、少しだけ考えておくとよいですね。家族だけの場で歌う、動画で贈る、などの形をえらぶこともできます。
体調がよくないときは、むりをしない
当日、のどの調子がよくないときは、むりに歌わず、動画や音声で贈る形にかえるのもひとつの方法です。のどの痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。
まとめ
- 歌のプレゼントは、気持ちがまっすぐ伝わり、思い出としてのこせる
- その場で歌う、動画、音声、みんなで歌う、いっしょに歌ってもらう、などの形がある
- 曲は、相手の好きな歌や思い出の歌で、自分が歌いやすい高さのものを
- 長さは短めでよく、歌詞の内容もたしかめておく
- 1〜2週間前から少しずつ練習し、さいしょとさいごをていねいに
- 動画は静かで明るい場所で、何回かとって気持ちのこもったものをえらぶ
- 当日は、場の流れや主役の方の気持ち、自分の体調を大切に
歌を贈る準備をするうちに、もっと上手に歌えるようになりたいと感じたら、近くの歌の教室をさがしてみるのもよいと思います。歌の教室さがしまた、練習した歌を、家族のほかにも聞いてもらいたくなったら、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、歌のよいところを知るきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