聖歌隊に入りたい方へ。教会の合唱に初心者が参加するときに知っておきたいこと
「教会で歌っている聖歌隊の声がきれいで、わたしも入りたいと思った」 「教会の合唱に、初心者でも参加できるのかな」
クリスマスのころに教会の歌を聞いたり、結婚式で聖歌隊の歌声にふれたりして、こんなふうに思った方もいるかもしれません。ひびきのよい場所で、みんなで声を合わせる時間は、とても心がおちつくものです。
わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。歌にはいろいろな楽しみ方がありますが、教会の合唱は、コンクールとはまたちがう、歌う場所そのものを大切にする歌の形だと感じています。
この記事では、聖歌隊に入りたいと考えている方や、教会の合唱に初心者として参加してみたい方にむけて、どんなところなのか、どうやってさがすのか、はじめての練習で知っておきたいことをまとめました。信仰のことは、それぞれの考えを大切にしながら、歌の面を中心にお話しします。
聖歌隊とは?
教会で歌う合唱のグループ
聖歌隊は、教会でおこなわれる礼拝やミサ、行事のときに歌う合唱のグループです。教会や宗派によって、「聖歌隊」「クワイア」など、よび方がちがうこともあります。
歌うのは、聖歌や讃美歌とよばれる歌が中心です。昔から歌いつがれてきた歌も多く、日本語の歌詞のほか、ラテン語や英語などの歌詞で歌うこともあります。
合唱団とのちがい
ふつうの合唱団は、演奏会やコンクールを目標に練習することが多いです。一方、聖歌隊は、礼拝や行事の中で歌うことが中心になります。
- 歌う場所が、教会の中であることが多い
- 毎週や月に何回か、決まった日に歌うことがある
- 演奏会よりも、礼拝や行事に合わせた歌が多い
- 拍手をもらうためではなく、その場をととのえるために歌う、と考えるところが多い
一般の合唱団については、こちらの記事でくわしく書いています。どちらが合っているか考えるときの参考にしてみてください。大人の合唱団・コーラスのはじめ方|見学のしかた、パートの決まり方、長くつづけるコツ
初心者でも参加できる?
歌の経験がなくても、受け入れているところは多い
聖歌隊には、長く歌ってきた方もいれば、大人になってから歌をはじめた方もいます。楽譜が読めなくても、少しずつ覚えていけばよい、としているところも少なくありません。
ただ、参加のしかたは、教会やグループによってちがいます。
- その教会に通っている方だけが入れるところ
- 信者でなくても、歌が好きな方なら参加できるところ
- 特別な行事のときだけ、歌う人をつのるところ
まずは、気になる教会に問い合わせてみるのがいちばんです。
信仰のことが気になるとき
「信者ではないけれど、参加してもいいのかな」と気になる方もいると思います。これは教会ごとに考え方がちがうので、最初に正直に伝えて、聞いてみると安心です。
歌うのは礼拝の中の歌なので、その場の大切な意味は、参加する人みんなが尊重することが大切です。自分の考えと合うかどうかも、ゆっくり考えてみてください。
聖歌隊のさがし方と見学のしかた
さがし方
- 近くの教会のホームページを見る
- 教会の入口や掲示板のお知らせを見る
- 地域の合唱のつながりや、知り合いに聞いてみる
- クリスマスの行事などで、歌う人をつのっていないか見てみる
ホームページに、聖歌隊の練習日やれんらく先がのっていることもあります。
見学に行く前に
はじめて行くときは、いきなり練習に行くのではなく、先にれんらくをしておくとていねいです。
- 見学ができるか
- 練習の日と時間
- 歌の経験がなくても参加できるか
- 信者でなくても参加できるか
- 楽譜や服などで用意するものはあるか
こうしたことを、先に聞いておくと安心です。
見学のときに見ておきたいこと
- 練習のふんいきが、自分に合いそうか
- 指導している方の説明がわかりやすいか
- はじめての人への声かけがあるか
- 練習の回数や時間が、むりなく通えそうか
その日に決めなくても、だいじょうぶです。何回か見学して、ゆっくり考えてもよいと思います。
練習はどんなことをする?
