練習・発声のコツ

共働きでも、お子様の歌の練習時間をつくる工夫。家族の時間のやりくり

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「平日は帰りがおそくて、子供の歌の練習を見てあげられない」 「習い事の練習時間がない。どうやって時間をつくればいいの?」

共働きのおうちでは、こんななやみをかかえるお父様・お母様が多いと思います。仕事から帰ってきて、夕ごはん、おふろ、宿題、明日の準備……と、やることが次から次へと続き、気がつけばねる時間、ということもありますよね。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。

この記事では、共働きのおうちで、お子様の歌の練習時間をどうつくるかにしぼってお話しします。練習を何分すればよいか、という話ではなく、家族の時間をどうやりくりするか、という目線でまとめました。

時間がないのは、がんばっていないからではありません。少し見方をかえるだけで、思わぬところに練習の時間が見つかることがあります。

まずは、家族の1日を書き出してみる

平日の1日を、ざっくりならべる

練習時間をつくる前に、まずはいまの家族の1日を、紙に書き出してみましょう。

  • 朝おきる時間、家を出る時間
  • お子様が帰ってくる時間
  • お父様・お母様が帰ってくる時間
  • 夕ごはん、おふろ、宿題の時間
  • ねる時間

ざっくりでかまいません。書き出してみると、「この時間はけっこう空いている」「ここはいつもバタバタしている」ということが、見えてきます。

曜日ごとのちがいも見る

共働きのおうちでは、曜日によって、帰りの時間や、ほかの習い事の日がちがうことも多いと思います。曜日ごとに「練習しやすい日」と「むずかしい日」を分けておくと、むりのない計画を立てやすくなります。

ほかの習い事とのかけもちのスケジュールについては、こちらの記事にもまとめています。歌とほかの習い事のかけもち。小学生が無理なくつづけるスケジュールの考え方

平日の練習時間の見つけ方

「いつもしていること」にくっつける

新しく練習の時間をつくるのは、なかなかむずかしいものです。そこで、毎日かならずしていることのすぐあとに、練習をくっつけてみましょう。

  • 夕ごはんのあと、食器をかたづけるまでのあいだ
  • おふろに入る前
  • 歯みがきのあと、ねる前
  • 朝ごはんのあと、家を出る前

「おふろの前に1曲歌う」のように決めておくと、毎日の流れの中で、自然に練習しやすくなります。

朝の時間をつかう

夜は、親もお子様もつかれていて、練習に集中しにくいことがあります。おうちによっては、朝の少しの時間のほうが、練習しやすいこともあります。

ただし、朝おきてすぐは、声が出にくいこともあります。いきなり大きな声で歌うのではなく、ハミングや、やさしい声からはじめるようにしましょう。近所への音が気になるときは、声を小さめにするなどの工夫もできます。

「ながら練習」もとり入れる

声を出す練習だけが、練習ではありません。

  • 車や電車の中で、練習している曲を聞く
  • 夕ごはんのしたくをしながら、親子で曲を口ずさむ
  • おふろで、歌詞を声に出して読む

曲を聞いたり、歌詞を読んだりすることも、りっぱな練習のひとつです。

親がつきそえない日の練習

お子様だけでもできる練習を決めておく

お父様・お母様の帰りがおそい日は、お子様がひとりでもできる練習を、前もって決めておきましょう。

  • 先生のお手本や、伴奏の音源を聞く
  • 歌詞を見ながら、小さな声で歌ってみる
  • 自分の歌を、スマホやタブレットで録音する

できたことを、カレンダーに丸をつけるなどして、目で見えるようにしておくのもおすすめです。

録音をあとでいっしょに聞く

お子様が録音した歌を、親が帰ってきてから、または休みの日に、いっしょに聞いてみましょう。その場にいられなくても、「聞いたよ」「ここ、きれいに声が出ていたね」と伝えるだけで、お子様は見てもらえていると感じられます。

祖父母や学童の時間をたよる

おじいちゃん・おばあちゃんがお子様を見てくれる日があれば、「今日は1回だけ歌を聞いてあげてね」とおねがいしてみるのもひとつの方法です。歌を聞いてもらえるだけで、お子様にとってはうれしい時間になります。

