歌の習い事・教室えらび

大人の合唱団・コーラスのはじめ方|見学のしかた、パートの決まり方、長くつづけるコツ

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「みんなで声を合わせて歌ってみたい」 「学生のころ合唱をしていたけれど、また歌いたくなった」 「楽譜が読めないけれど、合唱団に入ってもいいのかな」

大人になってから、こんなふうに思う方は少なくありません。ひとりで歌うのとはちがい、合唱には、たくさんの声がひとつにかさなる、とくべつなよろこびがあります。

わたしは息子といっしょに、たくさんの歌のコンクールに出てきました。その中で、子どもから大人まで、いろいろな合唱のステージを見てきました。年をかさねてから合唱をはじめ、たのしそうに歌っている方の姿も、たくさん見てきました。

この記事では、大人が合唱団やコーラスをはじめるときに知っておきたいことを、さがし方、見学のしかた、パートの決まり方、つづけるコツの順に、やさしくまとめます。

大人の合唱団には、どんな形があるの?

ひとくちに「合唱団」といっても、いろいろな形があります。

  • 市や町の公民館などで活動している、地域の合唱団
  • 混声合唱団(男性と女性がいっしょに歌う)
  • 女声合唱団・男声合唱団
  • ママさんコーラスなど、子育て中の方が多いグループ
  • シニアの方が中心のコーラス
  • ゴスペルやポップスを歌うクワイア
  • 教会の聖歌隊
  • 歌の教室が開いているグループレッスン

練習する回数や、歌う曲のジャンル、コンクールに出るかどうかも、合唱団によってちがいます。「コンクールで上をめざしたい」という合唱団もあれば、「みんなで歌うのをたのしみたい」という合唱団もあります。

どちらがいい、ということはありません。自分がどんなふうに歌いたいかを、まず考えてみるとよいと思います。

合唱団のさがし方

身近なところから見てみる

合唱団は、思っているより身近なところで活動していることが多いです。

  • 市や町の広報紙、公民館のけいじ板
  • 地域の文化センターや、生涯学習のちらし
  • 合唱団のホームページやSNS
  • 地域の合唱連盟などの、加盟団体の一覧
  • 友だちや知り合いからの紹介

地域の演奏会に足をはこんで、気になった合唱団に声をかけてみる方もいます。実際の歌を聞いてから決められるので、安心です。

先に見ておきたいこと

さがすときは、次のようなことを見ておきましょう。

  • 練習の曜日と時間(平日の昼か、夜か、週末か)
  • 練習する場所と、家からの行きやすさ
  • 月にかかる会費や、楽譜代・衣装代など
  • メンバーの年代や人数
  • 演奏会やコンクールの予定

会費や練習の回数は、合唱団によって大きくちがいます。わからないことは、見学のときに聞いてみてください。

見学に行ってみよう

見学のたのみ方

多くの合唱団では、見学や体験を受け付けています。ホームページの問い合わせや、電話、メールなどで「見学したいです」と伝えてみましょう。

「楽譜があまり読めないのですが」「合唱ははじめてです」と、先に伝えておくと、相手も準備がしやすくなります。

見学の日に見ておきたいこと

  • 練習のふんいきが、自分に合いそうか
  • 指揮者や先生の教え方が、わかりやすいか
  • はじめての人に、声をかけてくれるか
  • 練習のペースが、むりなくついていけそうか
  • 休けいの時間があるか

見学の日は、ただ聞くだけのこともあれば、いっしょに歌わせてもらえることもあります。歌えなくても、まったく気にしなくてだいじょうぶです。その日のうちに入るかどうか、決めなくてもかまいません。

持っていくとよいもの

  • 飲み物(水やお茶)
  • えんぴつと消しゴム(楽譜に書きこむため)
  • 動きやすい服、つかれにくい靴
  • 小さなタオル

パートはどうやって決まるの?

合唱では、声の高さによって、いくつかのパートに分かれて歌います。

主なパート

パート 声の高さ 主に歌う人
ソプラノ 高い声 女性
アルト 低めの声 女性
テノール 高めの声 男性
バス 低い声 男性

女声合唱では、ソプラノを2つに分けたり、メゾソプラノというまん中のパートがあったりすることもあります。合唱団によって、分け方はちがいます。

決まり方のめやす

パートは、指揮者や先生が、声の高さや声の色を聞いて決めることが多いです。かんたんに音を出してみて、「どのあたりの高さが、らくに出るか」を見てもらいます。

自分の希望を聞いてくれる合唱団もあります。ただ、人数のバランスで、ほかのパートをおねがいされることもあります。

  • 高い声がらくに出る方は、ソプラノやテノールになりやすい
  • 低い声がらくに出る方は、アルトやバスになりやすい
  • しばらく歌ってみてから、パートがかわることもある

「メロディーを歌いたいからソプラノがいい」と思う方もいるかもしれません。でも、アルトやバスなど、ハーモニーをささえるパートにも、とくべつなおもしろさがあります。自分の声が、ほかのパートの声とかさなったときの気持ちよさは、どのパートでも味わえます。

高い声や低い声がむりに出しにくいと感じたら、早めに指揮者や先生に相談しましょう。

楽譜が読めなくてもだいじょうぶ?

