心のこと・声かけ

声楽のコンサートの聴き方とマナー。はじめての方とお子様づれの方へ

更新日:2026年11月7日 ・ 書いた人:うみ

「声楽のコンサートに行ってみたいけれど、マナーがよくわからなくて不安」 「子連れでクラシックのコンサートに行っても、だいじょうぶかな」

声楽のコンサートは、マイクをつかわずに、歌い手の声がそのまま会場にひびく、とてもぜいたくな時間です。でも、はじめての方にとっては、「いつ拍手をすればいいの?」「どんな服で行けばいいの?」など、気になることが多いと思います。

わたしは息子といっしょに、たくさんのコンクールに出てきました。歌を聞く側になる時間も、歌う力を育ててくれる、大切な時間だと感じています。

この記事では、声楽のコンサートのマナーと、楽しい聴き方をまとめました。後半では、お子様づれでクラシックのコンサートに行きたいお父様・お母様に向けて、会場えらびや準備のポイントもお話しします。

声楽のコンサートとは

マイクをつかわない歌を、生で聞く

声楽のコンサートでは、歌い手がピアノなどの伴奏に合わせて、オペラのアリアや、外国の歌曲、日本の歌などを歌います。

マイクをとおさない声が、会場いっぱいにひびくのが、いちばんの魅力です。小さな声の、ささやくような歌も、ちゃんと客席までとどきます。そのぶん、客席の小さな音も、思った以上にひびいてしまうことがあります。

いろいろな形のコンサートがある

  • ひとりの歌い手が歌う「リサイタル」
  • 何人かの歌い手が順番に歌うコンサート
  • オーケストラといっしょに歌うコンサート
  • 子ども向け、家族向けのコンサート

はじめての方は、知っている曲が入っているコンサートや、時間が短めのコンサートからえらぶと、楽しみやすいと思います。

声楽のコンサートのきほんのマナー

服そうは、きれいめなふだん着でだいじょうぶ

声楽のコンサートだからといって、ドレスやスーツで行かなければいけない、ということはほとんどありません。清潔感のある、きれいめなふだん着でじゅうぶんです。

ただし、次のことには気をつけましょう。

  • 動くと音が出るアクセサリーや、かさかさ鳴る服はさける
  • 大きなぼうしは、うしろの人が見えにくくなるので、会場ではぬぐ
  • 香水は、まわりの人のことを考えて、ひかえめに

会場には、少し早めに着く

開演ぎりぎりに着くと、あわててしまいます。少し早めに着いて、お手洗いをすませ、席をたしかめておきましょう。

演奏がはじまってから会場に入ると、まわりの人の集中をさまたげてしまいます。おくれてしまったときは、係の人の案内にしたがい、曲の切れ目で入るようにしましょう。

演奏中の音に気をつける

声楽のコンサートでは、しずかな場面がとても大切です。

  • スマホは、音が出ないように電源を切る
  • 演奏中に、話をしない
  • あめやお菓子の袋をあける音に気をつける
  • せきが出そうなときは、ハンカチで口をおさえる

せきが続きそうなときは、曲と曲のあいだに、そっと外に出てもだいじょうぶです。

写真や録音は、決まりにしたがう

多くのコンサートでは、演奏中の写真や動画、録音は禁止されています。カーテンコールのときだけ写真がOKな会場もあるので、会場のアナウンスや案内をたしかめましょう。

拍手のタイミング

いちばんまよいやすいところ

声楽のコンサートのマナーで、いちばんまよいやすいのが、拍手のタイミングだと思います。

何曲かまとめて歌うときは、最後に拍手

声楽のコンサートでは、同じ作曲家の歌を何曲か続けて歌うことがよくあります。そのときは、1曲ごとではなく、まとまりの最後に拍手をすることが多いです。

プログラムを見ると、曲がまとまりごとに書かれていることがあるので、先に見ておくと安心です。

まよったら、まわりに合わせる

わからないときは、まわりの人が拍手をはじめてから、合わせればだいじょうぶです。曲が終わっても、歌い手やピアニストが手をおろして、ひと息つくまでは、少しだけ待つと、ひびきの余韻を楽しめます。

アリアのあとは、拍手が起こることも

オペラのアリアを歌うコンサートでは、1曲ごとに拍手が起こることもあります。とても心にのこる歌だったときは、「ブラボー」と声がかかることもありますが、むりに声を出す必要はありません。拍手で、じゅうぶん気持ちは伝わります。

