歌の習い事・教室えらび

定年後の趣味に歌を。60代の男性が歌を習うときの、声の出し方と仲間づくり

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「定年をむかえて時間ができたけれど、何をしようか決まっていない」 「むかしから歌は好きだったけれど、男が今から習うのは、少しはずかしい」

定年後の趣味さがしは、多くの男性にとって、思っていたより大きなテーマかもしれません。仕事中心の毎日から、ぐっと自由な時間が増えると、何から手をつけてよいか迷うこともありますよね。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。

この記事では、定年後の趣味として歌をえらぶ男性の方に向けて、生活の中での始め方、声の出し方のきほん、教室やサークルのえらび方、そして仲間づくりのコツをお話しします。60代の男性が歌を習うのは、まったくめずらしいことではありません。

歌は、道具もほとんどいらず、ひとりでも、仲間とでも楽しめる趣味です。肩の力をぬいて読んでみてください。

定年後の趣味に、歌が向いている理由

毎日の生活にリズムができる

仕事をしていたころは、決まった時間に起きて、決まった時間に出かけていた方も多いと思います。定年後は、その決まりがなくなるぶん、生活のリズムがくずれやすくなります。

週に1回の教室、月に2回のサークルなど、歌の予定が入ると、1週間の中に「出かける日」ができます。予定があることで、生活にめりはりが生まれます。

声を出す時間が増える

仕事をはなれると、人と話す時間が、ぐっとへることがあります。1日の中で、ほとんど声を出さない日がある、という方もいるかもしれません。

歌は、しっかり声を出す時間をつくってくれます。声を出すことは、気分の切りかえにもなります。

年れいを重ねてからでも、楽しめる

歌は、走ったり、重いものを持ったりする趣味とくらべると、体への負担が少なく、自分のペースで続けやすい趣味です。年れいを重ねてからでも、少しずつ楽しみを深めていけます。

新しい人とのつながりができる

職場をはなれると、人とのつながりが、家族やむかしからの友人だけになりがちです。歌の教室やサークルには、年れいも経歴もさまざまな人が集まります。仕事とは関係のない、新しいつながりをつくるきっかけになります。

定年後の生活の中での、歌の始め方

まずは「聞く」「口ずさむ」から

いきなり教室に入らなくても、だいじょうぶです。まずは、生活の中で歌にふれる時間をつくってみましょう。

  • 散歩しながら、好きな歌を口ずさむ
  • 朝の新聞を読みながら、むかし好きだった歌を聞く
  • 車の運転中に、ラジオに合わせて歌ってみる
  • おふろで、1曲だけ歌ってみる

「歌うって気持ちいいな」と感じられたら、次の一歩をふみ出しやすくなります。

歌いたい歌を、書き出してみる

若いころによく聞いた歌、仕事帰りに口ずさんでいた歌、家族とよく歌った歌など、思い出の歌を、紙に書き出してみましょう。

歌いたい歌がはっきりすると、教室えらびのときにも、先生に伝えやすくなります。演歌、歌謡曲、フォーク、合唱曲、声楽など、どんなジャンルが好きかも、考えてみてください。

1日の中に、歌の時間を決める

定年後は、時間がたっぷりあるぶん、「いつでもできる」と思って、なかなか手がつかないこともあります。

  • 朝ごはんのあとに10分
  • 夕方の散歩のあとに10分

など、1日のどこで歌うかを決めておくと、続けやすくなります。

60代の男性の、声の出し方のきほん

体をほぐしてから声を出す

声を出す前に、首や肩をゆっくり回したり、背のびをしたりして、体をほぐしましょう。体がかたいままだと、声もかたくなりやすいです。

姿勢をととのえる

  • 足を肩はばくらいにひらいて立つ
  • 背すじを、上から引っぱられるようにのばす
  • あごを少し引き、肩の力をぬく

いすにすわって歌うときも、背もたれによりかからず、背すじをのばすと、声を出しやすくなります。

話す声の高さから、はじめる

男性は、むかし歌っていた高さで歌おうとして、のどに力が入ってしまうことがあります。はじめは、ふだん話している声の高さに近い、らくな音から歌いはじめましょう。

カラオケなどで歌うときは、キーを下げてもまったく問題ありません。自分に合った高さで歌うことが、気持ちよく歌うための近道です。

口を大きめにあける

年れいを重ねると、口のまわりの動きが小さくなり、ことばがこもりやすくなることがあります。「あ・え・い・お・う」と、口を大きめに動かして発音する練習を取り入れると、ことばがはっきりしやすくなります。