夫婦・家族での分けあい方

「練習の係」を決めておく

共働きのおうちでは、お父様とお母様のどちらか一方に、練習のつきそいがかたよってしまうことがあります。

  • 月・水はお母様、火・木はお父様
  • 平日はお子様ひとりで、休みの日はお父様
  • 練習を見る人と、家事をする人を、日によって入れかえる

など、おうちに合った分け方を、家族で話しあってみましょう。

教室での様子を、家族で共有する

レッスンにつきそうのが、いつも同じ人だと、もうひとりは、先生に何を言われたのかがわからなくなりがちです。先生のことばや、つぎまでの練習のポイントを、メモやメッセージで共有しておくと、だれがつきそっても、同じ目線で練習を見られます。

きょうだいも、まきこむ

きょうだいがいるおうちでは、きょうだいに「お客さん」になってもらうのもひとつの方法です。だれかに聞いてもらえると、お子様も歌いやすくなります。

休みの日のつかい方

休みの日に、少しだけ長めの時間をとる

平日はみじかい練習しかできなくても、休みの日に、親子でゆっくり歌を見る時間をとってみましょう。

  • 平日に録音した歌を、いっしょに聞く
  • 先生に言われたところを、ていねいに練習する
  • つぎの1週間の練習を、いっしょに決める

休みの日にもつめこみすぎない

ただし、休みの日に練習をつめこみすぎると、お子様も親もつかれてしまいます。家族で出かけたり、ゆっくり休んだりする時間も大切です。歌を楽しむ気持ちが、練習を続ける力になります。

家での練習の時間の目安については、こちらの記事も参考にしてみてください。歌の習い事、家での練習は何分がいい?時間の目安と、むりなくつづけるコツ

レッスンの通い方も見直してみる

通いやすい時間や曜日に

教室への送りむかえが大変なときは、レッスンの曜日や時間を、通いやすいものにかえられないか、先生に相談してみましょう。教室によってちがいますが、相談にのってもらえることもあります。

オンラインのレッスンも考えてみる

移動の時間がなくなるだけで、家族の時間にゆとりがうまれることがあります。家から受けられるオンラインのレッスンも、ひとつの方法です。

ただ、オンラインには、先生の声が聞きとりにくい、通信が止まることがある、など、教室とはちがうところもあります。体験レッスンを受けてみて、お子様に合うかどうかを、親子でたしかめてから決めると安心です。

練習を続けやすくする、ちょっとした工夫

練習の道具を、すぐ出せる場所に

楽譜や歌詞カード、音源を流すスマホやタブレットなど、練習につかう道具を、いつも同じ場所に置いておきましょう。さがす時間がなくなるだけで、「さあ、やろう」と思ったときに、すぐはじめられます。

練習のはじめ方を決めておく

「まずハミングを少し、それから練習の曲を1回」のように、練習のはじめ方を決めておくと、お子様もまよわずにとりかかれます。毎回同じ流れにしておくと、お父様・お母様が見ていない日も、お子様だけで進めやすくなります。

家族のカレンダーに書きこむ

練習の時間を、家族のカレンダーに書きこんでおくのもおすすめです。仕事の予定と同じように目に見える形にしておくと、「この時間は歌の時間」と、家族みんなが意識しやすくなります。

練習できなかった日のこと

できなかった日を、責めない

どんなに工夫しても、練習できない日はあります。仕事がおそくなった日、お子様がつかれている日、家族の予定が重なった日。そんな日があっても、だいじょうぶです。

「今日はできなかったね。明日またやろうね」と、さらっと切りかえることが、長く続けるコツです。

親も、自分を責めない

「もっとつきそってあげられたら」と、お父様・お母様が自分を責めてしまうこともあると思います。でも、いそがしい中で、お子様の習い事を続けさせていること自体が、大きなささえになっています。できる日に、できることをすればじゅうぶんです。

まとめ

  • まずは家族の1日と曜日ごとの予定を書き出して、空いている時間を見つける
  • 練習は、夕ごはんのあとやおふろの前など、いつもしていることにくっつける
  • 曲を聞く、歌詞を読むなどの「ながら練習」もとり入れる
  • 親がつきそえない日は、お子様ひとりでできる練習と録音を決めておく
  • 練習のつきそいは、夫婦や家族で分けあう
  • 休みの日は少し長めに見て、でもつめこみすぎない
  • できなかった日は、お子様も親も責めない

いそがしい毎日の中でも、少しずつ歌を続けていけば、お子様の声はゆっくり育っていきます。練習の成果をどこかで聞いてもらいたくなったら、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られるので、会場まで行く時間をとりにくいおうちでも出やすいと思います。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、家族で歌をふりかえるきっかけにもなります。こどもの歌声グランプリ

幼児小学生

つぎの一歩を さがす

あわせて読みたい