「楽譜が読めないから、合唱はむずかしい」と思っている方は多いです。でも、大人の合唱団には、楽譜が読めないまま入って、少しずつなれていく方もたくさんいます。

はじめは「耳」でおぼえてもいい

  • パートごとの音を録音して、くり返し聞く
  • 練習用の音源を用意している合唱団もある
  • となりの人の声を聞きながら歌う
  • 歌詞の上に、音の上がり下がりを矢印で書く

くり返し歌っているうちに、「ここで音が上がる」「ここは長くのばす」と、楽譜の見方もわかってきます。わからないところは、えんりょせずに同じパートの方に聞いてみましょう。きっと、やさしく教えてくれるはずです。

長くつづけるためのコツ

むりのないペースで通う

仕事や家のこと、体調で、練習に行けない日もあると思います。毎回かならず出ることより、長くつづけることを大切にしましょう。休んだときは、ほかのメンバーに練習のようすを聞いたり、音源で練習したりするとよいです。

家でも少しだけ声を出す

練習の日以外にも、5分ほど声を出しておくと、次の練習がらくになります。

  • 鼻歌(ハミング)で、パートの音をたしかめる
  • 楽譜を見ながら、歌詞を声に出して読む
  • 深くゆっくり息をすって、はく

合唱で大切な息のつかい方は、こちらの記事でもくわしく書いています。歌の腹式呼吸のやり方。子どもにも大人にもわかる、やさしい練習

のどと体をいたわる

合唱の練習は、2時間ほどつづくことも多いです。のどや体にむりをさせないようにしましょう。

  • こまめに水分をとる
  • 大きな声を出しつづけない
  • つかれたら、すわって休む
  • かぜのときは、むりに歌わない

声のかすれやのどの痛みが何日もつづくときは、耳鼻科などのお医者さんに相談してください。

「うまく歌えない日」があってもいい

合唱をはじめたばかりのころは、ほかのパートにつられてしまったり、音がわからなくなったりすることがよくあります。長く歌っている方でも、そういう日はあります。

  • つられたときは、いったん小さな声にして、まわりを聞く
  • わからないところは、楽譜にしるしをつけておく
  • できたところを、ひとつでも見つけて帰る

「今日はここが歌えた」と思えることを、少しずつふやしていきましょう。合唱は、ひとりでがんばるものではなく、みんなでつくっていくものです。

人とのつながりも、たのしみのひとつ

合唱団には、いろいろな年代やくらしの方がいます。練習のあとに話をしたり、演奏会にむけていっしょにがんばったりする時間も、合唱のよいところです。

いっぽうで、人とのかかわりがつかれることもあるかもしれません。合わないと感じたら、ほかの合唱団を見学してみるのもひとつの方法です。

演奏会やコンクールにむけて

多くの合唱団では、年に1回ほど演奏会を開いたり、地域のイベントに出たりします。合唱コンクールに出る合唱団もあります。

本番にむけて練習を重ねる時間は、たいへんですが、ステージで声がひとつになったときのよろこびは、言葉にできないほどです。

大人の発表会での準備や心がまえは、こちらの記事にまとめています。大人の発表会・ライブにはじめて出るとき。準備、衣装、緊張とのつきあい方

まとめ

  • 大人の合唱団には、地域の合唱団、女声・男声・混声、シニアのコーラスなど、いろいろな形がある
  • 練習の曜日や場所、会費、メンバーの年代を、先に見ておく
  • 見学では、ふんいきや教え方、ペースが自分に合うかを見る
  • パートは、声の高さを聞いて、指揮者や先生が決めることが多い
  • 楽譜が読めなくても、耳でおぼえながら少しずつなれていける
  • むりのないペースで、のどと体をいたわりながらつづける

「いきなり合唱団に入るのは不安」という方は、まず歌の教室で、声の出し方を少し習ってみるのもよいと思います。グループレッスンのある教室もあります。近くの教室は、こちらでさがせます。歌の教室さがし また、こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られるコンクールです。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由で、講評とデジタル賞状がとどきます。合唱で練習してきた歌を、ひとりで歌ってみたくなったときに、ぜひのぞいてみてください。こどもの歌声グランプリ

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