男性のボイトレのきほんについては、こちらの記事でくわしくお話ししています。男性のボイトレのはじめ方。初心者が知っておきたい基本と、声のなやみ別の練習

のどに無理をさせない

長い時間、大きな声で歌い続けると、のどがつかれてしまいます。練習は短い時間からはじめて、こまめに水をのみましょう。のどの痛みや、声のかすれが何日も続くときは、無理をせず、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。

歌を習う場所のえらび方

どんな場所があるのか

定年後の男性が歌を習う場所には、いろいろな形があります。

  • ボイトレ教室:声の出し方を、ひとりひとりに合わせて習える
  • カラオケ教室:好きな歌を、楽しく上手に歌うことをめざせる
  • 声楽教室:クラシックの発声を、じっくり習える
  • 合唱団:みんなで声を合わせる楽しさを味わえる
  • 地域のサークルや講座:気軽に参加しやすい

どれがよいかは、歌いたい歌や、どんなふうに楽しみたいかによってちがいます。

個人レッスンか、グループか

人前で歌うのがはずかしいと感じる方は、まず個人レッスンで、先生と1対1で練習するのもよい方法です。仲間づくりもしたい方は、グループレッスンやサークルが向いています。

はじめは個人レッスンで声の出し方を習い、なれてきたらサークルにも参加する、というように、組み合わせて楽しむ方もいます。

見学や体験に行ってみる

  • 先生の説明がわかりやすいか
  • 自分と同じくらいの年代の人がいるか
  • 男性の生徒さんがいるか
  • 通いやすい場所と時間か

こうしたことを、見学や体験でたしかめてみましょう。料金やレッスンの回数は、教室によってちがいます。その日のうちに決めず、家に帰ってゆっくり考えてから決めても、おそくはありません。

歌で仲間をつくるコツ

「教えてもらう側」になることを楽しむ

長く仕事をしてきた男性の中には、人に教える立場にいた方も多いと思います。歌の教室では、立場や経歴は関係ありません。「わからないことは聞く」「できないことを楽しむ」という気持ちでいると、まわりの人とも打ちとけやすくなります。

あいさつと、ひとことの会話から

仲間づくりは、むずかしく考えなくてだいじょうぶです。

  • 教室に入ったら、あいさつをする
  • 「今日の歌、むずかしかったですね」など、ひとこと話しかける
  • 名前をおぼえて、よびかける

こうした小さなことの積み重ねで、少しずつ顔見知りが増えていきます。

係や役割を引き受けてみる

サークルや合唱団では、出席の確認や、楽譜をくばる係など、ちょっとした役割があることがあります。できる範囲で引き受けてみると、自然に会話が増え、仲間の輪に入りやすくなります。

ただし、むりをして引き受けすぎると、楽しさよりも負担が大きくなってしまいます。自分のペースを大切にしてください。

発表の場を目標にする

教室の発表会や、地域のイベント、オンラインのコンクールなど、発表の場を目標にすると、仲間といっしょにがんばる楽しさが生まれます。終わったあとに、おたがいの歌の感想を話す時間も、楽しいひとときになります。

歌の会やサークルの見つけ方については、こちらの記事も参考にしてください。シニアの歌の会・歌のサークルの見つけ方。見学で聞きたいことと、楽しくつづけるコツ

家族にも、歌の楽しみをわけてみる

歌をはじめたら、家族にも、その楽しさを話してみましょう。練習している歌を聞いてもらったり、お孫さんといっしょに歌ったりすると、家の中にも歌の時間が増えます。

「今日はこんな発声を習った」と話すだけでも、家族との会話のきっかけになります。

まとめ

  • 定年後の趣味として、歌は生活のリズムづくりや、声を出す時間づくりに向いている
  • まずは、散歩やおふろなど、生活の中で口ずさむことからはじめる
  • 声は、話す声に近い、らくな高さから出す。キーを下げてもよい
  • 教室やサークルは、見学や体験でたしかめてからえらぶ
  • 仲間づくりは、あいさつとひとことの会話から
  • のどの痛みやかすれが続くときは、お医者さんに相談する

定年後に歌をはじめるのに、おそすぎるということはありません。まずは、通いやすい教室やサークルをさがしてみてください。歌の教室さがし練習した歌を、だれかに聞いてもらいたくなったら、こどもの歌声グランプリもおすすめです。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、次の目標を見つけるきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ

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