習い事の先生を変えたいとき、どう伝える?気まずくならない伝え方と例文
「今の先生と、うちの子はあっていない気がする」 「でも、先生にどう言えばいいのかわからない」
声楽や歌は、先生との相性がとても大きい習い事です。先生を変えることは、けっして悪いことではありません。この記事では、気まずくならない伝え方をまとめます。
先生を変えたくなる、よくあるきっかけ
先生を変えたいと思うきっかけは、ご家庭によってさまざまです。
- レッスンのあと、お子様がいつも元気がない
- 何か月たっても、何を練習しているのかがわからない
- コンクールを目指したいのに、先生は発表会中心(またはその反対)
- 引っこしや学校の予定で、通う時間がとれなくなった
- 先生の都合で、レッスンの曜日や場所がかわった
どれも、めずらしいことではありません。「こんなことで変えていいのかな」と、ひとりでなやみすぎなくて大丈夫です。
変える前に考えたいこと
「先生」が理由か、ほかのことが理由か
- 先生の教え方や話し方があわない
- お子様の目標と、先生の得意なことがちがう
- 料金やお礼など、お金のことが合わない
- 通うのが大変になった
理由によっては、先生に相談するだけで解決することもあります。たとえば「コンクールより、楽しく歌えるようになってほしい」など、のぞむことを伝えると、先生がやり方をかえてくれることもあります。
お子様の気持ちを聞く
お子様が先生を大好きな場合もあります。親だけで決めず、「新しい先生にも会ってみる?」と聞いてみましょう。
次の先生を先にさがす
やめてからさがすと、あいだがあいてしまいます。体験レッスンをうけて、次の先生を決めてから伝えると安心です。体験レッスンで見るポイントはこちら。歌の体験レッスンで見るべき5つのこと。聞いておきたい質問リストつき
変えるかどうかの判断チェックリスト
まよったときは、次のことを親子でふりかえってみてください。あてはまるものが多いほど、変えることを前向きに考えてよいサインです。
- 先生にのぞみを伝えたが、かわらなかった
- お子様が、レッスンに行くのをいやがる日が続いている
- 「のどがいたい」「声がかすれる」と言う日がふえた
- お子様の目標と、レッスンの方向がちがう
- 親が先生に質問や相談をしにくいと感じている
とくに、のどのいたみやかすれが続く場合は、教え方だけでなく、お子様ののどの状態も心配です。一度耳鼻科でみてもらい、そのうえで先生とも相談しましょう。
伝えるタイミング
- 教室の規約で「やめるときは○か月前までに」と決まっていることが多いので、まずたしかめる
- コンクールや発表会の直前はさける(先生も準備をしてくれているので)
- 発表会やコンクールが終わったあと、学年がかわるときなど、区切りのよい時期に
伝え方のポイント
感謝をさいしょに
これまで教えてくれたことへのお礼を、まず伝えましょう。
理由は、くわしく言わなくてもいい
「先生があわない」とまっすぐ言う必要はありません。「家の事情で」「方向性を考えて」など、やわらかい表現で大丈夫です。
口頭か、ていねいなメールで
長くお世話になった先生には、できれば直接伝えるのがよいでしょう。伝えにくいときは、ていねいなメールや手紙でも大丈夫です。
そのまま使える例文
方向性をかえたいとき
「いつもていねいに見ていただき、ありがとうございます。家族で話しあい、これからは別の形で歌を続けてみることにしました。○月のレッスンで、いったん区切りとさせていただけますでしょうか。これまで本当にありがとうございました。」
通うのが大変になったとき
「いつもお世話になっております。学校や家の予定がかわり、このまま通うのがむずかしくなってしまいました。○月でレッスンを終わりにさせていただきたく、ご連絡いたしました。これまでありがとうございました。」
少しお休みしてから考えたいとき
「いつもありがとうございます。子どもと話しあい、しばらくレッスンをお休みして、これからのことを考えたいと思っております。○月からお休みをいただくことはできますでしょうか。勝手を申しますが、どうぞよろしくお願いいたします。」
短いメッセージで伝えるとき
「いつもお世話になっております。○月で、レッスンを卒業させていただきたく、ご連絡いたしました。くわしくは次のレッスンでお話しさせてください。これまでありがとうございました。」
メッセージで先に伝える場合も、さいごのレッスンで直接お礼を言えると、気持ちよく区切りがつけられます。
先生に引きとめられたら
先生から「もう少し続けてみませんか」と言われることもあります。先生がお子様を大切に思ってくれているからこその言葉なので、まずはお礼を言いましょう。
そのうえで、決めた気持ちがかわらないときは、「ありがとうございます。家族でよく考えて決めたことなので」と、おだやかにくりかえせば大丈夫です。理由をくわしく説明しようとすると、かえって話が長くなることがあります。
先生の話を聞いて、気持ちがかわった場合は、「もう一度家族で話してみます」と、その場で決めずに持ち帰りましょう。
お子様への伝え方
先生が変わることは、お子様にとっても大きなできごとです。
- 「前の先生がだめだった」という言い方はしない
- 「新しい先生とも、歌を楽しもうね」と、前向きなことばで伝える
- さいごのレッスンで、お子様からもお礼を言えるようにする
- 前の先生に教わったことは、ちゃんと力になっていると伝える
お子様が、前の先生をきらいにならずに区切りをつけられると、新しい教室にも前向きな気持ちで向かえます。
新しい先生への伝え方
新しい先生には、これまでの習い方を正直に伝えておくと、レッスンがスムーズに始まります。
- これまでの習った期間と、歌ってきた曲
- コンクールや発表会に出た経験
- これからの目標(楽しく続けたい、コンクールに出たい、など)
- 声やのどのことで、気になること
前の先生の教え方をわるく言う必要はありません。「こういうことを大切にしたいと思っています」と、これからのことを中心に話しましょう。
さけたいこと
- 何も言わずに来なくなる
- ほかの生徒さんや保護者に先に話してしまう
- 先生の教え方をせめるような言い方をする
音楽の世界はせまく、またコンクールなどで会うこともあります。気持ちよく区切りをつけておくと、おたがいに安心です。
やめるときのお礼は?
長くお世話になった先生には、さいごのレッスンで小さなお菓子やお子様の手紙をわたすご家庭もあります。必ずではありませんが、感謝の気持ちがあれば、無理のない形で。菓子折りのえらび方はこちら。習い事の先生への菓子折り。えらび方とわたし方のマナー
よくある質問
同じ教室の中で、先生だけかえてもらうことはできる?
大きな教室では、受付に相談すると、先生をかえられることがあります。その場合も、今の先生には、お礼のことばを伝えておくと安心です。
習いはじめて数か月でかえるのは、早すぎる?
期間の長さより、お子様のようすが大切です。数か月でも、お子様がつらそうなら、考えなおしてよいのです。ただ、なれるまでに時間がかかる子もいるので、先に一度、先生に相談してみるのもよいでしょう。
先生と顔を合わせるのが気まずいときは?
コンクールや発表会で、前の先生と会うこともあります。そのときは、ふつうにあいさつをすれば大丈夫です。きちんとお礼を伝えて区切りをつけていれば、おたがいに気まずくなることは少ないものです。
まとめ
- 先生を変えるのは悪いことではない
- まずは理由を整理し、相談で解決できないか考える
- チェックリストでふりかえり、次の先生を決めてから、区切りのよい時期に伝える
- 感謝をさいしょに、理由はやわらかく
- 引きとめられたら、お礼を言っておだやかに
- お子様にも新しい先生にも、前向きなことばで
お子様にあった先生に出会うことが、いちばん大切です。