声楽のコンサートを楽しむ聴き方

プログラムを読んでおく

当日にもらうプログラムには、曲の名前や、曲の説明、歌詞の訳がのっていることがあります。始まる前に読んでおくと、外国語の歌でも、どんな気持ちを歌っているのかがわかり、楽しみがふえます。

声の「ひびき」に耳をすます

声楽のコンサートでは、ぜひ声のひびきに耳をすませてみてください。

  • 小さな声でも、遠くまでとどいていること
  • 高い音と低い音で、声の色がかわること
  • ことばの最後の音が、会場にのこる感じ

マイクをつかわない声ならではのよさを、感じられると思います。

歌い手の表情や体にも注目する

声楽の歌い手は、顔の表情や、立ち方、目線でも、歌の気持ちをあらわしています。歌っていないときの表情や、ピアノの前奏を聞いているときの様子にも注目すると、また別の楽しみがあります。

休けい時間の楽しみ方

コンサートのとちゅうには、休けい時間があることが多いです。お手洗いに行ったり、飲み物を飲んだりして、ひと息つきましょう。プログラムの後半の曲を、ここで読んでおくのもおすすめです。

休けいのあとは、開演のベルやアナウンスが鳴ったら、早めに席にもどるようにしましょう。

聞いたあとに、感じたことをメモする

「あの歌がよかった」「あの高い音にびっくりした」など、感じたことをメモしておくと、あとで思い出しやすくなります。自分で歌を習っている方は、練習のヒントになることもあります。

お子様づれでクラシックのコンサートに行くとき

年れいの制限をたしかめる

クラシックのコンサートの中には、小学生以上、6歳以上など、入場できる年れいが決まっているものがあります。チケットを買う前に、かならずたしかめましょう。

小さなお子様といっしょなら、「0歳から」「親子で楽しめる」などと書かれた、子連れOKのコンサートをえらぶと安心です。

はじめは、短めのコンサートから

お子様にとって、長い時間しずかにすわっているのは、むずかしいことです。はじめは、1時間くらいの短めのコンサートや、休けいのあるコンサートをえらぶのがおすすめです。

出入りしやすい席をえらぶ

通路に近い席や、うしろのほうの席だと、お子様がぐずったときに、さっと外に出やすくなります。自由席のときは、少し早めに行って、出入りしやすい席をさがしましょう。

行く前に、おうちで準備する

  • コンサートで歌われる曲を、家でいっしょに聞いておく
  • 「歌っているときは、しずかに聞こうね」と、前もって話しておく
  • 拍手のタイミングを、あそびのように練習しておく
  • 当日は、お手洗いをすませてから会場に入る

知っている曲が出てくると、お子様も楽しみに聞いてくれることが多いです。

とちゅうで出ても、だいじょうぶ

お子様が泣いてしまったり、がまんできなくなったりしたら、曲の切れ目で、そっと外に出てだいじょうぶです。むりにがまんさせるより、「また来ようね」と、楽しい思い出で終わらせるほうが、次につながります。

お子様と本番を見に行くときのマナーは、こちらの記事でもまとめています。お子様の歌の本番を見に行くときの、家族のマナーと応援のしかた

歌を習っているお子様には、よいお手本に

歌を習っているお子様にとって、声楽のコンサートは、生の声を聞けるよい機会です。歌い手のおじぎや、ステージでの立ち方を見ることも、自分が発表会やコンクールに出るときの参考になります。ステージでのマナーについては、こちらの記事も読んでみてください。ステージでのおじぎ・入場・退場のマナー。子どものはじめての本番に

まとめ

  • 声楽のコンサートは、マイクをつかわない声を生で楽しめる場所
  • 服そうは、きれいめなふだん着でだいじょうぶ。音の出るものや香水には気をつける
  • 演奏中は、スマホの電源を切り、話し声やお菓子の袋の音に気をつける
  • 拍手は、何曲かまとめて歌うときは最後に。まよったら、まわりに合わせる
  • プログラムを読み、声のひびきや歌い手の表情にも注目すると、楽しみがふえる
  • お子様づれのときは、年れいの制限をたしかめ、短めで出入りしやすいコンサートから

コンサートで歌を聞いて、「わたしも歌ってみたい」と感じたお子様には、人前で歌う楽しさを知るきっかけをつくってあげてください。こどもの歌声グランプリは、オンラインの動画審査だけで出られるので、おうちでとった歌で参加できます。幼児からシニア(65歳以上)までの8部門があり、ジャンルは自由です。講評とデジタル賞状がとどくので、お子様の歌のよいところを知るきっかけになると思います。こどもの歌声グランプリ

幼児小学生おとな声楽

つぎの一歩を さがす

あわせて読みたい