練習の流れの一例
練習のすすめ方は、グループによってさまざまですが、たとえばこんな流れが多いです。
- 体をほぐして、かんたんな発声練習をする
- 次の礼拝や行事で歌う曲を、パートごとに練習する
- 全体で合わせて、ひびきをととのえる
- 歌詞の意味や、歌う場面の説明を聞く
パートに分かれて歌う
聖歌隊では、ソプラノ、アルト、テノール、バスなど、声の高さでパートに分かれて歌うことが多いです。はじめての方は、指導している方に声を聞いてもらって、パートを決めることが多いと思います。
自分の声がどのパートに合うか知りたい方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。合唱のパートのちがい。ソプラノ・アルト・テノール・バスと、自分に合うパートの見つけ方
礼拝の中での動き方も覚える
教会で歌うときは、歌うタイミングや、立つ・すわる時、入場と退場のしかたなど、決まった流れがあることも多いです。はじめはわからなくて当然なので、まわりの方の動きを見ながら、少しずつ覚えていきましょう。
教会の合唱で歌うときのコツ
ひびきを聞きながら歌う
教会は、天井が高く、声がよくひびく場所が多いです。自分の声だけを大きく出すより、まわりの声やひびきを聞きながら、そっと重ねるように歌うと、きれいにまとまります。
声を押さない
ひびく場所では、むりに大きな声を出さなくても、声はよく広がります。のどに力を入れて押し出すより、体の力をぬいて、息にのせて歌うイメージを持つとよいと思います。
ことばをていねいに
聖歌や讃美歌は、歌詞のことばを大切にする歌です。一つひとつのことばを、はっきり、ていねいに歌うことを心がけましょう。ラテン語などの外国語の歌詞は、はじめはむずかしく感じるかもしれません。読み方を楽譜に書きこみながら、ゆっくり覚えていけばだいじょうぶです。
長い音をきれいにのばす
教会の歌は、ゆっくりした曲や、長くのばす音が多いことがあります。息つぎの場所を決めて、音の終わりまでやさしくのばす練習をしておくと、歌いやすくなります。
おうちでできる準備
曲を聞いておく
練習で歌う曲を、音源などで聞いておくと、メロディーを覚えやすくなります。自分のパートの音を、くりかえし聞くのもおすすめです。
楽譜にふれておく
楽譜がすらすら読めなくても、だいじょうぶです。音の高い・低いがなんとなくわかるだけでも、練習についていきやすくなります。
のどをいたわる
歌う前の日は、夜ふかしをさけ、のどをうるおしておきましょう。かぜのあとや、のどの調子がよくないときは、むりをしないでください。痛みやかすれが続くときは、耳鼻科などのお医者さんに相談しましょう。
気をつけたいマナー
- 教会は、祈りの場であることを大切にする
- 練習のときも、話し声の大きさに気をつける
- 服装は、指示がなければ、おちついた色のものにする
- 練習を休むときは、早めにれんらくする
- 写真や動画をとるときは、かならず先に聞く
聖歌隊ならではの決まりがあることもあるので、わからないことは、遠慮せずに聞いてみてください。
長くつづけるために
聖歌隊は、毎週や月に何回か、決まった日に歌うことが多いので、生活のリズムに合うかどうかが大切です。行事の前は練習がふえることもあります。
- 通える日と時間を、先にたしかめておく
- 歌えない日があっても、気にしすぎない
- まわりの方に、わからないことを聞く
- 歌う場所の空気を、楽しむ気持ちを大切にする
はじめのうちは、知らない曲や決まりが多くて、とまどうこともあると思います。それでも、同じ曲を何回も歌ううちに、少しずつ体がなれていきます。あせらず、自分のペースでつづけていきましょう。
まとめ
- 聖歌隊は、教会の礼拝や行事で歌う合唱のグループ
- 初心者を受け入れているところも多いが、参加のしかたは教会によってちがう
- 信者でなくても参加できるかは、最初に正直に聞いてみる
- 見学の前にれんらくをして、練習日や用意するものをたしかめる
- まわりの声やひびきを聞きながら、声を押さずに歌う
- 教会が祈りの場であることを大切にする
みんなで声を合わせる楽しさを知ると、ひとりで歌う歌にも、新しい気づきが生まれることがあります。発声や楽譜の読み方を先に習っておきたい方は、近くの教室やオンラインの教室をさがしてみてください。歌の教室さがしまた、練習してきた歌をだれかに聞いてもらいたくなったら、こどもの歌声グランプリものぞいてみてください。オンラインの動画審査だけで出られて、幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、自分の歌のよいところを知るきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